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Joy-Conを振ると本物のチーズがかかる「チーズ星人ごっこ」|CMのあの動きを技術で再現

紹介した作品: チーズ星人ごっこProtoPedia での反響: 閲覧 2,800+ ・ ♥ 25

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チーズ星人ごっこ

    3分版をリクエスト(作者キット)

    ProtoPedia の作品「チーズ星人ごっこ」を2人のMCが初心者目線で紹介。2000年ごろのCMに出てきたチーズ星人のように、Joy-Conを持って「チチチチ」と指を振ると、手作りのマシンが本物の粉チーズをカップ麺にかけてくれます。かけっぷりを評価するチーズ星人からのメール、メールアプリを開くと届く迷惑メールの演出、Joy-Con→Unity→小さなコンピューター→モーターの仕組み、自作の基板で電力不足にぶつかって乗り越えた話、中国でのものづくりまで。

    チャプター

    文字起こし(81行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、チーズ星人ごっこ。
    BANNO
    チーズ星人!懐かしい!カップヌードルのCMに出てきた、あの黄色い人ですよね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。2000年ごろのCMで、チーズの姿をした宇宙人なんですよ。
    HIGEDARUMA
    チチチチって言いながら、指先からカップ麺にチーズをかけて去っていくんです。
    BANNO
    学校でみんな真似してましたね。で、その「ごっこ」がどうなるんですか?
    HIGEDARUMA
    ゲームのコントローラーを持って指を振ると、本物のチーズがかかるんです。
    BANNO
    ええっ、本当に出ちゃうんですか!それは見てみたいですね。
    BANNO
    まずは、どんな体験なのか、順番に教えてください。
    HIGEDARUMA
    始まりはスマホなんです。メールアプリを開くと、チーズ星人からメールが届きます。
    BANNO
    チーズ星人からメール?どんな内容なんでしょうか。
    HIGEDARUMA
    わざと怪しい迷惑メール風なんですよ。しかもカップヌードルカレーを買えるページへのリンク付きです。
    BANNO
    あはは、カップ麺を買えって催促してくるんですね。
    HIGEDARUMA
    昔、ふざけた迷惑メールが流行りましたよね。作者はあの懐かしさも再現したんです。
    BANNO
    そしてカップ麺にお湯を入れて、いよいよチーズの出番ですね。
    HIGEDARUMA
    はい。両手にJoy-Conを持って、人差し指を立てて、チーズを送り込むように振ります。
    BANNO
    Joy-Conって、Nintendo Switchのコントローラーですよね。
    HIGEDARUMA
    そうです。中に揺れを測るセンサーが入っているので、振ったことが分かるんです。
    HIGEDARUMA
    振ると、横のマシンが粉チーズのボトルをガシガシ振って、カップ麺にかけてくれます。
    HIGEDARUMA
    しかも振っている間は、パソコンからCMのチチチチという声まで鳴るんですよ。
    BANNO
    完全になりきれますね!止めたいときはどうするんですか?
    HIGEDARUMA
    振るのをやめるか、ボタンから手を離すだけです。好きな量でピタッと止まります。
    BANNO
    そして、チーズたっぷりのカップ麺をいただくわけですね。
    HIGEDARUMA
    ところが、まだ終わらないんです。食べていると、またスマホにメールが来ます。
    BANNO
    また来た!今度は何て書いてあるんですか?
    HIGEDARUMA
    チーズ星人からの、かけっぷりの感想なんです。たくさんかけると褒めてくれます。
    HIGEDARUMA
    少ないと、もっとかけろよ!って圧をかけてくるんですよ。
    BANNO
    機械なのに、ちゃんとチーズ星人というキャラクターになってますね。
    BANNO
    審査員の方も、メールまであるのは斜め上すぎた、と書いていました。
    BANNO
    でも、指を振るだけでチーズが出るのは、どういう仕組みなんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    コントローラーから機械まで、バケツリレーみたいに合図を順番に渡していくんです。
    HIGEDARUMA
    まず、Joy-Conの揺れを、パソコンのUnityというゲームを作るソフトが受け取ります。
    HIGEDARUMA
    そこで、振っているなら1、止まったら0、という一番シンプルな合図に変えるんです。
    BANNO
    1か0だけ。思ったより、ずっと単純なんですね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。その合図を、線でつないだ親指の先ほどの小さなコンピューターに送ります。
    HIGEDARUMA
    小さなコンピューターは、1が来たらモーターを回せ、0なら止まれと指示します。
    BANNO
    なるほど。じゃあ、ボトルを振っているのはモーターなんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。モーターはぐるぐる回る動きなので、それを前後に往復する動きに変えているんです。
    HIGEDARUMA
