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飲むだけで水の量を記録するボトル「ALL IN ONE BOTTLE」

紹介した作品: ALL IN ONE BOTTLEProtoPedia での反響: 閲覧 870+ ・ ♥ 22

飲んだ水の量を重さと傾きで自動記録し、飲み忘れを画面と腕の機械で知らせる、高専生が1人で作ったスマートボトルを紹介します。

チャプター

文字起こし(91行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、ALL IN ONE BOTTLE。飲んだ水の量を数えてくれる、手作りのボトルです。
BANNO
オールインワン、つまり全部入りですか。ボトルに何が全部入っているんでしょう?
HIGEDARUMA
水を入れて飲むだけで、何ミリリットル飲んだかが画面に出るんです。
HIGEDARUMA
しかも飲み忘れていると、ボトルのほうから声をかけてくれるんですよ。
BANNO
ボトルから声をかけられるなんて、ちょっとうれしいですね。
BANNO
正直に言うと、私、気づいたら夕方まで水をほとんど飲んでいない日があるんです。
HIGEDARUMA
分かります。夢中になっていると、のどが渇いたことにも気づかないんですよね。
BANNO
作者さんも、そこが気になったんでしょうか?
HIGEDARUMA
はい。水を飲むのは体にとって大切なのに、忙しいと忘れてしまう人が多い。
HIGEDARUMA
だから、飲んだ量を記録して、飲むのを後押ししてくれる装置を作りたいと思ったそうです。
BANNO
でも記録って、続かないんですよね。アプリに毎回入力するのは、私には無理でした。
HIGEDARUMA
そこがこのボトルのいいところで、入力はいらないんです。飲むだけで勝手に記録されます。
BANNO
それなら、ずぼらな私でも続けられそうです。
BANNO
では実際に、このボトルを使う1日を追いかけてみましょうか。
HIGEDARUMA
はい。最初の準備は、ボトルの画面に出るQRコードを、スマホで2回読むだけなんです。
HIGEDARUMA
あとはスマホの画面で、身長と体重と、家のWi-Fiを入れれば準備完了です。
BANNO
身長と体重を入れるのは、なぜなんですか?
HIGEDARUMA
1日に飲む目標を、体に合わせて自動で決めるためなんです。体重60キロの人なら、1日1600ミリリットルです。
BANNO
1600ミリリットル。ボトルにすると何本分くらいでしょう?
HIGEDARUMA
このボトルは650ミリリットル入るので、2本半くらいですね。
BANNO
朝、電源を入れると、どうなりますか?
HIGEDARUMA
画面に「おはようございます。今日も一日頑張りましょう」と出るんです。
BANNO
かわいい。朝からボトルに励まされるんですね。
HIGEDARUMA
水を入れると、画面に「新しい水が入れられました」。
BANNO
そして、飲むと?
HIGEDARUMA
「何ミリリットル水分が摂取されました」と出て、今日の合計に足されるんです。
BANNO
もし、仕事に集中して飲むのを忘れていたら?
HIGEDARUMA
最後に飲んでから90分たつと、「前回の水分摂取から90分が経過しました」と知らせてくれます。
HIGEDARUMA
ボトルが遠くにあっても大丈夫。腕につける小さな機械が、ブルッと震えて光るんです。
BANNO
席を離れていても気づけるんですね。ほかにも教えてくれることはありますか?
HIGEDARUMA
1日以上替えていない水を飲もうとすると、「新しい水に交換してください」と止めてくれます。
BANNO
それはありがたい。置きっぱなしの水って、ちょっと心配ですもんね。
HIGEDARUMA
放っておいた水には雑菌が増えるので、そんな水を飲まないようにという気づかいなんです。
HIGEDARUMA
夜、電源を切ると、今日飲んだ量と、目標を達成できたかが画面に出ます。
HIGEDARUMA
スマホで見ると、1週間分がグラフになっていて、飲む間隔の平均まで分かるんですよ。
BANNO
朝から夜まで、ずっとそばで見守ってくれる相棒みたいですね。
BANNO
ところで、そもそもボトルは、どうやって飲んだ量が分かるんですか?
HIGEDARUMA
答えは、重さなんです。ボトルの底に、重さを測るセンサーが入っています。
HIGEDARUMA
ロードセルという部品で、キッチンスケール、はかりの中に入っているのと同じ仲間なんですよ。
HIGEDARUMA
飲む前と飲んだ後で重さを比べて、軽くなった分が、飲んだ量というわけです。
BANNO
なるほど。でも、ボトルを机に置いた時や、持ち上げて揺れた時にも、重さは変わりますよね?
HIGEDARUMA
鋭いです。そこで、傾きが分かるセンサーも入れているんです。
HIGEDARUMA
スマホを横にすると、画面がくるっと回りますよね。あれと同じ仕組みのセンサーです。
HIGEDARUMA
