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刀を振ると兜が光ってじゃんけん!「じゃんけん侍 Janken-SAMURAI」|ダンボール甲冑80時間の親子ものづくり
ProtoPedia の作品「じゃんけん侍 Janken-SAMURAI」を2人のMCが初心者目線で紹介。ダンボールで作った本格的な甲冑を着て刀を振り下ろすと、ゲームセンターのジャンケンマンをイメージした兜の飾りがグー・チョキ・パーのどれかに光ります。手首の M5StickC が振りを検知して ESP-NOW で兜の ESP32 へ送る仕組み、自分から見えない兜の代わりに手首の画面に絵で手を出す気配り、製作80時間・穴あけ約1000か所の甲冑づくり。番組で紹介した BANNO と、ひげだるま賞を贈った HIGEDARUMA が、この作品との縁を語ります。
チャプター
0:00オープニング0:20刀を振ると、兜がじゃんけん1:13刀を振り下ろして勝負2:19手首・兜の裏・ライトの3つ4:51甲冑づくりに80時間6:30メイカーフェアに出したらウケる7:57作品が人をつなぐ9:18エンディング
文字起こし(80行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、じゃんけん侍、Janken-SAMURAI。
- BANNO
- 写真、すごいですね。小さなお侍さんが刀を構えてて、兜の上に、光る手のマークが付いてます。
- HIGEDARUMA
- はい。この鎧を着て刀を振り下ろすと、兜の飾りがピカッと光って、グー、チョキ、パーのどれかを出すんです。
- BANNO
- 刀を振ると、じゃんけん! しかもこの鎧、何でできてると思います?
- HIGEDARUMA
- ダンボールなんですよ。そして実はこの作品、私たち2人とも、ちょっとした縁があるんです。
- BANNO
- そうなんです。その話は後半で。まずは、遊び方からいきましょう。
- BANNO
- まず、着るところからですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。兜に鎧、腕や足のパーツまで着込んで、刀を持ちます。ここで、もう気分は侍です。
- BANNO
- そこから、どうやって勝負するんですか?
- HIGEDARUMA
- 相手と向かい合って、「じゃんけん、ぽん」の「ぽん」で、刀をエイッと振り下ろすんです。
- HIGEDARUMA
- すると、兜の正面の飾りが、赤いグー、緑のチョキ、青いパーのどれか1つだけ光ります。
- BANNO
- あ、この光る手、見覚えがあります。ゲームセンターにあったやつですよね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。ジャンケンマンという、じゃんけんで勝つとメダルが出てくるゲーム機。あれがモチーフなんです。
- BANNO
- 懐かしい! 作品ページのコメント欄にも「じゃんけんのやつ懐かしい!」って声がありました。
- HIGEDARUMA
- しかも勝負がついて数秒たつと、また手の光が順番にクルクル回って、次の勝負を待つ状態に戻るんです。
- BANNO
- あの「じゃん、けん」のワクワクまで、ちゃんと再現してるんですね。
- BANNO
- ここからは仕組みです。刀を振っただけで、どうして兜が光るんですか?
- HIGEDARUMA
- 登場人物は3つです。手首に巻いた小さなコンピューター、兜の裏の小さなコンピューター、そして兜の飾りのライト。
- BANNO
- 手首、ですか? 刀の中に何か入ってるのかと思ってました。
- HIGEDARUMA
- そう思いますよね。作者さんも、刀には仕込んでいなくて、実は手首に巻いています、と書いているんです。
- BANNO
- じゃあ、手首の機械は何をしてるんですか?
- HIGEDARUMA
- 手首に巻いているのは、M5StickCという、手のひらに乗るくらいの小さなコンピューターです。画面も付いているんですよ。
- BANNO
- 画面付き。その小さな機械が、どうやって刀を振ったって分かるんですか?
- HIGEDARUMA
- 中に、揺れや振りの強さを測るセンサーが入っているんです。決まった向きに強く振られたら、「今、刀を振った」と気づきます。
- BANNO
- スマホを横にすると画面が回る、あれと同じようなセンサーですか?
- HIGEDARUMA
- まさにそれです。加速度センサーといいます。そして振った瞬間に、グー、チョキ、パーをランダムに1つ決めます。
- BANNO
- 決めた手は、どうやって兜に伝えるんですか?
