ProtoPedia Video Maker

Scratchで作られた、きのこの森のサバイバル「きのこを狩るもの 1.8.0」|絵も音もプログラムも1人で

紹介した作品: きのこを狩るもの 1.8.0ProtoPedia での反響: 閲覧 1,800+ ・ ♥ 12

ProtoPedia の作品「きのこを狩るもの 1.8.0」を2人のMCが初心者目線で紹介。記憶をなくした機械になって、きのこに覆われた死の森できのこを狩り、エネルギーをつなぎながら奥へ進む探索アドベンチャーです。墨絵のような手描きの絵とBGM、ProtoPedia に書かれた菌の星の裏設定、セーブコードなど遊ぶ人への気配り、そして約8か月かけて完成させ、公開後も育て続ける作者 sugu さんの熱。すべて Scratch で作られています。

チャプター

文字起こし(86行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、きのこを狩るもの 1.8.0。
BANNO
月の夜に、雲の海。そこにぽつんと岩が立っていて、なんだか静かで、少し寂しい絵ですね。
HIGEDARUMA
これはゲームのタイトル画面なんです。記憶をなくしたロボットになって、きのこだらけの森で生き延びるゲームなんですよ。
BANNO
作ったのは、suguさん。絵の雰囲気が、もう普通じゃないですね。
HIGEDARUMA
しかもこれ、Scratchで作られているんです。
BANNO
スクラッチって、子どもがプログラミングを習うときの、あのスクラッチですか?
HIGEDARUMA
そう、あのScratchです。今日は、その思い込みがひっくり返りますよ。
BANNO
まずは、どんなゲームなのか教えてください。
HIGEDARUMA
ポスターには、こう書いてあるんです。目が覚めると、見知らぬ森。生き残るための、過酷なきのこ狩り。
BANNO
きのこ狩りなのに、過酷なんですね。
HIGEDARUMA
主人公は、記憶をなくした機械です。研究所のような場所で、管理者のユスに、また森を見てきてくれないかと頼まれます。
BANNO
見た目はきれいな緑の森なのに、どこか怖い感じがしますね。
HIGEDARUMA
そうなんです。作者の言葉だと、ここは、いつもエネルギー切れの死と隣り合わせの世界なんです。
BANNO
画面の左上にある、メーターみたいなものは何でしょうか?
HIGEDARUMA
それがエネルギーの残りです。右上の数字は、集めたきのこの数。2/10なら、10個のうち2個という意味なんですよ。
BANNO
きのこは、どうやって採るんですか?
HIGEDARUMA
マウスでクリックして、上に引っぱるんです。地面から引き抜く感じですね。
BANNO
手で引っこ抜く感覚があるんですね。それで、集めたきのこはどうするんですか?
HIGEDARUMA
研究所に持ち帰って、きのこからエキスを取り出して、エネルギーのタンクに足すんです。毒のないきのこだけを選ぶんですよ。
BANNO
毒きのこもあるんですね! 本当に生き残りをかけた、きのこ狩りなんだ。
HIGEDARUMA
そうやって機体を強くして、まだ行ったことのない、もっと奥へ進んでいくんです。
BANNO
怖いけど、もう少しだけ奥を見てみたくなる。そういう気持ちになりますね。
HIGEDARUMA
作者は、攻略のヒントも書いてくれています。探索中は研究所を見失わない。帰ったら、まずエネルギーを回復する。
BANNO
回復用のきのこは、いつも取っておく、ですね。迷子になったら大変です。
BANNO
それにしても、この絵。墨で描いたような線で、森がうねっているみたいです。
HIGEDARUMA
絵も、BGMも、suguさん自身なんですよ。オープニングのクレジットにも、Directed by suguと出てきます。
BANNO
1人で絵も音楽も。見た人の反応も気になりますね。
HIGEDARUMA
Scratchのコメント欄には、こんな声がありました。どんな絵柄でも真似できるけど、suguさんの絵だけは全然真似できない。
BANNO
絵が得意な人に、そう言わせるのはすごいですね。
HIGEDARUMA
それと、このゲームは、あえて説明が少ないんです。作者いわく、自分で触ってやり方を覚えていくゲーム。
BANNO
全部教えてもらうより、自分で見つけた方が、ワクワクしますもんね。
HIGEDARUMA
さらに、ProtoPediaの作品ページには、ゲームの裏の設定がびっしり書かれているんですよ。
BANNO
裏の設定、ですか?
HIGEDARUMA
人の文明が崩れて、地面がからからに乾いて、生き物がいなくなる。でも地下では、菌がひっそり生き延びていた。
BANNO
菌って、きのこの仲間ですよね。
HIGEDARUMA
そうです。やがてその菌が地上にあふれ出して、星じゅうが、きのこと植物の森になる。そういう4つの段階が書かれているんです。
BANNO
だから、この森は、きれいなのにどこか不気味なんですね。
HIGEDARUMA
ゲームに出てくる、彼らと呼ばれる生き物の設定もあります。体は、きのこの根っこのような細い糸でできていて、背の高さは1メートルから3メートル。脚は6本です。
BANNO
細かい! 生き物図鑑みたいです。
HIGEDARUMA
面白いのは、1つの体の中で、脳の役目の菌と、感じたり栄養を取ったりする菌が、助け合って動いているという設定なんですよ。
BANNO
