手を振ればキャラクターが応えてくれる「うちパレ」|スマホと体の動きだけで、2人で楽しむVRパレード
ProtoPedia の作品「うちパレ」を2人のMCが初心者目線で紹介。これまでのVRパレードは、好きな方向を見られても「流れている映像をただ観るだけ」でした。うちパレは、スマホをはめ込む簡単なゴーグルで仮想のパレードを見ながら、体のポーズで移動・写真・手を振る・エールができ、もう1人がWebの画面でキャラクターのダンスや向きを変えて応える、2人で1つの空間を楽しむ作品です。ポーズを見分けるAI(Teachable Machine)と共有のデータベース(Firebase)でつなぐ仕組み、「気持ちの良い疲れ」まで再現したかったという作者のこだわり、ヒーローズ・リーグ 2021 ルーキーヒーロー受賞まで。
チャプター
0:00オープニング0:20家で、パレードに参加する0:56パレードの魅力って?2:222つの役割4:34ポーズを見分けるAI6:19いちばん大切にしたのは「気軽さ」7:59開発素材9:01エンディング
文字起こし(82行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、うちパレ。
- BANNO
- うちパレ。なんだか、おうちでパレード、みたいな響きですね。
- HIGEDARUMA
- まさに、家にいながら楽しめるパレードなんです。使うのは、スマホと簡単なゴーグルだけ。
- HIGEDARUMA
- しかも、ただ見るんじゃなくて、パレードに参加できるんですよ。
- BANNO
- 見るじゃなくて、参加。どういうことなのか、気になりますね。
- BANNO
- みなさん、テーマパークのパレードで、キャラクターに手を振ったことってありませんか?
- BANNO
- それで、こっちに振り返してもらえたときの、あの嬉しさ。
- HIGEDARUMA
- ありますね。作者のayaさんも、まさにそこがパレードの魅力だと書いているんです。
- HIGEDARUMA
- 見る側が手を振って、呼びかけて、キャラクターからファンサービスをもらえる。熱量を交換する場なんだ、と。
- BANNO
- 熱量の交換。いい言葉ですね。見ている場所によって、撮れる写真が違うのも楽しいですし。
- BANNO
- で、そのパレードを、VRで見られるものもあるんですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。VRというのは、ゴーグルをかぶると、360度ぐるっと別の世界の中にいるように見える仕組みです。
- HIGEDARUMA
- テーマパークのパレードや、優勝のお祝いパレードを、VRで見られるものは、すでにあるんです。
- BANNO
- じゃあ、もう家でパレードは楽しめるんじゃないですか?
- HIGEDARUMA
- ところが、顔を動かして好きな方向は見られるけど、流れている映像をただ観るだけ、だったんです。
- BANNO
- あ、そうか。こっちが手を振っても、映像のキャラクターは気づいてくれないんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。だから作者は、こう書いています。
- HIGEDARUMA
- 流れている映像をただ観る、360度パレード動画の時代に、終止符を打ちたい。
- BANNO
- かっこいい。パレード好きの熱さが伝わってきますね。
- BANNO
- じゃあ、うちパレだと、どうやって参加するんですか?
- HIGEDARUMA
- うちパレには、2つの役割があるんです。パレードを見るゲスト側と、パレードを動かすキャラクター側。
- HIGEDARUMA
- 1つの仮想のパークを、2人で一緒に楽しむ作品なんですよ。
- BANNO
- まず、見る側のゲストは、何を用意すればいいんでしょう?
- HIGEDARUMA
- スマホをはめ込んで使う、簡単なゴーグルだけです。高いVR専用のゴーグルはいりません。
- HIGEDARUMA
- そして、コントローラもありません。操作は、体のポーズでするんです。
- BANNO
- 体のポーズで?ポーズをとると、何ができるんですか?
- HIGEDARUMA
- パークの中を歩き回る。見たい場所へ、ぱっと瞬間移動する。写真を撮る。
- HIGEDARUMA
- そして、キャラクターに手を振る、エールを送る。この5つです。
- BANNO
- パレードでやりたいこと、全部入ってますね。
- HIGEDARUMA
- 中でも、いちばんよく使う手を振るとエールは、少ない手順でできるように工夫してあるんです。
- HIGEDARUMA
- ゴーグルの中には、ポーズの見本も出ます。ふらっと来た人でも、迷わず参加できるように、なんです。
- BANNO
- じゃあ、もう1人のキャラクター側は?
- HIGEDARUMA
- スマホやパソコン、タブレットで、うちパレのWebページを開きます。できることは3つです。
- HIGEDARUMA
- パレードをスタートする。ブロックを組んで、キャラクターのダンスを作る。キャラクターの体の向きを変える。
- BANNO
- ということは、ゲストが手を振ってきたら、そっちにキャラクターを向けてあげられる?
