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センサー無しで、叩くと色が変わる光るボール「Magnet LED Ball」|正体は接触不良

紹介した作品: Magnet LED BallProtoPedia での反響: 閲覧 910+ ・ ♥ 6

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Magnet LED Ball

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    ProtoPedia の作品「Magnet LED Ball」を2人のMCが紹介。磁石とLEDを入れた光るボールは、センサーもプログラムも無いのに、叩くと色が赤に変わります。その正体は電池の接触不良。作者が『偶然の賜物』と呼ぶ仕組み、子どもたちが夢中になる遊び方、失敗を面白さに変える発想まで紹介します。

    チャプター

    文字起こし(73行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、Magnet LED Ball。
    BANNO
    マグネットは磁石ですよね。磁石の入った、光るボールということでしょうか?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。手のひらに乗るくらいのボールの中に、磁石とLEDが入っています。
    HIGEDARUMA
    LEDは、電気を流すと光る小さな部品です。信号機や部屋の照明にも使われているんですよ。
    BANNO
    暗いところで、ボールがぼうっと光るんですね。きれいです。
    HIGEDARUMA
    しかもこのボール、叩くと色が変わるんです。なのに、センサーは入っていないんですよ。
    BANNO
    センサーというのは、何でしょうか?
    HIGEDARUMA
    叩かれた、触られた、といった変化を感じ取る部品です。人間でいえば、肌の感覚のようなものですね。
    BANNO
    感じ取る部品が無いのに、叩くと色が変わる。不思議ですね。
    HIGEDARUMA
    そこが今日の謎なんです。まずは、遊んでいる様子から見ていきましょう。
    BANNO
    見てください。暗い床の上に、青や緑や黄色のボールが転がっています。
    HIGEDARUMA
    ボールごとに、違う色で光っているんです。そこに、手に持ったボールをカチンとぶつけると…
    BANNO
    あっ、ぶつけたボールが、赤に変わりました!
    HIGEDARUMA
    そうなんです。ぶつかった相手と、色が連動しているようにも見えるんですよ。
    BANNO
    まるで、ボール同士がおしゃべりしているみたいですね。
    HIGEDARUMA
    もう一つの仕掛けが、磁石です。ボールの内側に磁石があるので、ボール同士がピタッとくっつくんです。
    BANNO
    くっつくなら、積み上げることもできそうですね。
    HIGEDARUMA
    できます。作者は、たくさんつなげて、塔のように積み上げています。
    HIGEDARUMA
    作者の言葉では、光るタピオカ状態になって、すごく気持ち悪くて良い感じになった、そうです。
    BANNO
    気持ち悪くて、良い感じ。分かる気がします。思わず笑ってしまいますね。
    BANNO
    イベントの写真では、子どもたちが床にしゃがみ込んで、夢中で遊んでいますね。
    HIGEDARUMA
    作品ページにも、とっても簡単に作れて、子供ウケも良い、と書かれているんです。
    BANNO
    ある大会でこの作品に賞を贈った、鈴木まなみさんも、ブログで、うちの子供のお気に入りだと書いていますね。
    HIGEDARUMA
    光るのも、色が変わるのも、ぶつけた時の音も、磁石でくっつくのも良かった、と。
    BANNO
    目と、耳と、手で楽しめるおもちゃなんですね。
    BANNO
    では、いよいよ謎解きです。センサーが無いのに、どうして叩くと色が変わるんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    まず、ふつうに作る場合を考えてみましょう。叩かれたら色を変えるおもちゃなら、3つのものが要るんです。
    HIGEDARUMA
    叩かれたことを感じ取るセンサー。それを受けて考える小さなコンピューター。そして、何をするかを書いたプログラムです。
    BANNO
    けっこう大がかりですね。このボールには、それが入っていないんですか?
    HIGEDARUMA
    はい。中身は、たった3つなんです。磁石と、LEDと、電池ホルダです。
    BANNO
    電池ホルダ、というのは?
    HIGEDARUMA
    電池を入れておく入れ物です。テレビのリモコンの、電池を入れるところを思い浮かべてください。
    BANNO
    ああ、バネや金具で電池を挟んでいる、あそこですね。
    HIGEDARUMA
