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バイクの走りを丸ごと記録!上達を“見える化”する自作ロガー
目に見えないバイクの『走り』をセンサーで丸ごと記録し、上級者と並べて見比べて上達につなげる自作ロガー。9軸センサーのドリフトで一度挫折し、『動きは5要素で決まる』と気づいて再設計した、つまずきと発想転換のものがたり。RTKや3Dプリンタ筐体まで、作り手目線の見どころも2人のMCが掘り下げます。
チャプター
0:00オープニング0:20走りを丸ごと記録0:56練習会に通うライダー1:32最初は失敗から2:25発想の転換3:09本格的な中身4:07記録で終わらない4:54コンテストで受賞5:58エンディング
文字起こし(60行)
- BANNO
- ゆっくりBANNOです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりHIGEDARUMAです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、ライディングテクニック向上ロガー。バイクの走りを丸ごと記録しちゃう装置なんですよ。
- BANNO
- 丸ごと、ですか。走りって目に見えないのに、録れるんですか?
- HIGEDARUMA
- そこなんですよ。『上手い人と自分、何が違うの?』を見える化する装置なんです。
- BANNO
- へえ、それは気になりますね。私もずっと知りたかったやつです。
- BANNO
- これ作ったの、どういう人なんですか?
- HIGEDARUMA
- Takumi Abeさんという、ご自身がバイクの練習会に通うライダーなんですよ。
- BANNO
- あ、ご本人が乗る人なんですね。それは動機が分かりやすい。
- HIGEDARUMA
- そうそう。練習しても、上手い人との差が見えなくて、もどかしかったんです。
- BANNO
- それ分かります。違うのは感じるのに、言葉にできないやつですよね。
- HIGEDARUMA
- まさに。だったら自分でセンサーを作って見える化しよう、と動いたんですよ。
- BANNO
- 悔しさを作る力に変えちゃったんですね。さすが個人開発者。
- HIGEDARUMA
- でもですね、最初からは上手くいってないんですよ。ここが面白くて。
- BANNO
- えっ、つまずいたんですか。どんなふうに?
- HIGEDARUMA
- 最初は、傾きや動きをまとめて測るセンサーを3つ、車体に付けたんです。
- BANNO
- なるほど。それで姿勢を録ろうとしたわけですね。
- HIGEDARUMA
- そう。模型の試作だと上手くいって、いけるぞって思ったんですよ。
- BANNO
- おお、いい流れ。…あ、ここで何かあるんですね?
- HIGEDARUMA
- 実車に積んだら、加速も減速も激しすぎて。値が少しずつズレて溜まっちゃうんです。
- BANNO
- ああ、その小さなズレが積もって、もう正しい走りが分からなくなる。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。精度が出なくて、一度はあきらめたんですよ。
- BANNO
- うわあ、そこまで作って断念は、相当くやしいですね…。
- HIGEDARUMA
- ところがですね、ここから発想がガラッと変わるんですよ。
- BANNO
- おっ、どう変わったんですか?
- HIGEDARUMA
- バイクの動きって、たった5つの要素で決まる、と整理し直したんです。
- BANNO
- 5つだけ?意外と少ないんですね。具体的には?
- HIGEDARUMA
- 車体の傾き、ハンドルの切れ角、前後サスの沈み込み、そして走ってる位置です。
- BANNO
- なるほど。その5つさえ録れれば、走りが丸ごと再現できる、と。
- HIGEDARUMA
- まさにそこ。1個で全部測るのをやめて、要素ごとに専用センサーを当てる。
- BANNO
- 欲張らずに、分けて測る。失敗が逆にヒントになったんですね。
- HIGEDARUMA
- ここからが作り手として痺れるところで。中身、けっこう本格的なんですよ。
- BANNO
- まず位置ですよね。普通のGPSだと、どれくらいズレるんでしたっけ?
- HIGEDARUMA
- スマホのGPSだと数メートルはズレます。でもこれ、誤差を数センチまで詰めてるんです。
- BANNO
- 数センチ!?もう別物じゃないですか。どうやって?
- HIGEDARUMA
- RTKっていう方式で、受信機をなんと2台積んでるんですよ。
- BANNO
- 2台で数メートルを数センチまで。それは効きますね。
- HIGEDARUMA
- ハンドルの切れ角やサスの沈みは、磁石で回転を読み取るセンサーで測ってます。
- BANNO
- へえ。で、それを付ける部品って、市販品はなさそうですよね。
- HIGEDARUMA
- ないので自作です。Fusion360で設計して、3Dプリンタで出しちゃってます。
- BANNO
- うわ、そこまで自分で。完全にDIY魂ですね。
- HIGEDARUMA
- そして一番アツいのが、記録して終わりじゃないところなんですよ。
- BANNO
- 終わりじゃない?録ったデータ、このあとどうなるんですか。
- HIGEDARUMA
- 録った走りを、3DのCGでまるごと再生できるんです。自分の走りが画面で動くんですよ。
- BANNO
- おお、自分の走りをCGで見返せる。それだけで楽しそう。
- HIGEDARUMA
- でも本番はここから。上手い人の走りと並べて、同時に再生できるんです。
- BANNO
- 並べて!?じゃあ、どこが違うか一目で分かっちゃうじゃないですか。
- HIGEDARUMA
- そうそう。『ここでもっと寝かせてる』『ブレーキが早い』が見て分かるんです。
- BANNO
- なんとなくの練習が、狙って直す練習に変わるんですね。これは欲しい。
- BANNO
- 作ったのは開発者のTakumi Abeさん、お一人なんですね。趣味への愛が詰まってます。
- HIGEDARUMA
- この作品、ちゃんと評価もされてて。コンテストで賞も獲ってるんですよ。
- BANNO
- M5Stackのコンテストで第2位に、BRAVE賞まで。すごいですね。
- HIGEDARUMA
- 失敗から再設計した粘りが、ちゃんと届いた感じがします。
- BANNO
- ちなみに、私たちが今日マネするなら、最初の一歩って何でしょう?
- HIGEDARUMA
- まずは自分の趣味を1つだけ数で測ってみる、ですね。それで景色が変わるんですよ。
- BANNO
- なるほど、いきなり5要素じゃなくていいんですね。1つから。マネできそう。
- HIGEDARUMA
- 詳しくは作品ページと、失敗の動画も公開されてますから、ぜひ。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、ライディングテクニック向上ロガー。見えない走りを丸ごと記録して上達につなげる、自作のロガーでした。
- HIGEDARUMA
- あなたの趣味も、きっと測れます。次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
あなたの作品も、動画で紹介します
ProtoPedia の作品ページの URL を送るだけで、夜のうちに紹介動画に仕上げます。対象は CC BY 4.0 の作品です。
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