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ピアノに取り付けるとビーバーが弾いてくれるロボット「PianoRobo ~ビーバーの協奏~」|ロボットは人の仕事を奪う?

紹介した作品: PianoRobo ~ビーバーの協奏~ProtoPedia での反響: 閲覧 2,900+ ・ ♥ 25

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PianoRobo ~ビーバーの協奏~

    3分版をリクエスト(作者キット)

    ProtoPedia の作品「PianoRobo ~ビーバーの協奏~」を2人のMCが紹介。今あるピアノの手前にレールを取り付けると、ビーバーのロボットが横に走って鍵盤を押し、曲を弾いてくれます。スマホから楽譜を流す使い方、人が右手・ビーバーが左手の連弾、狙った鍵盤にぴたりと止まるモータの仕組み、8人のチームが1ヶ月で作って優勝するまでを紹介します。

    チャプター

    文字起こし(72行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、PianoRobo ~ビーバーの協奏~。
    BANNO
    写真を見ると、鍵盤の前にビーバーのぬいぐるみが座っていますね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。このビーバーが鍵盤の上を横に走って、ピアノを弾いてくれるんですよ。
    BANNO
    えっ、ぬいぐるみが弾くんですか?
    HIGEDARUMA
    はい。今あるピアノの手前に取り付けるだけで、自動で演奏してくれるロボットなんです。
    HIGEDARUMA
    作ったのは、Beaver's Hiveという8人のものづくりチームです。
    BANNO
    でも最近、AIやロボットのニュースを見ると、ちょっと怖くなりませんか?
    BANNO
    そのうち自分の仕事も、ロボットに取られちゃうんじゃないかって。
    HIGEDARUMA
    作者たちも、まさにそこから考えたんです。作品ページにこう書いています。
    HIGEDARUMA
    「ロボットは人間の仕事を奪ってしまう。でも、果たして本当にそうでしょうか?」
    HIGEDARUMA
    そして、人間とロボットが寄り添い合って生きていく未来を見せます、と続くんです。
    BANNO
    なるほど。それで、人と一緒にピアノを弾くロボットなんですね。
    HIGEDARUMA
    ちなみにビーバーは、陸の上では機敏に動けないので、速くは弾けないそうです。
    HIGEDARUMA
    そのかわり、人間のために心を込めて伴奏してくれる、と書いてあるんですよ。
    BANNO
    かわいい!速さで勝負するんじゃなくて、相棒になってくれるんですね。
    BANNO
    自動で演奏するピアノって、専用の高いピアノを買うイメージがあります。
    HIGEDARUMA
    そこが違うんです。ピアノはそのままで、手前にレールを置いて、ビーバーを乗せるだけなんですよ。
    BANNO
    じゃあ、家にあるピアノでも使えるんですね。どうやって弾かせるんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    操作はスマホでします。使い方は2つあるんです。
    HIGEDARUMA
    1つ目は、Scoreモード。スマホで楽譜を選ぶと、ビーバーがその曲を弾いてくれます。
    HIGEDARUMA
    曲はスマホで録音して作れて、あとから直すこともできるんです。
    HIGEDARUMA
    2つ目は、RealTimeモード。スマホの画面の鍵盤をタッチすると、その場でビーバーが弾くんですよ。
    BANNO
    ラジコンみたいに、ビーバーを操って演奏できるんですね。
    BANNO
    人と一緒に弾く、というのはどういうことでしょうか?
    HIGEDARUMA
    たとえば、人が右手でメロディを弾いて、ビーバーが左手の伴奏を受け持つんです。
    HIGEDARUMA
    電子ピアノには、鍵盤の左半分と右半分で、違う楽器の音を出せる機能もあります。
    HIGEDARUMA
    それを使えば、ベースやドラムの音を、ビーバーに任せることもできるんですよ。
    BANNO
    一人で弾いていても、合奏しているみたいになるんですね。
    BANNO
    ピアノを練習している子どもの、伴奏の相手にもよさそうです。
    BANNO
    でも、ぬいぐるみがどうやって、狙った鍵盤まで動くんですか?
    HIGEDARUMA
    全体の仕組みを、構成図で見てみましょう。左側がスマホのアプリで、右側がロボットの体です。
    HIGEDARUMA
    まず、ピアノの手前に、引き出しのレールのような、まっすぐ滑らかに動く部品を取り付けます。
    HIGEDARUMA
    横には、まっすぐな棒に歯を刻んだ歯車を貼ってあって、モータの丸い歯車をそこにかみ合わせて走るんです。
    BANNO
    なるほど。歯車がかみ合っているから、空回りしないんですね。
