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ソレノイドを400個以上、無線で1本ずつ動かす「大量のソレノイドを使ってみたかった」|作るのに理由なんかいらない

紹介した作品: 大量のソレノイドを使ってみたかったProtoPedia での反響: 閲覧 1,700+ ・ ♥ 17

ProtoPedia の作品「大量のソレノイドを使ってみたかった」を2人のMCが初心者目線で紹介。電気を流すと棒が飛び出す部品・ソレノイドを、9個から100個、そして400個以上へ。1枚で16個を動かす自作基板、2本の線で番号を呼び分けるI2C、マス目の番地への変換、ルーターなしで届く無線ESP-NOW、1200本弱の配線沼、触った人の「生き物がうごめいているみたい」という感想まで。

チャプター

文字起こし(79行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、大量のソレノイドを使ってみたかった。
BANNO
タイトルからもう勢いがすごいですね。でも、そもそもソレノイドって何ですか?
HIGEDARUMA
電気を流すと、中の棒がコツンと飛び出す部品なんです。電磁石で押す、小さなハンコみたいなものですね。
BANNO
ハンコが、ぽんっと押すみたいに。それが1個じゃないんですよね?
HIGEDARUMA
はい。これを400個以上ずらっと並べて、模様を描くように動かすんですよ。
BANNO
400個!何のために作ったんですか?
HIGEDARUMA
作者の答えがまた潔いんです。「作るのに理由なんかいらないよね」。
BANNO
かっこいい。今日は、その勢いの物語を追いかけていきましょう。
BANNO
いきなり400個から始めたわけじゃないですよね?
HIGEDARUMA
最初は9個だけでした。縦3つ、横3つの小さなマス目です。
HIGEDARUMA
ソレノイドを並べて固定する台、マウンタっていうんですけど、その設計を試すためだったんです。
BANNO
まずは小さく試したんですね。そこからどうなったんですか?
HIGEDARUMA
作品ページの見出しが「やっぱりやるなら100個でしょ」なんです。
BANNO
やっぱり、って。9個の次が、いきなり100個なんですか。
HIGEDARUMA
固定する台を何度か作り直して、勢いで100個買ったそうです。しかも、最終的には600個買ってしまった、と。
BANNO
600個!買い物の単位じゃないですよ、それ。
HIGEDARUMA
そして、縦横10個ずつ、100個の初期バージョンが完成します。
BANNO
ここで満足して終わり、ではなかったんですよね。
HIGEDARUMA
余ったソレノイドで、16個のかたまりを6つ、合計96個のセットも作りました。円筒の形のものまであります。
BANNO
余りで作品が増えていく。作者さん、楽しくて仕方なかったんでしょうね。
HIGEDARUMA
そして次の見出しが「やるなら一気に400個越えだよね!!」です。
BANNO
もう止まらないですね。そんなにたくさん、どこで買うんですか?
HIGEDARUMA
海外の通販サイトで、とにかく安いところを探して、100個単位で集めたそうです。
BANNO
で、400個並べて、一気に動かしてみたと。
HIGEDARUMA
はい。そしたら、振動と音で、家族から苦情が来たそうです。
BANNO
あはは、そうなりますよね。400個がいっせいにコツコツですもんね。
BANNO
でも、400個をばらばらに、狙ったとおりに動かすのって、どうやるんですか?
HIGEDARUMA
全体の流れはこうです。手元のボタンから、無線で「この場所を動かして」と送ります。
HIGEDARUMA
それを、指先くらいの小さなコンピューター、マイコンが受け取って、ソレノイドに伝えるんです。
BANNO
じゃあ、そのコンピューターから、400本の線を出せばいいんでしょうか?
HIGEDARUMA
そこが最初の壁なんです。マイコンの、電気を出し入れする口は、十数本しかないんですよ。
BANNO
手が足りない、ってことですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。そこで作者は、口を16本に増やす部品を載せた板、基板を自分で設計しました。
HIGEDARUMA
しかもソレノイドは大きな電気を食うので、電気のスイッチ役の部品をはさんで、安全に動かしているんです。
BANNO
基板まで自分で作っちゃうんですね。でも、その基板が何十枚もあったら、ごちゃごちゃになりませんか?
HIGEDARUMA
そこで、I2Cという通信を使います。2本の線に基板を数珠つなぎにして、番号で呼び分けるんです。
