ProtoPedia Video Maker

瓶の中で、光る渦が回り続ける「Uzurium」|外から磁石で回すだけ、なのにずっと見ていられる

紹介した作品: UzuriumProtoPedia での反響: 閲覧 4,900+ ・ ♥ 38

ProtoPedia の作品「Uzurium」(ふーぴんさん)を2人のMCが初心者目線で紹介。水を入れた瓶を台座に乗せるだけで、光る渦がずっと回り続けるインテリア装置です。瓶の外から磁石で底のコマを回す仕組み、回る速さを見張って渦の深さを操り、止まっても自動で立て直す工夫、無線で何台も息を合わせる演出、基板から作ってすべて公開したオープンソース、そして来場者投票1位を含む4つの受賞と、まねして作る人まで現れた広がりまで。

チャプター

文字起こし(105行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、Uzurium。
BANNO
ウズリウム。名前からして、渦が関係ありそうですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。水を入れた瓶の中に、光る渦を回し続けてくれる装置なんですよ。
BANNO
渦って、お風呂の栓を抜いたときにできる、あのくるくるですか?
HIGEDARUMA
まさにそれです。あれが色とりどりに光りながら、止まらずに回り続けるんです。
BANNO
うわあ、ずっと見ていられそうですね。今日はこの光る渦の秘密に迫りましょう。
BANNO
まず映像を見てみましょう。ピンクに光る瓶の中に、竜巻みたいな渦ができてますね。
HIGEDARUMA
水面から瓶の底に向かって、すっと伸びる渦なんです。色も青やピンク、白に変えられるんですよ。
BANNO
でも普通、水の渦って、スプーンで混ぜても、すぐ消えちゃいますよね。
HIGEDARUMA
そうなんです。混ぜるのをやめた瞬間から、だんだん弱くなって消えてしまいます。
HIGEDARUMA
Uzuriumは、そのすぐ消えてしまう渦を、置いておくだけで回し続けてくれるんです。
BANNO
一瞬で消える現象を、インテリアにしちゃったわけですね。
BANNO
準備はどれくらい大変なんでしょうか?
HIGEDARUMA
必要なのは、水を入れた瓶と、この黒い台座だけなんです。
HIGEDARUMA
台座を好きな形に並べて、瓶を乗せたら、準備完了なんですよ。
BANNO
え、それだけですか。瓶には、何か特別な仕掛けがあるんですか?
HIGEDARUMA
見た目は、水が入っただけの透明な瓶なんです。そこが、あとで種明かしするポイントなんですよ。
BANNO
気になりますね。その前に、使い道も聞かせてください。
HIGEDARUMA
作者さんが挙げているのは、たとえば、お湯にアロマを入れて、渦を眺めながらリラックスする使い方です。
BANNO
いいですね。寝る前に眺めたら、気持ちが落ち着きそうです。
HIGEDARUMA
ほかにも、コーヒーにミルクを混ぜたり、夜のカクテル作りに使ったりもできるんです。
BANNO
混ぜる道具にもなるんですね。おしゃれなバーにありそうです。
HIGEDARUMA
さらに、光の色でお知らせする、通知のランプや照明としても使えるんですよ。
BANNO
見て癒やされて、混ぜられて、お知らせもしてくれる。一台で何役もこなすんですね。
BANNO
ここで素朴な疑問です。瓶の中で、いったい何が水をかき回しているんでしょうか?
HIGEDARUMA
実は、瓶の底に、磁石の入った小さなコマが沈んでいるんです。
BANNO
コマ、ですか?でも、電池もコードもつながっていないですよね。
HIGEDARUMA
そこが面白いところで、コマは、瓶の外から磁石の力で回されているんです。
BANNO
外から?どういうことでしょう。
HIGEDARUMA
台座の中に、おもちゃの車にも入っている小さなモーターがあって、その先に磁石がついているんです。
HIGEDARUMA
モーターが磁石を回すと、瓶の底のコマが引っぱられて、一緒にくるくる回るんですよ。
BANNO
