等身大のイケメン布団と添い寝できる「わたし、布団と結婚しました!」|寝る理由をくれる乙女ゲーム
ProtoPedia の作品「わたし、布団と結婚しました!」を2人のMCが初心者目線で紹介。本物のベッドに寝ると、頭側の大きな画面に等身大のイケメン布団が現れ、髪・頬・首・肩・お腹に触れると声と動きで応えてくれる添い寝特化型の乙女ゲームです。睡眠を後回しにしがちな作者が「寝る理由」を作った動機、ベッドをタッチパネルにした仕組み、指輪やソロウェディングまでやり切る作り込み。ヒーローズ・リーグ 2025 でひげだるま賞を贈った HIGEDARUMA が、その理由を語ります。
チャプター
0:00オープニング0:20等身大のイケメン布団と添い寝1:06休んでいる場合じゃない…1:59①ベッドに寝る3:27小さすぎる・しゃべらない4:55実在する彼に会う感覚5:51香水・指輪・寝息のサイト6:45使う場面がズルい7:37今日できる最小の一歩8:31エンディング
文字起こし(80行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、わたし、布団と結婚しました!
- BANNO
- 布団と結婚!? タイトルからもう、ただ事じゃないですね。
- HIGEDARUMA
- 本物のベッドに寝ると、隣に等身大のイケメンが現れるゲームなんです。しかも正体は、布団。
- BANNO
- イケメンの正体が布団。どういうことなんでしょう。
- HIGEDARUMA
- 順番にお話ししますね。実はこれ、私がひげだるま賞を贈った作品なんですよ。
- BANNO
- えっ、審査した本人! これは推しポイントを、じっくり聞かないと。
- BANNO
- まず聞きたいんですが、なんで布団と結婚しようと思ったんですか?
- HIGEDARUMA
- 作者のkottonさんは、何事も全力で取り組むのが好きな人なんです。
- BANNO
- いいことですね。でも、全力すぎると疲れちゃいそう。
- HIGEDARUMA
- まさにそこで。「休んでいる場合じゃない」と思い込んで、睡眠を後回しにしてしまうことがあったそうです。
- BANNO
- わかります。やることがあると、つい夜更かししちゃうんですよね。寝ることに、ちょっと罪悪感があったり。
- HIGEDARUMA
- そこで思いついたのが、布団と結婚する乙女ゲーム。恋愛を楽しむゲームのことですね。
- BANNO
- 睡眠の悩みから、どうして乙女ゲームに?
- HIGEDARUMA
- 「カケルくんがベッドで待ってる!」と思えば、罪悪感なく眠れる。作者自身の言葉なんです。
- BANNO
- なるほど! 寝ることに、「会いに行く」っていう理由ができるんですね。
- BANNO
- じゃあ、実際どうやって遊ぶんですか?
- HIGEDARUMA
- 物語の始まりは、酔った勢いで注文した「特注布団5点セット」なんです。
- BANNO
- 布団のセット。それが、どうしてイケメンに?
- HIGEDARUMA
- 数日後、家に届いたのは、なんと5人のイケメンだった、というお話です。
- BANNO
- 布団を頼んだら、イケメンが届いた。設定がもう楽しいです。
- HIGEDARUMA
- 遊び方は3ステップです。まず、靴を脱いでベッドに寝る。
- BANNO
- 本物のベッドに、自分が寝ころぶんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。次に、5人の中から一緒に寝るイケメンを選ぶ。最後に、手のアイコンが出たら画面に触れる。
- BANNO
- 触れるって、どこにですか?
- HIGEDARUMA
- 髪、頬、首、肩、お腹の5か所から選べます。触れると、彼が動いて、声で応えてくれるんです。
- BANNO
- 5人って、どんな人たちなんですか?
- HIGEDARUMA
- みんな寝具がモチーフなんです。たとえば掛け布団。朝起きると、どこかに行ってしまっていますよね。
- BANNO
- あはは、たしかに! 朝には足元に丸まってます。
- HIGEDARUMA
- だから、自由奔放な性格。一番平熱が高いキャラは、毛布なんです。
- BANNO
- 設定まで、寝具あるあるが詰まってる。誰を選ぶか、本気で迷っちゃいそうです。
- HIGEDARUMA
- 作者のデモ動画には、もう一つの悩みも出てきます。スマホの中の彼は小さすぎるし、等身大のパネルはしゃべらない。
- BANNO
- だから、等身大で、しかも反応してくれる彼を作ろう、と。
- BANNO
- それにしても、寝たまま画面に触れるって、どうなってるんですか?
