ProtoPedia Video Maker

拾った松ぼっくりが湿度計に!「松ぼっくりIoT湿度計」|湿度センサーを使わずに湿度を測る

紹介した作品: 松ぼっくりだってInternetにつながりたい! 松ぼっくりIoT湿度計ProtoPedia での反響: 閲覧 1,800+ ・ ♥ 23

0回再生作者の方へ: 素材のダウンロード

リストに保存

松ぼっくりだってInternetにつながりたい! 松ぼっくりIoT湿度計

    3分版をリクエスト(作者キット)

    ProtoPedia の作品「松ぼっくりだってInternetにつながりたい! 松ぼっくりIoT湿度計」を2人のMCが初心者目線で紹介。松ぼっくりは湿ると閉じ、乾くと開きます。その動きをシーソーで手のひらサイズのコンピューター M5StickC Plus の傾きに変え、湿度センサーを使わずに湿度の変化をネットのグラフで見られるようにした作品です。土に差すセンサーが約1年で壊れる水やりの悩みから生まれた発想、カサが重すぎた失敗と重りでの工夫、本物の湿度センサーと一緒に動いたグラフ、子ども向け教材としての広がりまで。

    チャプター

    文字起こし(73行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、松ぼっくりだってInternetにつながりたい! 松ぼっくりIoT湿度計。
    BANNO
    松ぼっくりが、インターネットに?あの、公園に落ちている松ぼっくりですよね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。拾ってきた松ぼっくりを、空気のしめり具合を測る道具にしちゃった作品なんです。
    BANNO
    しめり具合、つまり湿度ですね。作ったのは、keicafeさんです。
    BANNO
    でも、どうして松ぼっくりで湿度を測ろうと思ったんでしょう?
    HIGEDARUMA
    keicafeさんは、ベランダのプランターに水をあげる機械を、2018年から何度も作ってきた人なんです。
    HIGEDARUMA
    そこで困るのが、いつ水をあげるか。土に金属の棒を差して、しめり具合を測る部品を使っていました。
    BANNO
    土に差しっぱなしの金属。なんだか、すぐ傷みそうですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそれで、サビたり表面の膜がはがれたりして、約1年で壊れてしまうそうなんです。
    BANNO
    毎年買い替えは、地味に痛いですね。ほかにいい方法はなかったんですか?
    HIGEDARUMA
    そんなとき、ある投稿を見つけます。植木に松ぼっくりを置いて、カサが開いたら乾いている合図、水をあげよう、というものでした。
    BANNO
    へえ、松ぼっくりが水やりの合図に!
    HIGEDARUMA
    keicafeさんは、アナログだけど、分かりやすく素晴らしい方法、と感動したそうです。
    BANNO
    でも、そもそも松ぼっくりって、閉じたり開いたりするんですか?
    HIGEDARUMA
    するんです。雨の日や湿気の多い日は、カサがぎゅっと閉じる。晴れて乾くと、パカッと開くんですよ。
    BANNO
    知らなかったです。何のために、そんなことを?
    HIGEDARUMA
    乾いた日に開くのは、中の種を風に乗せて、遠くへ飛ばすためなんです。
    BANNO
    雨の日に飛ばしても、遠くまで行けないですもんね。でも、どうやって動いているんでしょう?
    HIGEDARUMA
    カサ1枚の内側と外側で、水を吸ったときの伸び方が違うんです。だから湿ると、片側だけ伸びて反り返るんですよ。
    HIGEDARUMA
    伸び方の違う2枚の金属を貼り合わせて、温度で曲げる部品を、バイメタルと言います。昔のこたつの温度スイッチにも使われていました。
    HIGEDARUMA
    keicafeさんは、松ぼっくりを、天然のバイメタルと呼んでいます。温度の代わりに、水分で曲がるんです。
    BANNO
    電池もいらない、自然のスイッチなんですね。
    HIGEDARUMA
    では、この装置の中身を見てみましょう。
    HIGEDARUMA
    木の箱に松ぼっくりを置いて、カサに竹ひごを当てます。竹ひごの先は、シーソーみたいな板につながっているんです。
    HIGEDARUMA
    板の反対側に載っているのが、M5StickC Plus。画面とWi-Fiが付いた、手のひらサイズの小さなコンピューターです。
    BANNO
    カサが開いたり閉じたりすると、シーソーが動くわけですね。
    HIGEDARUMA
    そうです。その傾きを測るのが、M5StickC Plusに元から入っている、傾きセンサーなんですよ。
    BANNO
    傾きセンサー、ですか?
    HIGEDARUMA
    スマホを横にすると、画面もくるっと横になりますよね。あれは、スマホの向きを感じる部品のおかげなんです。それと同じ種類です。
    BANNO
    あ、あれなら毎日使ってます!
    HIGEDARUMA
    作品の説明図では、乾いてカサが開いたときの角度がゼロ。湿ってカサが閉じると、マイナス20まで傾きます。
    BANNO
    ちょっと待ってください。湿度を測る部品は、使っていないんですか?
    HIGEDARUMA
    使っていません。傾きを、湿度の代わりに読んでいるんです。M5StickC Plus 1台だけで、湿度の変化が分かる。ここがこの作品のキモなんですよ。