ゲームでは語られない所まで作り込んであるから、絵の1枚1枚に重みが出るんですね。
BANNO
ここで改めて聞きたいんですが、そもそもScratchって、どんなものなんでしょうか?
HIGEDARUMA
Scratchは、色のついたブロックを、パズルみたいにつなげてプログラムを作る、無料の道具なんです。ブラウザだけで動きます。
BANNO
文字でコードを書かなくていいんですね。だから子どもの入門によく使われると。
HIGEDARUMA
そうなんです。でも、このゲームは、その中に仕組みを全部つめこんでいるんですよ。
BANNO
探索して、収穫して、エネルギーにして、強化して、保存する。ゲームの流れが、全部ブロックで。
HIGEDARUMA
たとえばエネルギーのメーター。Scratchでは、変数という、数を覚えておく箱を使って、こういう残りの量を作るのが定番なんです。
BANNO
なるほど。抽出の画面に出ていた、タンクの120のうち77、という数字も、その箱の中身なんですね。
HIGEDARUMA
私が個人開発者として感心したのは、セーブの仕組みなんです。
BANNO
セーブって、ゲームの続きを残しておくことですよね。
HIGEDARUMA
はい。保存ボタンを押すと、セーブコードという文字の列が出てきます。続きから遊ぶための、合言葉のようなものなんです。
BANNO
それを、どこかにメモしておくんですね。
HIGEDARUMA
そうです。しかも、コードの最後に、閉じかっこの記号「]」を付けて、全部コピーできたかどうか、確かめられるようにしたんですよ。
BANNO
コピーし損ねて、続きが遊べなかった!を防いでいるんですね。優しい。
HIGEDARUMA
ほかにも、タイトル画面で日本語と英語を切り替えられますし、重いときは、TurboWarpという、速く動かせる遊び方も案内しています。
BANNO
遊ぶ人が、どこでつまずくかを、先回りして考えているんですね。
HIGEDARUMA
まさにそこなんです。そして、Scratchなので、作品ページの、中を見るを押せば、このプログラムを誰でものぞけるんですよ。
BANNO
これだけのものを作るのに、どれくらいかかったんでしょうか?
HIGEDARUMA
作者の言葉では、1月くらいからプログラムを組み始めて、8ヶ月くらい。公開のときには、やっと完成しました!と書いています。
BANNO
8か月! びっくりマークが2つ付いているのに、気持ちがこもってますね。
HIGEDARUMA
しかも、そこで終わらないんです。公開したあとも、かなり高い頻度でバグを直していると書いてあって。
BANNO
どんな更新をしてきたんですか?
HIGEDARUMA
セーブが読み込めない不具合を直して、滝や洞窟の絵を描き直して、エンディングの動画を足して、オープニングも足しました。
BANNO
オープニングまで、あとから足したんですね。
HIGEDARUMA
その更新のメモには、ひとこと、疲れました。とあるんですよ。
BANNO
正直! でも、それでも作り続けているのがいいですね。
HIGEDARUMA
2024年8月に公開して、2026年4月にも更新しています。1年半以上、育て続けているんです。
BANNO
遊ぶ方も、クリアまでにどれくらいかかるんでしょうか?
HIGEDARUMA
作者の見立てだと、4時間から16時間。Scratchのゲームとしては、かなりのボリュームです。
BANNO
見た人の反応で、印象に残ったものはありますか?
HIGEDARUMA
海外のScratchのユーザーが作る冊子で、英語の名前、Fungi Harvestersとして紹介されたんです。suguさんは、紹介してくれて本当にありがとう、と返していました。
BANNO
海の向こうにも届いているんですね。
HIGEDARUMA
実は私も、ProtoPediaの作品ページに、最高でした!とコメントしているんですよ。
BANNO
ひげだるまさんも遊んでいたんですね! Coolest Projects Japan 2026にも出展された作品です。
BANNO
使っている道具は、Scratchだけ。それで、ここまでの世界が作れるんですね。
HIGEDARUMA
作ったのはsuguさん。絵も音楽もプログラムも、自分の手で作り上げています。
BANNO
今日、私たちができる最小の一歩は何でしょうか?
HIGEDARUMA
ブラウザで、Scratchの作品ページを開いて、この森を少し歩いてみてください。音は出しておくのがおすすめだそうです。
BANNO
遊んでみたら、次は中を見るを押して、きのこを引き抜く所のブロックを、のぞいてみたいですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。好きなゲームの仕組みを1つまねするところから、自分のゲームは始まるんですよ。
BANNO
作品ページとScratchのリンクは、概要欄にまとめておきますね。
BANNO
さて、今日紹介したのは、きのこに覆われた死の森で生き延びる、Scratch製の探索ゲーム、きのこを狩るもの 1.8.0でした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
きのこを狩るもの 1.8.0
作者: suguさん
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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