ハンドル1本で、画面の電車とプラレールが同時に走る「走れ真岡鐵道」|親子で初めて作った運転台
ProtoPedia の作品「走れ真岡鐵道 「画面とリアルを同時に操る運転体験」」を2人のMCが初心者目線で紹介。息子さんがScratchで作った真岡鐵道の電車ゲームと、机の上のプラレールを、親が作った本格的な運転台(マスコン)1台で同時に運転します。鍵で電源を入れ、ハンドルを倒すと画面とレールの電車が一緒に加速。運転台がBluetoothキーボードのふりをしてゲームをそのまま動かし、Wi-Fi(WebSocket)でプラレールに速さを送る仕組み、3Dプリントの客車まで。DigiKey Make ONE Challenge 2026 優秀賞。
チャプター
0:00オープニング0:201台で、画面とリアルを同時に運転1:12モオカ14型と、蒸気機関車C12-662:47鍵を回して、電源オン4:53運転台 → ゲーム → プラレール7:13テーマ「1」=1台と、第1作8:55エンディング
文字起こし(82行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、走れ真岡鐵道 「画面とリアルを同時に操る運転体験」。
- BANNO
- 真ん中の、レバーやメーターが付いた黒い箱が気になります。これは何ですか?
- HIGEDARUMA
- 電車の運転台を、手作りしたものなんです。運転士さんが握るハンドルを、マスコンと呼びます。
- HIGEDARUMA
- このハンドルを倒すと、パソコンの画面の電車と、机の上のプラレールが、一緒に走り出すんですよ。
- BANNO
- えっ、ゲームの中と、本物のおもちゃの電車を、同時に運転できるんですか!
- HIGEDARUMA
- そうなんです。しかもこれ、親子で初めて一緒に作った作品なんです。
- BANNO
- 親子で、ですか。どうして電車だったんでしょう?
- HIGEDARUMA
- テーマは、ローカル線の、真岡鐵道です。
- HIGEDARUMA
- ディーゼルカーの、モオカ14型と、週末に走る蒸気機関車、C12が有名なんです。
- HIGEDARUMA
- ただ、その蒸気機関車は、車検や車両の不具合で、長いあいだお休みしているそうです。
- BANNO
- 走っている姿を、なかなか見られないんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。作者さんには、もう一度走らせてあげたい、という思いがあったそうです。
- BANNO
- その思いが、出発点なんですね。息子さんは、どう関わっているんですか?
- HIGEDARUMA
- 鉄道好きの息子さんは、もともとScratchで、真岡鐵道の電車ゲームを、自分で作っていたんです。
- BANNO
- Scratchって、学校でも使われている、あれですか?
- HIGEDARUMA
- そうです。ブロックを並べるだけで、ゲームが作れる、子ども向けのプログラミングの道具です。
- HIGEDARUMA
- 息子さんは、そのゲームの電車を、パソコンのキーボードで運転していました。
- BANNO
- キーボードだと、ちょっと運転している気分には、なりにくいかもしれませんね。
- HIGEDARUMA
- そこで作者さんが、本物みたいなマスコンを、作れるかもしれないよ、と声をかけたんです。
- HIGEDARUMA
- すると息子さんは、やってみたい!と即答したそうです。
- BANNO
- いいですね!その一言で、親子の作品づくりが始まったんですね。
- HIGEDARUMA
- 役割分担もはっきりしていて、ゲームは息子さん、運転台やプラレールの仕掛けは、作者さんの担当です。
- BANNO
- では、実際に運転するところを、見せてください!
- HIGEDARUMA
- まずは、鍵です。本物の電車と同じように、運転台の鍵を回して、電源を入れます。
- BANNO
- 鍵から始まるんですか!その時点で、もう運転士さんの気分ですね。
- HIGEDARUMA
- 次に、プラレールの客車を見てください。うしろの赤いランプが、左右交互に点滅しています。
- HIGEDARUMA
- これはパソコンと、無線でつながろうとしている合図なんです。つながると、点きっぱなしに変わります。
- BANNO
- ランプで、出発の準備ができたかどうかが、分かるんですね。
- HIGEDARUMA
- いよいよ発車です。ハンドルを前に倒すと、メーターの針が、ぐっと動き出します。
- HIGEDARUMA
- そして、画面の電車と、レールの上の蒸気機関車が、同時に加速するんです。
- BANNO
- うわあ、画面の中と目の前の電車が、一緒にスピードを上げていく。これは楽しいですね!
- HIGEDARUMA
- ハンドルを戻すと、力を抜いて、勢いだけで走ります。電車の言葉で、惰行と言います。
- BANNO
- 自転車で、こぐのをやめても、しばらく進むのと同じですね。
- HIGEDARUMA
- まさにそれです。動画では、1つの操作が、二つの世界に同時に届きます、と紹介していました。
- BANNO
- 止めるときは、どうするんですか?
