ProtoPedia Video Maker

針は3本、ロボットは2台。小さなロボットが針を押して回す「toioでアナログ時計」

紹介した作品: toioでアナログ時計ProtoPedia での反響: 閲覧 2,000+ ・ ♥ 19

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toioでアナログ時計

    3分版もあります(作者キット)

    ProtoPedia の作品「toioでアナログ時計」を2人のMCが紹介。手のひらサイズのロボット toio 2台が、紙とストローで作った3本の針を押して回し、今の時刻を指します。1台は秒針の係、もう1台は分針の係で12分に1回だけ時針へ出張するという役割分担、つかむ手の無いロボットが土台の下にもぐり込んで針を回す仕組み、作者の苦労、toio公式サイトでの紹介まで解説します。

    チャプター

    文字起こし(66行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、toioでアナログ時計。
    BANNO
    アナログ時計って、針がぐるっと回る、あの普通の時計ですよね?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。ただ、針を回しているのはモーターではありません。小さなロボットが、針を押して回しているんですよ。
    BANNO
    ロボットが時計の針を押して回すんですか!
    HIGEDARUMA
    使っているのは、toioというロボットです。手のひらに乗るくらいの、白い四角いロボットなんです。
    HIGEDARUMA
    専用のマットの上に置くと、自分がマットのどこにいるかが分かって、狙った場所まで走っていけるんですよ。
    BANNO
    なるほど。それなら、針のところまで自分で行けるわけですね。
    HIGEDARUMA
    ただ、ここに大きな問題がありました。時計の針は3本。でも、作品で使ったプログラムの仕組みでは、同時に動かせるロボットが2台までだったんです。
    BANNO
    えっ、1本足りないじゃないですか。どうやって3本も動かすんでしょう?
    HIGEDARUMA
    そこが、この作品の一番の謎解きなんです。まず、時計の3本の針を思い出してみてください。
    BANNO
    短い時針、長い分針、それから細くて速い秒針、ですね。
    HIGEDARUMA
    はい。この3本、動く速さが全然違うんです。秒針は1秒ごとに動きますが、時針は12分たって、やっと文字盤の小さな目盛り1つ分しか進みません。
    BANNO
    たしかに、時針って、じっと見ていても動いているか分からないですね。
    HIGEDARUMA
    作者はそこに目をつけました。1台目のロボットは、時計の真ん中でずっとくるくる回って、秒針の専門になります。
    HIGEDARUMA
    秒針は、帽子のようにロボットの上にかぶせてあるんですよ。
    BANNO
    帽子みたいにかぶせて、その場で回るんですね。かわいいです。
    HIGEDARUMA
    2台目は、分針の係です。分針の土台の下に入って、時計の外側をぐるっと回りながら、分針を進めます。
    BANNO
    では、残った時針は、誰が動かすんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    分針係が、12分に1回だけ、時針のところへ出張するんです。時針を少し進めたら、また分針のところに戻ってきます。
    BANNO
    なるほど!ふだんは分針、たまに時針。1台で2つの仕事をかけ持ちしているんですね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。動く回数が少ない時針だから、かけ持ちができるんですよ。
    BANNO
    でも、時針と分針だけにすれば、2台で足りたのでは?
    HIGEDARUMA
    作者は、その理由を書いています。時針と分針だけだと、1分に1回しか動かないので、地味すぎる、と。
    BANNO
    見ていて楽しいことを優先したんですね。その気持ち、分かります。
    HIGEDARUMA
    そして、足りないものがもう1つありました。toioには、物をつかむ手が無いんです。
    BANNO
    手が無いのに、どうやって針を回すんですか?
    HIGEDARUMA
    針は、厚紙で作った箱の形の土台に付いています。ロボットはその土台の下にもぐり込んで、土台ごと押して回すんです。
    HIGEDARUMA
    ちょうどいい角度まで回したら、するっと抜け出して、針を置いていくんですよ。
    BANNO
