叫ぶとマンガの主人公に!壁に映る「ドーン!!」|今更プロジェクションマッピング!?インタラクティブ型フォトスポット
ProtoPedia の作品「今更プロジェクションマッピング!?コロナの制限下でマンガ愛を叫ぶ!インタラクティブ型フォトスポット!」を2人のMCが初心者目線で紹介。壁に近づくとマンガの集中線が広がり、振り返って大声を出すと「ドーン!!」の描き文字が大きくなる。自分がマンガのひとコマの主人公になれる撮影スポットです。作者は大垣女子短期大学で教えていた中村親也さん。コロナ禍で声を出せなかった学生に叫ぶ理由を、マンガコースを支えた2人の先生に追悼を、そして「自分でも作れるかも?」という気づきを。Arduino・超音波センサー・Processing・学校のプロジェクターというシンプルな組み合わせの仕組みまで。
チャプター
0:00オープニング0:20叫ぶと、マンガの主人公に1:03デモ動画の流れ2:38作品の3つの目的4:21システム構成5:58目的③:自分でも作れるかも?7:18学園祭・イベントの撮影スポットに8:19エンディング
文字起こし(77行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、今更プロジェクションマッピング!?コロナの制限下でマンガ愛を叫ぶ!インタラクティブ型フォトスポット!
- BANNO
- タイトルから熱いですね!マンガ愛を叫ぶ、ってところがすごく気になります。
- HIGEDARUMA
- ひとことで言うと、壁の前で大声を出すと、自分がマンガのひとコマの主人公になれる撮影スポットなんです。
- BANNO
- 作ったのは中村親也さん。岐阜県の大垣女子短期大学で、学生さんに教えていた先生なんですね。
- BANNO
- まずは、どんな体験なのかを聞かせてください。
- HIGEDARUMA
- デモ動画では、暗い部屋で、女の人が白い壁に向かって歩いていくんです。
- HIGEDARUMA
- 近づくにつれて、真ん中から外へ広がる線が、壁いっぱいにぐわっと大きくなっていきます。
- BANNO
- あっ、マンガでよく見る、キャラのまわりにシュッと引いてある線ですね。
- HIGEDARUMA
- そうです、集中線です。ここに注目、という印ですね。近づくほど、自分が主役になっていくんですよ。
- HIGEDARUMA
- そして、くるっと振り返って、大きな声を出すと…
- BANNO
- 出すと?
- HIGEDARUMA
- 壁いっぱいに、ドーン!!という文字が現れるんです。
- BANNO
- マンガの効果音の文字ですね!声で出てくるんですか。
- HIGEDARUMA
- しかも、声が大きいほど、文字も大きくなるんです。
- BANNO
- それは思いっきり叫びたくなりますね。
- HIGEDARUMA
- 動画の後半では、学生さんたちが次々に壁の前でポーズを決めていきます。
- HIGEDARUMA
- コスプレの人、着物の人、友だち同士で並ぶ人。それをスマホで撮るんです。
- BANNO
- 撮った写真が、そのままマンガの見せ場のコマになるんですね。これはみんな並びますよ。
- BANNO
- ところで、プロジェクションマッピングって、建物に映像を映すあれですか?
- HIGEDARUMA
- はい。壁や建物に映像を映して、形や動きに合わせて見せる演出のことです。
- HIGEDARUMA
- この作品は、人の動きや声に反応して絵が変わる。それがタイトルの、インタラクティブ型、なんです。
- BANNO
- でも、どうして、叫ぶ、なんでしょう?
- HIGEDARUMA
- 作者の中村さんは、この作品には大きく分けて3つの目的があった、と書いているんです。
- HIGEDARUMA
- そのひとつが、コロナ禍での鬱憤。コロナで、学生生活は大きく制限されました。
- BANNO
- ありましたね。マスクをして、大きな声は出さないように、って言われていた頃ですよね。
- HIGEDARUMA
- そこで、作品に声を取り入れて、自然に大きな声を出すきっかけを作る。鬱々とした雰囲気を一掃する狙いだったんです。
- BANNO
- なるほど。いきなり、大声を出して、と言われても、恥ずかしくて出せないですもんね。
- BANNO
- でも、ドーン!を大きくしたい、なら自然に叫べる。叫んでいい理由をくれる装置なんですね。
- HIGEDARUMA
- 場づくりのプロのばんのさんから見ても、上手い仕掛けですか?
- BANNO
- 上手いです。人を動かすときは、お願いするより、遊びにしちゃうのがいちばんなんですよ。
- BANNO
- じゃあ、なぜマンガなんでしょう?