- HIGEDARUMA
- ブレーキは、別のハンドルなんです。しかも、歯車をわざと見せた、メカっぽい作りになっています。
- BANNO
- 見た目でも、ワクワクさせてくれますね。
- HIGEDARUMA
- もう1つ、本物らしい工夫があります。加速のハンドルは、手を離すと、自動でゼロの位置に戻るんです。
- BANNO
- 手を離したら、戻ってしまうんですか?
- HIGEDARUMA
- はい。本物の電車でも、運転士さんの手が離れたら、勝手に加速し続けないようになっています。
- HIGEDARUMA
- いざというとき、安全な状態に戻る仕組みで、フェールセーフと呼ばれます。
- BANNO
- 遊び道具なのに、安全の考え方まで、本物にそろえているんですね。
- BANNO
- それにしても、ハンドル1本で、どうやって画面とプラレールの両方を動かしているんでしょう?
- HIGEDARUMA
- 全体は3つです。運転台、パソコンのゲーム、そしてプラレール。
- BANNO
- 3つが、つながっているんですか?
- HIGEDARUMA
- はい。運転台からパソコンへ、パソコンからプラレールへと、指示をリレーしているんです。
- BANNO
- まず、運転台からパソコンには、どうやって伝えているんですか?
- HIGEDARUMA
- ここが賢いところで、運転台は、パソコンに、Bluetoothのキーボードのふりをしているんです。
- BANNO
- キーボードの、ふり、ですか?
- HIGEDARUMA
- ハンドルを倒すと、パソコンには、キーボードのキーが押されたように見えるんです。
- HIGEDARUMA
- だから、息子さんが作ったゲームは、キーボードで遊んでいたときのまま、作り直さずに動かせます。
- BANNO
- 息子さんの作品を、そのまま生かせるんですね。線もいらないから、すっきりしますし。
- BANNO
- では、パソコンからプラレールへは?
- HIGEDARUMA
- こちらは、Wi-Fiで、今の速さと進む向きを送っています。
- HIGEDARUMA
- WebSocketという、つなぎっぱなしで素早くやり取りできる方法を使うので、画面とほぼ同時に動くんです。
- BANNO
- 電話を、かけっぱなしにしておく感じでしょうか?
- HIGEDARUMA
- いいたとえです。毎回かけ直さないので、すぐに伝わるんですよ。
- BANNO
- プラレールの方には、何が入っているんですか?
- HIGEDARUMA
- 引っ張っている客車を、3Dプリンターで一から作って、その中に電池や小さなコンピューターを収めています。
- HIGEDARUMA
- 受け取った速さに合わせて、モーターに流す電気の量を調整する部品も、入っているんです。
- BANNO
- 客車の中に、全部入っているんですね。外から見ると、普通の客車にしか見えないです。
- HIGEDARUMA
- 運転台の中も、同じく小さなコンピューターが頭脳です。回すスイッチで、ハンドルの位置を読み取っています。
- HIGEDARUMA
- 小さな画面には、今のハンドルの段階が表示されて、電圧計の針も、操作に合わせて動きます。
- BANNO
- 使っている道具も、教えてください。
- HIGEDARUMA
- 頭脳は、XIAO ESP32-S3、という親指ほどのコンピューターです。プログラムは、Arduinoの書き方です。
- BANNO
- この作品は、DigiKeyのコンテストで、優秀賞に選ばれています。
- HIGEDARUMA
- コンテストのテーマは、「1」。ハンドル1台で2つの世界を動かすことと、親子の第1作であることを、込めたそうです。
- BANNO
- 審査では、どんなところが、評価されたんですか?
- HIGEDARUMA
- 画面と現実を同時に楽しめる完成度と、加速や減速の感じ、テールランプなどの、鉄道好きならではのこだわりです。
- HIGEDARUMA
- 作り手の愛情と試行錯誤が伝わる作品、と書かれていました。
- BANNO
- わかります。見ていると、親子で楽しそうに作っている様子が、目に浮かびます。
- HIGEDARUMA
- 作者さんは、ソフトとハード、子どもと親。別々のものが1つにつながると、ものづくりはもっと楽しくなる、と書いています。
- BANNO
- 作ったのは、Ignite Tomorrowさんです。
- HIGEDARUMA
- 作品ページには、運転台やプラレールの中の図もあります。リンクは概要欄にまとめておきますね。
- BANNO
- では、今日の一歩です。お子さんの好きなものを1つ、一緒に紙に描いてみてください。
- BANNO
- 描けたら、それが動いたらどうなるか、話してみる。電車なら、どこで加速して、どこで止まるか、です。
- HIGEDARUMA
- その話をScratchで動かしてみたら、もう親子の第1作です。ハンドル作りは、その次でいいんですよ。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、ハンドル1本で画面とプラレールを同時に走らせる、走れ真岡鐵道 「画面とリアルを同時に操る運転体験」でした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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