しゃべるたびに顔が光る!「喋ると光るヘルメット」|声がスイッチになるArduino衣装
ProtoPedia の作品「喋ると光るヘルメット」を2人のMCが紹介。中の人がしゃべるたびにヘルメットの顔に光が流れ、目の光がときどきまばたきする衣装です。イベントのくす玉割り役のために生まれたきっかけ、マイク・Arduino・LED の3段で動く仕組み、残像を出すための工夫、そして『本当はグラフにしたかったけど断念』から学べる、まず光らせることの大切さまで紹介します。
チャプター
0:00オープニング0:20しゃべるたびに、光が流れる0:45目の光が、たま〜にまばたき1:55耳 → 頭脳 → 光4:06本当はボリュームグラフにしたかった5:11まずLEDを1個、点滅させる6:00エンディング
文字起こし(56行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、喋ると光るヘルメット。
- BANNO
- 名前のとおり、しゃべると光るんですか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。かぶった人が声を出すたびに、ヘルメットの顔の部分に光が流れるんですよ。
- BANNO
- 写真を見ると、黒いヘルメットに、スーツ姿です。ちょっとロボットみたいですね。
- HIGEDARUMA
- 顔のシールドの奥に、縦に並んだ光の列が入っているんです。しゃべるとそこに光が走って、黙ると消えるんですよ。
- BANNO
- 左右に、青白い小さな光もありますね。これは何でしょうか?
- HIGEDARUMA
- それは目なんです。作品ページによると、この目の光は、たま〜にまばたきもするんですよ。
- BANNO
- まばたき!それだけで、急に生き物っぽく見えてきますね。
- BANNO
- でも、そもそも何のために作ったんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- きっかけは、あるイベントで、くす玉を割る人の衣装として作ったそうです。
- BANNO
- くす玉割り役の衣装ですか!なかなか意外なきっかけですね。
- HIGEDARUMA
- 作者の言葉が、またいいんです。「どうせ作るならカッコ良く!」。
- BANNO
- 頼まれた役目を、自分も楽しめる作品に変えちゃったんですね。
- BANNO
- ヘルメットだと顔が見えないのに、光で「今しゃべった」が客席まで伝わるんですね。
- BANNO
- ボタンを押さなくても、声がそのままスイッチになっている。
- BANNO
- では、どうやって声に反応しているんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 仕組みは、耳と、頭脳と、光の3つに分けると分かりやすいんです。
- HIGEDARUMA
- まず耳は、小さなマイクです。ただ、マイクの信号はとても弱いので、それを大きくする部品を組み合わせています。
- BANNO
- ささやき声を、メガホンで大きくするような感じですか?
- HIGEDARUMA
- まさにそうです。次に頭脳が、Arduinoという、手のひらサイズの小さなコンピューターの基板なんです。
- HIGEDARUMA
- 電子工作の入門で定番の部品なんですよ。マイクから届いた声の大きさを読んで、光の点け消しを全部決めています。
- BANNO
- そして最後が、光なんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。LEDという、小さな電球のような部品を、厚紙の枠に縦の列で並べたパネルを作っているんです。
- BANNO
- 手作り感がありますね。これをシールドの内側に入れているんですね。
- HIGEDARUMA
- それで、私が感心したのが、光が「流れて」見えるための工夫なんですよ。
- HIGEDARUMA
- 全部のLEDに、コンデンサを差し込める口を、別に用意しているんです。
- HIGEDARUMA
- コンデンサは、電気を少しだけためておける部品なんですよ。
- BANNO
- 電気をためると、どうなるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 作者は、LEDに残像が残るように、と書いています。消えたあとも、光がふわっと尾を引くんです。
- BANNO
- パッと消えるより、余韻がある方が、流れているように見えますね。
- HIGEDARUMA
- もう一つ、かぶった人が、中からちゃんと外を見られるようにも工夫しているそうです。
- BANNO
- それは大事です。くす玉を割る人が前を見られなかったら、割れませんからね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。それと、作者が「新鮮でした」と書いている発見もあるんですよ。
- HIGEDARUMA
- パソコンのUSBから電気をとったときと、電池のときで、マイクの読み取る値が全然違ったそうなんです。
- BANNO
- 同じマイクなのに、電気のとり方で変わるんですか。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。作ってつないで、試してみて初めて分かる。電子工作の面白いところなんですよ。
- BANNO
- ここまで聞くと、もう完璧な作品に思えますね。
- HIGEDARUMA
- 実は作者は、本当は音の大きさや高さに合わせて、ボリュームグラフのように光らせたかったそうなんです。
- BANNO
- 音楽プレーヤーで、棒がピコピコ上下する、あの表示ですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。でも、作品ページには、そこは断念、とはっきり書いてあるんです。
- BANNO
- 断念しても、これだけ目を引く作品になっている。そこに勇気をもらえます。
- BANNO
- 最初から全部を目指すより、まず光らせる。それで、ちゃんと人を楽しませられるんですね。
- HIGEDARUMA
- エンジニアとしても大賛成です。動くものを先に作れば、次に何を足すかも見えてくるんですよ。
- BANNO
- 使いどころも広がりそうです。文化祭の出し物や、イベントの司会者がかぶったら、絶対に盛り上がりますね。
- HIGEDARUMA
- 作ったのは、松川進さんです。2015年にProtoPediaに登録された、とても初期の作品なんですよ。
- BANNO
- 10年以上前の作品なのに、今見てもワクワクしますね。
- BANNO
- 今日の話を聞いて、何か光らせてみたくなった人もいると思います。
- HIGEDARUMA
- 作る側の一歩なら、Arduinoの入門で、LEDを1個チカチカ点滅させるところから始めてみてください。
- HIGEDARUMA
- それができたら、次はマイクをつないで、声で点くようにする。それがこのヘルメットの心臓部なんです。
- BANNO
- 作るのはまだ先、という人は、声に反応して光ったら面白そうな物を、身の回りから1つ探してみてください。
- BANNO
- 作品ページには、中のLEDパネルや配線の写真もあります。ぜひのぞいてみてください。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、声に合わせて顔に光が流れるヘルメット、喋ると光るヘルメットでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
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