0:00 / 0:00
手のひらのお話しロボット「スタックチャン(Stack-chan)」|設計図もプログラムも全部公開
ProtoPedia の作品「スタックチャン(Stack-chan)」を2人のMCが初心者目線で紹介。こちらを見て、しゃべって、笑う手のひらサイズのお話しロボットです。目の細かい動きや呼吸をまねた生きものらしさ、サービス終了で動かなくなるロボットへの問題意識から設計図もプログラムも全部公開した理由、ネジ6本・JavaScript で動かせる作りやすさ、そして40人を超える人が作り始めたコミュニティの広がりまで。
チャプター
0:00オープニング0:21手のひらサイズのお話しロボット0:59見る・しゃべる・笑う1:50サービス終了で動かなくなる3:15頭脳はM5Stack4:43作ってみた人が40人超5:46今日できる最小の一歩6:35エンディング
文字起こし(68行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、スタックチャン(Stack-chan)。手のひらに乗る、小さなお話しロボットなんです。
- BANNO
- わあ、四角い顔がちょこんと。かわいいですね!
- HIGEDARUMA
- しかもこの子、設計図もプログラムも、ぜんぶ公開されているんですよ。
- BANNO
- ぜんぶですか?ということは、わたしでも作れちゃうんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。今日は、そこまでお話ししますね。
- BANNO
- まず、お話しロボットって、何ができるんですか?
- HIGEDARUMA
- 画面に目と口が描いてあって、それが顔なんです。こっちを見たり、しゃべったり、笑ったりします。
- BANNO
- 顔は画面に描いた絵、なんですね。でも、ちゃんと生きているみたいに見えます。
- HIGEDARUMA
- そこが一番の作り込みなんです。目が、ときどき細かくキョロキョロ動くんですよ。
- BANNO
- キョロキョロ、ですか?
- HIGEDARUMA
- 人の目は、じっと見ているつもりでも、無意識に細かく動いています。サッケードと呼ばれる動きです。
- BANNO
- へえ、人の目の動きを真似しているんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。ほかにも、息をするような、呼吸をまねた動きも入っているんです。
- BANNO
- 机に置いてあったら、つい見つめちゃいそう。撫でたくなりますね。
- BANNO
- でも、どうして設計図まで、ぜんぶ公開したんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 作者のししかわさんは、今のお話しロボットに、ある心配をしていたんです。
- BANNO
- 心配、ですか?
- HIGEDARUMA
- 作者によると、お話しロボットの多くは、作った会社のサービスにつながって動いていて、中身も公開されていないんです。
- BANNO
- 会社のサービスが頼り、ということですね。
- HIGEDARUMA
- そう。だから、会社がサービスを終えると、ロボットも動かなくなることがあるんです。
- BANNO
- えっ、かわいがっていたのに、急にお別れ。それは寂しいですね。
- HIGEDARUMA
- なので、誰もが一から作れるロボットにしよう、と考えたんです。
- BANNO
- 会社のものじゃなくて、みんなのロボットにするわけですね。
- HIGEDARUMA
- はい。基板の回路図、ケースの立体データ、中で動くプログラム。ぜんぶ、自由に使えるライセンスで公開しています。
- BANNO
- ライセンスって、使っていいよ、というルールのことですよね。
- HIGEDARUMA
- そうです。Apache-2.0という、製品づくりにも使える、ゆるやかなルールなんですよ。
- BANNO
- 作り方も、ぜんぶ見られるんですか?
- HIGEDARUMA
- しかも、作る途中の悩みや失敗まで、ハッシュタグをつけて、その場その場で公開していたんです。
- BANNO
- 失敗まで見せちゃう!作り方の教科書が、毎日増えていくみたいですね。
- BANNO
- じゃあ、中身はどうなっているんですか?
- HIGEDARUMA
- 頭脳は、M5Stack。画面とボタンがついた、手のひらサイズの小さなコンピューターです。
- BANNO
- さっきの顔は、その画面に描いていたんですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。その下に、首を動かすモーターが2個。左右と上下に、首を振ります。
- BANNO
- モーター2個で、こっちを向いてくれるわけですね。
- HIGEDARUMA
- 角度を指定して動かせる、サーボモーターというものを使っているんです。
- BANNO
- ケースは、どうやって作るんですか?
- HIGEDARUMA
- 立体データから物を作る、3Dプリンターで出力します。
- BANNO
- 組み立ては、難しくないんですか?
- HIGEDARUMA
- ネジは、たったの6本。モーターはネジなしで、カチッとはめ込めるんです。
- BANNO
- 6本!家具の組み立てより簡単そうですね。
- HIGEDARUMA
- プログラムは、JavaScriptで書けます。ウェブサイトづくりで、おなじみの言葉なんですよ。
- BANNO
- ウェブを作る人なら、いつもの言葉でロボットが動かせるんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。見る、表情を変える、しゃべる、といった動きが部品になっていて、組み合わせるだけなんです。
- BANNO
- ほかの機械とも、つなげられるんですか?
- HIGEDARUMA
- 顔を見つけるカメラ、文字を声にするサービス、それにChatGPTとも。話しかけると、会話もできるんです。
- BANNO
- ぜんぶ公開して、実際に作る人は出てきたんですか?
- HIGEDARUMA
- 出てきました。作品ページによると、作ってみた、という人が、40人を超えたんです。
- BANNO
- 40人も!どんなふうに使っているんですか?
- HIGEDARUMA
- たとえば、赤ちゃんの寝顔の横に、そっと置いてみたり。
- BANNO
- 見守ってくれているみたいで、ほっこりしますね。
- HIGEDARUMA
- 人の形をした大きなロボットの、頭にしてしまった人もいます。
- BANNO
- 頭だけスタックチャン!使い方はアイデア次第ですね。
- HIGEDARUMA
- 作例のまとめは話題になって、ドイツの国際放送局でも紹介されたんですよ。
- BANNO
- 世界にまで!コンテストでも評価されたんですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。M5Stackのコンテストで3位、ヒーローズ・リーグでも、2つの賞をもらっています。
- BANNO
- 個人の作品から始まって、今は組み立てキットや、公式の製品まで出ているそうですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。みんなで育てたロボットが、ここまで来たんですよ。
- BANNO
- 作ったのは、ししかわさんです。
- HIGEDARUMA
- 作り方は、GitHubにまとまっています。リンクは概要欄に置いておきますね。
- BANNO
- ロボット作り、はじめての人でも大丈夫でしょうか?
- HIGEDARUMA
- まずは見るだけで十分です。作ってみた人たちの写真が、たくさん並んでいますから。
- BANNO
- では今日の一歩。「#スタックチャン」で作例を眺めて、自分なら机のどこに置くか、ひとつ決めてみてください。
- HIGEDARUMA
- もう一歩いくなら、GitHubを開いてみる。あなたの机にも、一台いるくらしが始まりますよ。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、生きているみたいに動く、みんなで育てるお話しロボット、スタックチャンでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
紹介した作品声
あなたの作品も、動画で紹介します
ProtoPedia の作品ページの URL を送るだけで、夜のうちに紹介動画に仕上げます。対象は CC BY 4.0 の作品です。
動画をリクエストする


