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背負えば歩く電源タップ!リュック型延長コード「かばんちゃん」|ネタなのに中身は本物の電気工事
ProtoPedia の作品「「かばんちゃん」リュック型延長コード」を2人のMCが紹介。コンセントを付けたリュックを背負えば、スマホを充電しながら歩ける…と思いきや、電源は10mのコードで壁から。ハッカソンのテーマ「いや違う。そうじゃない」に全力で応えたネタ作品の、本物の電気配線、秘密のスイッチで開く観音開きの小部屋(サーボモーター2つとArduino)、投票で3位・優秀賞までを紹介します。
チャプター
0:00オープニング0:20リュックにコンセント0:53壁際で充電する日々とお別れ2:15第3回 ツクってアソぶハッカソン(2022年8月)2:57100V対応のコンセントが左右に3つずつ5:42参加者全員の投票で得票率32.2%・3位7:21エンディング
文字起こし(68行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、「かばんちゃん」リュック型延長コード。
- BANNO
- リュックが、延長コード?名前を聞いただけで、ちょっと笑っちゃいますね。
- HIGEDARUMA
- 写真を見てください。リュックの背中側に、家の壁にあるようなコンセントが付いているんです。
- BANNO
- 本当だ。電化製品のプラグを、そのまま差し込めるんですね。
- BANNO
- でも、どうしてリュックにコンセントなんでしょうか。
- HIGEDARUMA
- 作者の紹介文は、こう始まります。「壁際で充電しながらスマホを触る日々とはお別れ。」
- BANNO
- ああ、分かります。充電しながらだと、コードの届く壁際から動けないんですよね。
- HIGEDARUMA
- そこで、かばんちゃんを背負うと、自分の背中にコンセントがある状態になるんです。
- BANNO
- つまり、背負った人が、歩く電源タップになるということですか?
- HIGEDARUMA
- その通りです。スマホをつないだまま、歩きながら使えるんですよ。
- BANNO
- 紹介文によると、晴れた日なら外でも使えるそうです。
- BANNO
- キャンプに持って行けば「歩く充電スポット」になって、一躍みんなの人気者。…って、それは楽しそうですね。
- HIGEDARUMA
- ただ、ここでひとつ質問です。このリュックの電気、どこから来ていると思いますか?
- BANNO
- え、中に大きなバッテリーが入っているんじゃないんですか?
- HIGEDARUMA
- それが違うんです。リュックから10mの電源コードが伸びていて、それを壁のコンセントに差すんですよ。
- BANNO
- 壁に差すんですか!?それじゃあ結局、壁につながっているじゃないですか!
- HIGEDARUMA
- はい。歩けるのは、壁から10mの範囲までです。
- BANNO
- いや違う、そうじゃない!…って、思わずツッコんじゃいました。
- HIGEDARUMA
- 実はそのツッコミこそ、作者のねらいなんです。
- HIGEDARUMA
- この作品は「第3回 ツクってアソぶハッカソン」で生まれました。
- BANNO
- ハッカソンは、短い期間でチームを組んで、作品を作って発表するイベントですね。
- HIGEDARUMA
- はい。この回のテーマが、「いや違う。そうじゃない」とツッコまれたくなるモノを作る、だったんです。
- BANNO
- なるほど!ツッコまれたら勝ち、なんですね。だから紹介文も、真顔の製品紹介みたいなんだ。
- HIGEDARUMA
- 「現代の電気需要にマッチする次世代の延長コード」と書いてありますからね。
- BANNO
- 次世代の延長コード。言い切っているのが、またいいですね。
- BANNO
- でも、ネタの作品なら、見た目だけそれっぽく作ってあるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- そこが、この作品のすごいところなんです。中身は、本物の電気工事なんですよ。
- HIGEDARUMA
- リュックの左右には、家と同じ100V対応のコンセントが、3つずつ付いています。
- BANNO
- 片側3つで、合わせて6つ。家の電源タップより多いかもしれませんね。
- HIGEDARUMA
- その配線には、VVFという電線を使っています。家の壁の中を通っている、平たい電線と同じものです。
- BANNO
- 家の壁の中と同じ電線!そんな工事、勝手にやってもいいんですか?