BANNO
教室で、出席番号を呼んで指名するみたいな感じですか?
HIGEDARUMA
まさにそれです。何番の基板の、何番のソレノイド、と呼べば、その1本だけが動くんですよ。
BANNO
なるほど。でも、何番の何番、って覚えるのは大変そうです。
HIGEDARUMA
そこで次の工夫です。一列に並んだ番号を、プログラムで、マス目の番地に変えたんです。
HIGEDARUMA
100個のかたまりは、縦横10マスの盤。それを4つ合わせて、1枚の大きな盤として扱えるようにしました。
BANNO
将棋の盤で、何筋の何段目、と指すみたいに動かせるわけですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。番地で指せるから、波や模様みたいな動きも、組み立てやすくなるんですよ。
BANNO
最初に言っていた無線は、どんな仕組みなんですか?
HIGEDARUMA
ESP-NOWという方式で、Wi-Fiのルーターを通さずに、機械どうしが直接やりとりするんです。
HIGEDARUMA
人の多いイベント会場は、電波がすごく混むんですけど、それでも問題なく動くか試したかったそうです。
BANNO
使った部品も見ておきましょうか。
HIGEDARUMA
小さなマイコンのM5StampC3と、プログラムを書くArduinoが中心です。ソレノイドは1個5ボルトで動く小さなものなんです。
BANNO
聞いているとスムーズですけど、作るのは大変だったんじゃないですか?
HIGEDARUMA
作品ページには、こう書いてあるんです。「待っていたのは手付と配線沼」。
BANNO
配線沼。響きだけで大変さが伝わってきます。
HIGEDARUMA
基板に部品をはんだ付けするのも、ぜんぶ手作業です。配線は、1200本近くあったそうです。
BANNO
1200本!しかも、ひとりで、ですよね。
HIGEDARUMA
はい。裏側の写真を見ると、色とりどりの線がびっしりなんです。
BANNO
途中で嫌にならなかったんでしょうか。
HIGEDARUMA
作者いわく、「修行的で、謎のテンションになった」そうです。
BANNO
大変さまで楽しんじゃっている。その感じ、ちょっと分かる気がします。
BANNO
できあがった作品は、どこかで見られたんですか?
HIGEDARUMA
ものづくりのお祭り、Maker Faireに出展しています。東京では2023年と2024年、大垣でも2024年に。
BANNO
見に来た人は、どんな反応だったんでしょう。
HIGEDARUMA
この作品、上に手を乗せられるんです。触った人からは「手の下で生き物がうごめいているみたい」という声があったそうです。
BANNO
えっ、それはちょっと触ってみたいです。
HIGEDARUMA
ほかにも「くすぐったい」とか「心地よい」とか。棒が押すだけなのに、不思議な感覚になるんですね。
BANNO
役に立つかどうかより、触って楽しい。それが一番の価値かもしれませんね。
HIGEDARUMA
作者も、混雑した会場で無線がちゃんと動いたのが楽しかった、テンションが上がる、と書いています。
BANNO
今日の作品で、いちばん心に残ったのは、やっぱりあの一言です。
HIGEDARUMA
「作るのに理由なんかいらないよね」ですね。
BANNO
何かの役に立たなきゃ、と考えると手が止まりがちですけど、やってみたいだけで、ここまで行けるんですね。
HIGEDARUMA
しかも、いきなり400個じゃなくて、9個、100個、400個と、一歩ずつ大きくしているのがポイントなんです。
BANNO
作ったのは、hirotakasterさん。ひとりで、ここまで作りきったんですね。
BANNO
作品ページと、作者さんのサイトのリンクは、概要欄に置いておきますね。
BANNO
では、今日の一歩。ソレノイドを1個だけ、ボタンで動かしてみてください。
HIGEDARUMA
電子部品のお店や通販で、手のひらに乗る小さなものが手に入ります。コツンと動いた瞬間、きっとテンションが上がりますよ。
BANNO
部品を買うのはまだちょっと、という人は、理由はなくてもやってみたいことを、ひとつ書き出してみてください。
BANNO
さて、今日紹介したのは、勢いで400個を超えたソレノイドの作品、大量のソレノイドを使ってみたかったでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
大量のソレノイドを使ってみたかった
作者: hirotakaster
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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