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色で時刻を読む「抵抗カラーコードLED時計」|測れば本当に時刻の抵抗になる

紹介した作品: 抵抗カラーコードLED時計ProtoPedia での反響: 閲覧 2,600+ ・ ♥ 29

ProtoPedia の作品「抵抗カラーコードLED時計」を2人のMCが初心者目線で紹介。電子部品の抵抗に付いている色の帯(カラーコード)で、時・分・秒を表す時計です。テスターを当てると 20.59MΩ=20時59分と、本当に時刻と同じ抵抗値が測れます。2mm角の LED 256個を手で並べた作り方、端子が足りないマイコンを分解して乗り越えた工夫、作りかけの前作から「これで何ができる?」と脱線して生まれた物語まで。

チャプター

文字起こし(77行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、抵抗カラーコードLED時計。
BANNO
白い筒に、赤や緑の帯が光ってますね。でも、数字がどこにも無いですよ?
HIGEDARUMA
そうなんです。この色の帯だけで、今が何時何分何秒かを表しているんですよ。
HIGEDARUMA
色の読み方さえ分かれば、ばんのさんにも読めるようになりますよ。
BANNO
そもそも、抵抗って何なんですか?
HIGEDARUMA
電気の流れにくさを決める、小さな部品です。家電の中の基板に、たくさん載っているんですよ。
BANNO
あ、この写真の、両端に足が出た小さな部品ですね。しましま模様がついてます。
HIGEDARUMA
そのしましまが、カラーコードです。抵抗の大きさを、数字ではなく色の帯で書く決まりなんです。
BANNO
数字で書けばいいのに、どうして色なんですか?
HIGEDARUMA
小さな丸い部品だと、数字は読みにくいんです。色の帯なら、どの向きからでも読める。黒がゼロ、茶色が1、赤が2、と続いて、白の9まで10色です。
HIGEDARUMA
この時計は、時・分・秒を2桁ずつ、6つの数字を色の帯で光らせているんです。
BANNO
でも作者さんは、どうしてわざわざ抵抗の形にしたんでしょう?
HIGEDARUMA
実は今、色の帯の抵抗は減っているんです。米粒より小さい、数字だけの四角い抵抗に置き換わっていて。
HIGEDARUMA
作者は、キラキラじゃないし、何より私は裸眼では見えません、と言っています。
BANNO
ふふ、それは切実ですね。
HIGEDARUMA
このままでは色の帯の抵抗が絶滅してしまう。その流れに全力で抵抗しないといけない、と思ったそうです。
BANNO
抵抗に、全力で抵抗!ダジャレまで本気ですね。
BANNO
でも、色を覚えていない人は、やっぱり時刻が分からないですよね。
HIGEDARUMA
そこが、この作品の一番のすごいところなんです。両端の足に、テスターを当ててみます。
BANNO
テスターって、電気の量を測る道具ですよね。
HIGEDARUMA
はい。抵抗の大きさも測れます。すると画面に、20.59メガオームと出ました。
BANNO
20.59。あっ、20時59分!
HIGEDARUMA
正解です。見た目だけじゃなく、中身も本当に、時刻と同じ大きさの抵抗になっているんです。
BANNO
えっ、本物の抵抗として働くってことですか?
HIGEDARUMA
そうなんです。命令すると抵抗の大きさを変えられる部品を、4つつないで、時刻に合わせて作っているんですよ。
HIGEDARUMA
作者いわく、抵抗の形をしている限りは当たり前ですよね、だそうです。
BANNO
見た目も中身も、ちゃんと抵抗。そのこだわり、好きです。
BANNO
この光る帯は、どうやって作っているんですか?
HIGEDARUMA
縦横2ミリの、とても小さなLEDを使います。1粒ずつ好きな色に光らせられるものです。
BANNO
2ミリ!ゴマ粒くらいですね。それを何個使うんですか?
HIGEDARUMA
1台の時計に、256個です。板の上に、はんだのペーストを塗って、手で1個ずつ並べるんです。
BANNO
256個を手で!気が遠くなりそうです。
HIGEDARUMA
並べ終わったら、小さなホットプレートのような台で温めて、まとめてくっつけます。
HIGEDARUMA
それを細い棒に割って、筒の形に組むと、光る点が縦16個、ぐるり16列の筒になるんです。
BANNO
その筒を、白いケースで包むと、あの光る帯になるわけですね。
