画面を押すと顔が変わるブロック「OKAO」|パパが娘のために作ったデジタルブロックが世界2位に
ProtoPedia の作品「OKAO」を2人のMCが初心者目線で紹介。娘たちはブロックが大好き。でも家のブロックには限りがあり、買い足し続けるのはキリがない。そこでパパたちのものづくりチーム「はっきんぐパパ」が作ったのが、小さい子向けの大きめのレゴ「デュプロ」と一緒に遊べる、顔が変わるブロック OKAO です。画面をポチッと押すたびに、にっこり、びっくりと表情が切り替わり、同じブロックの作品の性格が変わります。画面付きの小さなコンピューター AtomS3 と電池、24×24mm の手作り基板をブロックの中に収めた作り込み、10個近く削って失敗した試作、展示で2日間故障ゼロ、M5Stack Global Innovation Contest 2026 での 2nd Prize まで。
チャプター
0:00オープニング0:21顔が変わるデジタルブロック0:59きっかけは娘たちのブロック遊び1:39遊び方はかんたん2:29押し心地に、ビビッと3:35中身は3つだけ4:21既製のブロックを削る5:39展示で2日間、故障ゼロ6:50作者: はっきんぐパパ7:29開発素材8:17エンディング
文字起こし(76行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、OKAO。
- BANNO
- おかお?お顔、のおかおですか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。ブロックの一面に小さな画面が付いていて、そこに顔が出るんですよ。
- HIGEDARUMA
- 画面をポチッと押すたびに、にっこり、びっくりと、顔が切り替わるんです。
- BANNO
- レゴのデュプロと一緒に遊べるんですよね。小さい子向けの、大きめのレゴです。
- BANNO
- 作ったのは、はっきんぐパパという、パパたちのものづくりチームです。
- BANNO
- 娘さんたちが、とにかくブロックが大好きなんだそうです。
- HIGEDARUMA
- 暇さえあれば、ブロックの箱をひっくり返して夢中で遊んでいる、と書かれていますね。
- BANNO
- うちもそうでした。でも、家にあるブロックって、数に限りがあるんですよね。
- HIGEDARUMA
- 小さい頃のアンパンマンのブロックも、そろそろ卒業の時期。
- BANNO
- かといって、新しいのをどんどん買い足すのも、キリがない。親としては、すごく分かります。
- HIGEDARUMA
- そこで出てきたのが、ブロックそのものをデジタルにしてみたら?という発想なんです。
- BANNO
- 実際には、どうやって遊ぶんですか?
- HIGEDARUMA
- まず、ブロックの中のスイッチを入れます。すると、小さな画面に顔が出てくるんです。
- HIGEDARUMA
- あとは画面を指でポチッと押すだけ。押すたびに、次の顔に変わります。
- BANNO
- ボタンを探さなくていいんですね。画面そのものを押せばいい。
- HIGEDARUMA
- そして、好きな顔のOKAOを、ほかのブロックと組み合わせるんです。
- BANNO
- あ、ロボットの頭になってる!かわいい。
- HIGEDARUMA
- 汽車の運転席に付ければ、運転手さんにもなるんですよ。
- BANNO
- 怒った顔にしたら怖いロボット、笑った顔にしたら優しいロボット。ブロックを1個足すだけで、お話が生まれますね。
- HIGEDARUMA
- 電池が入っていて、フル充電すると、約2時間遊べます。
- BANNO
- それにしても、ブロックに画面を入れるなんて、どこから思いついたんでしょう?
- HIGEDARUMA
- きっかけは、チームで腕を磨こうと、AtomS3という部品をまとめ買いしたことなんです。
- BANNO
- アトム、エススリー?
- HIGEDARUMA
- 2.4センチ角くらいの、画面付きの小さなコンピューターです。しかも画面そのものが、押しボタンになっているんですよ。
- HIGEDARUMA
- パパたちが一番盛り上がったのが、その画面の押し心地が気持ちいい、というところだったんです。
- BANNO
- 押し心地で盛り上がるの、なんだか分かります。プチプチを潰すのが止まらない感じですね。
- HIGEDARUMA
- 作者は、そこでビビッと来た、これをブロックに入れ込めないか、と書いています。
- BANNO
- 今の子どもたちって、生まれたときからスマホやタブレットがありますもんね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。今の子にとって、画面は触るもの。だったら、画面をガンガン触ってもらうおもちゃを作ろう、と。
- HIGEDARUMA
- 試しにデュプロのブロックをくり抜いてみたら、シンデレラフィット。ぴったり収まったそうです。
- BANNO
- ひげだるまさん、ブロックの中は、どうなっているんですか?
