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レゴの玉ころがし装置を、スライドつまみで安全に動かす「LEGO GBC Controller」|M5Stackで作る4チャンネル・コントローラー

紹介した作品: LEGO GBC ControllerProtoPedia での反響: 閲覧 1,000+ ・ ♥ 3

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LEGO GBC Controller

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    ProtoPedia の作品「LEGO GBC Controller」を2人のMCが紹介。レゴでボールを運ぶ玉ころがし装置(GBC)のモーターを、スライドつまみ4本で別々に操作できる手作りのコントローラーです。絶版で手に入らない道具の代わりを M5Stack で作り、赤ボタンの緊急停止と、レゴ部品1個で逆回転を防ぐ工夫まで紹介します。

    チャプター

    文字起こし(78行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、LEGO GBC Controller。
    BANNO
    写真を見ると、レゴの大きな装置の前に、小さな機械が置いてありますね。
    HIGEDARUMA
    はい。この小さな機械で、レゴの装置のモーターを動かすんです。スライドするつまみが並んでいるのが分かりますか?
    BANNO
    白いつまみが4本と、赤と青のボタンですね。ラジコンのリモコンみたいです。
    BANNO
    まず、作品名にあるGBCって、何のことでしょうか?
    HIGEDARUMA
    GBCは、グレート・ボール・コントラプションの略です。ひと言でいうと、レゴで作る玉ころがし装置なんですよ。
    BANNO
    玉ころがし、ですか。テレビで見る、ピタゴラ装置みたいなものですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそれです。作者のききょうやさんは、レゴのボールをいかに運ぶかに命を懸ける遊び、と書いているんですよ。
    HIGEDARUMA
    写真の装置だと、黒いタワーがボールを上まで持ち上げて、黄色いレールをくるっと回って転がり落ちていくんです。
    BANNO
    見ているだけで楽しいですね。でも、ボールを持ち上げる力はどこから来るんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    そこで、レゴのモーターの出番なんです。モーターが回って、タワーやベルトを動かしているんですよ。
    HIGEDARUMA
    しかもGBCは、何人もが自分の装置を持ち寄って、つなげて、1つの大きな装置にする遊びなんです。
    BANNO
    へえ、みんなで作るんですね。ハッカソンみたいで、わくわくします。
    BANNO
    でも、つなげると、装置ごとに速さが合わなくなったりしませんか?
    HIGEDARUMA
    鋭いですね。だから、モーターの速さや向きを、装置ごとに別々に調整したい場面が多いんです。
    BANNO
    では、これまでは、モーターを何で動かしていたんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    よく使われていたのは、レゴの電車、レゴトレインのコントローラーなんです。つまみを回して速さを変えるものですね。
    HIGEDARUMA
    ところが、そのコントローラーは、もう絶版で、手に入りにくいんですよ。
    BANNO
    道具が買えないのは困りますね。ほかにも困りごとはあったんですか?
    HIGEDARUMA
    あったんです。回すつまみなので、回しすぎて、モーターを逆回しにしてしまうことがよくあった、と作者は書いています。
    HIGEDARUMA
    GBCでは、モーターが逆に回ると、異音を出しながら、ボールの装置を壊してしまうことがあるんですよ。
    BANNO
    時間をかけて組んだ装置が、つまみ1つで壊れたら、泣いちゃいますね。
    HIGEDARUMA
    しかも、本物のボールを運ぶので、詰まったり引っかかったり、トラブルも起きやすいんです。
    BANNO
    それで、自分で作ってしまったんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。作者の言葉では、適当なマイコンとモータドライバで作れるじゃん!と思って、とりあえず作ってみたそうです。
    BANNO
    その軽いノリ、いいですね。マイコンとモータドライバって、何でしょうか?
    HIGEDARUMA
    マイコンは、機械に組み込む小さなコンピューターです。モータドライバは、マイコンの命令でモーターに電気を送る係なんですよ。
    BANNO
    では、このコントローラーは、どうやって操作するんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    白いつまみはフェーダーといって、音楽の機材にある、上下にスライドさせるつまみなんです。
    HIGEDARUMA
    真ん中で止まって、上に動かすと前回し、下に動かすと逆回し。動かす量で、速さも細かく調整できるんですよ。
    BANNO
    目で見て、今どっちに回っているか分かるのは安心ですね。でも、つまみが4本もあるのは、なぜですか?
    HIGEDARUMA
    フェーダー4本で、モーター4つを別々に動かせるからなんです。これを4チャンネルと呼んでいます。
    BANNO
    さっきの、装置ごとに速さを調整したい、にぴったりですね。ボタンはどう使うんですか?
    HIGEDARUMA
    赤は緊急停止で、押すと全部のモーターが止まります。青は、そのモーターを入れたり切ったりするボタンなんですよ。
    BANNO