BANNO
全体は、どんな仕組みで動いているんですか?
HIGEDARUMA
頭脳は、指先ほどの小さなコンピューターです。ネット上の時計から、正確な時刻をもらいます。
HIGEDARUMA
下の土台には、バッテリーと充電の回路が入っています。
BANNO
置き時計なのに、バッテリーで動くんですか?
HIGEDARUMA
これを腕にはめて、街中をドヤ顔して歩きたい、という果てしない夢があるそうです。
BANNO
ふふっ、腕時計にする気なんですね。それなら小さくしたくなりますね。
BANNO
作っていて、大変だったことはありますか?
HIGEDARUMA
まず、色です。LEDは光なので、色を混ぜると白に近づく。黒や茶色が、うまく出せないんです。
BANNO
黒はゼロですよね。光で黒って、つまり光らないことになっちゃう。
HIGEDARUMA
そうなんです。穴を開けた筒、マーカー、折り紙までかぶせてみて、全部いまいち、だそうです。
HIGEDARUMA
次に、頭脳の小さなコンピューター。外につなげる口が、2本しか無かったんです。
BANNO
2本だと、足りないんですか?
HIGEDARUMA
抵抗を作る部品とのやりとりで、2本とも埋まる。LEDをつなぐ口が、残らないんです。
BANNO
えっ、じゃあ、どうしたんですか?
HIGEDARUMA
コンピューターを分解して、中に1個だけ付いているLEDの、使われていない出口を見つけたんです。その先に256個をつないだ。
BANNO
中まで開けちゃうなんて、大胆ですね!あきらめない気持ちが伝わってきます。
HIGEDARUMA
作者いわく、鳴かぬなら改造しちゃうぞホトトギス、の精神です。良い子は真似をしてはいけない、とも書いています。
BANNO
そもそも、どうしてこの時計を作ろうと思ったんですか?
HIGEDARUMA
実はもともと、別の作品を作っていたんです。LEDを筒の形に並べた、細長い画面です。
HIGEDARUMA
それを、もっと細かく映せるように作り直していた。でも、筒1本に10日くらいかかる。
BANNO
1本で10日!締め切りには間に合ったんですか?
HIGEDARUMA
残り2週間で、できたのは1本だけ。しかも、そこでコロナにかかってしまったんです。
BANNO
それは、つらいですね……。
HIGEDARUMA
もう無理だ、となったとき、この1本で他に何ができるか、と考えた。
HIGEDARUMA
すると、形が抵抗に似ている。これで抵抗カラーコード時計ができるのでは、とひらめいたんです。
BANNO
完成しなかった1本が、別の作品に生まれ変わったんですね!
HIGEDARUMA
作者は、こんな感じで脱線しました、きっかけ大事、と書いています。
BANNO
脱線から生まれる作品もある。行き詰まったときの、いいヒントですね。
HIGEDARUMA
そしてこの作品は、ヒーローズ・リーグ2025で、おまた賞を受賞しました。
HIGEDARUMA
審査員の小俣さんは、抵抗カラーコードは電子工作に心躍らせたおじさんたちのロマン、と評しています。
BANNO
色の並びを読み解くワクワク。今日、わたしもちょっと味わいました。
HIGEDARUMA
作ったのは、TakSanです。自分のことを、技術と労力の無駄遣い、と名乗っているんですよ。
BANNO
役に立つかより、面白いかで作る。そこが最高ですね。
HIGEDARUMA
作者のページには、作り方の写真がたくさん載っています。リンクは概要欄にまとめておきますね。
BANNO
では、今日の一歩。今の時刻を、色の表で、色に直してみてください。
BANNO
たとえば20時59分なら、赤、黒、緑、白。読めた瞬間、ちょっと楽しいですよ。
HIGEDARUMA
もう一歩いくなら、作りかけで止まっているものを1つ出して、これで何ができる?と考えてみる。新しい作品は、そこから始まるかもしれません。
BANNO
さて、今日紹介したのは、色を読めば時刻が分かって、測れば本当に時刻の抵抗になる、抵抗カラーコードLED時計でした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
抵抗カラーコードLED時計
作者: TakSan
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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