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手のひらのお話しロボット「スタックチャン(Stack-chan)」|設計図もプログラムも全部公開

紹介した作品: スタックチャン(Stack-chan)ProtoPedia での反響: 閲覧 140,000+ ・ ♥ 102

ProtoPedia の作品「スタックチャン(Stack-chan)」を2人のMCが初心者目線で紹介。こちらを見て、しゃべって、笑う手のひらサイズのお話しロボットです。目の細かい動きや呼吸をまねた生きものらしさ、サービス終了で動かなくなるロボットへの問題意識から設計図もプログラムも全部公開した理由、ネジ6本・JavaScript で動かせる作りやすさ、そして40人を超える人が作り始めたコミュニティの広がりまで。

チャプター

文字起こし(68行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、スタックチャン(Stack-chan)。手のひらに乗る、小さなお話しロボットなんです。
BANNO
わあ、四角い顔がちょこんと。かわいいですね!
HIGEDARUMA
しかもこの子、設計図もプログラムも、ぜんぶ公開されているんですよ。
BANNO
ぜんぶですか?ということは、わたしでも作れちゃうんでしょうか?
HIGEDARUMA
そうなんです。今日は、そこまでお話ししますね。
BANNO
まず、お話しロボットって、何ができるんですか?
HIGEDARUMA
画面に目と口が描いてあって、それが顔なんです。こっちを見たり、しゃべったり、笑ったりします。
BANNO
顔は画面に描いた絵、なんですね。でも、ちゃんと生きているみたいに見えます。
HIGEDARUMA
そこが一番の作り込みなんです。目が、ときどき細かくキョロキョロ動くんですよ。
BANNO
キョロキョロ、ですか?
HIGEDARUMA
人の目は、じっと見ているつもりでも、無意識に細かく動いています。サッケードと呼ばれる動きです。
BANNO
へえ、人の目の動きを真似しているんですね。
HIGEDARUMA
はい。ほかにも、息をするような、呼吸をまねた動きも入っているんです。
BANNO
机に置いてあったら、つい見つめちゃいそう。撫でたくなりますね。
BANNO
でも、どうして設計図まで、ぜんぶ公開したんでしょうか?
HIGEDARUMA
作者のししかわさんは、今のお話しロボットに、ある心配をしていたんです。
BANNO
心配、ですか?
HIGEDARUMA
作者によると、お話しロボットの多くは、作った会社のサービスにつながって動いていて、中身も公開されていないんです。
BANNO
会社のサービスが頼り、ということですね。
HIGEDARUMA
そう。だから、会社がサービスを終えると、ロボットも動かなくなることがあるんです。
BANNO
えっ、かわいがっていたのに、急にお別れ。それは寂しいですね。
HIGEDARUMA
なので、誰もが一から作れるロボットにしよう、と考えたんです。
BANNO
会社のものじゃなくて、みんなのロボットにするわけですね。
HIGEDARUMA
はい。基板の回路図、ケースの立体データ、中で動くプログラム。ぜんぶ、自由に使えるライセンスで公開しています。
BANNO
ライセンスって、使っていいよ、というルールのことですよね。
HIGEDARUMA
そうです。Apache-2.0という、製品づくりにも使える、ゆるやかなルールなんですよ。
BANNO
作り方も、ぜんぶ見られるんですか?
HIGEDARUMA
しかも、作る途中の悩みや失敗まで、ハッシュタグをつけて、その場その場で公開していたんです。
BANNO
失敗まで見せちゃう!作り方の教科書が、毎日増えていくみたいですね。
BANNO
じゃあ、中身はどうなっているんですか?
HIGEDARUMA
頭脳は、M5Stack。画面とボタンがついた、手のひらサイズの小さなコンピューターです。
BANNO
さっきの顔は、その画面に描いていたんですね。
HIGEDARUMA
そうです。その下に、首を動かすモーターが2個。左右と上下に、首を振ります。
BANNO
モーター2個で、こっちを向いてくれるわけですね。
HIGEDARUMA
角度を指定して動かせる、サーボモーターというものを使っているんです。
BANNO
ケースは、どうやって作るんですか?
HIGEDARUMA
立体データから物を作る、3Dプリンターで出力します。
BANNO
組み立ては、難しくないんですか?
HIGEDARUMA
ネジは、たったの6本。モーターはネジなしで、カチッとはめ込めるんです。
BANNO
6本!家具の組み立てより簡単そうですね。
HIGEDARUMA
プログラムは、JavaScriptで書けます。ウェブサイトづくりで、おなじみの言葉なんですよ。
BANNO
ウェブを作る人なら、いつもの言葉でロボットが動かせるんですね。
HIGEDARUMA
はい。見る、表情を変える、しゃべる、といった動きが部品になっていて、組み合わせるだけなんです。
BANNO
ほかの機械とも、つなげられるんですか?
HIGEDARUMA
顔を見つけるカメラ、文字を声にするサービス、それにChatGPTとも。話しかけると、会話もできるんです。
BANNO
ぜんぶ公開して、実際に作る人は出てきたんですか?
HIGEDARUMA
出てきました。作品ページによると、作ってみた、という人が、40人を超えたんです。
BANNO
40人も!どんなふうに使っているんですか?
HIGEDARUMA
たとえば、赤ちゃんの寝顔の横に、そっと置いてみたり。
BANNO
見守ってくれているみたいで、ほっこりしますね。
HIGEDARUMA
人の形をした大きなロボットの、頭にしてしまった人もいます。
BANNO
頭だけスタックチャン!使い方はアイデア次第ですね。
HIGEDARUMA
作例のまとめは話題になって、ドイツの国際放送局でも紹介されたんですよ。
BANNO
世界にまで!コンテストでも評価されたんですよね。
HIGEDARUMA
はい。M5Stackのコンテストで3位、ヒーローズ・リーグでも、2つの賞をもらっています。
BANNO
個人の作品から始まって、今は組み立てキットや、公式の製品まで出ているそうですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。みんなで育てたロボットが、ここまで来たんですよ。
BANNO
作ったのは、ししかわさんです。
HIGEDARUMA
作り方は、GitHubにまとまっています。リンクは概要欄に置いておきますね。
BANNO
ロボット作り、はじめての人でも大丈夫でしょうか?
HIGEDARUMA
まずは見るだけで十分です。作ってみた人たちの写真が、たくさん並んでいますから。
BANNO
では今日の一歩。「#スタックチャン」で作例を眺めて、自分なら机のどこに置くか、ひとつ決めてみてください。
HIGEDARUMA
もう一歩いくなら、GitHubを開いてみる。あなたの机にも、一台いるくらしが始まりますよ。
BANNO
さて、今日紹介したのは、生きているみたいに動く、みんなで育てるお話しロボット、スタックチャンでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
スタックチャン(Stack-chan)
作者: ししかわ/Shinya Ishikawa
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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