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外すたびに「いや違う、僧じゃないー」|コンビニのひと言から生まれた僧探しゲーム「僧じゃない」
ProtoPedia の作品「僧じゃない」を2人のMCが紹介。修行がつらくて逃げ出し、街に紛れたお坊さんを写真の中から探すブラウザゲームです。外すたびに画面いっぱいの「いや違う、僧じゃないー」。コンビニでアイスの「爽」を見たひと言から生まれたアイデア、遊ぶとどうなるか、写真に透明の当たりを重ねるだけのシンプルな仕組み、参加者投票で2位になった理由まで紹介します。
チャプター
文字起こし(70行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり笑える作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、僧じゃない。
- BANNO
- お坊さんの「僧」に、「じゃない」。題名からして、もうツッコみたくなりますね。
- HIGEDARUMA
- ですよね。修行から逃げ出したお坊さんを、写真の中から探すゲームなんです。
- BANNO
- 逃げたお坊さんを探す? もう設定だけで面白いじゃないですか。
- HIGEDARUMA
- しかも、外すたびに画面から、こう言われるんですよ。「いや違う、僧じゃないー」って。
- BANNO
- そもそも、なんでこんなゲームを作ろうと思ったんでしょうか。
- HIGEDARUMA
- 出発点はハッカソンなんです。決まった期間に、テーマに沿って作品を作って見せ合うイベントですね。
- HIGEDARUMA
- 2022年の夏に、オンラインで開かれた「第3回 ツクってアソぶハッカソン」です。
- BANNO
- どんなテーマだったんですか?
- HIGEDARUMA
- お題がこれです。「いや違う。そうじゃない。」とツッコまれたくなるモノを作る。
- BANNO
- ツッコまれるために作る! ファシリテーターとしても、これは燃えるお題ですね。
- HIGEDARUMA
- で、チームのみんなでコンビニに行ったとき、アイスの「爽」を見たメンバーが、こう言ったそうです。
- HIGEDARUMA
- 「違う、爽じゃない」。
- BANNO
- アイスの爽が、お坊さんの僧に! だから「僧じゃない」なんですか!
- HIGEDARUMA
- そうなんです。そのひと言が、そのままゲームの題名になったんですよ。
- BANNO
- 立派な企画書じゃなくて、コンビニでの何気ないひと言から始まる。そこがいいですね。
- BANNO
- では、実際に遊ぶとどうなるんですか?
- HIGEDARUMA
- まず物語が出ます。修行がつらくて、「俺は僧じゃない!」と言って逃げ出した男がいる。彼を探せ、と。
- HIGEDARUMA
- 次に、赤い鳥居の前に、坊主頭の人たちがずらっと並んだ写真が出てきます。
- BANNO
- サングラスの人、虹色のストールの人、頭を抱えて変な顔をしている人……みんな怪しいですね。
- HIGEDARUMA
- この中から本物のお坊さんを選んで、マウスでクリックします。外れると、画面がすっと暗くなって……
- BANNO
- 出ました、「いや違う、僧じゃないー」!
- HIGEDARUMA
- そう、お題のツッコミが、そのまま「はずれ」の合図になっているんです。当たれば白く光って「僧だ!」。
- BANNO
- 何回でも外していいんですか?
- HIGEDARUMA
- いえ、命はろうそく3本です。外すたびに1本ずつ消えて、3回外すとゲームオーバーなんです。
- BANNO
- ハートじゃなくて、ろうそく。お寺っぽさが徹底してますね。
- HIGEDARUMA
- レベルの名前も、本物のお坊さんの位なんですよ。最初が権律師、真ん中が権中僧正、最後が大僧正です。
- BANNO
- クリアすると、何かもらえるんですか?
- HIGEDARUMA
- 仏陀やお坊さんの名言が、画面いっぱいに出ます。例えば「周囲に惑わされずに、自分の心に従いなさい」。
- BANNO
- 笑って遊んで、最後にちょっと心にしみる。作品の紹介文にも、「ついでに徳も積みましょう」とありますね。
- BANNO
- ひげだるまさん、これって写真の中の人を、AIが見分けてるんですか?
