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お題の色を部屋じゅう探し回る「M5いろさがし」|小学生が作った2人対戦ゲーム

紹介した作品: M5いろさがしProtoPedia での反響: 閲覧 1,300+ ・ ♥ 17

ProtoPedia の作品「M5いろさがし」を2人のMCが初心者目線で紹介。画面に出たお題の色に一番近い色を部屋の中から探してきて、カラーセンサーで読み取らせる2人対戦ゲームです。材料は手のひらサイズのコンピューター M5StickC Plus とカラーセンサーの2つだけ。色の近さを数字で比べる仕組み、1人用の前作から対戦型へ伸ばした発想、全国大会のワークショップ教材になった広がり。ヒーローズ・リーグ 2024 でひげだるま賞を贈った HIGEDARUMA が、その理由を語ります。

チャプター

文字起こし(73行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、M5いろさがし。
BANNO
いろさがし。色を探すゲーム、ということですか?
HIGEDARUMA
そうなんです。画面にお題の色が出て、それに一番近い色を、部屋の中から探してくる。2人で競う対戦ゲームなんですよ。
BANNO
部屋の中が、まるごとゲームの会場になるんですね。
HIGEDARUMA
しかも作者のotamaさんは、小学生なんです。そして実は、私がひげだるま賞を贈った作品でもあるんですよ。
BANNO
えっ、小学生! それは、じっくり聞かせてください。
BANNO
まずは遊び方から。何を持って遊ぶんですか?
HIGEDARUMA
手のひらに乗る、小さな赤い機械です。画面とボタンが付いていて、ケーブルの先に、色を読み取るセンサーがつながっています。
BANNO
赤い本体と、白い小さな部品ですね。どうやって始めるんですか?
HIGEDARUMA
ボタンを押すと、画面の上半分に、お題の色がぱっと出ます。たとえば、緑色。
BANNO
緑色! じゃあ、部屋の中から緑のものを探すわけですね。
HIGEDARUMA
そうです。1人目が緑っぽいものを見つけたら、センサーをぴたっと当てて、ボタンで読み取ります。
BANNO
たとえば植木の葉っぱとか、本の表紙とか。探し回るのが楽しそうです。
HIGEDARUMA
2人目も、同じように探して読み取ります。
BANNO
そして、勝ち負けは?
HIGEDARUMA
2人とも読み取ると、画面の下に結果が出ます。お題の色により近かった方が勝ちです。
BANNO
もう一度ボタンを押せば、次の勝負。操作はボタン1つだけなんですね。これなら小さい子でも遊べます。
HIGEDARUMA
そうなんです。そして、この遊びのいいところは、じっとしていられないところなんですよ。
BANNO
ああ、なるほど。お題の色を探して、みんなで部屋のすみまで動き回るんですね。
HIGEDARUMA
画面の中だけで終わらないゲーム。そこが、この作品の一番の魅力なんです。
BANNO
でも、こういう機械って、作るのが難しそうなイメージがあります。
HIGEDARUMA
それが、材料はたった2つなんです。1つ目は、M5StickC Plus。画面とボタンと電池が入った、手のひらサイズの小さなコンピューターです。
BANNO
スマホを、うんと小さくしたようなもの、ですか?
HIGEDARUMA
イメージはそれに近いです。2つ目が、カラーセンサー。当てたものの色を、数字にして読み取る部品です。
BANNO
その2つは、どうやってつなぐんですか?
HIGEDARUMA
ケーブル1本で、差し込むだけ。作者も作品ページに、とても簡単です、と書いているんですよ。
BANNO
差し込むだけなら、私にもできそうです。
BANNO
ここで素朴な疑問です。お題の色に近いって、機械はどうやって決めるんですか?
HIGEDARUMA
まず、色を数字にします。どんな色も、赤・緑・青の、3つの光の混ぜ具合で表せるんです。
BANNO
絵の具を混ぜるみたいに、ですか?
HIGEDARUMA
そんな感じです。それぞれ0から255までの数で、強さを表します。お題の色は、この3つの数を、サイコロを振るように、でたらめに決めているんです。
BANNO
だから毎回、違うお題が出るんですね。
HIGEDARUMA
そして、読み取った色とお題の色で、赤がどれだけずれているか、緑はどうか、青はどうか、を比べます。