    HIGEDARUMA
    目的の鍵盤の上に着いたら、決めた角度まで回るサーボモータが、指のかわりに鍵盤を押すんです。
    BANNO
    でも白い鍵盤って、1つの幅が2センチちょっとですよね。少しずれたら、隣の音になっちゃいませんか?
    HIGEDARUMA
    そこがいちばんの見どころなんです。モータには、何回転したかを数える目盛りが付いています。
    HIGEDARUMA
    今どこにいるかを測りながら、目標とのずれが大きいときは強く、近づいたらそっと動かすんです。
    HIGEDARUMA
    このやり方をPID制御と言います。モータに流れる電流まで測って、力加減を細かく調整しているんですよ。
    BANNO
    車の運転で、駐車場の白線に近づいたらブレーキをそっと踏むのと同じですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそれです。しかもその調整を、1秒に何千回もくり返しているんです。
    BANNO
    頭脳になるコンピューターは、何を使っているんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    機械に組み込む小さなコンピューター、マイコンを2種類使い分けています。
    HIGEDARUMA
    速い計算が得意なSPRESENSEが、足のモータを細かく動かす係です。
    HIGEDARUMA
    画面の付いたM5Stackは、スマホからの指示を受け取って、SPRESENSEに伝える係なんです。
    BANNO
    スマホとロボットは、どうやって話しているんですか?
    HIGEDARUMA
    MQTTという仕組みです。ネットの上の伝言板のようなもの、と思ってください。
    HIGEDARUMA
    スマホが「この鍵盤を弾いて」と伝言板に書くと、ロボットがすぐに読んで動くんです。
    BANNO
    かわいい見た目の中に、本格的な機械がぎっしり詰まっているんですね。
    HIGEDARUMA
    体の部品は3Dで設計して、スマホのアプリはReactという道具で作っています。機械からアプリまで全部自前なんですよ。
    BANNO
    これだけのものを、どのくらいの人数で作ったんですか?
    HIGEDARUMA
    チームの8人です。機械の設計と金属の加工、電子回路、モータの制御、アプリと、得意なことで分担しています。
    HIGEDARUMA
    しかも、テックシーカー・ハッカソンという開発イベントに向けて、1ヶ月で作り上げたんです。
    BANNO
    1ヶ月!チームの力ってすごいですね。コンテストでも評価されたんですよね。
    HIGEDARUMA
    そのハッカソンでは優勝にあたるTechSeeker賞、M5Stackの全国コンテストでは第2位を受賞しました。
    BANNO
    審査員のコメントには、「全体設計の完成度が高く、子どもたちの科学への好奇心を呼び起こせます」とあります。
    HIGEDARUMA
    「もう少し速く動かせないか期待しています」という声もあったんです。
    BANNO
    ビーバーさん、もうちょっと頑張って、ということですね。
    BANNO
    こうして見ると、ロボットは仕事を奪う相手じゃなくて、一緒に弾く相棒にもなれるんですね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。人は弾きたいところを弾いて、ロボットは苦手なところを手伝う。その分け方が、この作品の答えなんですよ。
    BANNO
    自分で作ってみたくなった人は、どこから始めればいいでしょうか?
    HIGEDARUMA
    入口は、この作品と同じM5Stackと、サーボモータ1個です。通販や電子工作のお店で手に入りますよ。
    HIGEDARUMA
    画面のボタンを押したら、サーボが鍵盤を1回押す。そこまでできれば、もう立派な第一歩なんです。
    BANNO
    作るのはまだ先、という人にも、今日できる一歩がありますよ。
    BANNO
    自分の毎日の中で、自分でやりたいことと、誰かに手伝ってほしいことを、1つずつ書き出してみてください。
    HIGEDARUMA
    家にピアノがあれば、片手だけで弾いてみるのもいいですね。もう片方を誰に任せたいか、考えてみてください。
    BANNO
    作品ページとチームのブログには、演奏の動画や作り方の記事へのリンクもあります。ぜひのぞいてみてください。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、人と一緒にピアノを弾いてくれるビーバーのロボット、PianoRobo ~ビーバーの協奏~でした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    PianoRobo ~ビーバーの協奏~
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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