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掃除道具でバンドに飛び入り!「Star ☆ Jam Street ~清掃楽器音楽夢想~」|誰が弾いても音が合う清掃楽器

紹介した作品: Star ☆ Jam Street ~清掃楽器音楽夢想~ProtoPedia での反響: 閲覧 4,600+ ・ ♥ 23

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Star ☆ Jam Street ~清掃楽器音楽夢想~

    3分版をリクエスト(作者キット)

    ProtoPedia の作品「Star ☆ Jam Street ~清掃楽器音楽夢想~」を2人のMCが初心者目線で紹介。ほうきギター、はたきドラム、ちりとりキーボード、デッキブラシベースといった掃除道具の形をした電子楽器で、見ている人が飛び入りしてバンドになるアート作品です。掃除の時間のほうきギターの記憶から生まれた作者の夢、センサーと小さなコンピューターで音と光を出す仕組み、全員の音階をそろえるスケールシンクとあえて自動演奏をつけない設計、初対面同士が音で会話するセッションまで。

    チャプター

    文字起こし(89行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、Star Jam Street、清掃楽器音楽夢想。
    BANNO
    ジャムって、パンに塗るジャムじゃないですよね?
    HIGEDARUMA
    音楽のジャムセッション、その場で即興で一緒に演奏することなんです。
    BANNO
    じゃあ清掃楽器って、掃除の道具が楽器になってるってことですか?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。ほうき、はたき、ちりとり。全部、音と光が出る電子楽器なんですよ。
    BANNO
    見た目は、本当にただの掃除道具ですね。
    HIGEDARUMA
    しかも、見ている人がその場で飛び入りして、バンドの一員になれるんです。
    BANNO
    楽器を触ったことがない人でも、ですか?
    HIGEDARUMA
    はい。初対面の人同士でも、ちゃんと音が合うんですよ。その秘密も、あとで話しますね。
    BANNO
    ところで、学校の掃除の時間に、ほうきでギターのまねをしたこと、ありません?
    HIGEDARUMA
    ありますね。じゃかじゃーんって、ロックスターになった気分で。
    BANNO
    やりましたよね。この作品、まさにあれが原点なんですよね?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。作者の髙橋哲人さんは、仕事に追われる毎日の中で、ふと思ったそうなんです。
    HIGEDARUMA
    自分は、夢を追いかけることを忘れてしまったのか、って。
    BANNO
    うわあ、大人になると、刺さる言葉ですね。
    HIGEDARUMA
    そのとき頭をよぎったのが、掃除の時間のほうきギターの記憶でした。
    HIGEDARUMA
    ほうきをかき鳴らすと、エレキギターの音が響いて、自分にスポットライトが当たる。
    BANNO
    子どものころの妄想ですね。
    HIGEDARUMA
    その妄想を、本物にしちゃったんです。それが2017年の作品、I am Star の、ほうきギターです。
    BANNO
    いくつになっても、夢を追いかけたい、と。かっこいいですね。
    HIGEDARUMA
    でも、ひとりのギターだけじゃ物足りなくなって。ひとりでは鳴らせない、バンドの音が欲しくなったそうなんです。
    BANNO
    それで、ほかの掃除道具も楽器にしたんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。はたきのドラム、デッキブラシのベース、ちりとりのキーボード。掃除道具のバンドが生まれたんです。
    BANNO
    それぞれ、どうやって弾くんですか?
    HIGEDARUMA
    ほうきギターは、持ち手の棒に触れて音の高さを決めて、かき鳴らすと音が出ます。
    BANNO
    まさに、掃除の時間のあの動きですね。
    HIGEDARUMA
    はたきドラムは、振る向きで音が変わって、強く振るほど大きな音になります。
    BANNO
    ほこりを払う動きで、ドラムが叩けちゃうんですね。
    HIGEDARUMA
    デッキブラシのベースは、床をこすったり叩いたりして鳴らすんです。
    HIGEDARUMA
    ちりとりキーボードは、鍵盤みたいなでこぼこに触れて弾くんですよ。
    BANNO
    面白いのは、どれも見た目がただの掃除道具だってことですよね。
    HIGEDARUMA
    そこが大事なんです。作者はこう書いています。
    HIGEDARUMA
    かっこよく上手に演奏しなければ、という気持ちは、掃除用具の見た目で薄れていく、と。
    BANNO
    分かります。本物のギターを渡されたら、緊張しちゃいますもん。ほうきなら、ふざけてもいい気がしますね。
    BANNO
    で、ほうきの中は、どうなってるんですか?
    HIGEDARUMA
    中には、握る強さや傾きを測る部品、センサーと、手のひらに乗る小さなコンピューター、Arduinoが入っています。
    BANNO
    ほうきの中に、コンピューターが入っているんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。弾いた動きを、電子楽器どうしの共通の合図に変えて、無線でパソコンに送るんです。
    HIGEDARUMA
    するとパソコンが、スピーカーから音を出して、プロジェクターで壁いっぱいに映像と光を映します。
    BANNO
    なるほど。でも、ちょっと心配なことがあって。
    BANNO
    素人が何人も、適当に鳴らしたら、音がぐちゃぐちゃになりません?
