魔法の杖を振ると、ぬいぐるみが目を覚ます「お出かけニフラー」|液晶の目で見つめてくれる、動くぬいぐるみ
ProtoPedia の作品「お出かけニフラー」を2人のMCが初心者目線で紹介。USJ のハリー・ポッターエリアで出会ったもふもふのぬいぐるみ「ニフラー」を改造し、魔法の杖を顔の周りで振ると目を覚まして手を上げ、足の宝石が無いとうるうる目でおねだりする、一緒にお出かけできる相棒にしました。目を機械で動かすのはサイズで諦め、小さな画面つきコンピューター M5AtomS3 を片目に1個ずつ使い、半球のガラスで本物の目のような膨らみを出した工夫、2台の役割分担、磁気センサーで杖を感じる仕組みまで。
チャプター
0:00オープニング0:20魔法の杖で目を覚ますぬいぐるみ1:02ぬいぐるみとお出かけ3:04生きているような目の秘密4:33システム構成6:01全部、ぬいぐるみの中に6:40開発素材7:36エンディング
文字起こし(74行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、お出かけニフラー。
- BANNO
- ニフラー?かわいい響きですけど、いったい何者なんですか?
- HIGEDARUMA
- ハリー・ポッターと同じ魔法の世界の映画、ファンタスティック・ビーストに出てくる、キラキラした物が大好きな魔法動物なんです。
- HIGEDARUMA
- そのもふもふのぬいぐるみを改造して、魔法の杖で目を覚ます相棒にした作品なんですよ。
- BANNO
- 作ったのは、杉本義己さん。ぬいぐるみが目を覚ますなんて、もう楽しそうですね。
- BANNO
- 最近、お気に入りのぬいぐるみを連れてお出かけする人、増えてますよね。
- HIGEDARUMA
- 杉本さんも、ぬいぐるみとのお出かけが流行っているのかな、と感じていたそうです。
- BANNO
- 旅先でぬいぐるみの写真を撮るの、楽しいんですよね。でも、ぬいぐるみは動かないですし。
- HIGEDARUMA
- そこなんです。杉本さんは、USJのハリー・ポッターのエリアで、この子を見つけたんです。
- HIGEDARUMA
- そして、この子が動いたり、見つめてくれたりしたら素敵だなあ、と思って改造したんですよ。
- BANNO
- 見つめてくれる、がいいですね。じゃあ実際に、どう動くんですか?
- HIGEDARUMA
- まず、魔法の杖を、ニフラーの顔のまわりで振ってみます。
- HIGEDARUMA
- すると、眠っていたニフラーが目を覚まして、右手を上げたり、左手を上げたりするんです。
- BANNO
- わあ、本当に魔法をかけたみたいですね!
- HIGEDARUMA
- 次に、足についている宝石に、指や杖でちょんと触れてみます。
- HIGEDARUMA
- するとニフラーは目を覚まして、キョロキョロと宝石を探しはじめるんですよ。
- BANNO
- キラキラした物が大好きな魔法動物、でしたもんね。宝石が見つからなかったら?
- HIGEDARUMA
- うるうるした目で、こっちを見つめて、おねだりしてくるんです。
- BANNO
- それはずるいです。そんな目で見られたら、宝石を買ってあげたくなっちゃいますよ。
- HIGEDARUMA
- ほかにも、体をゆすると、ゆすり方に合わせて動きが変わるんです。
- HIGEDARUMA
- もちろん、そっと触るだけでも、ちゃんと動き出しますよ。
- BANNO
- 杖に、宝石に、ゆする、触る。かまってあげ方がたくさんあるんですね。
- HIGEDARUMA
- 杉本さんが考える成功の場面も、すてきなんですよ。
- HIGEDARUMA
- お出かけ先で杖を振ると、首や目がくるくる動く。それを見た周りの人が驚いてくれたら成功。
- BANNO
- この子、本当に動いているの?って、思わず二度見しちゃいますね。
- BANNO
- 写真を見ると、ローブ姿で首から下げて、本当に街を歩いてますね。
- BANNO
- それにしても、この目。キラキラしていて、生きているみたいです。どうなっているんですか?
- HIGEDARUMA
- 実は最初、目玉そのものを機械で動かそうと考えていたそうなんです。
- HIGEDARUMA
- でも、ぬいぐるみの小さな頭には、その仕掛けが入りきらなかった。それで諦めたんですよ。
- BANNO
- あら。じゃあ、どうしたんですか?
