サ終で黙ったLINE CLOVAを、頭脳の入れ替えで復活|「サービス終了になった LINE CLOVA 達に第二の人生を歩ませる」
ProtoPedia の作品「サービス終了になった LINE CLOVA 達に第二の人生を歩ませる」を2人のMCが初心者目線で紹介。サービス終了で話さなくなったスマートスピーカーの頭脳を、ラズパイ入りの専用基板に差し替えて、ChatGPT としゃべるスピーカーとしてよみがえらせた魔改造。誰でも差し替えるだけで直せる形にした工夫まで。
チャプター
0:00オープニング0:20置物になったスピーカーを、もう一度しゃべらせる1:012022年10月末: サービス終了のお知らせ2:14元の頭脳は、中身の見えない箱3:21①声を拾う ②文字にする ③返事を考える ④声にする4:551作目: 電線で直接つないで試作6:57ヒーローズ・リーグ2023で3つの賞8:12エンディング
文字起こし(76行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、サービス終了になった LINE CLOVA 達に第二の人生を歩ませる。
- BANNO
- 第二の人生、ですか。スピーカーに?
- HIGEDARUMA
- はい。話しかけると答えてくれるスピーカーが、サービス終了でしゃべれなくなったんです。
- HIGEDARUMA
- それを、中身の頭脳だけ入れ替えて、もう一度しゃべるようにしちゃった作品なんですよ。
- BANNO
- 捨てずに、よみがえらせたんですね。今日はその思い切った改造、魔改造の話ですね。
- BANNO
- まず、LINE CLOVAって、どんなものだったんですか?
- HIGEDARUMA
- LINEが出していた、置いて使うスピーカーです。話しかけると、天気を教えてくれたり、音楽をかけてくれたり。
- BANNO
- キャラクターの形をした、かわいいスピーカーでしたよね。
- HIGEDARUMA
- ところが2022年10月の終わりに、サービスを終えます、というお知らせが出たんです。
- HIGEDARUMA
- そして2023年3月30日に、本当に終わりました。しかも夜中じゃなくて、お昼の2時ごろに止まったそうです。
- BANNO
- えっ、その日の途中で!心の準備ができてない人もいそうですね。
- HIGEDARUMA
- それ以来、話しかけても答えません。スマホの音を流すだけのスピーカーになってしまったんです。
- HIGEDARUMA
- 作者は、このことを一言、寂しいものです、と書いています。
- BANNO
- 分かります。毎日話しかけていた相棒が、急に黙っちゃうわけですもんね。
- HIGEDARUMA
- 見た目のキャラクターが好き、全方向に聞こえる音が好き、という人もいました。
- HIGEDARUMA
- 当時のSNSには、何とかしてほしい、という声がいくつも流れていたそうです。
- BANNO
- そこで作者さんが、何とかしちゃったと。
- BANNO
- でも、どうやって?会社のサービスが終わったら、もうどうしようもない気がしますけど。
- HIGEDARUMA
- 元の頭脳、つまり部品が載った板「基板」と、そのソフトは、中身が見えない箱みたいなものなんです。
- HIGEDARUMA
- しかもLINEのサービスにつながる前提で作られている。これを直すのは、現実的じゃないんですよ。
- BANNO
- じゃあ、お手上げ…?
- HIGEDARUMA
- そこで発想を変えたんです。直すんじゃなくて、頭脳ごと入れ替えちゃおう、と。
- HIGEDARUMA
- 入れ替える先は、ラズパイ。手のひらに乗るくらいの、小さなコンピューターです。
- BANNO
- 体はそのままで、頭だけ新しくする。脳の引っ越しみたいですね。
- HIGEDARUMA
- まさにそれです。作者は本体を分解して、中を流れる信号まで徹底的に調べました。
- HIGEDARUMA
- すると、スピーカーもボタンも光るランプもケースも、ほとんどそのまま使えると分かったんです。
- BANNO
- 見た目も音も、慣れ親しんだまま。持ち主にとっては、それが一番うれしいですね。
- BANNO
- 頭脳が新しくなって、どうやってまたしゃべるんですか?
