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「OK Google、パルス!」で家が真っ暗に?「滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とすIoTブレーカーキラー」|小さなモーター+重りで大きな力

紹介した作品: 滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とすIoTブレーカーキラーProtoPedia での反響: 閲覧 940+ ・ ♥ 2

ProtoPedia の作品「滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とすIoTブレーカーキラー」を2人のMCが初心者目線で紹介。スマートスピーカーに「パルス!」と唱えると、家のブレーカーが本当に落ちる仕掛けです。「バルス」がスピーカーに断られた開発秘話、声→IFTTT→obniz→サーボ→重りの5段リレー、小さなモーターでも重りに仕事をさせれば大きな力が出せる理由、冷蔵庫や地震などの思わぬ問題と副産物、そして次の作品・IoT自動ドアへつながった発想まで。

チャプター

文字起こし(64行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とすIoTブレーカーキラー。
BANNO
名前がすごいですね。家庭を暗黒の世界に?
HIGEDARUMA
はい。IoT、つまりネットにつながった仕掛けで、声をかけるだけで家のブレーカーが本当に落ちるんです。
BANNO
ブレーカーって、玄関とかの高い所にある、レバーが並んだ箱ですよね。
HIGEDARUMA
そうです。電気を使いすぎたときなどに、家の電気を止めてくれる安全のためのスイッチなんです。
BANNO
それが声で落ちる。つまり、ひと言で家が真っ暗になるんですね。
BANNO
で、その滅びの呪文って、何と言えばいいんですか?
HIGEDARUMA
「OK Google、パルス!」です。
BANNO
パルス?滅びの呪文なら、バルスじゃないんですか?
HIGEDARUMA
バルスは、映画『天空の城ラピュタ』に出てくる有名な滅びの呪文ですね。作者も本当はバルスにしたかったんです。
HIGEDARUMA
ところが、スマートスピーカーにバルスと言うと、こう返されてしまったそうなんです。
HIGEDARUMA
「ラピュタ後の滅びの言葉ですね。申し訳ありませんが、私はラピュタ後には対応していません」。
BANNO
あはは、スピーカーに断られちゃったんですね。
HIGEDARUMA
はい。バルスでは登録できなかったので、点々を丸に変えて、パルスにしたんです。
BANNO
そもそも、どうしてブレーカーを落とそうと思ったんでしょうか?
HIGEDARUMA
作者は、玄関をスマートにする作品をいろいろ作ってきたんです。
HIGEDARUMA
それをやり尽くしてしまって、ふと目に入ったのが、玄関にあったブレーカーだったそうなんです。
BANNO
身近な物に目をつけるところが、作り手らしいですね。
BANNO
でも、声からどうやってレバーまで届くんですか?
HIGEDARUMA
5段のリレーになっているんです。まず、話しかけると操作してくれるスピーカー、Google Homeが呪文を聞き取ります。
HIGEDARUMA
次に、IFTTTという無料のサービスが、「これが起きたら、あれをする」とつないでくれます。
BANNO
呪文が聞こえたら、次の機械に知らせるんですね。
HIGEDARUMA
そうです。知らせを受けるのが、obnizという手のひらサイズの基板なんです。
HIGEDARUMA
ネットにつながっていて、つないだモーターをネット越しに動かせるんですよ。
HIGEDARUMA
そこにつないだのが、決めた角度までくるっと回る小さなモーター、サーボモーターです。
BANNO
じゃあ、そのモーターがレバーをぐいっと押し下げるんですか?
HIGEDARUMA
そこが面白いところで、手のひらに乗るような小さなサーボは、固いレバーを直接動かすほどの力は出しにくいんです。
BANNO
え、じゃあどうするんですか?
HIGEDARUMA
重りに働いてもらうんです。サーボは、台の上に置いた重りを、ちょんと押すだけ。
HIGEDARUMA
重りとレバーは紐でつながっていて、落ちる重さがレバーを引っ張って、ブレーカーを落とすんです。
BANNO
なるほど。高い所から物が落ちる力を使うんですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。理科でいう位置エネルギーですね。力の弱い部品でも、重さに仕事をさせれば大きな力が出せるんです。
BANNO
その重りって、何を使っているんですか?
HIGEDARUMA
作者の記事によると、試しに使ったのはガチャガチャのカプセルなんです。
BANNO
ガチャガチャのカプセル!一気に親しみがわきますね。
HIGEDARUMA
プログラムも、ウェブページ1枚で40行ほどです。サーボを45度で待たせて、180度まで回して押し出すだけなんです。
BANNO
既にある道具をつないで、最後のひと押しだけ自分で作ったんですね。
BANNO
でも、実際に家で使ったら、困ることもありそうですよね。
HIGEDARUMA
作者も正直に書いています。間違って呪文を唱えると電気が切れて大変。特に冷蔵庫が大変なことになる、と。
BANNO
ああ、冷蔵庫の中身が心配です。
HIGEDARUMA
もうひとつの問題が、子どもがすでに呪文を知っている、なんです。
BANNO
あはは。ラピュタを見たことがある子なら、言いたくなりますもんね。
HIGEDARUMA
逆に、うれしい副産物もありました。重りは台の上に置いてあるだけなので、地震で揺れても落ちるんです。
BANNO
声をかけなくても、揺れたら電気が止まる。シンプルな作りが、思わぬ役に立つんですね。
HIGEDARUMA
作者は、毎晩ブレーカーを落として節電している事務所なら、そのまま使えるとも書いています。
BANNO
最後に帰る人が、ひと言で電気を止めて帰れる。それはちょっと便利そうですね。
BANNO
家では必要なかったとしても、作った意味はあったんでしょうか?
HIGEDARUMA
作者自身、ブレーカーを落とす仕組みは、家庭ではまったく必要なかったと振り返っています。
HIGEDARUMA
でも、重りと小さなモーターで大きな力を得る、という発想は、ほかにも使えそうだ、と気づいたんです。
BANNO
その発想は、実際に何かに使われたんですか?
HIGEDARUMA
はい。重りの力でドアを開ける、IoT自動ドアを思いつけた、と書いているんです。
BANNO
笑えるネタから、次の作品のヒントが生まれたんですね。
HIGEDARUMA
この作品は、MA2018 ヒーローズ・リーグに出品されて、ProtoPediaの作品を紹介する配信番組、ProtoPediaの時間でも取り上げられました。
BANNO
作ったのは、keicafeさんです。
HIGEDARUMA
ふと目に入ったブレーカーを、声で動かしてみる。その遊び心がいいんですよね。
BANNO
では、今日の一歩。スマートスピーカーやスマホに話しかけて、家の何かを一つ動かしてみてください。
BANNO
照明を消すだけでも、声で家が動く感覚がつかめますよ。
HIGEDARUMA
作る側に回りたい人は、紐と重りで物を引っ張る実験もおすすめです。モーターがなくても、重さが仕事をしてくれるのを体感できます。
HIGEDARUMA
ただ、ブレーカーなど電気の設備は危ないので、そこは真似せず、身の回りの物で試してくださいね。
BANNO
さて、今日紹介したのは、滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とす、IoTブレーカーキラーでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
滅びの呪文で家庭を暗黒の世界に落とすIoTブレーカーキラー
作者: keicafe
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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