- HIGEDARUMA
- 目玉を、小さな画面に絵で描くことにしたんです。
- HIGEDARUMA
- 使ったのは、M5AtomS3。切手くらいの大きさの、画面つきの小さなコンピューターです。
- HIGEDARUMA
- 片目に1個ずつ、だから2個。画面の大きさが、ニフラーの目にちょうどよかったそうです。
- BANNO
- でも、平らな画面だと、ちょっと作り物っぽくなりませんか?
- HIGEDARUMA
- そこで、画面の上に、半分に切ったビー玉のような、丸いガラスを貼ったんです。
- HIGEDARUMA
- すると目に、本物みたいなぷっくりした膨らみが出るんですよ。
- BANNO
- ガラス一枚で、ただの画面が、ちゃんと目玉に見えるんですね。
- HIGEDARUMA
- しかも目の描き方は、リアルではなく、マンガの描き方にしたそうです。
- BANNO
- だから、さっきのうるうる目ができるんですね!機械の目だったら、涙目は難しそう。
- HIGEDARUMA
- まさにそこなんです。画面なら、眠そうな目も、驚いた目も、描くだけで変えられます。
- BANNO
- 諦めた先に、もっと表情ゆたかな答えがあったんですね。
- BANNO
- ひげだるまさん、杖に反応して手が動くのは、どういう仕組みなんですか?
- HIGEDARUMA
- さっきの2個の小さなコンピューターが、目を描きながら、仕事を分け合っているんです。
- HIGEDARUMA
- 右目の担当は、体を動かす係。首と、右腕と、左腕に、サーボモーターがついています。
- BANNO
- サーボモーター、ですか?
- HIGEDARUMA
- 指示した角度まで、くいっと回って止まる、小さなモーターなんです。3個で首と両腕を動かします。
- HIGEDARUMA
- 左目の担当は、感じる係。杖を感じるのは、磁気センサーという部品なんですよ。
- BANNO
- 磁気センサーって、磁石の力を感じるんですか?
- HIGEDARUMA
- はい。電子の方位磁石みたいなもので、杖を振ると、そのまわりの磁気の変化をつかまえるんです。
- HIGEDARUMA
- それから、揺れや傾きを感じるセンサー。体をゆすったのは、これで分かります。
- HIGEDARUMA
- 触られたのが分かるセンサーも、このコンピューターに最初から入っているんです。
- BANNO
- 左目が、杖や揺れに気づいて、それを右目に伝えるんですか?
- HIGEDARUMA
- そうです。2台をケーブル1本でつないで、おしゃべりさせているんです。
- HIGEDARUMA
- 左目が、杖が来たよと伝えると、右目が、じゃあ手を上げよう、と動かすわけです。
- BANNO
- 目の2人が、感じる係と動かす係に分かれてるんですね。分かりやすい!
- HIGEDARUMA
- 僕が感心するのは、これを全部、お出かけできる大きさに収めたところなんです。
- HIGEDARUMA
- コンピューター2個に、モーター3個、センサー、それに電池まで、ぬいぐるみの中に入っているんですよ。
- BANNO
- それで首から下げて歩けるんですもんね。お店でも一緒に座ってる写真がありました。
- BANNO
- 飾っておくだけじゃなく、ちゃんと一緒に出かける相棒なんですね。
- HIGEDARUMA
- この作品は、ものづくりのコンテスト、ヒーローズ・リーグ 2024に出展されました。
- BANNO
- 好きなぬいぐるみを、もっと好きになれるように改造する。すてきな動機ですよね。
- HIGEDARUMA
- 使われている道具は、この4つです。
- HIGEDARUMA
- 画面つきの小さなコンピューターに、磁気センサー。あとは、画面に絵を描く道具と、プログラムを書く道具です。
- BANNO
- 作者は、杉本義己さんです。
- BANNO
- 今日できる、いちばん小さな一歩です。
- BANNO
- おうちのぬいぐるみを、ひとつ手に取ってみてください。
- HIGEDARUMA
- そして、この子のどこが動いたら嬉しいか、ひとつだけ決めてみてください。まばたきでも、手を振るでも。
- HIGEDARUMA
- 決めたら、作品ページの写真とデモ動画で、杉本さんのやり方をのぞいてみるのがおすすめです。
- BANNO
- うちの子が見つめ返してくれたら。想像するだけで、わくわくしますね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、魔法の杖で目を覚ますぬいぐるみ、お出かけニフラーでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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