ボトルが傾いて水が出た時だけ、飲んだと判断して記録します。
BANNO
重さと傾きの合わせ技なんですね。それなら勘違いしにくそうです。
HIGEDARUMA
中の頭脳は、指先ほどの小さなコンピューターが2つ。画面の担当と、ネットとセンサーの担当に分けているんです。
BANNO
ネットにもつながっているんですか?
HIGEDARUMA
家のWi-Fiにつながって、天気のサービスからその日の最高気温をもらってきます。LINEにも通知を送れるようにしていました。
HIGEDARUMA
スマホで見るあのグラフのページも、実はボトルの中のコンピューターが自分で出しているんです。
BANNO
ボトルの中に、小さなお店が入っているみたいですね。
HIGEDARUMA
腕の機械とは、ブルートゥースの仲間の、近くどうしをつなぐ無線でつながっています。
BANNO
使う人のことを、すごく考えて作られている気がします。
HIGEDARUMA
そうなんです。たとえばボトルは2層になっていて、水を入れる部分だけ外して洗えます。
HIGEDARUMA
だから、機械が入っている部分は濡れません。口をつける飲み口も、衛生面を考えて市販品を使っています。
BANNO
毎日使うものは、洗えるかどうかが大事ですもんね。
HIGEDARUMA
アシスタント機能もあります。夜8時までに目標に届くよう、1時間に飲む量を計算してくれるんです。
HIGEDARUMA
朝8時に始めて目標が1600ミリリットルなら、夜8時までの12時間で、1時間に133ミリリットルです。
BANNO
コップに3分の2くらい。それなら1時間ごとに、ひと口ずつ飲めそうです。
HIGEDARUMA
外で運動する日は、熱中症モードです。外にいる時間を30分から6時間で選ぶと、気温に合わせて目標を決めて、休憩を促してくれます。
BANNO
夏の部活や、子どもの外遊びにも役立ちそうですね。
HIGEDARUMA
まだあります。赤外線を出す部品で、テレビや照明、エアコンも、ボトルの画面から操作できるんです。
HIGEDARUMA
充電も、台に置くだけ。
BANNO
ボトルで、エアコン!本当に全部入りですね。名前のとおりです。
HIGEDARUMA
作品ページにも、ここまで多機能なものは初めて見ました、というコメントが届いているんですよ。
BANNO
これを作ったのは、どんな方なんでしょう?
HIGEDARUMA
作者は、平松夏々翔さん。高専、つまり高等専門学校の情報工学科の学生さんで、中学生のころから電子工作を独学しているそうです。
BANNO
えっ、学生さんがひとりで、ここまで作ったんですか!
HIGEDARUMA
はい。外の形もパソコンで設計して、3Dプリンターで、3日ほどかけて印刷しています。
BANNO
大変なところも、あったんじゃないですか?
HIGEDARUMA
スマホで見るページは、作った経験があまりなくて、思うようにいかなかったそうです。
HIGEDARUMA
そこで、ページの作り方を一から勉強して、なんとか形にしています。
HIGEDARUMA
画面のタッチが、なぜか反応しない問題にもぶつかって、1週間ほど試行錯誤したそうです。
BANNO
1週間も。あきらめなかったのが、すごいですね。
HIGEDARUMA
機能を詰め込みすぎて、画面担当のコンピューターは、記憶する場所の99パーセントを使い切っています。
BANNO
もう1文字も入らないくらい、ぎっしりなんですね。
BANNO
この作品は、ヒーローズ・リーグ2025で、2つの賞を受賞しています。
HIGEDARUMA
審査した方からは、好きで作っているのが伝わってくる、という言葉が贈られています。
BANNO
その「好き」が、全部入りの正体なんですね。
HIGEDARUMA
使われている道具は、この5つです。
HIGEDARUMA
重さを測るセンサーも、小さなコンピューターも、ネットで手ごろに買える部品なんです。
BANNO
作者は、平松夏々翔さん。
BANNO
今日できる、いちばん小さな一歩です。
BANNO
まずは今日、水を何杯飲んだか、夜に指で数えてみてください。思ったより少ないかもしれません。
HIGEDARUMA
作ってみたい人は、重さを測るセンサーと小さなコンピューターで、コップの重さを画面に出すところからです。
HIGEDARUMA
それができたら、もうこのボトルの心臓部ができたようなものなんですよ。
BANNO
私はまず、コップ1杯の水から始めます。
BANNO
さて、今日紹介したのは、飲むだけで水の量を数えて、飲み忘れを知らせてくれる、ALL IN ONE BOTTLEでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
ALL IN ONE BOTTLE
作者: 平松夏々翔
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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