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机の上の箱庭で、本物の戦車が撃ち合う「Diorama Shooting」|toio×プロジェクションで画面の外に出たゲーム

紹介した作品: Diorama ShootingProtoPedia での反響: 閲覧 3,300+ ・ ♥ 25

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Diorama Shooting

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    ProtoPedia の作品「Diorama Shooting」を2人のMCが紹介。木や積み木が並ぶ机の上の小さな箱庭で、コントローラで動かした本物の小さな戦車に、弾や爆発の映像が重なるシューティングゲームです。昔の遊具が持っていた『確かにそこにある』存在感とビデオゲームを繋ぐ作者の想い、ゲームの世界と現実を同じ大きさで作るというタネ明かし、toio の台数の壁まで紹介します。

    チャプター

    文字起こし(73行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、Diorama Shooting。
    BANNO
    ジオラマって、模型で作る小さな街や景色のことですよね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。机の上に作った小さな箱庭が、ゲームの舞台になるシューティングゲームなんですよ。
    BANNO
    画面の中じゃなくて、机の上で遊ぶゲームなんですか?
    HIGEDARUMA
    はい。本物の小さな戦車が箱庭を走って、そこに光の弾や爆発が映し出されるんです。
    BANNO
    本物が走って、映像が重なる。どんな感じなのか、見てみたいです!
    HIGEDARUMA
    デモ動画を見てみましょう。暗い部屋の机の上に、木や家や積み木が並んだ箱庭があります。
    BANNO
    おもちゃの街みたいで、かわいいですね。
    HIGEDARUMA
    その上で、手に持ったゲームのコントローラを動かすと、小さな戦車が走り出すんです。
    BANNO
    ラジコンみたいに、目の前で本物が動くんですね。
    HIGEDARUMA
    そうです。そしてボタンを押すと、戦車から光の弾が飛んで、敵を倒すと得点が入ります。
    HIGEDARUMA
    箱庭の手前には、ゲームのようにスコアの数字まで映っているんですよ。
    BANNO
    本物のおもちゃなのに、ビデオゲームみたいに派手なんですね。
    BANNO
    ラジコンの楽しさと、ゲームの楽しさを、いっぺんに味わえる感じです。
    HIGEDARUMA
    作品ページのコメント欄には、展示を見た人の、めちゃくちゃ触ってみたくなりました、という声もあるんです。
    BANNO
    分かります。見ているだけで、私もコントローラを握りたくなりますね。
    BANNO
    それにしても、なぜわざわざ、本物の箱庭でゲームを作ったんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    作品ページに、作者の想いが書かれています。手がかりは、昔の百貨店の屋上なんです。
    BANNO
    屋上には、お金を入れると動く乗り物や、機械仕掛けの遊具がありましたね。
    HIGEDARUMA
    そうです。光線銃で的を撃つおもちゃもありました。どれも、目の前に本物があったんです。
    HIGEDARUMA
    でも今のゲームは、ほとんどが画面の中で完結している、と作者は書いています。
    BANNO
    たしかに、スマホもゲーム機も、遊ぶのはずっと画面の中ですね。
    HIGEDARUMA
    作者は、昔の遊具には、確かにそこにある、という存在感があったのでは、と問いかけているんです。
    HIGEDARUMA
    そして、新しい技術が、その存在感とビデオゲームを繋ぐ架け橋になるのでは、という想いで作ったそうです。
    BANNO
    懐かしい手ざわりと、今のゲームの派手さ。両方のいいところを混ぜたかったんですね。
    BANNO
    では、どうやって本物の戦車と映像を一緒に動かしているんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    まず戦車の正体です。中にtoioという、ソニーの小さな四角いロボットのおもちゃが入っているんです。
    HIGEDARUMA
    toioは、専用のマットの上なら、自分が今どこにいるかが分かるんですよ。
    BANNO
    自分の場所が分かるから、言われた場所まで、ちゃんと走って行けるんですね。
    HIGEDARUMA
    その通りです。全体は、3つのソフトの役割分担で動いています。
    HIGEDARUMA
    1つ目はUnityという、ゲームを作るソフトです。パソコンの中に、箱庭と同じゲームの世界を作ります。
    HIGEDARUMA
    戦車の移動も、弾も、当たったかどうかも、スコアも、全部このゲームの世界で計算しているんです。
