ティッシュを引くと必殺技が出る「波動ティッシュ」|毎日の動作に、ちょっとした楽しみを
ProtoPedia の作品「波動ティッシュ」を2人のMCが初心者目線で紹介。ティッシュ箱の手前に立てたスマホの中で、ティッシュを1枚引き抜くと空手家が光の玉を撃つ、とあるアレの波●拳が出せるティッシュケースです。ボタンも画面タッチも無く、毎日の「ティッシュを引く」動作がそのまま合図になる設計のうまさ、ヒーローズ・リーグ2019 MAリーグ決勝での会場票1位(MAヒーロー)とおばかヒーローの2冠、そして「毎日の動作+ちょっとした演出」という誰でも真似できる発想の型まで。
チャプター
文字起こし(57行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、波動ティッシュ。
- BANNO
- 波動ティッシュ?ティッシュから、波動が出るんですか?
- HIGEDARUMA
- 作者いわく、とあるアレの、あの技が出せる、ティッシュケースなんです。
- BANNO
- とあるアレ。あの有名な格闘ゲームの、必殺技ですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。作品の一言は、普通の生活にちょっとした楽しみを、です。
- BANNO
- さっそくですけど、どうやって遊ぶんですか?
- HIGEDARUMA
- ティッシュ箱の手前に、スマホが縦向きに立っているんです。
- HIGEDARUMA
- 画面には、空手着を着た男の人が、ぐっと構えています。
- BANNO
- ティッシュは、スマホの後ろから出ているんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。そのティッシュを、一枚シュッと引き抜くと、
- HIGEDARUMA
- 画面の空手家が、両手を前に突き出して、光の玉を撃つんです。
- BANNO
- あはは、ほんとだ!手でティッシュを引く動きが、技を撃つ動きに見えますね。
- HIGEDARUMA
- そこがうまいんですよ。引いた瞬間に技が出るので、自分が撃ったような気分になるんです。
- BANNO
- 鼻をかむ前の一秒が、ちょっとしたイベントになるんですね。
- BANNO
- ひげだるまさん、これ、中はどうなっているんですか?
- HIGEDARUMA
- 入り口と出口に分けて考えると、分かりやすいんです。
- HIGEDARUMA
- 入り口は、ティッシュを引き抜く動作。出口は、スマホの画面で技が出るアニメーションです。
- BANNO
- 引き抜いたことは、どうやって分かるんでしょう?
- HIGEDARUMA
- 実はそこは、作品ページに書かれていないんです。
- HIGEDARUMA
- 何かで引き抜きを感じ取って、画面に合図を送っているはずです。
- BANNO
- なるほど。もし自分で作るとしたら、どうしますか?
- HIGEDARUMA
- たとえば、ティッシュの出口をはさんで、小さな明かりと、明るさを測る部品を向かい合わせに置く方法があります。
- HIGEDARUMA
- ティッシュが通ると光がさえぎられるので、その瞬間に技を出す。これなら初めての人でも作れるんですよ。
- BANNO
- ティッシュが光をさえぎったら、技が出る。それなら私にも想像できます。
- HIGEDARUMA
- それに、この作品のうまいところは、ボタンを押すのでも、画面を触るのでもないことなんです。
- HIGEDARUMA
- 毎日やっている、ティッシュを引くという動作が、そのまま合図になっている。だから説明が要らないんですよ。
- BANNO
- たしかに、使い方を聞かなくても、誰でもすぐ遊べますね。
- HIGEDARUMA
- それと、画面の絵にも工夫があって。新しい版では、いらすとやの絵で空手家を描いているんです。
- BANNO
- あ、見たことあるタッチです。最初の版から、作り直したんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。一回作って終わりじゃなく、版を重ねて育てているんです。
- BANNO
- この作品、コンテストでもすごかったんですよ。
- HIGEDARUMA
- ヒーローズ・リーグは、作ったものを持ち寄って見せ合う、ものづくりのコンテストですね。
- BANNO
- その決勝で、会場のみなさんの投票で一位。主催の団体が選ぶ、MAヒーローという賞を取っています。
- HIGEDARUMA
- 講評によると、決勝で発表されたほかの作品を、自分の作品に掛け合わせるアイデアを、次々に出したそうです。
- BANNO
- その場で、ほかのチームの作品とつなげちゃったんですか!
- HIGEDARUMA
- 講評には、会場が完全に飲み込まれた、と書かれています。思いついたら形にする、を体現した、とも。
- BANNO
- さらに、もう一つ。おばかヒーローという賞も取っているんです。
- HIGEDARUMA
- おばかって、ほめ言葉なんですね。
- BANNO
- そうなんです。講評は、日常の行為におばかを足して、誰もを笑顔にする作品。
- BANNO
- そして、積み重ねられたティッシュの山が、この作品の本質を語っている、と。
- HIGEDARUMA
- ティッシュの山!みんなが、何度も何度も引いて、波動を撃った跡なんですね。
- BANNO
- もう一回、もう一回って、手が止まらなかったんでしょうね。
- BANNO
- 作ったのは、若狭企画の、若狹正生さん。
- HIGEDARUMA
- 同じ日に、IoTはんこ、という作品も登録しているんです。毎日使う道具に、ひとひねり足すのが得意な方なんですね。
- BANNO
- 今日の作品から持ち帰れるのは、この組み合わせだと思います。
- BANNO
- 毎日何度もやる動作に、ちょっとした演出を足す。
- HIGEDARUMA
- 作る側から見ても、ここが入り口にぴったりなんです。入り口の動作がひとつ、出口の演出がひとつ。それだけで作品になるんですよ。
- BANNO
- 今日できる、いちばん小さな一歩です。
- BANNO
- 自分が毎日、何度もやっている動作を、ひとつだけ書き出してみてください。
- HIGEDARUMA
- ドアを開ける、歯ブラシを取る、電気を消す。そこで何が起きたら笑えるか、想像してみてください。
- BANNO
- 私なら、冷蔵庫を開けるたびに、拍手が鳴ってほしいですね。
- HIGEDARUMA
- それ、ちょっと欲しいです。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、ティッシュを引くと必殺技が出る、波動ティッシュでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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