なるほど。下で回る磁石に、コマがついていくんですね。
HIGEDARUMA
机に紙を置いて、下から磁石を動かすと、上のクリップがついてくる遊び、やったことありませんか?
BANNO
あります!子どものころ、磁石で砂鉄を動かして遊びました。
HIGEDARUMA
あれと同じ原理なんです。瓶のガラス越しに、磁石が力を伝えているんですよ。
BANNO
だから瓶に穴を開けたり、コードを入れたりしなくていいんですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。水が漏れる心配もないんです。
BANNO
全体の作りも見てみたいです。台座の中は、どうなっているんでしょうか?
HIGEDARUMA
頭脳は、M5ATOMという、親指の先ほどの小さなコンピューターなんです。
HIGEDARUMA
それを差し込む専用の基板を、作者さんが自分で設計しているんですよ。
BANNO
基板まで自作なんですか。そこには何が載っているんでしょう?
HIGEDARUMA
モーターを動かす部品、回転を数えるセンサー、それに光らせるLEDが18個です。
BANNO
18個も!だから、あんなに鮮やかに光るんですね。
HIGEDARUMA
電源は、置いて使うならUSB、持ち運ぶなら電池で動くんです。
BANNO
使っている部品も、まとめておきますね。
BANNO
でも、ずっと回り続けるって、意外と難しくないですか?
HIGEDARUMA
鋭いですね。渦を回し続けるための工夫が、ちゃんと入っているんです。
HIGEDARUMA
まず、さっきのセンサーで、コマがどれくらいの速さで回っているかを、いつも見張っています。
BANNO
回る速さを見張って、どうするんですか?
HIGEDARUMA
速く回すと渦は深くなって、ゆっくりだと浅くなります。
HIGEDARUMA
速さを細かく決めることで、渦の深さを思いどおりに変えているんですよ。
BANNO
なるほど。渦の深さまで、操れるんですね。
HIGEDARUMA
それと、もうひとつ大事なのが、コマが置いていかれる問題なんです。
BANNO
置いていかれる?
HIGEDARUMA
磁石の回る速さに、コマがついていけなくなって、止まってしまうことがあるんです。これを脱調と言います。
BANNO
走っている人に手を引かれて、転んじゃう感じですね。
HIGEDARUMA
まさにそれです。Uzuriumは、回る速さの変化から、転んだことに気づいて、すぐに回し直すんです。
BANNO
眺めるための道具だから、止まらないことって、すごく大事ですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。地味ですけど、部屋に置いておける道具になるかどうかの分かれ目だと思います。
BANNO
映像では、いくつも並んだ瓶が、順番に渦を作っていましたよね。
HIGEDARUMA
あれは、台座どうしが無線でやりとりして、息を合わせているんです。
HIGEDARUMA
ESP-NOWという、Wi-Fiのルーターがなくても、小さなコンピューターどうしが直接話せる通信を使っています。
BANNO
ルーターがいらないなら、どこに持っていっても、並べてすぐ楽しめますね。
HIGEDARUMA
さらに、マイクもついていて、周りの音に合わせて反応できるんですよ。
BANNO
音楽に合わせて渦が踊ったら、楽しそうですね。
HIGEDARUMA
作者さんも、音楽や演劇、アートの演出に使えるようにすることを目指しているそうです。
HIGEDARUMA
しかも、基板の設計図もプログラムも、全部GitHubで公開しているんです。
BANNO
GitHubって、設計図やプログラムを置いておく、ネット上の本棚みたいなところでしたよね。
HIGEDARUMA
そうです。誰でも見られて、組み立て説明書まであるんです。ただ、はんだ付けなどの電子工作の経験は要りますね。
BANNO
これ、実物を見た人の反応も気になります。
HIGEDARUMA
2023年のMaker Faire Tokyoという、ものづくりの大きな展示会で、来場者投票の1位に選ばれているんです。
