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回し過ぎると、たこが怒る!?車の回転数を顔で教える自作メーター「たこメーター?」

紹介した作品: たこメーター?ProtoPedia での反響: 閲覧 3,200+ ・ ♥ 34

ProtoPedia の作品「たこメーター?」を2人のMCが初心者目線で紹介。車の診断用の差し込み口(OBDII)に挿すだけで、エンジンの回転数と水温を小さな画面に表示し、回転数は「たこの口の位置」、回し過ぎると、たこが「おこ」になる自作メーターです。タコメーターとは何か、車の中のコンピューターの会話(CAN)を聞く仕組み、奥さんの一言から生まれたたこの誕生秘話、SNS・雑誌記事・バイク版・プログラム販売へ広がったその後まで。

チャプター

文字起こし(73行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、たこメーター?です。
BANNO
はてなマークまで付いてますね。たこって、あの海のタコですか?
HIGEDARUMA
見てください。小さな画面の真ん中に、赤いたこがいるんですよ。
BANNO
本当だ、かわいい!目がくりっとしてますね。
HIGEDARUMA
このたこ、口がメーターの針の代わりなんです。口の位置で、エンジンの回り具合を指しているんですよ。
HIGEDARUMA
しかも回し過ぎると、たこが怒るんですよ。作者いわく「おこ」です。
BANNO
メーターが怒るんですか。今日はこの、かわいいのにちゃんと役に立つメーターの話ですね。
BANNO
でも正直、タコメーターって名前から分かってないんです。何を測るものなんですか?
HIGEDARUMA
エンジンが1分間に何回まわっているか、つまり回転数を見せるメーターなんです。
HIGEDARUMA
たとえば普通の車なら、信号待ちで止まっているときでも、1分間におよそ700回から800回まわっています。
BANNO
止まっていても、そんなに回ってるんですね。じゃあ、たこは関係ないんですか?
HIGEDARUMA
はい、生き物のタコとは関係ないんです。速さを表すギリシャ語が名前の元で、そこに海のたこを掛けたダジャレなんですよ。
BANNO
あはは、そういうことか。それで、回し過ぎるとどうなるんですか?
HIGEDARUMA
メーターの端に赤い範囲があって、レッドゾーンと呼びます。そこまで回すと、エンジンを傷めるおそれがあるんです。
HIGEDARUMA
たこメーターの目盛りは、0から8まで。数字1つで、1分間に1000回です。8なら8000回なんです。
HIGEDARUMA
たこメーターでは、口がその赤い範囲まで行くと、たこが怒った顔に変わります。目の横に怒りマークまで出るんですよ。
BANNO
数字を読まなくても、顔を見るだけで「あ、回し過ぎた」って分かるわけですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。それに下の段には水温、つまりエンジンを冷やす水の温度も出ます。写真では58度でした。
BANNO
顔で回転数、文字で温度。小さいのに、ちゃんと計器なんですね。
BANNO
ところで、車のどこから回転数を持ってくるんでしょう。配線を切ったりするんですか?
HIGEDARUMA
切らないんです。今どきの車には、運転席の足元あたりに、診断用の差し込み口があるんですよ。
HIGEDARUMA
OBDIIと呼ばれる口で、整備工場が故障を調べるときに使います。
BANNO
そこに挿すだけで、車の情報がもらえるんですか。
HIGEDARUMA
そうなんです。車の中では、たくさんのコンピューター同士が、CANというルールで会話しています。
HIGEDARUMA
その会話に加わって、「今、回転数いくつ?」と聞くんですよ。
BANNO
車に話しかけてるんだ。なんだか、たこが車と会話してるみたいですね。
HIGEDARUMA
全体の構成を見てみましょう。差し込み口から、CAN-BUSユニットという通訳役の部品を通して、小さなコンピューターにつなぎます。
HIGEDARUMA
その小さなコンピューターが、M5Atom S3です。画面付きで、大きさはたった2.4センチ角なんですよ。
BANNO
2.4センチって、切手くらいの大きさですよね。
HIGEDARUMA
そうです。電気は車の12ボルトを、この部品が使える5ボルトに下げて使っています。
BANNO
どの車でも動くんでしょうか?
HIGEDARUMA
