0:00 / 0:00
懐中電灯から虹が出る!指のすき間の影から生まれた「虹を投影する懐中電灯」
ProtoPedia の作品「Rainbow Flashlight 虹を投影する懐中電灯」を2人のMCが紹介。スイッチを入れて壁に向けると、壁や天井に虹のアーチが浮かぶ手作りの懐中電灯です。指のすき間の影が虹の形に見えたという気づきから、虹の色の順に並べたLEDの光を虹形の切り込みに通す仕組み、37個のLEDがちょうど7列に並ぶM5-HEX、100円ショップの懐中電灯と紙コップを使った作り方まで紹介します。
チャプター
0:00オープニング0:20壁に虹のアーチが浮かぶ0:54暗い部屋の壁に、虹1:29七色をまっすぐそろえるのが難しい2:51虹の形の切り込みに光を通す5:37子どもの工作教室で作れるように7:04今夜、指のすき間の影を見る8:00エンディング
文字起こし(72行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、Rainbow Flashlight、虹を投影する懐中電灯。
- BANNO
- 懐中電灯から、虹が出るんですか?
- HIGEDARUMA
- はい。スイッチを入れて壁に向けると、壁に虹のアーチがふわっと浮かぶんです。
- BANNO
- 雨上がりの空でしか見られない虹を、部屋の中で、ですか。それは見てみたいですね。
- HIGEDARUMA
- さっそくデモ動画を見てみましょう。暗い部屋で、懐中電灯を白い壁に向けています。
- BANNO
- 本当に虹ですね!外側が赤っぽくて、内側が紫っぽいです。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。空の虹と同じ並びなんですよ。しかも懐中電灯を動かすと、虹も一緒に動くんです。
- BANNO
- 手に持って、好きな場所に虹をかけられるんですね。
- HIGEDARUMA
- 天井に向ければ、天井に虹がかかります。
- BANNO
- 寝る前の子ども部屋で、天井に虹を出してあげたら、きっと喜びますよ。
- BANNO
- でも、そもそも、どうして虹を出す懐中電灯を作ろうと思ったんでしょうか。
- HIGEDARUMA
- 作者のPikaPikaらいとさんにとって、これは前々からの目標だったそうです。
- HIGEDARUMA
- ただ、七色の光を、きれいにまっすぐそろえるのが難しくて、長いこと試行錯誤していたんです。
- BANNO
- まっすぐそろえる、というのは、どういうことですか?
- HIGEDARUMA
- 懐中電灯の光って、先に行くほど丸く広がりますよね。七色がそれぞれ広がると、重なって混ざってしまうんです。
- BANNO
- なるほど。七色が重なって、ただの白っぽい光になっちゃうんですね。
- HIGEDARUMA
- そこで転機になったのが、遊びの中の、ちょっとした気づきでした。
- HIGEDARUMA
- 色を変えられるLEDテープで、七色の影を作っていたときのことです。LEDは、小さな電球のような部品ですね。
- BANNO
- 七色の影、ですか?
- HIGEDARUMA
- 手をかざしてみると、指と指のすき間の影が、虹の形になっていることに気づいたそうなんです。
- BANNO
- えっ、指のすき間から虹ですか!それ、普通なら見過ごしちゃいますよね。
- HIGEDARUMA
- そこから、虹の色の順にLEDを並べて、細いすき間に光を通す、という方法を思いついたんです。
- BANNO
- 遊んでいて見つけた形を、そのまま仕組みにしたんですね。
- BANNO
- では、懐中電灯の中はどうなっているんでしょうか。
- HIGEDARUMA
- 仕組みを図で見てみましょう。右に並んでいるのがLED、真ん中の黒い板に、虹の形の細い切り込みがあります。
- BANNO
- その切り込みを通ると、何が起きるんですか?
- HIGEDARUMA
- 細いすき間を通った光は、広がらずに、そのまままっすぐ進むんです。
- HIGEDARUMA
- だから、下に置いた赤い光は上へ、上に置いた紫の光は下へ、すき間で交差して壁に届きます。
- BANNO
- 上と下が入れかわるんですね。だから壁では、赤が外側、紫が内側の、空と同じ虹になると。
- HIGEDARUMA
- その通りです。切り込みが無いと、色が全部混ざって、白い光になってしまうそうです。
- BANNO
- たった1本の切り込みで、白い光が虹に変わる。シンプルですごいですね。
- HIGEDARUMA
- そして、七色を小さくまとめて並べるために選んだ部品が、こちらのLEDの板です。
- HIGEDARUMA
- M5-HEXという六角形の板で、37個のLEDが、ちょうど7列に並んでいるんです。
- BANNO
- 7列!虹の七色と、ぴったり同じ数なんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。1列に1色ずつ割り当てるだけで、七色がそろいます。
- HIGEDARUMA
- 真ん中の緑の列がいちばん長くて7個、端の紫と赤は4個ずつなんです。
- BANNO
- その色は、どうやって決めているんですか?
