てのひらに乗る小さないきもの「ATOM Babies」|胴体を付け替えると能力が変わる、ブロックで作れるロボット
ProtoPedia の作品「ATOM Babies: てのひらに乗るかわいいいきもの」を2人のMCが初心者目線で紹介。顔は約2.4センチ角の小さなコンピューター ATOM Matrix、胴体は差し込むだけの拡張パーツ。胴体を付け替えると、顔を押して気温・湿度・気圧を色つきの数字で教える子にも、人が来るとおじぎする子にもなります。はんだ付けもコードも要らず、作者が用意した専用ブロックを並べるだけ。その専用ブロックを作る道具まで自作したこだわりや、2体の協力、100均グッズで飾る楽しみ、M5Stack Japan Creativity Contest 2023 視覚効果賞まで。
チャプター
0:00オープニング0:20てのひらに乗る、小さないきもの1:01顔=小さなコンピューター1:50胴体を替えると能力が変わる3:03はんだ付けも、コードも不要4:452体で協力6:41開発素材7:36エンディング
文字起こし(67行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、ATOM Babies。てのひらに乗るかわいいいきもの、です。
- BANNO
- わあ、かわいい!小さな子たちが、教室の机で勉強してますね。
- BANNO
- これ、ぜんぶロボットなんですか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。一体一体が、てのひらに乗るくらいの小さなロボットなんですよ。
- HIGEDARUMA
- 作ったのは、さいとてつやさん。目標は、いつも一緒にいられる、てのひらサイズのロボットだそうです。
- BANNO
- まず気になるのが、この四角い顔です。どうなっているんですか?
- HIGEDARUMA
- 顔は、ATOM Matrixという、約2.4センチ角の小さなコンピューターなんです。
- HIGEDARUMA
- 表に、小さな光の粒が縦5つ、横5つ、全部で25個並んでいます。顔全体を押すと、ボタンにもなるんですよ。
- BANNO
- あ、赤や緑の目は、その光の粒なんですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。光らせる粒を選べば、目にも、数字にもなります。
- HIGEDARUMA
- たとえば、まばたき。目を開けて0.5秒、閉じて0.1秒、1秒待って、またまばたき。
- BANNO
- 人のまばたきみたいに、ぱちっと一瞬なんですね。だから生きてるみたいに見えるんだ。
- BANNO
- 顔はわかりました。じゃあ、この胴体は何なんでしょう?
- HIGEDARUMA
- 胴体は、ハットと呼ばれる部品なんです。差し込むだけで、機能を足せる拡張パーツですね。
- HIGEDARUMA
- この作品のいちばん面白いところは、胴体を付け替えるだけで、その子の能力が変わることなんです。
- BANNO
- 能力が変わる?たとえば、どんなふうにですか?
- HIGEDARUMA
- 温度や湿度を測るセンサーを胴体にした子は、顔を押すと、今の部屋の様子を教えてくれます。
- HIGEDARUMA
- 気温は赤、湿度は青、気圧は白。色の違う数字が、顔の上を流れていくんです。
- BANNO
- 色で何の数字か分かるんですね。朝の着替えの前に、ぽちっと押したくなります。
- HIGEDARUMA
- 人の動きに反応するセンサーを胴体にした子は、目の前に人が来ると、顔を出して、おじぎをするんです。
- BANNO
- 玄関に置いたら、帰ってきたときにお出迎えしてくれる係ですね。
- HIGEDARUMA
- ほかにも、距離を測るセンサーをつけた子もいます。顔の横の差し込み口にも、部品がつなげるんですよ。
- BANNO
- 一体ごとに、得意なことが違うんですね。なんだか、ペットの個性みたいです。
- BANNO
- でも、こういうのって、はんだ付けやプログラミングが難しそうなイメージがあります。
- HIGEDARUMA
- そこが優しいところで、はんだ付けのような電子工作は要らないんです。部品は差し込むだけ。
- HIGEDARUMA
- プログラムは、ユーアイフローという、ブロックをパズルのように並べて作る道具を使います。
- HIGEDARUMA
- しかもさいとさんが、まばたきする、おじぎする、といったATOM Babies専用のブロックを用意してくれているんです。
- BANNO
- 専用のブロックを並べるだけでいいんですね。それなら私にもできそうです。
- HIGEDARUMA
- エンジニアとして唸ったのが、その専用ブロックを作るための道具まで、自分で作っていることなんです。
- BANNO
- 道具を作るための、道具ですか?