- HIGEDARUMA
- 中身は3つだけなんです。顔を出すAtomS3、スマホと同じ種類の充電できる電池、そして手作りの基板です。
- BANNO
- 基板というのは?
- HIGEDARUMA
- 部品同士をつなぐ、電子回路の板のことです。ここでは、電池から電気を送って、充電も見張る役なんです。
- HIGEDARUMA
- 実はAtomS3は、本来ケーブルをつないで動かす部品なんですよ。
- BANNO
- ケーブルが生えたブロックだと、遊びにくいですもんね。
- HIGEDARUMA
- なので、ブロックの中だけで完結させるために、電池を入れて、充電の仕組みまで自分たちで作ったんです。
- BANNO
- ブロックの形は、3Dプリンターで作ったんですか?
- HIGEDARUMA
- 試してはみたんですが、強度に不安が残った。子どもが投げたり踏んだりしますからね。
- HIGEDARUMA
- そこで、本物のデュプロのブロックを、コンピューターで動かす削る機械で、中をくり抜いたんです。
- BANNO
- 本物を削るから、ほかのブロックともぴったりはまるんですね。
- HIGEDARUMA
- ただ、完成までに、10個近くのブロックを削り損ねているんです。
- HIGEDARUMA
- よその会社の似たブロックも試したけれど、中の作りや材質の違いに振り回されて。最後は強さと手に入れやすさで、レゴの正規品に落ち着いたそうです。
- BANNO
- 電池まで入れたら、中はもうぎゅうぎゅうですよね。
- HIGEDARUMA
- 残った隙間は、半分もない。基板は、24ミリ四方に収める必要がありました。
- HIGEDARUMA
- しかも充電できる電池は、扱いを間違えると危ない。だから、とにかく安全に気をつけたそうです。
- HIGEDARUMA
- 選んだのは、充電しながら使えて、電池の温度も見張ってくれる部品。説明書とにらめっこして、基板を3回作り直しました。
- BANNO
- 子どもが毎日触るおもちゃだからこそ、見えないところで安全に手を抜かない。親としては一番うれしいところです。
- BANNO
- 実際に、子どもたちに遊んでもらったことはあるんですか?
- HIGEDARUMA
- メイカーフェア東京2024という、ものづくりの展示会でお披露目しています。11個を間に合わせました。
- HIGEDARUMA
- 2日間の展示で、かなり落とされたり、ぶつけられたりしたのに、故障はゼロだったそうです。
- BANNO
- 子どもの全力に2日間耐えたなら、削って作った甲斐がありましたね。
- HIGEDARUMA
- 子どもたちは夢中で顔を切り替えて、中にはOKAOを積み上げて、トーテムポールを作った子もいたそうです。
- BANNO
- 全部、顔のブロック!発想が大人の想像を超えてきますね。
- HIGEDARUMA
- マインクラフト風の顔のOKAOも、大人気だったそうですよ。
- BANNO
- 親御さんからは、売ってないんですか、欲しい、という声もたくさんあったそうです。
- HIGEDARUMA
- ただ、今は1個作るのに、約4000円かかっているんです。なので商品化は、まだ未定なんですよね。
- BANNO
- 作者は、もっといろいろ苦労したはずなのに、子どもたちの笑顔を見て、ほとんど忘れてしまった、と書いています。
- HIGEDARUMA
- 作り手として、これ以上のご褒美はないですよね。
- BANNO
- 作ったはっきんぐパパは、いまパパたち約10人で活動しているチームです。
- HIGEDARUMA
- そしてOKAOは、2026年8月、AtomS3を作っているM5Stackという会社の世界向けのコンテストで、上から2番目の賞、2nd Prizeを受賞しているんです。
- BANNO
- 世界で2位!娘さんたちのために作ったおもちゃが、世界に届いたんですね。
- HIGEDARUMA
- ヒーローズ・リーグ2025にも出展して、作品を紹介しています。
- BANNO
- 作者の想いは、遊びながら、デジタルの世界に自然と触れられるものを作りたい、なんだそうです。
- HIGEDARUMA
- 使われている部品は、M5Stackの、AtomS3です。
- HIGEDARUMA
- 小さなコンピューター1つと、身近なブロック。組み合わせ方ひとつで、こんなに新しい遊びになるんです。
- BANNO
- 今日できる、いちばん小さな一歩です。
- BANNO
- 家にあるおもちゃを1つ手に取って、これに顔があったら、と想像してみてください。
- HIGEDARUMA
- 作ってみたくなったら、はっきんぐパパのnoteで、ブロックを削るところから基板づくりまで、写真つきで読めますよ。
- BANNO
- お子さんと一緒に、どんな顔にするか考えるだけでも、楽しそうですね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、画面を押すと顔が変わるデジタルブロック、OKAOでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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