- HIGEDARUMA
- M5Atomという、手のひらより小さなコンピュータが、LEDに何色で光るかを命令しているんです。
- HIGEDARUMA
- 色は決まっているので、プログラムはお手本のコードを元にした、短いものなんですよ。
- HIGEDARUMA
- ただ、LEDがとても明るいので、プログラムで明るさを抑えているそうです。
- BANNO
- ほかには、どんなものを使っているんでしょうか。
- HIGEDARUMA
- 懐中電灯は、100円ショップで買った大きめのものです。電池は単三電池3本なんです。
- HIGEDARUMA
- 虹の形の切り込みは、大きめの紙コップで作っています。半径5センチくらいの半円に、幅1センチくらいの切り込みです。
- BANNO
- 紙コップですか!一気に身近になりましたね。
- HIGEDARUMA
- 実は最初は、LEDテープのLEDを16個並べて試したそうです。でも、映った虹がとても幅広になってしまったんです。
- HIGEDARUMA
- そこで、七色を小さくまとめられる、この六角形の板にたどり着いたんですよ。
- BANNO
- うまくいかなかった試作も、ちゃんと次につながっているんですね。
- HIGEDARUMA
- 懐中電灯に部品が収まった1台目ができたとき、作者は「スッキリ出来た」と書いています。
- BANNO
- 正直なところ、弱点はあるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- レンズを使っていないので、すき間を通った光は弱めなんです。暗い場所でないと見えにくい、と作者自身が書いています。
- BANNO
- だから、デモ動画も暗い部屋だったんですね。
- HIGEDARUMA
- 作者は、レンズの代わりになるものを探したり、白い光を七色のフィルターに通して、もっと安く作る方法も考えているそうです。
- HIGEDARUMA
- そこまで安くできれば、いつか100円ショップで売られる日も夢ではない、とまで書いているんですよ。
- BANNO
- 目指しているのは、子ども向けの工作教室でも作れるくらい、手軽にすること。ここが私はいちばんいいなと思いました。
- BANNO
- 自分の手で虹を作れたら、光や色の仕組みに興味を持つ、いいきっかけになりますよね。
- HIGEDARUMA
- しかも作者は、作り方とプログラムを、ブログで公開しているんです。
- HIGEDARUMA
- 楽しいことを共有したい。そして、特許などで自由に使えなくなるのを防ぎたい。そんな思いからだそうです。
- BANNO
- 自分だけのものにしないで、みんなに開いている。作り手として、かっこいいですね。
- HIGEDARUMA
- 作ったのは、PikaPikaらいとさん。
- HIGEDARUMA
- 同じコンテストには、LEDテープで光る「はらぺこあおむし」も出品している方なんです。
- BANNO
- M5Stack Japan Creativity Contest 2021や、ヒーローズ・リーグにも出品されていますね。
- BANNO
- 今日の話を聞いて、光で何か作ってみたくなった人もいると思います。
- HIGEDARUMA
- 今日できる一歩は、とても簡単です。今夜、部屋を暗くして、スマホのライトで、壁に手の影を映してみてください。
- HIGEDARUMA
- 指を少しだけ開いて、すき間の影がどんな形になるか、じっくり見てみるんです。
- BANNO
- 作者が虹のヒントを見つけたのも、その指のすき間でしたね。
- BANNO
- 気になった形や光り方があったら、1つメモしておいてください。それが次の作品の種になりますよ。
- HIGEDARUMA
- 作品ページと作者のブログには、部品やプログラムまで載っています。ぜひのぞいてみてください。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、懐中電灯ひとつで壁に虹をかける、Rainbow Flashlight、虹を投影する懐中電灯でした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
あなたの作品も、動画で紹介します
ProtoPedia の作品ページの URL を送るだけで、夜のうちに紹介動画に仕上げます。対象は CC BY 4.0 の作品です。
動画をリクエストする