- HIGEDARUMA
- 本物のベッドの頭側に、木の枠とアクリル板で、大きな画面のパネルを作ったんです。
- BANNO
- ベッドの頭のところが、まるごと画面なんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。画面の上にはセンサーを付けていて、指がどこに触れたかを見張っています。これで、ただの画面がタッチパネルになる。
- BANNO
- スマホみたいに、触った場所が分かるわけですね。じゃあ、触ったあとは?
- HIGEDARUMA
- ここは3つのソフトの役割分担です。まず、Live2D。1枚の絵をパーツに分けて、まばたきや首の動きをつけるソフトです。
- BANNO
- 絵が、生きているみたいに動くんですね。
- HIGEDARUMA
- 次に、ゲームを作るソフトのUnity。彼が動くのと同時に、声が流れるようにしています。
- BANNO
- 動きと声がぴったり合うから、本当に話しかけられてる感じになるんですね。
- HIGEDARUMA
- 最後に、TouchDesigner。センサーが拾ったタッチを、ゲームに伝える係です。
- BANNO
- 絵を動かす係、声を合わせる係、タッチを伝える係。チームプレーですね。
- HIGEDARUMA
- 私がうなったのは、触れたときの反応なんです。目指したのは「実在する彼に会う感覚」。
- BANNO
- 見ているだけじゃなくて、触ると返ってくる。そこが大事なんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。特にこだわったのが、頭をなでる動きと、頬をつつく動きです。
- BANNO
- うわあ、それは照れますね。
- HIGEDARUMA
- もう一つ、エンジニアとして感心したのが横顔です。寝ころんだポーズだと、キャラによっては横顔が要るんですよ。
- BANNO
- 添い寝だと、正面じゃなくて横を向いてますもんね。
- HIGEDARUMA
- そこで、添い寝に必要な向きだけを作った。しかも横顔でしゃべっても、口が崩れないようにしてあるんです。
- BANNO
- 全部の角度を作るんじゃなくて、必要なところに力を集中させたんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。個人で作るときに、すごく大事な考え方なんですよ。
- BANNO
- ここまででも十分すごいのに、ゲームの外にも広がってるんですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。香水のパッケージ、彼の左手の薬指のサイズの指輪、それに寝息が聞けるサイトまで作っています。
- BANNO
- 寝息のサイト! 指輪まで、彼のサイズなんですか。
- HIGEDARUMA
- 作者がつけると、ぶかぶかなんだそうです。それで、彼の手の大きさが感じられて嬉しくなれる、と。
- BANNO
- ぶかぶかが嬉しい。その気持ち、なんだか分かります。
- HIGEDARUMA
- どうすれば「彼が実在している」と思えるか。そこを本気で追いかけているんです。
- BANNO
- そして極めつけが、これですよね。
- HIGEDARUMA
- 「結婚」というからには、結婚式まで挙げたい。そう思って、本当に1人で結婚式を挙げたんです。
- BANNO
- 本当に挙げちゃった! ここまでやり切ると、もう尊敬しかないです。
- BANNO
- では審査員のひげだるまさん。どうして、この作品に賞を贈ったんですか?
- HIGEDARUMA
- まず、使う場面がズルいんです。ベッドに寝ころんで、隣に彼がいる。もう、それだけで勝ちなんですよ。
- BANNO
- 説明を聞くより、寝ころんだ瞬間に分かっちゃうんですね。
- HIGEDARUMA
- 会場では、体験した人が思わず「やばい」ってささやいていたんです。
- BANNO
- 思わず声が出ちゃう。分かる気がします。
- HIGEDARUMA
- 周りの人からも歓声が上がって。その反応が、すごさを全部伝えていました。
- BANNO
- 見ている人まで盛り上がる。展示として最高ですね。
- HIGEDARUMA
- この大会では、ひげだるま賞のほかに、オンラインヒーローとオレトク賞も受賞して、3つの賞を取っています。
- BANNO
- 3つも! 好きを突き詰めた熱量が、ちゃんと届いたんですね。
- BANNO
- 作ったのは、kottonさん。企画、デザイン、物語まで手がけた、卒業制作なんです。
- HIGEDARUMA
- パソコンで遊べる無料版や、LINEスタンプもあります。リンクは概要欄にまとめておきますね。
- BANNO
- では今日の一歩。PC版は無料なので、今夜寝る前に、1回だけ起動して、5人に会ってみてください。
- HIGEDARUMA
- もう一歩いくなら、自分の好きなものを「休む理由」にしてみる。好きなキャラでも、好きな音楽でもいいんです。
- BANNO
- 作者の願いは、きちんと休んで、明日もキラキラした日を過ごせますように、でした。私たちも、今夜はちゃんと寝ましょうね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、等身大のイケメン布団と添い寝できる、わたし、布団と結婚しました!でした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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