- HIGEDARUMA
- 流れは4つです。まず、マイクで声を拾います。
- HIGEDARUMA
- 次に、その声をGoogleのサービスで文字にします。
- HIGEDARUMA
- その文字をChatGPTに渡して、返事を考えてもらう。最後に、返事を声にして、スピーカーからしゃべるんです。
- BANNO
- 聞く、文字にする、考える、しゃべる。人間の会話と同じ順番なんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。しかも中身がChatGPTなので、前よりずっと自由におしゃべりできるんですよ。
- BANNO
- それは第二の人生、パワーアップしてますね。
- HIGEDARUMA
- 面白い場面があって。作者がChatGPT入りのCLOVAに、会話の力を聞いてみたんです。
- HIGEDARUMA
- そしたら、本家のCLOVAは完全な会話ができる、とあっさり負けを認めた。作者のツッコミは、単なる謙遜か!です。
- BANNO
- あはは、新しい頭脳なのに、先輩を立てるんですね。
- HIGEDARUMA
- ほかにも、LINEのメッセージを声で送ったり、届いたメッセージを読み上げたり。
- HIGEDARUMA
- 時計や予定、ニュースの読み上げ、タイマーといった機能も作っています。
- BANNO
- 光るところは、どうなったんですか?
- HIGEDARUMA
- 底にある22個のランプも、作者が光らせ方を解き明かして、好きな色に光らせられるようになりました。
- HIGEDARUMA
- 使ったのは、ラズパイ、ChatGPT、Googleの音声サービス、VOICEVOXなど。
- BANNO
- でも、これって作者さんにしかできない改造ですよね?
- HIGEDARUMA
- 最初はそうでした。1作目は、部品どうしを宙に浮いた電線で直接つないで作ったんです。
- HIGEDARUMA
- 中がとても狭くて、普通の電線が通らない。細い線をテープで束ねて、自分で平たいケーブルを作ったり。
- BANNO
- ケーブルまで手作り!根気がいりますね。
- HIGEDARUMA
- 動きはしたけれど、作者いわく、とっても複雑になってしまいました。
- HIGEDARUMA
- 作り方を記事で公開したものの、作者自身が、複雑すぎて誰も真似しない感じでした、と書いています。
- BANNO
- あー、せっかく公開しても、試せる人がいなかった。
- HIGEDARUMA
- そこで2作目です。元の頭脳の板と、形もつなぎ口も同じ、専用の板を作ったんです。
- HIGEDARUMA
- 元の板2枚を外して、この専用の板に差し替えるだけ。それで改造できるんですよ。
- BANNO
- 差し替えるだけ!それなら、私でもできるかもって思えます。
- HIGEDARUMA
- 作者は、基板を入れ替えるだけで出来れば、皆で試すことが出来るのでは、と考えたそうです。
- HIGEDARUMA
- まず10枚ほどを、ほとんど手作業ではんだ付けして、ネットのお店で売り始めました。
- HIGEDARUMA
- 増やして作っても、結構すぐになくなる、と作者が書くほどなんです。
- BANNO
- 自分のCLOVAだけじゃなくて、みんなのCLOVAを救いにいったんですね。
- HIGEDARUMA
- 作者の言葉そのままです。出来るだけ多くのLINE CLOVAを救いたい。
- HIGEDARUMA
- 動かすソフトも、誰でも見られる形で公開しています。
- BANNO
- その後、何か新しい動きはあったんですか?
- HIGEDARUMA
- 発表を重ねるうちに、小さいほうのCLOVA miniを持っている人のほうが多いのでは、と気づいたんです。
- HIGEDARUMA
- miniは中がもっと狭い。そこで、さらに小さなコンピューターで入りそうな板を設計して、挑戦を続けています。
- BANNO
- 聞いた人の声を、ちゃんと次の作品につなげているんですね。
- BANNO
- 作ったのは、TakSanさんとMEMETANさんです。
- BANNO
- コンテストでも評価されたんですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。ヒーローズ・リーグ2023で、Internet of Awesome Things賞、VUI賞、私がわくわく賞の3つをもらっています。
- BANNO
- 作り方の記事や、専用基板のページは、概要欄に置いておきますね。
- BANNO
- では、今日の一歩。家の引き出しで眠っている機械を、ひとつ思い浮かべてください。
- BANNO
- サービスが終わったスピーカーでも、動かなくなったおもちゃでもいいんです。まだ使える部分はどこか、眺めてみる。
- HIGEDARUMA
- もう一歩いくなら、作者の記事を読んでみてください。分解の手順が写真つきで載っていて、中がどうなっているか見えてきますよ。
- HIGEDARUMA
- ただし、電池が入っている物は、無理に開けないでくださいね。
- HIGEDARUMA
- 捨てる前に、ちょっと中をのぞいてみる。それが魔改造の第一歩なんです。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、眠っていたスピーカーを頭脳の入れ替えでよみがえらせた作品、サービス終了になった LINE CLOVA 達に第二の人生を歩ませるでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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