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センサー無しで、叩くと色が変わる光るボール「Magnet LED Ball」|正体は接触不良
ProtoPedia の作品「Magnet LED Ball」を2人のMCが紹介。磁石とLEDを入れた光るボールは、センサーもプログラムも無いのに、叩くと色が赤に変わります。その正体は電池の接触不良。作者が『偶然の賜物』と呼ぶ仕組み、子どもたちが夢中になる遊び方、失敗を面白さに変える発想まで紹介します。
チャプター
0:00オープニング0:20LED=電気を流すと光る小さな部品1:32カチンとぶつけると、赤に変わる3:03ふつうは センサー+小さなコンピューター+プログラム5:10失敗を、面白さに変える7:03うまくいかなかったことを1つ書き出す8:06エンディング
文字起こし(73行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、Magnet LED Ball。
- BANNO
- マグネットは磁石ですよね。磁石の入った、光るボールということでしょうか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。手のひらに乗るくらいのボールの中に、磁石とLEDが入っています。
- HIGEDARUMA
- LEDは、電気を流すと光る小さな部品です。信号機や部屋の照明にも使われているんですよ。
- BANNO
- 暗いところで、ボールがぼうっと光るんですね。きれいです。
- HIGEDARUMA
- しかもこのボール、叩くと色が変わるんです。なのに、センサーは入っていないんですよ。
- BANNO
- センサーというのは、何でしょうか?
- HIGEDARUMA
- 叩かれた、触られた、といった変化を感じ取る部品です。人間でいえば、肌の感覚のようなものですね。
- BANNO
- 感じ取る部品が無いのに、叩くと色が変わる。不思議ですね。
- HIGEDARUMA
- そこが今日の謎なんです。まずは、遊んでいる様子から見ていきましょう。
- BANNO
- 見てください。暗い床の上に、青や緑や黄色のボールが転がっています。
- HIGEDARUMA
- ボールごとに、違う色で光っているんです。そこに、手に持ったボールをカチンとぶつけると…
- BANNO
- あっ、ぶつけたボールが、赤に変わりました!
- HIGEDARUMA
- そうなんです。ぶつかった相手と、色が連動しているようにも見えるんですよ。
- BANNO
- まるで、ボール同士がおしゃべりしているみたいですね。
- HIGEDARUMA
- もう一つの仕掛けが、磁石です。ボールの内側に磁石があるので、ボール同士がピタッとくっつくんです。
- BANNO
- くっつくなら、積み上げることもできそうですね。
- HIGEDARUMA
- できます。作者は、たくさんつなげて、塔のように積み上げています。
- HIGEDARUMA
- 作者の言葉では、光るタピオカ状態になって、すごく気持ち悪くて良い感じになった、そうです。
- BANNO
- 気持ち悪くて、良い感じ。分かる気がします。思わず笑ってしまいますね。
- BANNO
- イベントの写真では、子どもたちが床にしゃがみ込んで、夢中で遊んでいますね。
- HIGEDARUMA
- 作品ページにも、とっても簡単に作れて、子供ウケも良い、と書かれているんです。
- BANNO
- ある大会でこの作品に賞を贈った、鈴木まなみさんも、ブログで、うちの子供のお気に入りだと書いていますね。
- HIGEDARUMA
- 光るのも、色が変わるのも、ぶつけた時の音も、磁石でくっつくのも良かった、と。
- BANNO
- 目と、耳と、手で楽しめるおもちゃなんですね。
- BANNO
- では、いよいよ謎解きです。センサーが無いのに、どうして叩くと色が変わるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- まず、ふつうに作る場合を考えてみましょう。叩かれたら色を変えるおもちゃなら、3つのものが要るんです。
- HIGEDARUMA
- 叩かれたことを感じ取るセンサー。それを受けて考える小さなコンピューター。そして、何をするかを書いたプログラムです。
- BANNO
- けっこう大がかりですね。このボールには、それが入っていないんですか?
- HIGEDARUMA
- はい。中身は、たった3つなんです。磁石と、LEDと、電池ホルダです。
- BANNO
- 電池ホルダ、というのは?