- HIGEDARUMA
- 公式の作成ツールもあるんですが、自作の道具なら、ブロックの中身を普通のファイルで管理できて、並び順も自由に決められるんです。
- HIGEDARUMA
- ブロックを増やしたり直したりしても、どこを変えたか、あとから追いやすいんですよ。
- BANNO
- 長く育てていくための工夫なんですね。
- BANNO
- 全体の仕組みを、まとめて見せてもらえますか?
- HIGEDARUMA
- 左上が自作の道具で、ここで専用ブロックのファイルを作ります。それをユーアイフローに読み込んで、ブロックを並べるんです。
- HIGEDARUMA
- 右下が本体。顔のATOM Matrixの下に、ATOM Mateというつなぎの台で胴体の部品をつなぎ、横には別のセンサーもつなげます。
- HIGEDARUMA
- もっと細かく作りたい人向けに、文字でプログラムを書くArduino版や、書き込むだけで動く版も用意されています。
- BANNO
- 初めての人から慣れた人まで、入口がいくつもあるんですね。
- BANNO
- 何体もいたら、一緒に何かできたりしないんですか?
- HIGEDARUMA
- できるんです。2体が、Wi-Fiルーターを通さずに、直接おしゃべりする通信を使って協力した例があります。
- HIGEDARUMA
- 温度と湿度を測る子と、二酸化炭素の濃さを測る子が、それぞれの数字を電子ペーパーの端末に送って、グラフにしていたんですよ。
- BANNO
- 部屋のお天気係チームですね。換気のタイミングも分かりそう。
- BANNO
- それにしても、見た目のかわいさがすごいです。この手、どこかで見たような。
- HIGEDARUMA
- バンダイのハロプラという、プラモデルのハロの手と足を使っているんです。
- HIGEDARUMA
- 電源のケーブルも、スリーコインズのスタンド型ケーブルにつなぐと、かわいく立つんだそうです。
- BANNO
- 身近なお店で、ぴったりの台を探すのも楽しそうですね。
- HIGEDARUMA
- まさにそれで、セリアのぬいぐるみスタンドにぴったりはまるとか、ダイソーのブランコに乗れそうとか、さいとさんは見つけるたびに投稿しているんです。
- BANNO
- おうちに迎えた子のために、小物を選んでいる感覚ですね。いいなあ。
- HIGEDARUMA
- 誕生日は2020年10月1日。名前を付けたのは、顔の部品を作っているM5Stack社の社長、ジミーさんなんですよ。
- BANNO
- えっ、作っている会社の社長が名付け親なんですか!
- HIGEDARUMA
- 道具の新しい版が出て、急に動かなくなったこともあったそうです。それでも直しながら、何年も育ててきたんですね。
- BANNO
- まさに、子育てみたいですね。
- HIGEDARUMA
- その積み重ねが、M5Stack Japan Creativity Contest 2023で、視覚効果賞につながりました。
- HIGEDARUMA
- 審査では、可愛くて生活に溶け込む作品、と評価されています。
- BANNO
- 書き込むだけで動く版も、気づいたら100回以上ダウンロードされていたそうです。仲間も増えているんですね。
- HIGEDARUMA
- 使われている道具は、この8つです。
- HIGEDARUMA
- 顔も胴体も買える部品で、そこに専用ブロックという、誰でも使える入口を足した。作り手の優しさが詰まった作品なんです。
- BANNO
- 作者は、さいとてつやさん。
- BANNO
- 今日できる、いちばん小さな一歩です。
- BANNO
- 作品ページから、ATOM Babiesの説明ページを開いて、まばたきのサンプルをのぞいてみてください。
- HIGEDARUMA
- そして、あなたの1体目に、どんな能力を持たせたいか、ひとつ考えてみてください。温度係でも、お出迎え係でも。
- BANNO
- 私なら、机の上で応援してくれる係かな。考えるだけで、わくわくしますね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、てのひらに乗るかわいいいきもの、ATOM Babiesでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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