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揃えたら崩すのが面倒…だからロボットに「Cube Scrambler」|レゴとモーター2個のルービックキューブ練習ロボ

田中みそ の連続再生 1/1 一覧へ

紹介した作品: Cube ScramblerProtoPedia での反響: 閲覧 2,700+ ・ ♥ 28

ProtoPedia の作品「Cube Scrambler」を2人のMCが初心者目線で紹介。ルービックキューブを60秒以内に揃えられるようになった作者が困ったのは、練習のたびに「崩す」のが面倒なこと。そこで、レゴブロックとレゴに付けられるモーター2個、親指ほどの小さなコンピューターで、キューブを自動で崩したり揃えたりするロボットを作りました。スマホの画面から、ランダムに崩す・揃える・好きな手順を回す・練習したい段階の形を作る、の4つが使えます。揃える手順を逆にたどれば崩れた形が作れる、というキューブの性質を使った工夫や、崩す動画は反応が薄かったのに揃える動画がプチバズした開発の裏話、Mouser Make Awards 2024 優秀賞まで。

チャプター

文字起こし(76行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、Cube Scrambler。
HIGEDARUMA
スクランブルは、キューブを崩すこと。名前のとおり、ルービックキューブを崩してくれるロボットなんです。
BANNO
崩すロボット、ですか?揃えるロボットじゃなくて?
HIGEDARUMA
揃えることもできます。でも、出発点はあくまで崩す方なんですよ。
BANNO
体はレゴブロックなんですね。作ったのは、田中みそさんです。
BANNO
それにしても、どうして崩す方なんですか?
HIGEDARUMA
作者の田中みそさん、ルービックキューブにハマって、60秒以内に揃えられるようになったそうなんです。
BANNO
60秒!私はひと面揃えるのも怪しいです。
HIGEDARUMA
練習って、揃えたらまた崩して、また揃える、の繰り返しですよね。
HIGEDARUMA
速く揃えられるようになるほど、その崩す手間がとても億劫になってきた、と書いているんです。
BANNO
なるほど。料理は好きだけど、洗い物は面倒、みたいな感じですね。
HIGEDARUMA
まさにそれです。崩す道具を探すと、高性能なものはあるけど高いし、専用のキューブじゃないとだめ、だったそうで。
BANNO
だったら、自分で作っちゃおうと。自分のための、オレ得の作品なんですね。
BANNO
実際には、どうやって使うんですか?
HIGEDARUMA
スマホのブラウザで操作画面を開くと、4つの機能が選べるんです。
HIGEDARUMA
ひとつめは、ランダムに崩す。ボタンを押すだけで、ロボットがガチャガチャ崩してくれます。
HIGEDARUMA
ふたつめは、揃える。今のキューブの色を画面に入力すると、ロボットが揃えてくれます。
BANNO
色の入力って、54マスもあるし大変そうですけど。
HIGEDARUMA
そこは、指でスワイプして色を入れていける画面を作っているんです。作者いわく、キューブに合った新しい入力方法だそうですよ。
HIGEDARUMA
みっつめは、好きな手順を書いて、そのとおりに回してもらう機能です。
BANNO
そして、よっつめは?
HIGEDARUMA
ここが一番の推しです。揃え方の、好きな段階の形を作ってくれるんです。
BANNO
段階の形、ですか?
HIGEDARUMA
作者が練習しているのは、M2Lメソッドという、7つの段階で揃えていく初心者向けの揃え方なんです。
HIGEDARUMA
段階ごとに決まった形と回し方があって、それを体に覚え込ませるのが上達の近道なんですよ。
BANNO
あ、じゃあ苦手な段階の形を、ロボットが何度でも作ってくれるってことですか?
HIGEDARUMA
そうなんです。たとえば5段目が苦手なら、5段目から始まる形を作ってもらって、そこだけ何度でも練習できます。
BANNO
ただの崩し係じゃなくて、練習コーチなんですね。スポーツの、球出しマシンみたい。
BANNO
ひげだるまさん、中身はどうなっているんですか?
HIGEDARUMA
登場人物は、スマホ、パソコン、ロボットの3つです。
HIGEDARUMA
スマホで押したボタンの命令は、まずパソコンのプログラムに届きます。パソコンが司令塔なんです。
HIGEDARUMA
パソコンは無線でロボットに命令を送ります。受け取るのは、ATOM Liteという、親指くらいの小さなコンピューターです。