- HIGEDARUMA
- 電池を入れておく入れ物です。テレビのリモコンの、電池を入れるところを思い浮かべてください。
- BANNO
- ああ、バネや金具で電池を挟んでいる、あそこですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。種明かしの1つめは、このLEDの性質です。電気が入り直すと、最初は赤で光るんです。
- HIGEDARUMA
- 2つめは、電池ホルダの、電池と金具のくっつきが、ちょっとゆるいことなんです。
- BANNO
- ゆるいと、どうなるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- ボールを叩いたりぶつけたりすると、その衝撃で、電池と金具が一瞬だけ離れます。電気が、ほんの一瞬途切れるんですね。
- HIGEDARUMA
- すると、LEDがつき直して、最初の赤から光り直す。これが、叩くと赤に変わる正体なんです。
- BANNO
- えっ。それって、いわゆる接触不良ですか?
- HIGEDARUMA
- その通りです。作者のスライドにも、接触不良、とはっきり書いてあるんですよ。
- BANNO
- 電池がゆるい懐中電灯みたいなことが、おもちゃの仕掛けになっていたんですね。
- HIGEDARUMA
- 作者は作品ページで、やってみたら分かった偶然の賜物の成果です、と書いています。
- HIGEDARUMA
- 狙って作った機能ではなく、作ってみたら起きたことを、そのまま生かしたんです。
- BANNO
- センサーっぽく感じるけれど、センサーは無い。種を知ると、ますます面白いですね。
- BANNO
- でも、接触不良って、ふつうは直さなきゃいけない失敗ですよね?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。電子工作では、真っ先に直すところです。でも作者は、それを遊びの仕掛けとして残しました。
- BANNO
- 失敗を消すんじゃなくて、面白さとして使う。これは、ものづくり以外でも大事な考え方ですね。
- HIGEDARUMA
- 作者は、良いところと悪いところも正直に書いています。良いところは、作るのが超簡単で、お金もほとんどかからないこと。
- HIGEDARUMA
- 悪いところは、イベントで蹴られたり叩かれたりして、何個か壊れたことです。
- BANNO
- 子どもたちが、夢中になりすぎたんですね。
- HIGEDARUMA
- もう一つの悪いところが、ネタがばれた時の悲しさだそうです。
- HIGEDARUMA
- 種明かしをすると、あーねぇ、という反応をされるのが痛い、と書いているんですよ。
- BANNO
- 今日、私たちもばらしてしまいましたね。でも私は、種を知って、もっと好きになりましたよ。
- BANNO
- この作品は、ヒーローズ・リーグ2019で、まなみん賞を受けています。
- HIGEDARUMA
- 鈴木まなみさんが、気付きや驚きをくれた作品に贈る、個人の賞なんです。
- BANNO
- 簡単な仕組みなのに、驚きがある。まさにぴったりの賞ですね。
- HIGEDARUMA
- Maker Faire Tokyoや、大垣のMini Maker Faireといった、ものづくりのお祭りにも出ています。
- HIGEDARUMA
- 2019年に作られた作品ですが、2025年と2026年には、那須のイベントでも遊ばれているんですよ。
- BANNO
- 何年たっても、子どもが遊びたくなる。それが一番の評価かもしれませんね。
- HIGEDARUMA
- 作ったのは、hirotakasterさんです。
- HIGEDARUMA
- ほかにも、光るフラフープや、雷が落ちると光るボールなど、光る作品をたくさん作っているんですよ。
- BANNO
- 今日の話を聞いて、何か作ってみたくなった人もいると思います。
- HIGEDARUMA
- このボールの部品は、磁石とLEDと電池ホルダの3つだけ。プログラムを書かなくても作れるんです。
- HIGEDARUMA
- 作る側の一歩なら、最近うまくいかなかったことを、1つ書き出してみてください。
- HIGEDARUMA
- そして、それを遊びに使えないか、考えてみるんです。今日の接触不良みたいに、失敗が仕掛けになることがありますよ。
- BANNO
- 作るのはまだ先、という人は、作品ページのデモ動画で、ボールが赤に変わる瞬間を見てみてください。
- BANNO
- 種を知ってから見ると、あ、今、電気が一瞬切れたな、と分かって面白いですよ。
- HIGEDARUMA
- 作品ページには、子どもたちが遊ぶ写真もたくさん載っています。ぜひのぞいてみてください。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、センサーを使わずに、叩くと色が変わる光るボール、Magnet LED Ballでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
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