- HIGEDARUMA
- 無線です。ESP-NOWという方式で、Wi-Fiのルーターを使わずに、機械どうしが直接合図を送り合えるんです。
- BANNO
- ルーターが要らないなら、イベント会場でも、外でも遊べますね。
- HIGEDARUMA
- はい。その合図を兜の裏のESP32という小さなコンピューターが受け取って、決まった手のライトだけを光らせるんです。
- BANNO
- 手首が「振った、チョキ!」って叫んで、兜が「了解、光ります」と。
- HIGEDARUMA
- そのイメージでばっちりです。それで、私が一番うなったのが、ここからなんですよ。
- HIGEDARUMA
- 兜の飾りは頭の上にあるので、着ている本人からは、自分が何を出したか見えないんです。
- BANNO
- あっ、たしかに! 勝ったか負けたか、自分だけ分からない。
- HIGEDARUMA
- そこで、手首の画面に、出た手を絵で表示しているんです。子供でも直感的に分かるように、と書かれていました。
- BANNO
- 文字じゃなくて絵、っていうのが優しいですね。着る子どものことを、ちゃんと考えてる。
- HIGEDARUMA
- 使っているものを並べると、こうなります。プログラムは、Arduino IDEという無料のソフトで書いています。
- BANNO
- ここまで聞くと、電子工作の部分が一番大変そうですけど。
- HIGEDARUMA
- それが、作者さんいわく、一番大変だったのはダンボールの甲冑なんです。製作時間は、80時間。
- BANNO
- 80時間! 毎日2時間ずつやっても、40日かかりますね。
- HIGEDARUMA
- 作品ページには、13の工程が書かれているんですが、全部に作者さんのぼやきが付いているんですよ。
- BANNO
- ぼやき付き。ちょっと聞きたいです。
- HIGEDARUMA
- まず、ダンボールを足で踏んで、中の波々をつぶす。「足が痛くなってしんどい」。
- HIGEDARUMA
- 型に合わせて、60個くらいの部品に切り出す。「ダンボールが固くて切るのがしんどい」。
- BANNO
- もう、しんどいが2回出てきました。
- HIGEDARUMA
- 部品ひとつひとつに布を貼って固めて、色を2度塗り。「手が真っ黒になってつらい」。
- HIGEDARUMA
- 極めつけは、鎧の紐を通す穴あけです。ハンマーで1つずつ、たぶん1000か所ぐらい。
- BANNO
- 1000か所! 手で、1つずつですか。
- HIGEDARUMA
- はい。作者さんの言葉が、「たぶん一生分トンカチ振るった」。
- BANNO
- あはは。でも、ぼやきながらも、最後まで作り切ってるのがすごいです。
- HIGEDARUMA
- 刀の色も、お子さんからの注文が多くて、スプレーをたくさん買ったそうです。
- BANNO
- お子さんのこだわりに、全部応えてあげてるんですね。なんだか、こっちまでうれしくなります。
- HIGEDARUMA
- 実際、展示を見た人からは「段ボール製とは思えない鎧の出来」という声が届いていました。
- BANNO
- さて、さっきの縁の話です。実は私、この作品を以前、番組で紹介したことがあるんです。
- HIGEDARUMA
- そうでしたね。作品が公開されて、すぐの頃ですよね。
- BANNO
- そのとき、「メイカーフェアに出したらウケますよ」ってお話ししたんです。ものづくりの作品を持ち寄る、展示のお祭りですね。
- HIGEDARUMA
- 作者さんはコメント欄で、「自分の力量がわかり励みになりました」と返してくれていました。
- BANNO
- そして本当に、大垣、京都、刈谷と、各地のメイカーフェアに出展してくれたんです。
- HIGEDARUMA
- 言った本人としては、うれしいですよね。
- BANNO
- うれしいです! そして、ひげだるまさんの縁が、こちらですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。ヒーローズ・リーグ2022で、私がひげだるま賞を贈った作品なんです。
- BANNO
- 審査した本人! 決め手は何だったんですか?
- HIGEDARUMA
- 侍になりきれるクオリティです。着た子が「某は!」と言い出すくらい、なりきれるんですよ。
- BANNO
- それがしは! 言葉づかいまで侍になっちゃうんですね。
- HIGEDARUMA
- そして、甲冑とジャンケンの前立てが、見事に合っている。そこも推しポイントでした。
- BANNO
- もう1つ、XMAKERS賞も受賞しています。講評は、「気合と狂気を感じます、褒めてます」。
- HIGEDARUMA
- 80時間の甲冑を見たら、そう言いたくなりますよね。
- BANNO
- 私が一番好きなのは、大垣のメイカーフェアのあとの、作者さんのコメントなんです。
- BANNO
- 鎧を着たお子さん、つまり侍が、おじちゃんと友達になった、また次も会いたい、と帰り道ずっとご機嫌だったそうです。
- HIGEDARUMA
- 会場で知らない大人と仲良くなって帰ってくる。作品が、人と人をつないでいるんですね。
- BANNO
- 作ったのは、ISOイソさん。家族で遊べる作品をたくさん作っていて、刀で竹を斬る「竹無双」という作品もあるんです。
- HIGEDARUMA
- 作品ページとデモ動画は、概要欄にまとめておきますね。作者さんの願いは、「イベントに呼んでください」でした。
- BANNO
- では今日の一歩。家にある段ボール箱を1つ切って、お子さんと一緒に、兜の飾りを1枚作ってみてください。
- HIGEDARUMA
- 光らせるのは、そのあとで大丈夫です。M5StickCは通販でも手に入って、振ったことに気づくところまでなら、見本のプログラムから試せますよ。
- BANNO
- まずは、なりきるところから。それだけで、家のじゃんけんが一気に楽しくなりそうです。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、刀を振ると兜が光ってじゃんけんできる、じゃんけん侍、Janken-SAMURAIでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
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