    貝がらを背負って歩く、やどかりみたいですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそれです。toioの公式サイトでも、やどかりのような動き、と紹介されているんです。
    HIGEDARUMA
    針は色付きのストローです。中が空っぽで軽いのに、しっかり強いんですよ。
    HIGEDARUMA
    3本の針は、少しずつ高さを変えてあります。重なっても、ぶつからないようにするためなんです。
    BANNO
    厚紙とストローなら、家にもありそうです。一気に身近になりました。
    BANNO
    とはいえ、ここまで動かすのは大変だったんじゃないですか?
    HIGEDARUMA
    かなり苦労したようです。作者は、ロボットが固まって動かなくなる現象に、ずっと悩まされたと書いています。
    HIGEDARUMA
    小刻みに動かすと、押す力が足りなくなって、固まってしまうらしいんです。
    BANNO
    針を少しずつ動かしたい時計とは、相性が悪そうですね。
    HIGEDARUMA
    ほかにも、移動中に別の針をなぎ倒してしまう。少しずつのずれが積み重なって、土台の下に戻れなくなる。そんな壁もありました。
    BANNO
    相手は紙とストローですもんね。ちょっとぶつかっただけで、倒れそうです。
    HIGEDARUMA
    作者は、toioの実物を見たこともない段階で、難しいことを考えすぎたかも、と振り返っているんです。
    BANNO
    実物を見る前に考えたアイデアを、最後まで形にしたんですね。
    HIGEDARUMA
    作品ページの最後には、ひとこと、相変わらずの力業、と書いてあるんですよ。
    BANNO
    その力業が、この作品の魅力なんだと思います。
    BANNO
    実際に見た人の反応は、どうだったんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    作品ページには、時針を動かしに行くのが、かわいらしくて好きです、というコメントが付いています。
    BANNO
    分かります。12分に1回、よいしょって出かけていく姿、応援したくなりますね。
    HIGEDARUMA
    この作品は、子どもたちも審査員をつとめる、toioのDo!コンというプログラムのコンテストで、銅賞を取りました。
    HIGEDARUMA
    審査の講評では、3つの針を2つで、という発想に本当に驚かされた、と書かれています。生き物のようなかわいらしさ、とも。
    BANNO
    時計なのに、生き物みたい。そこが人の心をつかんだんですね。
    HIGEDARUMA
    さらに、toioの公式サイトでも、toioが時計になるよ、という名前で紹介されています。
    HIGEDARUMA
    対象は8才から。30分ほどで作って遊べる作品として、型紙も用意されているんです。
    BANNO
    親子の工作にちょうどいいですね。夏休みの自由研究にもなりそうです。
    HIGEDARUMA
    作ったのは、TakSanさん。企画からプログラム、工作まで、1人で全部担当しています。
    BANNO
    足りないものがあるからこそ、面白いアイデアが生まれる。仕事にも通じる話だなと思いました。
    BANNO
    今日の話を聞いて、自分でもやってみたくなった人もいると思います。
    HIGEDARUMA
    今日できる一歩なら、toioの公式サイトで、toioが時計になるよ、のページを開いてみてください。
    HIGEDARUMA
    必要なものは、toio2台とマット、それに工作用紙とストロー、のり、はさみ。型紙は、作者が公開しています。
    BANNO
    toioを持っていない人にも、できる一歩がありますよ。
    BANNO
    身の回りの、これが足りない、を1つ書き出して、別の何かで代わりにできないか、考えてみてください。
    HIGEDARUMA
    2台で3本を動かしたこの時計も、その考え方から生まれたんです。
    BANNO
    作品ページとGitHubには、プログラムと土台の型紙が公開されています。ぜひのぞいてみてください。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、2台のロボットが3本の針を動かす、toioでアナログ時計でした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    toioでアナログ時計
    作者: TakSan
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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