    HIGEDARUMA
    いい質問です。そこに、この作品いちばんの工夫があるんです。
    HIGEDARUMA
    曲には、使う音の組み合わせがあって、スケールと言います。全部の楽器を、同じスケールにそろえてあるんです。
    BANNO
    使う音が決まっているから、どこを触っても外れにくい、ということですか?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。しかもスイッチひとつで、全員の楽器がいっせいに、別の雰囲気の音階に切り替わるんですよ。
    BANNO
    へえ。じゃあ、メロディーも自動で弾いてくれるんですか?
    HIGEDARUMA
    そこが逆なんです。あえて、自動演奏はつけていないんです。
    HIGEDARUMA
    音がぶつからない土台だけ用意して、何を弾くかは人に任せる。だから、相手と息を合わせることに集中できるんですよ。
    BANNO
    なるほど。失敗しにくいけど、ちゃんと自分の演奏になる。そのバランスが絶妙ですね。
    HIGEDARUMA
    楽器は、3Dプリンターとホームセンターの部材で、一台ずつ手作りしているんです。
    BANNO
    えっ、全部手作りなんですか。
    HIGEDARUMA
    しかも、ほうきギターは2017年の試作から改良を重ねて、バージョン4.5まで進化しています。
    BANNO
    遊び道具じゃなくて、本気の楽器なんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。練習すればするほど、いろんな演奏ができる。実際に、ステージのライブでも使っているんですよ。
    BANNO
    じゃあ、実際の会場では、どんなことが起きるんでしょう?
    HIGEDARUMA
    作者たちが演奏している中に、見ている人が飛び込んでくるんです。
    HIGEDARUMA
    最初は、掃除道具なのに音が鳴る不思議さに、寄ってくる人が多いそうです。
    BANNO
    勇気を出して飛び込んで、音を出してみる。
    HIGEDARUMA
    そう。すると、ほかの人が音で返してくる。音で会話が始まって、笑顔があふれて、それを見た人がまた集まってくるんです。
    BANNO
    見ている人が、いつの間にか演奏する側になるんですね。
    HIGEDARUMA
    作者が、鳥肌が立ったと書いているセッションがあるんです。作者以外は全員、清掃楽器を触るのが初めての即興演奏。
    HIGEDARUMA
    相手の音を聴いて、心で歌うように弾こう、とだけ伝えたら、だんだん息が合ってきたそうです。
    BANNO
    うわあ、それは鳥肌ですね。
    HIGEDARUMA
    一日中会場にいて、何度も戻ってきては演奏していく、小さな子もいるそうです。
    BANNO
    楽しくて、帰れなくなっちゃうんですね。
    HIGEDARUMA
    その子は、いろんな人とセッションするから、その日のうちにどんどん上手になっていくんですよ。
    BANNO
    かわいい。遊んでいるうちに、上手になっちゃうんですね。
    HIGEDARUMA
    ニューヨークや上海でも展示していて、作者いわく、どちらも大騒ぎ。床を転げまわる人まで出たそうです。
    BANNO
    言葉が通じなくても、音で通じ合えるってことですね。
    HIGEDARUMA
    作者は、バンドは相手へのリスペクトがないと成り立たない、と言っています。
    HIGEDARUMA
    それぞれに役割があって、支え合うから、ひとりでは行けない高みに行ける。
    BANNO
    それって、仕事のチームや仲間と同じですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそれが、この作品が問いかけていることなんです。仲間の尊さ、ですね。
    BANNO
    作ったのは、TETSUJIN - AUDIO VISUAL の、髙橋哲人さんとモシ村マイコさんです。
    HIGEDARUMA
    ヒーローズ・リーグ オンライン2020では、オンラインヒーロー賞を受賞しています。
    HIGEDARUMA
    作者のサイトによると、アジアデジタルアート大賞のグランプリや、テレビ番組でのオーケストラとの共演もあるんですよ。
    BANNO
    掃除道具で、オーケストラと共演。夢が、本当にかなっちゃいましたね。
    BANNO
    わたしが感じたのは、上手じゃなくていい仕組みがあると、人は飛び込めるってことです。
    HIGEDARUMA
    作る側から見ても、全部を自動にしないで、失敗しにくい土台だけ作る。これは、いろんなものづくりに使える考え方ですね。
    BANNO
    作品ページと、演奏の動画へのリンクは、概要欄に置いておきますね。
    BANNO
    では、今日の一歩。家のほうきや傘を持って、好きな曲に合わせて、30秒だけエアギターをしてみてください。
    HIGEDARUMA
    家族や友だちと一緒なら、相手の音を聴いて、リズムを合わせてみる。それだけで、ちょっとしたセッションです。
    HIGEDARUMA
    作ってみたい人は、小さなコンピューターと傾きのセンサーで、振ったら音が鳴る、ひとつから始めてみてください。
    BANNO
    いくつになっても、夢は追いかけていいんですね。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、掃除道具で誰もがバンドに飛び入りできる、Star Jam Street、清掃楽器音楽夢想でした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    Star ☆ Jam Street ~清掃楽器音楽夢想~
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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