- HIGEDARUMA
- まさにそうなんです。キャラクターを1体ずつ選んで、相手とやりとりしながら、その場で変えられるんですよ。
- BANNO
- 手を振ったら、こっちを向いて踊ってくれる。それはもう、ファンサービスですね。
- HIGEDARUMA
- 作者は、カラオケにたとえています。歌う人と聞く人を交代するみたいに、役割を簡単に入れ替えられるんです。
- HIGEDARUMA
- 同じ部屋で一緒に遊んでもいいし、離れた場所どうしでも遊べます。
- BANNO
- 家族で交代しながら遊べそうですね。離れて暮らすおじいちゃんにキャラクターをやってもらう、なんてのも楽しそう。
- BANNO
- ひげだるまさん、ポーズをとるだけで操作できるのは、どういう仕組みなんですか?
- HIGEDARUMA
- ゲストの前に置いたカメラが、体のポーズを映します。それを見分けているのが、Teachable Machineなんです。
- HIGEDARUMA
- Googleが出している道具で、お手本のポーズをカメラで何枚か撮ると、そのポーズを見分けるAIを作ってくれます。
- BANNO
- プログラミングをしなくても、AIが作れるんですか?
- HIGEDARUMA
- はい、ブラウザの画面の上で作れるんです。うちパレでは、ポーズを見分ける役を10種類作って、組み合わせているんですよ。
- BANNO
- 10種類を組み合わせて、さっきの5つの操作になるんですね。
- HIGEDARUMA
- 全体の仕組みも見てみましょう。パレードのパークは、ゲームを作る道具のUnityで作って、スマホのVRアプリにしています。
- BANNO
- ゲストのポーズや、キャラクター側の操作は、どうやってそのアプリに届くんですか?
- HIGEDARUMA
- Firebaseという、ネット上の共有メモ帳みたいなデータベースを、間にはさんでいるんです。
- HIGEDARUMA
- ポーズを見分けたら、メモ帳の値を書き換える。キャラクター側がダンスを組んだら、それも書き込む。
- HIGEDARUMA
- VRのパークはそのメモ帳を見ていて、書き換わったらすぐ、キャラクターや景色を動かすんです。
- BANNO
- なるほど。同じメモ帳を2人でのぞいているから、離れていても一緒に遊べるんですね。
- HIGEDARUMA
- そういうことです。それと、ダンス作りはBlocklyという、ブロックを並べてプログラムを作る仕組みなんですよ。
- HIGEDARUMA
- 文字のプログラムを書かなくていいので、年齢を問わず、誰でもキャラクター側になれるんです。
- BANNO
- 見る側も、動かす側も、どっちも難しくない。そこがいいですね。
- BANNO
- それにしても、どうしてスマホと体の動き、だったんでしょう?
- HIGEDARUMA
- 作者がいちばん大切にしたのは、気軽に体験できること、なんです。
- HIGEDARUMA
- 特別な機材は使わず、みんながもう持っているものだけで楽しめるようにしたい。だから、スマホのゴーグルとポーズなんです。
- BANNO
- 確かに、専用のゴーグルやコントローラを買ってまで、とはなかなかなりませんもんね。
- HIGEDARUMA
- 体で操作する理由も、すてきなんです。テーマパークに行った後に感じる、気持ちの良い疲れを表現したかったから、だそうです。
- BANNO
- わかる!一日遊んで、足はくたくたなのに、なんだか満たされている、あの感じですね。
- HIGEDARUMA
- それから作者は、VRのパレードは、本物のパレードには勝てないかもしれない、とも書いています。
- HIGEDARUMA
- でも、本物のパレードを見に行くきっかけになる力がある、と。
- BANNO
- 本物と競うんじゃなくて、本物への入り口になる。パレードが本当に好きなんですね。
- HIGEDARUMA
- パークのテーマは、自分らしさを表現できる場所。そのパークを、フロートに乗って1周する360度動画も公開されています。
- BANNO
- この作品は、ヒーローズ・リーグ 2021で、ルーキーヒーローを受賞しているんです。
- HIGEDARUMA
- 審査のことばは、パレードのすべてを楽しみたいという純粋な想いが形になった作品。
- BANNO
- 作品ページには、パレードには参加するという楽しみ方があるのか、なるほど、というコメントも寄せられていますね。
- BANNO
- 見るものだと思っていたパレードが、参加するものに変わる。そこにみんな驚いたんですね。
- HIGEDARUMA
- 使われている道具は、この4つです。
- HIGEDARUMA
- ポーズを見分けるAIも、データの受け渡しも、ありものの道具を組み合わせて、1人で形にしている。初めての人でも真似しやすい組み立てなんです。
- BANNO
- 作者は、ayaさんです。
- BANNO
- 今日できる、いちばん小さな一歩です。
- BANNO
- まずは、うちパレの360度動画をスマホで開いて、ぐるっと見回してみてください。
- HIGEDARUMA
- 作ってみたい人は、Teachable Machineをブラウザで開いて、手を振るポーズとバンザイを覚えさせてみてください。
- HIGEDARUMA
- カメラの前で手を振ったら、ちゃんと、手を振ってる、と当ててくれる。それが、うちパレの一歩目なんです。
- BANNO
- パソコンが自分のポーズをわかってくれる。それだけで、ちょっと感動しそうですね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、スマホと体の動きだけで、2人でパレードに参加できる、うちパレでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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