車によって、会話のやり方に2種類の方言があるんです。たこメーターはその両方に対応しています。
HIGEDARUMA
作者は、ルノーのトゥインゴと、フィアットの500という車で動くのを確かめています。
BANNO
使っている部品も、まとめてみますね。
HIGEDARUMA
プログラムは、電子工作で定番のArduinoで書かれています。部品の数がすごく少ないのが、いいところなんです。
BANNO
それにしても、どうしてこれを作ろうと思ったんでしょう。
HIGEDARUMA
始まりは、作者のmooさんの愛車、ルノーのトゥインゴに、タコメーターが付いていなかったことなんです。
BANNO
無いなら、自分で作っちゃえと。
HIGEDARUMA
まさにそれです。2023年に、自称世界最小のOBDⅡタコメーターとして、コンテストに出しています。
HIGEDARUMA
最初は四角い画面に、棒グラフで回転数を出すだけの、真面目なメーターでした。
BANNO
そこから、どうしてたこになったんですか?
HIGEDARUMA
完成したメーターを見た奥さんが、こう言ったそうなんです。
HIGEDARUMA
「タコメーターやから、たこっぽい外装でもつけたら」。
BANNO
あはは、奥さん最高ですね!ダジャレがきっかけなんだ。
HIGEDARUMA
ただ、外側の飾りを作るより、画面の絵を変えるほうが手間が少なかった。それで画面の中にたこが住むことになったんです。
HIGEDARUMA
絵は、ピタゴラスイッチなどを手がけるユーフラテスの、シンプルでとぼけた作風を参考にしたそうですよ。
BANNO
だから、あのゆるい顔なんですね。家族の一言を、ちゃんと形にしちゃうのが素敵です。
HIGEDARUMA
そして2024年、たこメーターに進化して、同じコンテストにもう一度出したんです。
BANNO
その後、このたこはどうなったんですか?
HIGEDARUMA
まず、画面が0.85インチの、もっと小さい小たこメーターも生まれました。
HIGEDARUMA
SNSに載せたら、とても多くの人に見られて、欲しいという声も届いたんです。
BANNO
分かります。私も欲しくなりましたもん。
HIGEDARUMA
2024年の8月には、クルマ雑誌ベストカーのウェブサイトで、記事にもなりました。
BANNO
雑誌の記事に!ダジャレから始まって、そこまで行くんですね。
HIGEDARUMA
さらに、バイクにも付けたいという声に応えて、バイク用の仕組みも作りました。
HIGEDARUMA
エンジンに火花を飛ばす電気の合図を拾って、回転数を数えるんです。SNSで試してくれるライダーを募って、試験もしていました。
BANNO
見てくれる人と一緒に、作品が育っていったんですね。
HIGEDARUMA
丸い画面のM5Dial向けのプログラムも、1000円で売り出しています。
HIGEDARUMA
作者は販売のとき、「素人のおっさんが作ったへにょへにょソースコードですが」と書いていたんですよ。
BANNO
その謙虚さ、いいですね。実際に買って、自分のバイクに付けた人のブログもあるそうです。
BANNO
今日の話をまとめると、無いなら作る、作ったら楽しくする、ですね。
HIGEDARUMA
はい。自分の車の不満と、家族のダジャレ。身近なものだけで、人に届く作品になったんです。
BANNO
作ったのは、クセの強い車と電子工作が大好きな、mooさんでした。
BANNO
作品ページやデモ動画のリンクは、概要欄に置いておきますね。
BANNO
では、今日の一歩。車に乗る人は、運転席の足元をのぞいて、診断用の差し込み口を探してみてください。
HIGEDARUMA
見つかったら、その車の中ではもう、コンピューター同士が会話しているんです。そう思うだけで、車が少し違って見えますよ。
BANNO
車に乗らない人は、身の回りの数字を出すものに、顔を付けるとしたら?と考えてみてください。
HIGEDARUMA
体重計が太ると怒るとか。その思いつきが、次のたこメーターになるかもしれません。
BANNO
さて、今日紹介したのは、回し過ぎるとたこが怒るメーター、たこメーター?でした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
たこメーター?
作者: moo
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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