- HIGEDARUMA
- 大垣女子短期大学は、かなり早い段階からマンガコースを作った学校なんです。
- HIGEDARUMA
- そこで大きな役割を果たした、しのだひでお先生と、藤子不二雄A先生。お二人が、同じ年に亡くなったんです。
- BANNO
- 藤子不二雄A先生も、関わっていらしたんですね。
- HIGEDARUMA
- 中村さんは、そのことを、何か大きな道しるべのように感じた、と書いています。
- HIGEDARUMA
- お二人の功績を振り返るきっかけとして、マンガの世界に入り込めるものを作ったんです。
- BANNO
- だから集中線と、ドーン!なんですね。マンガを読んだことがあれば、説明なしで分かる言葉です。
- BANNO
- ひげだるまさん、これって、どういう仕組みで動いているんですか?
- HIGEDARUMA
- 作品ページの図で、順番に見ていきますね。まず、壁の下のほうに、距離を測る部品が置いてあります。
- HIGEDARUMA
- 超音波センサーといって、人には聞こえない高い音を出して、跳ね返ってくるまでの時間で距離を測るんです。
- BANNO
- コウモリみたいですね。
- HIGEDARUMA
- まさにそれです。その距離を、Arduinoという手のひらサイズの小さなコンピューターが受け取って、パソコンに渡します。
- HIGEDARUMA
- パソコンでは、Processingという、絵をプログラムで描くのが得意な道具が動いていて、距離に合わせて集中線を変えるんです。
- BANNO
- じゃあ、ドーン!のほうは?
- HIGEDARUMA
- パソコンにつないだマイクで、声の大きさを測ります。大きいほど、ドーン!の文字を大きく描くんです。
- HIGEDARUMA
- できた絵を、プロジェクターで壁に映す。これで全部です。
- BANNO
- えっ、それだけですか?
- HIGEDARUMA
- それだけなんです。測るのは、距離と声の大きさの2つ。変わる絵も、集中線と文字の2つだけ。
- HIGEDARUMA
- 中村さん自身も、特別な技術などはなく、と書いているんですよ。
- BANNO
- シンプルなのに、体験はあんなに盛り上がる。見せ方しだいなんですね。
- HIGEDARUMA
- 使われている道具は、この3つです。
- HIGEDARUMA
- どれも電子工作やプログラミングの入門で、よく使われる定番なんです。個人開発者としては、すごく親近感がわきますね。
- BANNO
- 3つめの目的は、何だったんですか?
- HIGEDARUMA
- 自分で作ることができる、です。
- HIGEDARUMA
- 女子短大では、プログラミングや反応して動くコンテンツは、まだまだ遠い世界の出来事。中村さんはそう書いています。
- BANNO
- たしかに。プロジェクションマッピングって、テレビや遊園地で見るもの、って感じがしますもんね。
- HIGEDARUMA
- そこで、学校にある機材を使って、先生自身が学生の目の前で作っていく姿を見せたんです。
- BANNO
- 遠い世界のものが、いつもの先生の手で、目の前でできあがっていく。
- BANNO
- それを見たら、あれ、自分にも作れるかも、って思いますよね。
- HIGEDARUMA
- まさに、その気づきのきっかけ作りを目指した、とあります。
- BANNO
- デモ動画の最後にも、こんな言葉が並んでいましたね。
- BANNO
- テクノロジーってすごい。マンガ大好き。つくるって面白い。学ぶって楽しい。
- HIGEDARUMA
- 中村さんは最後に、ものづくりの面白さ、楽しさを、ちょっとでも感じてくれればと思います、と書いています。
- BANNO
- 追悼、コロナ、作る楽しさ。3つの想いが、ひとつの壁に詰まっているんですね。
- HIGEDARUMA
- この作品は、ヒーローズ・リーグ2022に出展されました。
- BANNO
- 作者は、中村親也さんです。
- BANNO
- 学園祭や地域のイベント、お店の撮影スポットにもぴったりですね。みんなが叫んで、笑って、写真を撮っていく。
- BANNO
- 今日できる、いちばん小さな一歩です。
- BANNO
- まずは作品ページで、1分ほどのデモ動画を見てみてください。叫んだ瞬間のドーン!は、見ると気持ちいいですよ。
- HIGEDARUMA
- 作ってみたくなったら、無料のProcessingを入れて、声の大きさで丸の大きさが変わる絵を描いてみてください。
- HIGEDARUMA
- それが、この作品のドーン!の第一歩なんです。
- BANNO
- 部屋の壁を見ながら、ここに何を映したらみんなが叫ぶかな、って考えるだけでも楽しいですね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、叫ぶとマンガの主人公になれる、今更プロジェクションマッピング!?コロナの制限下でマンガ愛を叫ぶ!インタラクティブ型フォトスポット!でした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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