BANNO
来場者投票で1位!会場で見た人から、いちばん多く票を集めたってことですね。
HIGEDARUMA
寄せられた声には、渦が光る様子はずっと見ていられた、寝る前に眺めていたい、というものがありました。
BANNO
分かります。僕も絶対、ぼーっと眺めちゃいます。
HIGEDARUMA
癒やされるから欲しい、磁石で渦を起こすのが面白い、という声もあったんですよ。
BANNO
見た目にも仕組みにも、心をつかまれた人がいたんですね。
BANNO
受賞も、すごいことになっていますよね。
HIGEDARUMA
Mouser Make Awards 2023では、優秀賞と、さっきの来場者投票1位の賞を、ダブル受賞しています。
HIGEDARUMA
さらに、ヒーローズ・リーグ2023でも、オンラインヒーローと、Background X賞の2つを受賞しているんです。
BANNO
2つの大会で、合わせて4つの賞!
BANNO
そのBackground X賞って、どんな賞なんですか?
HIGEDARUMA
そこにあるだけで、その場に何かをそっと付け加える。そんなモノを愛でる賞なんです。
BANNO
部屋にそっと置いておく光る渦に、ぴったりの賞ですね。
HIGEDARUMA
審査員の篠田幸雄さんは、何台も並べたら、たくさんのキャンドルが揺らめくような空間になる、と講評しています。
BANNO
キャンドルかあ。見た人の大部分が「欲しい」とつぶやいた、という講評もあるんですよね。
HIGEDARUMA
そうなんです。しかも、この作品を見て、自分でも作ってみた人まで現れているんですよ。
BANNO
え、まねして作った人がいるんですか?
HIGEDARUMA
はい。パソコン用の薄いファンのモーターを使って、もっと簡単な作りの小さな渦の装置を作った方がいて、ProtoPediaに登録されています。
BANNO
設計を公開しているからこそ、次の作り手が生まれるんですね。
BANNO
作ったのは、ふーぴんさん。たった一人で、基板からケースまで仕上げているんですよね。
BANNO
今日の話をまとめると、Uzuriumのすごさは、どこにあるんでしょうか?
HIGEDARUMA
瓶の外から磁石で回す、という発想そのものは、とてもシンプルなんです。
HIGEDARUMA
そこに、回る速さを見張る仕組みと、無線でつながる仕組みを重ねて、部屋に置ける作品に仕上げているんですよ。
BANNO
シンプルな発想でも、丁寧に磨くと、こんなに人を惹きつけるんですね。
BANNO
では、見てくれた皆さんが今日できる、最小の一歩は何でしょう?
HIGEDARUMA
まずは、コップの水をスプーンでくるくる混ぜて、渦がどれくらいで消えるか、見てみてください。
HIGEDARUMA
次に、磁石を2つ用意して、紙をはさんで片方を動かしてみてください。もう片方がついてきますよ。
BANNO
それが、Uzuriumの心臓部の原理なんですね。電子工作をしたことがなくても、今日すぐ試せます。
HIGEDARUMA
もっと知りたくなったら、GitHubの写真や組み立て説明書を眺めるだけでも、作り手の工夫が見えてきますよ。
BANNO
作品ページとGitHub、まねして作られた作品のリンクは、概要欄に置いておきますね。
BANNO
さて、今日紹介したのは、瓶の中で光る渦を回し続けるインテリア装置、Uzuriumでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
Uzurium
作者: ふーぴん
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

この動画の公開に問題がある場合は 取り下げを依頼してください。運営者が内容を確認し、取り下げることにした場合は非公開にします。

あなたの作品も、動画で紹介します

ProtoPedia の作品ページの URL を送るだけで、夜のうちに紹介動画に仕上げます。対象は CC BY 4.0 の作品です。

動画をリクエストする