    そうです。種明かしの1つめは、このLEDの性質です。電気が入り直すと、最初は赤で光るんです。
    HIGEDARUMA
    2つめは、電池ホルダの、電池と金具のくっつきが、ちょっとゆるいことなんです。
    BANNO
    ゆるいと、どうなるんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    ボールを叩いたりぶつけたりすると、その衝撃で、電池と金具が一瞬だけ離れます。電気が、ほんの一瞬途切れるんですね。
    HIGEDARUMA
    すると、LEDがつき直して、最初の赤から光り直す。これが、叩くと赤に変わる正体なんです。
    BANNO
    えっ。それって、いわゆる接触不良ですか?
    HIGEDARUMA
    その通りです。作者のスライドにも、接触不良、とはっきり書いてあるんですよ。
    BANNO
    電池がゆるい懐中電灯みたいなことが、おもちゃの仕掛けになっていたんですね。
    HIGEDARUMA
    作者は作品ページで、やってみたら分かった偶然の賜物の成果です、と書いています。
    HIGEDARUMA
    狙って作った機能ではなく、作ってみたら起きたことを、そのまま生かしたんです。
    BANNO
    センサーっぽく感じるけれど、センサーは無い。種を知ると、ますます面白いですね。
    BANNO
    でも、接触不良って、ふつうは直さなきゃいけない失敗ですよね?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。電子工作では、真っ先に直すところです。でも作者は、それを遊びの仕掛けとして残しました。
    BANNO
    失敗を消すんじゃなくて、面白さとして使う。これは、ものづくり以外でも大事な考え方ですね。
    HIGEDARUMA
    作者は、良いところと悪いところも正直に書いています。良いところは、作るのが超簡単で、お金もほとんどかからないこと。
    HIGEDARUMA
    悪いところは、イベントで蹴られたり叩かれたりして、何個か壊れたことです。
    BANNO
    子どもたちが、夢中になりすぎたんですね。
    HIGEDARUMA
    もう一つの悪いところが、ネタがばれた時の悲しさだそうです。
    HIGEDARUMA
    種明かしをすると、あーねぇ、という反応をされるのが痛い、と書いているんですよ。
    BANNO
    今日、私たちもばらしてしまいましたね。でも私は、種を知って、もっと好きになりましたよ。
    BANNO
    この作品は、ヒーローズ・リーグ2019で、まなみん賞を受けています。
    HIGEDARUMA
    鈴木まなみさんが、気付きや驚きをくれた作品に贈る、個人の賞なんです。
    BANNO
    簡単な仕組みなのに、驚きがある。まさにぴったりの賞ですね。
    HIGEDARUMA
    Maker Faire Tokyoや、大垣のMini Maker Faireといった、ものづくりのお祭りにも出ています。
    HIGEDARUMA
    2019年に作られた作品ですが、2025年と2026年には、那須のイベントでも遊ばれているんですよ。
    BANNO
    何年たっても、子どもが遊びたくなる。それが一番の評価かもしれませんね。
    HIGEDARUMA
    作ったのは、hirotakasterさんです。
    HIGEDARUMA
    ほかにも、光るフラフープや、雷が落ちると光るボールなど、光る作品をたくさん作っているんですよ。
    BANNO
    今日の話を聞いて、何か作ってみたくなった人もいると思います。
    HIGEDARUMA
    このボールの部品は、磁石とLEDと電池ホルダの3つだけ。プログラムを書かなくても作れるんです。
    HIGEDARUMA
    作る側の一歩なら、最近うまくいかなかったことを、1つ書き出してみてください。
    HIGEDARUMA
    そして、それを遊びに使えないか、考えてみるんです。今日の接触不良みたいに、失敗が仕掛けになることがありますよ。
    BANNO
    作るのはまだ先、という人は、作品ページのデモ動画で、ボールが赤に変わる瞬間を見てみてください。
    BANNO
    種を知ってから見ると、あ、今、電気が一瞬切れたな、と分かって面白いですよ。
    HIGEDARUMA
    作品ページには、子どもたちが遊ぶ写真もたくさん載っています。ぜひのぞいてみてください。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、センサーを使わずに、叩くと色が変わる光るボール、Magnet LED Ballでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    Magnet LED Ball
    作者: hirotakaster
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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