    BANNO
    発想の勝利ですね!その数字は、どこで見られるんですか?
    HIGEDARUMA
    Wi-Fiで、Ambientというネットのサービスに送っています。数字を送るだけで、自動でグラフにしてくれるんです。
    HIGEDARUMA
    プログラムは、UIFlowという、ブロックを並べて作れる道具で組んでいます。
    BANNO
    ブロックなら、私でもさわれそうです。
    BANNO
    でも、松ぼっくりの力で、コンピューターを持ち上げられるものなんですか?
    HIGEDARUMA
    そこが最初の壁でした。作者の発表資料には、失敗、カサが重すぎた、と書かれているんです。
    HIGEDARUMA
    松ぼっくりの力に対して、載せたものが重すぎて、うまく動かなかったんですね。
    BANNO
    それは困りますね。どうやって乗り越えたんですか?
    HIGEDARUMA
    シーソーの反対側に、重りを付けたんです。カウンターウエイトと言います。つり合いをとって、軽い力でも動くようにしたんですよ。
    BANNO
    公園のシーソーで、重い人の反対側に、小さい子が2人乗るみたいな感じですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそれです。少しの力で、ぎりぎり傾く状態を作ってあげたんです。
    BANNO
    でも、本当に湿度が分かるんでしょうか?松ぼっくりの気分次第、だったりしません?
    HIGEDARUMA
    そこもちゃんと確かめています。比べるために、本物の湿度センサーも隣に並べたんです。
    HIGEDARUMA
    Ambientのグラフを見ると、約15分の間に、本物のセンサーの湿度が約45%から約49%に上がっていきます。
    HIGEDARUMA
    同じ15分で、松ぼっくりの角度は、プラス8くらいから、マイナス3くらいまで下がっていったんです。
    BANNO
    湿度が上がると、松ぼっくりの角度が下がる。ちゃんと一緒に動いてますね!
    HIGEDARUMA
    作者も、湿度センサーと角度が相関している、つまり一緒に動いている、とまとめています。
    BANNO
    私がいいなと思ったのは、これが子ども向けの工作にぴったりなところなんです。
    BANNO
    keicafeさん自身、子ども向けのワークショップでも使えるように、シンプルで安く作ろう、と考えていたそうです。
    HIGEDARUMA
    余計なセンサーを買わなくていいですからね。松ぼっくりは、拾えばタダです。
    BANNO
    松ぼっくりの理科と、ネットにつながる機械の仕組みを、いっぺんに学べる。夏休みの自由研究にもなりそうですね。
    HIGEDARUMA
    生き物の仕組みをまねした技術を、バイオミメティクスと言います。その入口にもなる作品なんですよ。
    BANNO
    このアイデアは、ヒーローズ・リーグ 2023で、3つの賞をもらっています。
    BANNO
    発想の変態(天才)賞、ノーコード・ローコード賞、そしてインスタ賞です。
    HIGEDARUMA
    講評には、どうやればこのようなアイデアが出てくるのだろう、という驚きの声もありました。
    BANNO
    大がかりなからくり装置みたい、という声もあったそうですよ。自然の動きが、ネットのグラフにつながるのは、見ていて楽しいですね。
    HIGEDARUMA
    使われている道具は、この3つです。
    HIGEDARUMA
    電子部品は、M5StickC Plus 1台だけ。あとは木の箱と竹ひごと、松ぼっくりです。
    BANNO
    作者は、keicafeさん。
    HIGEDARUMA
    keicafeさんは、100円ショップの材料で作る点字プリンタなど、身近な材料で困りごとを解決する作品を、たくさん作っている方なんです。
    BANNO
    今日できる、いちばん小さな一歩です。
    BANNO
    松ぼっくりを1つ拾ってきて、水にくぐらせてみてください。カサが少しずつ閉じていくのが見られるはずです。
    HIGEDARUMA
    乾かすと、また開きます。センサーがなくても、まずは目で、自然のスイッチを確かめてみてください。
    HIGEDARUMA
    そのあとで、M5StickC Plusみたいな小さなコンピューターにつなげば、あなたの松ぼっくりも、インターネットにつながりますよ。
    BANNO
    散歩の帰り道が、ちょっと楽しみになりますね。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、松ぼっくりだってInternetにつながりたい! 松ぼっくりIoT湿度計でした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    松ぼっくりだってInternetにつながりたい! 松ぼっくりIoT湿度計
    作者: keicafe
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

    この動画の公開に問題がある場合は 取り下げを依頼してください。運営者が内容を確認し、取り下げることにした場合は非公開にします。

    あなたの作品も、動画で紹介します

    ProtoPedia の作品ページの URL を送るだけで、夜のうちに紹介動画に仕上げます。対象は CC BY 4.0 の作品です。

    動画をリクエストする