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「OK Google、パルス!」で家が真っ暗に?「滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とすIoTブレーカーキラー」|小さなモーター+重りで大きな力
ProtoPedia の作品「滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とすIoTブレーカーキラー」を2人のMCが初心者目線で紹介。スマートスピーカーに「パルス!」と唱えると、家のブレーカーが本当に落ちる仕掛けです。「バルス」がスピーカーに断られた開発秘話、声→IFTTT→obniz→サーボ→重りの5段リレー、小さなモーターでも重りに仕事をさせれば大きな力が出せる理由、冷蔵庫や地震などの思わぬ問題と副産物、そして次の作品・IoT自動ドアへつながった発想まで。
チャプター
0:00オープニング0:20声ひとつで、ブレーカーが落ちる1:09「OK Google、パルス!」2:165段のリレーでレバーまで4:13間違って唱えると、冷蔵庫が止まる5:11重り+小さなモーター=大きな力5:59今日できる最小の一歩6:52エンディング
文字起こし(64行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とすIoTブレーカーキラー。
- BANNO
- 名前がすごいですね。家庭を暗黒の世界に?
- HIGEDARUMA
- はい。IoT、つまりネットにつながった仕掛けで、声をかけるだけで家のブレーカーが本当に落ちるんです。
- BANNO
- ブレーカーって、玄関とかの高い所にある、レバーが並んだ箱ですよね。
- HIGEDARUMA
- そうです。電気を使いすぎたときなどに、家の電気を止めてくれる安全のためのスイッチなんです。
- BANNO
- それが声で落ちる。つまり、ひと言で家が真っ暗になるんですね。
- BANNO
- で、その滅びの呪文って、何と言えばいいんですか?
- HIGEDARUMA
- 「OK Google、パルス!」です。
- BANNO
- パルス?滅びの呪文なら、バルスじゃないんですか?
- HIGEDARUMA
- バルスは、映画『天空の城ラピュタ』に出てくる有名な滅びの呪文ですね。作者も本当はバルスにしたかったんです。
- HIGEDARUMA
- ところが、スマートスピーカーにバルスと言うと、こう返されてしまったそうなんです。
- HIGEDARUMA
- 「ラピュタ後の滅びの言葉ですね。申し訳ありませんが、私はラピュタ後には対応していません」。
- BANNO
- あはは、スピーカーに断られちゃったんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。バルスでは登録できなかったので、点々を丸に変えて、パルスにしたんです。
- BANNO
- そもそも、どうしてブレーカーを落とそうと思ったんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 作者は、玄関をスマートにする作品をいろいろ作ってきたんです。
- HIGEDARUMA
- それをやり尽くしてしまって、ふと目に入ったのが、玄関にあったブレーカーだったそうなんです。
- BANNO
- 身近な物に目をつけるところが、作り手らしいですね。
- BANNO
- でも、声からどうやってレバーまで届くんですか?
- HIGEDARUMA
- 5段のリレーになっているんです。まず、話しかけると操作してくれるスピーカー、Google Homeが呪文を聞き取ります。
- HIGEDARUMA
- 次に、IFTTTという無料のサービスが、「これが起きたら、あれをする」とつないでくれます。
- BANNO
- 呪文が聞こえたら、次の機械に知らせるんですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。知らせを受けるのが、obnizという手のひらサイズの基板なんです。
- HIGEDARUMA
- ネットにつながっていて、つないだモーターをネット越しに動かせるんですよ。
- HIGEDARUMA
- そこにつないだのが、決めた角度までくるっと回る小さなモーター、サーボモーターです。
- BANNO
- じゃあ、そのモーターがレバーをぐいっと押し下げるんですか?
- HIGEDARUMA
- そこが面白いところで、手のひらに乗るような小さなサーボは、固いレバーを直接動かすほどの力は出しにくいんです。
- BANNO
- え、じゃあどうするんですか?
- HIGEDARUMA
- 重りに働いてもらうんです。サーボは、台の上に置いた重りを、ちょんと押すだけ。
- HIGEDARUMA
- 重りとレバーは紐でつながっていて、落ちる重さがレバーを引っ張って、ブレーカーを落とすんです。
- BANNO
- なるほど。高い所から物が落ちる力を使うんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。理科でいう位置エネルギーですね。力の弱い部品でも、重さに仕事をさせれば大きな力が出せるんです。
- BANNO
- その重りって、何を使っているんですか?
- HIGEDARUMA
- 作者の記事によると、試しに使ったのはガチャガチャのカプセルなんです。
- BANNO
- ガチャガチャのカプセル!一気に親しみがわきますね。
- HIGEDARUMA
- プログラムも、ウェブページ1枚で40行ほどです。サーボを45度で待たせて、180度まで回して押し出すだけなんです。
- BANNO
- 既にある道具をつないで、最後のひと押しだけ自分で作ったんですね。
- BANNO
- でも、実際に家で使ったら、困ることもありそうですよね。
- HIGEDARUMA
- 作者も正直に書いています。間違って呪文を唱えると電気が切れて大変。特に冷蔵庫が大変なことになる、と。
- BANNO
- ああ、冷蔵庫の中身が心配です。
- HIGEDARUMA
- もうひとつの問題が、子どもがすでに呪文を知っている、なんです。
- BANNO
- あはは。ラピュタを見たことがある子なら、言いたくなりますもんね。
- HIGEDARUMA
- 逆に、うれしい副産物もありました。重りは台の上に置いてあるだけなので、地震で揺れても落ちるんです。
- BANNO
- 声をかけなくても、揺れたら電気が止まる。シンプルな作りが、思わぬ役に立つんですね。
- HIGEDARUMA
- 作者は、毎晩ブレーカーを落として節電している事務所なら、そのまま使えるとも書いています。
- BANNO
- 最後に帰る人が、ひと言で電気を止めて帰れる。それはちょっと便利そうですね。
- BANNO
- 家では必要なかったとしても、作った意味はあったんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 作者自身、ブレーカーを落とす仕組みは、家庭ではまったく必要なかったと振り返っています。
- HIGEDARUMA
- でも、重りと小さなモーターで大きな力を得る、という発想は、ほかにも使えそうだ、と気づいたんです。
- BANNO
- その発想は、実際に何かに使われたんですか?
- HIGEDARUMA
- はい。重りの力でドアを開ける、IoT自動ドアを思いつけた、と書いているんです。
- BANNO
- 笑えるネタから、次の作品のヒントが生まれたんですね。
- HIGEDARUMA
- この作品は、MA2018 ヒーローズ・リーグに出品されて、ProtoPediaの作品を紹介する配信番組、ProtoPediaの時間でも取り上げられました。
- BANNO
- 作ったのは、keicafeさんです。
- HIGEDARUMA
- ふと目に入ったブレーカーを、声で動かしてみる。その遊び心がいいんですよね。
- BANNO
- では、今日の一歩。スマートスピーカーやスマホに話しかけて、家の何かを一つ動かしてみてください。
- BANNO
- 照明を消すだけでも、声で家が動く感覚がつかめますよ。
- HIGEDARUMA
- 作る側に回りたい人は、紐と重りで物を引っ張る実験もおすすめです。モーターがなくても、重さが仕事をしてくれるのを体感できます。
- HIGEDARUMA
- ただ、ブレーカーなど電気の設備は危ないので、そこは真似せず、身の回りの物で試してくださいね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とす、IoTブレーカーキラーでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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