- HIGEDARUMA
- 家の電気配線の工事には、第二種電気工事士という国家資格が要ります。この作品は、その資格がある前提で作られているんです。
- BANNO
- 動画では、その免状まで見せていますね。ふざけた見た目なのに、中身はプロの仕事なんだ。
- BANNO
- ほかにも、何か仕掛けがあるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- あります。このかばんには、秘密のスイッチがあるんですよ。
- HIGEDARUMA
- 押すと、かばんの真ん中の扉が、仏壇のように左右に開く「観音開き」で開いて、追加のコンセントが現れるんです。
- BANNO
- 追加のコンセント!万が一に備えて、ということですか?
- HIGEDARUMA
- はい。紹介文には「神々しい追加のコンセント」と書かれています。
- BANNO
- 神々しい…。延長コードに、神々しさって要りますか?
- HIGEDARUMA
- 要らないんです。要らないのに、一番作り込まれているんですよ。
- HIGEDARUMA
- 扉を動かしているのは、サーボモーター2つです。角度を決めて、その位置までピタッと動かせる小さなモーターなんです。
- BANNO
- そのモーターには、何が「開け」と命令しているんですか?
- HIGEDARUMA
- Arduinoという、手のひらサイズの電子工作用コンピューターです。扉の開け閉めを、これで制御しているんです。
- HIGEDARUMA
- しかも、中のLEDテープもArduinoで光らせています。ここぞというタイミングで照らして、神々しさを増しているんですよ。
- BANNO
- 光る演出まで!まるで、ありがたいものがご開帳されるみたいですね。
- HIGEDARUMA
- 見た目のデザインにも手がかかっています。本体の3Dデザインとアニメーションは、SolidWorksとBlenderという3Dソフトで作ったそうです。
- BANNO
- さらに作者いわく、かばんちゃん同士をつないでいけば、スマホを最大120台、同時に充電できるそうです。
- HIGEDARUMA
- 想像すると、かばんちゃんを背負った人たちが、壁から一列につながっていく姿になりますね。
- BANNO
- それはそれで、キャンプ場の名物になりそうです。
- BANNO
- このネタの全力ぶりは、ハッカソンでもしっかり評価されました。
- HIGEDARUMA
- 参加者全員の投票で、得票率32.2%を集めて3位。そして優秀賞を受賞しています。
- BANNO
- ツッコまれたい作品が集まる中での3位。これは誇らしいですね!
- BANNO
- 作ったのは、丑之日プロジェクトのみなさんです。
- HIGEDARUMA
- 個人開発をしている身として、この作品から学べることがあるんです。
- HIGEDARUMA
- ネタの作品でも、手を抜かずに本気で作ると、見た人の笑いが「すごい」に変わるんですよね。
- BANNO
- 笑って、驚いて、最後に感心する。それが、かばんちゃんの一番の魅力かもしれませんね。
- BANNO
- では、見てくれたあなたにも、今日できる小さな一歩を。
- HIGEDARUMA
- まず注意です。家の100Vの配線は資格が必要なので、真似はしないでくださいね。
- HIGEDARUMA
- その代わり、Arduinoの入門セットがあれば、サーボモーターを1つ動かすところから始められます。
- BANNO
- 箱のふたを、ボタンひとつでパカッと開ける。それだけでも、かばんちゃんの小部屋への第一歩ですね。
- BANNO
- それから、ツッコまれたい発明をひとつ、メモに書いてみてください。
- HIGEDARUMA
- いいですね。ばかばかしいアイデアほど、作ってみると盛り上がるんです。
- BANNO
- 作品ページには、制作中の写真や設計のスケッチも載っています。ぜひのぞいてみてください。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、背負うと歩く電源タップになる、「かばんちゃん」リュック型延長コードでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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