    BANNO
    ゲームの中身は、ふつうのビデオゲームと同じなんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。2つ目は、toioを動かすプログラムです。ゲームの中の戦車の位置を受け取って、本物をその場所へ走らせます。
    HIGEDARUMA
    3つ目はTouchDesignerという、映像を加工するソフトです。ゲームの映像を、箱庭にぴったり合う形に整えます。
    BANNO
    プロジェクタって、映画館みたいに、映像を光にして映す機械ですよね。
    HIGEDARUMA
    そうです。そのプロジェクタで、整えた映像を箱庭の上から映すんです。
    BANNO
    でも、映像と本物の戦車が、ずれたりしないんですか?
    HIGEDARUMA
    そこがこの作品のタネなんです。ゲームの世界と本物の箱庭を、同じ大きさで作っているんですよ。
    HIGEDARUMA
    作者の解説記事には、スケールを合わせれば、ゲーム内と現実の物体がピッタリ合います、とあります。
    BANNO
    ゲームの中で10センチ進んだら、本物も10センチ進む、ということですか?
    HIGEDARUMA
    まさにそういうことです。ゲームの中のカメラも、本物のプロジェクタと同じ位置に置いているんです。
    BANNO
    なるほど。同じ大きさ、同じ位置にそろえるだけ。意外とシンプルな考え方なんですね。
    HIGEDARUMA
    ただ、作者も、位置合わせがシビアで苦労した、と書いています。
    HIGEDARUMA
    最初は、たくさんのtoioで舞台全体を動かすつもりで、10台くらい買ったそうなんです。
    HIGEDARUMA
    ところが、作者のパソコンの環境では、同時に動かせるのは5台までだったんですよ。
    BANNO
    買ってから気づいたんですね。それは悔しいです。
    HIGEDARUMA
    そこで、5台で遊べる大きさにゲームをまとめ直したんです。作りながら形を変えていく、個人開発らしい話ですよね。
    HIGEDARUMA
    箱庭の木や積み木も手作りです。Fusion 360という設計ソフトで形を作って、3Dプリンタで出力しています。
    BANNO
    置物のサイズも、ゲームの世界と合わせて作っているんですね。
    HIGEDARUMA
    それから、プロジェクタの光を、鏡で反射させてから箱庭に当てているんです。
    BANNO
    鏡ですか?どうしてそのまま映さないんでしょう?
    HIGEDARUMA
    鏡を使うと、映せる範囲が広がって、遊ぶ人の手の影もできにくくなるんですよ。
    BANNO
    手の影で映像が隠れたら台無しですもんね。展示で遊んでもらうための、細かい工夫です。
    HIGEDARUMA
    作ったのは、赤星俊平さんと、中西聖さんの2人です。
    BANNO
    どんなところで、遊ばれてきたんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    2020年のMaker Faire Tokyoという、ものづくりの展示イベントで、実際に遊べる形で出展されました。
    HIGEDARUMA
    同じ年のヒーローズ・リーグ2020では、オンラインヒーロー賞に選ばれています。
    HIGEDARUMA
    作者のサイトによると、アジアデジタルアート大賞展FUKUOKAで入賞、デジタルえほんアワードでも入選しています。
    BANNO
    ゲームの大会だけじゃなく、アートや絵本の賞にも。いろんな人の心に届いたんですね。
    BANNO
    目の前に本物があると、人が自然に集まってきます。展示やイベントで、ここは大きな強みですね。
    BANNO
    画面の外に出たゲームは、遊ぶ人だけじゃなく、見ている人まで楽しくしてくれますね。
    BANNO
    今日の話を聞いて、何か試してみたくなった人もいると思います。
    HIGEDARUMA
    今日できる一歩なら、机の上の小物に、スマホのライトを当ててみてください。
    HIGEDARUMA
    影がどこに伸びて、光がどう当たるかを見るだけで、どこに映像を映したら面白いか、見えてくるんです。
    BANNO
    それなら、今夜すぐにできますね。
    HIGEDARUMA
    作る側に進むなら、ゲームの中と現実を、同じ大きさで測ってそろえる。この作品のタネが、最初の一歩になりますよ。
    BANNO
    作品ページと作者のサイトには、遊んでいる動画もあります。ぜひのぞいてみてください。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、机の上の箱庭で本物の戦車が撃ち合うシューティングゲーム、Diorama Shootingでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    Diorama Shooting
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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