新幹線の「あれ」が部屋に!AIに話しかけると文字が流れる「DENKO」
ProtoPedia の作品「DENKO」を2人のMCが初心者目線で紹介。新幹線のドアの上で文字が流れる、あの表示器を部屋に置けるサイズで自作した作品です。普段は静かな時計、終電が近づくと車内案内風にお知らせ、ニュースや天気は AI が出すかどうかを判断、Claude や ChatGPT に「次は新大阪って表示して」と頼むと実物に文字が流れます。文字が届くまでの流れ、アンバー色のドット文字へのこだわり、電圧をそろえる自作基板、そして「文字を流すだけのつもり」から広がった好きの力まで。
チャプター
0:00オープニング0:21新幹線の「あれ」を部屋に1:10普段は静かな時計2:51文字が届くまでの流れ4:48アンバー色とドット文字6:18子どものころから好きだった7:13あなたの「あれ」は何?8:02エンディング
文字起こし(78行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、DENKO。新幹線の「あれ」を、部屋に置けるようにした作品なんです。
- BANNO
- 「あれ」って、もしかして、ドアの上で文字が流れている、あの表示ですか?
- HIGEDARUMA
- そうです、それです。オレンジ色の文字で「次は、新大阪」って流れる、あれです。
- BANNO
- わあ、懐かしい!あれが自分の部屋にあったら、ちょっと楽しいですね。
- HIGEDARUMA
- しかもこの子、AIに話しかけると、その言葉が流れるんですよ。
- BANNO
- えっ、どういうことですか?今日はそこを、ゆっくり教えてください。
- BANNO
- まず、これって普段は何をしているんですか?
- HIGEDARUMA
- 普段は、静かに時刻を出しているだけの時計なんです。
- HIGEDARUMA
- で、知らせたいことがあるときだけ、文字が右から左へ、すーっと流れます。
- BANNO
- たとえば、どんなことを知らせてくれるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- わたしが一番いいなと思ったのは、終電のお知らせです。
- HIGEDARUMA
- 終電が近づくと、「○○さんの終電は23:45、もうすぐです」と、車内放送みたいに流れるんです。
- BANNO
- それ、飲み会のときにほしいです!つい、時間を忘れちゃうんですよね。
- HIGEDARUMA
- 平日、土曜、日曜・祝日で、別々の時刻を登録できるんですよ。
- BANNO
- ほかには、どんな情報が流れるんですか?
- HIGEDARUMA
- ニュースと天気です。ここがおもしろくて、AIが「今、出すべきか」を自分で決めるんです。
- HIGEDARUMA
- 夜中みたいに、特に知らせることがなければ、何も出さずに黙っています。
- BANNO
- へえ、気がきいてますね。ずっと流れっぱなしだと、うるさいですもんね。
- HIGEDARUMA
- あと、チャットアプリのDiscordに届いたメッセージも、「送った人の名前: 本文」の形で流れます。
- BANNO
- そして、さっきのAIに話しかけるのは、どうやるんですか?
- HIGEDARUMA
- ClaudeやChatGPTに「次は新大阪って表示して」と打つだけです。
- HIGEDARUMA
- すると、部屋の表示器に「次は、新大阪、新大阪。」って流れるんです。
- BANNO
- ふつうに話しかけるだけで、本物の表示器が動くんですね。それは、ちょっと感動します。
- BANNO
- でも、スマホで打った言葉が、どうやって壁の表示器まで届くんですか?
- HIGEDARUMA
- 郵便にたとえると分かりやすいんです。まず、手紙を出す入口が4つあります。
- HIGEDARUMA
- AI、ブラウザの管理画面、Discord、それから決まった時刻に自動で動くタイマーです。
- BANNO
- 入口がいろいろあるんですね。ばらばらに届いて、混乱しないんですか?
- HIGEDARUMA
- そこで、仕分け係がいるんです。ネット上で動く小さなプログラムで、全部を同じ形の指示書にそろえます。
- HIGEDARUMA
- 指示書には、流す文字、色、流れる速さ、何秒後に時計へ戻るか、が書いてあります。
- BANNO
- なるほど、書式がそろっていれば、受け取る側は迷わないですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。そろえた指示書は、配達の仕組みに乗って、部屋の表示器へ届きます。
- HIGEDARUMA
- MQTTという、機械に小さなメッセージを届ける仕組みです。
- BANNO
- じゃあ、どの入口から出しても、最後は同じ道を通って届くんですね。
- HIGEDARUMA
- そのとおりです。だから入口を増やしても、表示器の側は何も変えなくていいんですよ。
- BANNO
- 表示器の側では、誰が受け取っているんですか?
