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Scratchで作られた、きのこの森のサバイバル「きのこを狩るもの 1.8.0」|絵も音もプログラムも1人で
ProtoPedia の作品「きのこを狩るもの 1.8.0」を2人のMCが初心者目線で紹介。記憶をなくした機械になって、きのこに覆われた死の森できのこを狩り、エネルギーをつなぎながら奥へ進む探索アドベンチャーです。墨絵のような手描きの絵とBGM、ProtoPedia に書かれた菌の星の裏設定、セーブコードなど遊ぶ人への気配り、そして約8か月かけて完成させ、公開後も育て続ける作者 sugu さんの熱。すべて Scratch で作られています。
チャプター
0:00オープニング0:20きのこの森を生き延びる探索ゲーム1:14目が覚めると、見知らぬ森3:05絵もBGMも作者自身5:04Scratch=ブロックをつなげて作るプログラミング7:01プログラムを組み始めて約8か月8:54今日の一歩: ブラウザで森を歩いてみる9:55エンディング
文字起こし(86行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、きのこを狩るもの 1.8.0。
- BANNO
- 月の夜に、雲の海。そこにぽつんと岩が立っていて、なんだか静かで、少し寂しい絵ですね。
- HIGEDARUMA
- これはゲームのタイトル画面なんです。記憶をなくしたロボットになって、きのこだらけの森で生き延びるゲームなんですよ。
- BANNO
- 作ったのは、suguさん。絵の雰囲気が、もう普通じゃないですね。
- HIGEDARUMA
- しかもこれ、Scratchで作られているんです。
- BANNO
- スクラッチって、子どもがプログラミングを習うときの、あのスクラッチですか?
- HIGEDARUMA
- そう、あのScratchです。今日は、その思い込みがひっくり返りますよ。
- BANNO
- まずは、どんなゲームなのか教えてください。
- HIGEDARUMA
- ポスターには、こう書いてあるんです。目が覚めると、見知らぬ森。生き残るための、過酷なきのこ狩り。
- BANNO
- きのこ狩りなのに、過酷なんですね。
- HIGEDARUMA
- 主人公は、記憶をなくした機械です。研究所のような場所で、管理者のユスに、また森を見てきてくれないかと頼まれます。
- BANNO
- 見た目はきれいな緑の森なのに、どこか怖い感じがしますね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。作者の言葉だと、ここは、いつもエネルギー切れの死と隣り合わせの世界なんです。
- BANNO
- 画面の左上にある、メーターみたいなものは何でしょうか?
- HIGEDARUMA
- それがエネルギーの残りです。右上の数字は、集めたきのこの数。2/10なら、10個のうち2個という意味なんですよ。
- BANNO
- きのこは、どうやって採るんですか?
- HIGEDARUMA
- マウスでクリックして、上に引っぱるんです。地面から引き抜く感じですね。
- BANNO
- 手で引っこ抜く感覚があるんですね。それで、集めたきのこはどうするんですか?
- HIGEDARUMA
- 研究所に持ち帰って、きのこからエキスを取り出して、エネルギーのタンクに足すんです。毒のないきのこだけを選ぶんですよ。
- BANNO
- 毒きのこもあるんですね! 本当に生き残りをかけた、きのこ狩りなんだ。
- HIGEDARUMA
- そうやって機体を強くして、まだ行ったことのない、もっと奥へ進んでいくんです。
- BANNO
- 怖いけど、もう少しだけ奥を見てみたくなる。そういう気持ちになりますね。
- HIGEDARUMA
- 作者は、攻略のヒントも書いてくれています。探索中は研究所を見失わない。帰ったら、まずエネルギーを回復する。
- BANNO
- 回復用のきのこは、いつも取っておく、ですね。迷子になったら大変です。
- BANNO
- それにしても、この絵。墨で描いたような線で、森がうねっているみたいです。
- HIGEDARUMA
- 絵も、BGMも、suguさん自身なんですよ。オープニングのクレジットにも、Directed by suguと出てきます。
- BANNO
- 1人で絵も音楽も。見た人の反応も気になりますね。
- HIGEDARUMA
- Scratchのコメント欄には、こんな声がありました。どんな絵柄でも真似できるけど、suguさんの絵だけは全然真似できない。
- BANNO
- 絵が得意な人に、そう言わせるのはすごいですね。
- HIGEDARUMA
- それと、このゲームは、あえて説明が少ないんです。作者いわく、自分で触ってやり方を覚えていくゲーム。
- BANNO
- 全部教えてもらうより、自分で見つけた方が、ワクワクしますもんね。
- HIGEDARUMA
- さらに、ProtoPediaの作品ページには、ゲームの裏の設定がびっしり書かれているんですよ。
- BANNO
- 裏の設定、ですか?