BANNO
3つのずれを、それぞれ見るんですね。
HIGEDARUMA
その3つのずれを、計算で1つのずれにまとめます。このずれが小さい方が、お題に近い。つまり勝ちです。
BANNO
なるほど! 色の近さを、ものさしで測れる数字にしちゃうんですね。
HIGEDARUMA
まさに、色のものさしです。もう一つ、エンジニアとして感心したのが、デバッグモードなんですよ。
BANNO
デバッグ、って何ですか?
HIGEDARUMA
プログラムの間違いを探して、直すことです。Bボタンを押すと、お題と2人の色の数字が、画面に出るんです。
BANNO
機械の判定を、自分の目で確かめられるわけですね。
HIGEDARUMA
はい。本当に計算が合っているかを確かめるため、と書いています。作りっぱなしにしない姿勢が、すごくいいんです。
BANNO
プログラムは、どうやって書いたんですか? 英語の文字が、ずらっと並ぶ感じですか?
HIGEDARUMA
いいえ。UIFlowという道具で、ブロックを並べて作っています。子ども向けのScratchに近い作り方なんです。
BANNO
ブロックなら、とっつきやすいですね。
BANNO
そもそも、どうしてこのゲームを作ろうと思ったんでしょう?
HIGEDARUMA
実はこれ、2作目なんです。前の作品は、M5いろあつめ。色を25個集めたらクリア、という1人用のゲームでした。
BANNO
集めるゲームから、探すゲームへ。
HIGEDARUMA
作者は、もっとゲームらしくして、対戦型にしたら面白いのでは、と考えたんです。
BANNO
自分で遊んで、もっと面白くできないかなって考える。作る人の目線ですね。
HIGEDARUMA
作者の感想もいいんですよ。画面があると、文字や数字を分かりやすく出せる。これからもプログラミングを続けたい、と。
BANNO
作って、気づいて、また次を作りたくなる。いい流れです。
BANNO
しかもこの作品、そのあと広がっていったんですよね。
HIGEDARUMA
はい。子ども向けのプログラミング道場、CoderDojoの全国大会で、このゲームを作るワークショップが開かれたんです。
BANNO
作品が、そのまま教材になったんですか!
HIGEDARUMA
そうなんです。作者本人も、教える側のお手伝いとして参加しました。参加したのは、子どもと大人をあわせて7人です。
BANNO
作った人が、今度は教える側に。かっこいいですね。
HIGEDARUMA
作り方の資料も、GitHubというサイトで公開されています。
BANNO
では、審査員のひげだるまさん。どうして、この作品に賞を贈ったんですか?
HIGEDARUMA
デモ動画が、とにかく楽しそうだったんです。みんなが一緒に動き回って、部屋のすみの色まで探している。
BANNO
説明を聞かなくても、見ただけで楽しさが伝わるんですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。これからも、自分の作品で、たくさんの人を笑顔にしてほしい。そんな思いも込めました。
HIGEDARUMA
ちなみに、M5Stack Japan Creativity Contest 2024 でも、学生優秀賞を受賞しています。
BANNO
2つのコンテストで評価されたんですね。おめでとうございます!
BANNO
作ったのは、otamaさんと、ひげぽけっとさんです。
HIGEDARUMA
作り方の資料とプログラムは、概要欄にリンクをまとめておきますね。
BANNO
では、今日の一歩。機械がなくても大丈夫です。家族や友だちと、お題の色を1つ決めて、部屋の中で一番近いものを探してみてください。
HIGEDARUMA
作ってみたくなったら、材料はたった2つ。Scratchで遊んだことがあれば、ブロックで始められますよ。
BANNO
遊びたい、を形にした小学生がいる。私たちも、何か1つ作ってみたくなりますね。
BANNO
さて、今日紹介したのは、部屋じゅうを探し回る色さがし対戦ゲーム、M5いろさがしでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
M5いろさがし
作者: otama・ひげぽけっと
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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