    ボトルはネジでがっちり固定してあって、振っても外れません。カメラの三脚にも付けられます。
    BANNO
    三脚なら、ピザでもパスタでも、いろんな場所に持っていけますね。
    BANNO
    じゃあ、あの感想メールは、誰が送っているんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    ボタンを離してしばらくすると、チーズをかけていた時間を、Googleのしくみに送るんです。
    HIGEDARUMA
    Google Apps Scriptといって、合図が届いたら自動でメールを送る、無料で使えるしくみです。
    BANNO
    かけた時間で、褒めるか、圧をかけるかが決まるわけですね。
    HIGEDARUMA
    迷惑メールのほうは、iPhoneのショートカットという機能で、メールアプリを開いたら合図を送っています。
    HIGEDARUMA
    メールの文章はスプレッドシートに書いてあるので、プログラムを直さずに文面を変えられるんですよ。
    BANNO
    使っている道具を並べると、どんな感じになりますか?
    HIGEDARUMA
    Joy-Con、Unity、小さなコンピューターのM5、それにGoogleのしくみ。どれも個人で手に入るものなんです。
    BANNO
    ここまで聞くと、遊びなのに、ずいぶん本気で作っていますよね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。作者は、モーターを動かす係の板から自分で設計しました。
    BANNO
    モーターを動かす係の板、というのは何をするものなんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    小さなコンピューターの弱い合図を受けて、モーターに大きな電気を流す係なんです。
    HIGEDARUMA
    しかもメーカーが公式に出してもおかしくないデザインで、部品まで同じものを探して使っています。
    BANNO
    そこまでこだわったら、すんなり動いたんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    それが、モーターが電気をたくさん使うせいで、小さなコンピューターの一部が働かなくなったんです。
    HIGEDARUMA
    作者は、公式がやらないわけがよく分かりました、と書いています。
    BANNO
    あはは、作ってみて初めて分かる苦労ですね。どう乗り越えたんですか?
    HIGEDARUMA
    小さなコンピューターをもう1台足して、仕事を分けたんです。
    HIGEDARUMA
    パソコンとの会話は新しい1台に任せて、元の1台は回すか止めるかの判断だけにしました。
    BANNO
    ひとりで抱え込まずに、仕事を分けたら楽になった。人のチームと同じですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそうです。これで負担が減って、途中で止まらなくなったんですよ。
    BANNO
    ほかにも、作っていて面白かった話はありますか?
    HIGEDARUMA
    作者はこの年、日本を離れて中国で開発していて、それを裏テーマにしていたんです。
    HIGEDARUMA
    板の製造も、ケースの3Dプリントも中国のサービスに頼んで、部品はネット通販で集めました。
    BANNO
    チーズ星人ごっこが、海外のものづくり体験にもなっていたんですね。
    BANNO
    そもそも、どうしてチーズ星人だったんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    この年のテーマが、昔懐かしい青春の思い出を技術で再現、だったんです。
    HIGEDARUMA
    学生のころから、チチチチ言いながら本当にチーズをかけられたら面白いのに、と思っていたそうです。
    BANNO
    でも当時は、それを作る技術も知識もなかったんですよね。
    HIGEDARUMA
    はい。今なら知識もあるし、技術も進歩したから作れるんじゃないか。そう考えて作ったんです。
    BANNO
    子どものころの「できたらいいな」を、大人になって本当にかなえた。素敵ですね。
    BANNO
    この作品は、ヒーローズ・リーグ2022で2つの賞をもらっています。
    HIGEDARUMA
    講評には、世代じゃない人も熱量に圧倒されていた、とありました。
    BANNO
    作ったのは、norippyさん。設計から開発まで、ひとりで手がけています。
    HIGEDARUMA
    作者は、いつかどこかに持っていって、みんなにピザにかけたりして遊んでほしい、と書いています。
    BANNO
    では、今日の一歩。子どものころ、本当にできたらいいのに、と思ったことを1つ書き出してみてください。
    HIGEDARUMA
    アニメの技でも、CMの動きでも大丈夫です。今の道具なら、意外と作れるかもしれませんよ。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、指を振るとチーズがかかる、チーズ星人ごっこでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    チーズ星人ごっこ
    作者: norippy
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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