- HIGEDARUMA
- 人の文明が崩れて、地面がからからに乾いて、生き物がいなくなる。でも地下では、菌がひっそり生き延びていた。
- BANNO
- 菌って、きのこの仲間ですよね。
- HIGEDARUMA
- そうです。やがてその菌が地上にあふれ出して、星じゅうが、きのこと植物の森になる。そういう4つの段階が書かれているんです。
- BANNO
- だから、この森は、きれいなのにどこか不気味なんですね。
- HIGEDARUMA
- ゲームに出てくる、彼らと呼ばれる生き物の設定もあります。体は、きのこの根っこのような細い糸でできていて、背の高さは1メートルから3メートル。脚は6本です。
- BANNO
- 細かい! 生き物図鑑みたいです。
- HIGEDARUMA
- 面白いのは、1つの体の中で、脳の役目の菌と、感じたり栄養を取ったりする菌が、助け合って動いているという設定なんですよ。
- BANNO
- ゲームでは語られない所まで作り込んであるから、絵の1枚1枚に重みが出るんですね。
- BANNO
- ここで改めて聞きたいんですが、そもそもScratchって、どんなものなんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- Scratchは、色のついたブロックを、パズルみたいにつなげてプログラムを作る、無料の道具なんです。ブラウザだけで動きます。
- BANNO
- 文字でコードを書かなくていいんですね。だから子どもの入門によく使われると。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。でも、このゲームは、その中に仕組みを全部つめこんでいるんですよ。
- BANNO
- 探索して、収穫して、エネルギーにして、強化して、保存する。ゲームの流れが、全部ブロックで。
- HIGEDARUMA
- たとえばエネルギーのメーター。Scratchでは、変数という、数を覚えておく箱を使って、こういう残りの量を作るのが定番なんです。
- BANNO
- なるほど。抽出の画面に出ていた、タンクの120のうち77、という数字も、その箱の中身なんですね。
- HIGEDARUMA
- 私が個人開発者として感心したのは、セーブの仕組みなんです。
- BANNO
- セーブって、ゲームの続きを残しておくことですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。保存ボタンを押すと、セーブコードという文字の列が出てきます。続きから遊ぶための、合言葉のようなものなんです。
- BANNO
- それを、どこかにメモしておくんですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。しかも、コードの最後に、閉じかっこの記号「]」を付けて、全部コピーできたかどうか、確かめられるようにしたんですよ。
- BANNO
- コピーし損ねて、続きが遊べなかった!を防いでいるんですね。優しい。
- HIGEDARUMA
- ほかにも、タイトル画面で日本語と英語を切り替えられますし、重いときは、TurboWarpという、速く動かせる遊び方も案内しています。
- BANNO
- 遊ぶ人が、どこでつまずくかを、先回りして考えているんですね。
- HIGEDARUMA
- まさにそこなんです。そして、Scratchなので、作品ページの、中を見るを押せば、このプログラムを誰でものぞけるんですよ。
- BANNO
- これだけのものを作るのに、どれくらいかかったんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 作者の言葉では、1月くらいからプログラムを組み始めて、8ヶ月くらい。公開のときには、やっと完成しました!と書いています。
- BANNO
- 8か月! びっくりマークが2つ付いているのに、気持ちがこもってますね。
- HIGEDARUMA
- しかも、そこで終わらないんです。公開したあとも、かなり高い頻度でバグを直していると書いてあって。
- BANNO
- どんな更新をしてきたんですか?
- HIGEDARUMA
- セーブが読み込めない不具合を直して、滝や洞窟の絵を描き直して、エンディングの動画を足して、オープニングも足しました。
- BANNO
- オープニングまで、あとから足したんですね。
- HIGEDARUMA
- その更新のメモには、ひとこと、疲れました。とあるんですよ。
- BANNO
- 正直! でも、それでも作り続けているのがいいですね。
- HIGEDARUMA
- 2024年8月に公開して、2026年4月にも更新しています。1年半以上、育て続けているんです。
- BANNO
- 遊ぶ方も、クリアまでにどれくらいかかるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 作者の見立てだと、4時間から16時間。Scratchのゲームとしては、かなりのボリュームです。
- BANNO
- 見た人の反応で、印象に残ったものはありますか?
- HIGEDARUMA
- 海外のScratchのユーザーが作る冊子で、英語の名前、Fungi Harvestersとして紹介されたんです。suguさんは、紹介してくれて本当にありがとう、と返していました。
- BANNO
- 海の向こうにも届いているんですね。
- HIGEDARUMA
- 実は私も、ProtoPediaの作品ページに、最高でした!とコメントしているんですよ。
- BANNO
- ひげだるまさんも遊んでいたんですね! Coolest Projects Japan 2026にも出展された作品です。
- BANNO
- 使っている道具は、Scratchだけ。それで、ここまでの世界が作れるんですね。
- HIGEDARUMA
- 作ったのはsuguさん。絵も音楽もプログラムも、自分の手で作り上げています。
- BANNO
- 今日、私たちができる最小の一歩は何でしょうか?
- HIGEDARUMA
- ブラウザで、Scratchの作品ページを開いて、この森を少し歩いてみてください。音は出しておくのがおすすめだそうです。
- BANNO
- 遊んでみたら、次は中を見るを押して、きのこを引き抜く所のブロックを、のぞいてみたいですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。好きなゲームの仕組みを1つまねするところから、自分のゲームは始まるんですよ。
- BANNO
- 作品ページとScratchのリンクは、概要欄にまとめておきますね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、きのこに覆われた死の森で生き延びる、Scratch製の探索ゲーム、きのこを狩るもの 1.8.0でした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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