- HIGEDARUMA
- ESP32という、Wi-Fiつきの小さなコンピューターです。これが表示器の頭脳です。
- HIGEDARUMA
- 実は最初、通信を待っている間に、流れる文字が止まってしまうことがあったそうです。
- BANNO
- あら、それは困りますね。どうしたんですか?
- HIGEDARUMA
- この頭脳には、作業する場所が2つあるんです。
- HIGEDARUMA
- そこで、1つは通信の係、もう1つは文字を流す係、と仕事を分けたんです。
- BANNO
- 受付と窓口を分けたお店みたいですね。だから、なめらかに流れ続けるんだ。
- HIGEDARUMA
- まさにそれです。使った道具も、こんな感じなんですよ。
- BANNO
- 見た目も、本当にあの表示器そっくりですよね。
- HIGEDARUMA
- こだわりが詰まってるんです。文字の色は、新幹線でよく見るオレンジっぽい、アンバー色。
- HIGEDARUMA
- 文字は、縦16個・横16個の点で1文字を描く、わざと粗いドットの字なんですよ。
- HIGEDARUMA
- いくつかのニュースの見出しを「■」でつないで流す、車内ニュースっぽい出し方もあります。
- BANNO
- 分かります!あの、四角でつながってるやつ!そこまで再現してるんですね。
- HIGEDARUMA
- 画面は、横64個・縦32個の点が並んだLEDパネルを、2枚つないで横長にしています。
- HIGEDARUMA
- そして、それを動かす基板まで、自分で設計しているんです。
- BANNO
- 基板って、緑色の板に部品が載っているあれですよね。なんで自分で作る必要があったんですか?
- HIGEDARUMA
- 頭脳は3.3V、LEDパネルは5Vと、使う電気の強さが違うんです。
- HIGEDARUMA
- だから間に、電気の強さをそろえる、通訳みたいな部品を載せた基板を作ったんですよ。
- BANNO
- 言葉の違う人どうしに、通訳さんを入れるようなものですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。設計は、無料の設計ソフトのKiCadで描いて、データを工場に送って、基板を作ってもらいました。
- HIGEDARUMA
- 部品をそろえて、はんだ付けは自分の手でやったそうです。
- BANNO
- 工場に頼めるなら、個人でも自分だけの基板が作れちゃうんですね。
- BANNO
- それにしても、どうしてここまで作り込んだんでしょうね。
- HIGEDARUMA
- 作者のHinata Saitoさんは、子どものころから、あの表示器が好きだったそうなんです。
- HIGEDARUMA
- しかも、最初はLEDに文字を流すだけのつもりだった、と書いています。
- BANNO
- えっ、それが気づいたら、基板を作って、AIとまでつながったんですか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。好きだから、もう1つ、もう1つと、できることが増えていったんですね。
- BANNO
- 好きの力ってすごいですね。それで、ちゃんと賞も取っているんですよね。
- HIGEDARUMA
- DigiKeyさんの電子工作コンテストで、参加した81作品の中から、DigiKey賞に選ばれています。
- BANNO
- 偉い!しかも作者さん、最後にこう書いているんですよね。
- HIGEDARUMA
- 「部屋に新幹線の『あれ』がある生活、なかなかいいです」。
- BANNO
- いいなあ。好きなものに囲まれて暮らすって、すてきですね。
- BANNO
- これを見たみなさんが、今日できることって、何でしょう?
- HIGEDARUMA
- まずは、自分にとっての「あれ」を、1つ思い浮かべてみてください。
- HIGEDARUMA
- 駅の時刻表でも、お店の看板でも、昔好きだったおもちゃでもいいんです。
- BANNO
- 好きなものが出発点なら、わたしでも始められそうです。
- HIGEDARUMA
- 次に、小さなLEDパネルと、Wi-Fiつきのコンピューターを用意します。
- HIGEDARUMA
- そこに、自分の名前を1行流してみる。それが最初の一歩です。
- BANNO
- 作品ページには、使った部品のリストもあるので、のぞいてみてくださいね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、新幹線の「あれ」を部屋に再現した、DENKOでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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