- HIGEDARUMA
- それが、もっとずっとシンプルなんです。クリックが正解かどうかを決める仕組みを、当たり判定と言います。
- HIGEDARUMA
- このゲームでは、写真全体が「はずれ」なんです。
- HIGEDARUMA
- そして、お坊さんが写っている場所にだけ、透明な「当たり」の四角を重ねています。
- BANNO
- つまり、写真の上に見えないボタンを置いているだけ、ということですか?
- HIGEDARUMA
- まさにそうです。AIで人を見分けたりはしていません。
- BANNO
- じゃあ、レベルが上がると難しくなるのは、どういう仕掛けなんでしょう。
- HIGEDARUMA
- その透明な四角を、小さくするだけなんです。最初は縦長の大きな四角で、人ひとり分くらいあります。
- HIGEDARUMA
- それが最後の大僧正では、広さがおよそ50分の1。ほとんど点なんですよ。
- BANNO
- 点を当てるのは、さすがにお坊さんでも修行がいりますね。
- BANNO
- 作るのに使った道具は、どんなものなんですか?
- HIGEDARUMA
- 画面はReactで作っています。Webの画面を、部品ごとに組み立てるための道具ですね。
- HIGEDARUMA
- それを、GoogleのFirebase Hostingに載せています。
- HIGEDARUMA
- 作ったページを、インターネットに公開してくれる置き場所なんです。
- BANNO
- だから、アプリを入れなくても、ブラウザで開けばすぐ遊べるんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。ただ、作者さんいわくスマートフォンには対応していないので、パソコンで遊んでくださいね。
- HIGEDARUMA
- それと、公開されている作業の記録を見ると、ある1日の約15時間に、63回も保存しているんです。
- BANNO
- ほぼ1日で、一気に仕上げたんですね。ハッカソンらしい熱量です。
- BANNO
- それで、ハッカソンの結果はどうだったんですか?
- HIGEDARUMA
- 参加者全員の投票で、19作品の中から2位。得票率37.3パーセントで、優秀賞を取りました。
- BANNO
- すごい! 仕組みは写真と透明な四角なのに、ちゃんとみんなの心をつかんだんですね。
- BANNO
- これ、大事なところだと思うんです。難しい技術がなくても、アイデアと見せ方で人を笑わせられる。
- HIGEDARUMA
- 見せ方も細かいんです。和風の文字に、神楽鈴のシャラーンという音、お坊さんの位、そして名言。
- HIGEDARUMA
- ひとつのダジャレを、本気の「和」の世界で包んでいるから、余計におかしいんですよ。
- BANNO
- 作った人たちは、何か心残りもあったんでしょうか。
- HIGEDARUMA
- 作品ページには、作者の心残りも書いてあります。
- HIGEDARUMA
- 音楽や画像、外国語にもっとこだわりたかったけれど、時間が足りず「誠に遺憾です」と。
- HIGEDARUMA
- そして最後に、ひと言。「なお制作チームに仏教徒はいません」。
- BANNO
- 最後までツッコませてくれますね! 作ったのは、チーム「SHINKAI」の4人です。
- BANNO
- 見ているみなさんが、今日できることは何でしょう。
- HIGEDARUMA
- まずは、パソコンで1面だけ遊んでみてください。「僧じゃないー」を、一度は自分で言われてほしいんです。
- BANNO
- 作る側なら、今日うっかり口にしたダジャレや言い間違いを、1つメモしてみるのはどうでしょう。
- HIGEDARUMA
- いいですね。それに、写真の上に透明なボタンを置くだけなら、初めての人でも間違い探しが作れるんですよ。
- BANNO
- コンビニのひと言が、投票2位の作品になったんですもんね。次の作品を作るのは、あなたかもしれません。
- BANNO
- 作品ページから、ゲームのページにも行けますよ。ぜひ遊んでみてください。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、外すたびにツッコまれる僧探しゲーム、僧じゃないでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
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