    中身はどうなっているんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    中身を図で見てみましょう。頭脳はM5Stackという、手のひらサイズの画面つきコンピューターです。
    HIGEDARUMA
    その下に、BaseXという部品を重ねています。レゴのモーターを4つ、そのまま差し込める部品なんです。
    HIGEDARUMA
    フェーダー4本とボタンの、5つの部品は、PbHubという分配器で1本にまとめて、つないでいるんですよ。
    BANNO
    どれも、M5Stackの部品なんですね。一から回路を作らなくてもいいんですか?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。売っている部品を組み合わせているのがポイントなんですよ。
    HIGEDARUMA
    電源にも工夫があります。本来はUSBとモーター用の2つの電源が要るんですが、電圧を変える部品を入れて、モーター用の1つだけで動くようにしたんです。
    BANNO
    会場で、ケーブルが1本減るのはうれしいですね。
    BANNO
    ところで、さっきの逆回しの問題は、どうやって防いでいるんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    ここが私のいちばん好きなところなんです。フェーダーのつまみの横に、レゴの部品を付けるんですよ。
    HIGEDARUMA
    すると、つまみがそっち側に動かせなくなる。前回しだけ、逆回しだけ、と手で制限できるんです。
    BANNO
    えっ、プログラムで止めるんじゃなくて、部品で物理的にふさぐんですか?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。見ればすぐ分かるし、付け替えるだけで設定が変わる。レゴ好きらしい工夫ですよね。
    BANNO
    それなら、子どもや初めての人が触っても安心ですね。
    BANNO
    では、赤いボタンで止めたときは、どうなるんですか?
    HIGEDARUMA
    フェーダーの中に光るLEDが入っていて、緊急停止のときは赤く光るんです。
    HIGEDARUMA
    そして、つまみを真ん中に戻すまで、動き出さないんですよ。
    BANNO
    どうして、真ん中に戻すまで待つんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    つまみが端のままだと、再開した瞬間にいきなり速く回ってしまうからだと思います。真ん中からなら、ゆっくり動かし直せます。
    BANNO
    なるほど。トラブルは必ず起きる前提で、止め方と戻し方を先に作っておく。
    BANNO
    これは、イベントの運営でも同じなんですよ。安心して止められるから、思い切って動かせるんですね。
    HIGEDARUMA
    実は、最初に作ったのは、モーター1つ用の小さな1チャンネル版なんです。
    HIGEDARUMA
    もっと小さなM5ATOMというコンピューターに、モータドライバとフェーダー1本をつないだものでした。
    BANNO
    まず1つで試して、うまくいったから4つに増やしたんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。GBCでは、たくさんのモーターを別々に動かしたいので、4つ差せるBaseXを使った4チャンネル版を作ったんです。
    BANNO
    どんなレゴのモーターでも使えるんですか?
    HIGEDARUMA
    そこが難しいところで、レゴのモーターには世代があって、ケーブルの形がばらばらなんですよ。
    HIGEDARUMA
    2000年前後の初代と、2010年前後の世代は、変換ケーブルでつなげます。でも、最新のSPIKEという世代は、つなぐ方法がないんです。
    BANNO
    新しいものほど使えない、というのは、ちょっと悔しいですね。
    HIGEDARUMA
    作者も作品ページで、誰か変換コネクタ作ってよ〜!と書いているんです。
    BANNO
    作り手からのお願いですね。これを見て、作ってみたくなった人もいるかもしれません。
    HIGEDARUMA
    作ったのは、からくり工房ききょうやの、ききょうやさんです。ブログでは、レゴのケーブルの修理なども紹介しているんですよ。
    BANNO
    そしてこの作品は、M5Stack Japan Creativity Contest 2024で、改造アイデア賞を受賞しています。
    HIGEDARUMA
    売っている部品を組み合わせて、レゴの遊びにぴったりの道具に作り変えた。まさに改造アイデアですよね。
    BANNO
    今日の話を聞いて、何か始めてみたくなった人もいると思います。
    HIGEDARUMA
    作る側の一歩なら、身の回りで、回しすぎや押しすぎで失敗したことを1つ思い出してみてください。
    HIGEDARUMA
    そこに、テープや部品を1つ足して防げないか、考えてみる。この作品のストッパーと同じ発想なんです。
    BANNO
    作るのはまだ先、という人は、レゴのGBCの動画を1本、探して見てみてください。ボールが運ばれていくだけで、きっと楽しいですよ。
    BANNO
    作品ページには、デモ動画や、モーターの世代の写真もあります。ぜひのぞいてみてください。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、レゴの玉ころがし装置を安全に動かす手作りコントローラー、LEGO GBC Controllerでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    LEGO GBC Controller
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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