BANNO
そんなに小さいんですね。その命令の受け渡しは、難しくないんですか?
HIGEDARUMA
そこには、opnizという、パソコンから小さなコンピューターを直接動かせる仕組みを使っています。これも田中みそさんが作ったものなんですよ。
BANNO
道具から自分で作っちゃう人なんですね。
HIGEDARUMA
そして筋肉にあたるのが、GeekServoという、レゴにそのまま取り付けられるモーターです。これがたった2個。
BANNO
2個だけで、あの複雑なキューブが回せるんですか?
HIGEDARUMA
既存の製品を調べていて、2つのモーターだけで動かしているものを見つけたそうなんです。それをヒントに、レゴで組み立てました。
BANNO
でも、どうしてレゴなんでしょう?
HIGEDARUMA
理由はシンプルで、3Dプリンターを持っていなかったから。本人も、レゴに救われました、とコメントしています。
BANNO
レゴなら、おうちの押し入れにあるかもしれませんね。
BANNO
あと気になったんですけど、好きな段階の形って、どうやって作るんですか?
HIGEDARUMA
ここが賢いところなんです。キューブって、揃える手順を逆からたどると、揃える前の崩れた形に戻るんですよ。
BANNO
ああ、動画の巻き戻しみたいに、ですか。
HIGEDARUMA
そうです。揃える手順は、キューブ界で有名な計算方法を、誰でも使えるプログラムにしたものを借りて求めています。
HIGEDARUMA
その手順を逆に回せば、狙った段階の形ができる、というわけなんです。
BANNO
なるほど。揃える力があるから、上手に崩せるんですね。
HIGEDARUMA
使われている素材は、この4つです。
BANNO
作っている途中で、何か事件はあったんですか?
HIGEDARUMA
田中みそさんは、開発の様子をちょこちょこXに投稿していたんです。
HIGEDARUMA
ところが本命の、崩す動画は、あまり反応がなかったそうで。
BANNO
あらら。一番見てほしいところなのに。
HIGEDARUMA
それがある日、崩れたキューブを揃える動画を投稿したら、思わぬプチバズになったんです。
BANNO
見る側からすると、揃っていく方が気持ちいいですもんね。
HIGEDARUMA
本人もスライドに、キューブを自動で崩したいという感覚は一般的ではない、戒め、と書いていて。
BANNO
自分でツッコんでるの、いいですね。
HIGEDARUMA
この反応を受けて、最初は予定になかった、揃える機能も作ったんです。
BANNO
見てくれた人の声で、作品が育ったんですね。発信してみるって大事だなあ。
BANNO
そしてこの作品、Mouser Make Awards 2024で、優秀賞を受賞しています。
HIGEDARUMA
審査員の講評がいいんです。キューブを回すロボットは昔からあるけれど、これがレゴなのが素晴らしい、と。
HIGEDARUMA
おもちゃだと思っているレゴが、すごく知的なことをするから、脳がびっくりする。そこが面白い、と評されていました。
BANNO
分かります。レゴがキューブを解いてたら、二度見しちゃいますね。
HIGEDARUMA
しかも、作り方が全部公開されているんです。
HIGEDARUMA
レゴの設計ソフトで、本物のレゴ製品みたいな組み立て説明書まで作ってあるんですよ。
BANNO
説明書つき!それなら、私でも組み立てられそうな気がしてきました。
HIGEDARUMA
賞のテーマも、つくりたくなる、でした。まさにそこが評価されたんです。
BANNO
田中みそさんは、キューブも楽しめて、開発も楽しめる、私にとって最高のプロジェクト、と書いています。
BANNO
好きなことの、ちょっとした面倒が、作品のタネになるんですね。
BANNO
今日できる、いちばん小さな一歩です。
HIGEDARUMA
操作画面のデモが公開されているので、まずはスマホで開いて、4つのボタンを触ってみてください。
BANNO
それから、自分の趣味の、これちょっと面倒だな、をひとつメモしてみてください。それが次の作品のタネです。
BANNO
さて、今日紹介したのは、レゴで作るルービックキューブ練習ロボット、Cube Scramblerでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
Cube Scrambler
作者: 田中みそ
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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