ProtoPedia Video Maker

大きな音の方へ、猫耳がピクッ「電脳カチューシャ(ねこのみみとおともだち)」|スマホの次の「人の拡張」

紹介した作品: 電脳カチューシャ(ねこのみみとおともだち)ProtoPedia での反響: 閲覧 740+ ・ ♥ 2

0回再生作者の方へ: 素材のダウンロード

リストに保存

電脳カチューシャ(ねこのみみとおともだち)

    3分版をリクエスト(作者キット)

    ProtoPedia の作品「電脳カチューシャ(ねこのみみとおともだち)」を2人のMCが初心者目線で紹介。スマホを持ち歩くのは「人の拡張」。では次の拡張は?チームe(電脳カチューシャ-もふ研)の答えは、大きな音がするとその方向へ猫の耳がピクッと向くカチューシャでした。左右2つのマイクに音が届く時間のずれで方向を出す仕組み、本格的な計算から簡単なやり方へ切り替え、正確さより「なんとなく音の方を向く」かわいさを選んだ割り切り、宇宙人の目や猫の手といった「おともだち」、次の目標のねこのしっぽまで。

    チャプター

    文字起こし(87行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、電脳カチューシャ、ねこのみみとおともだち。
    BANNO
    カチューシャに猫の耳ですか?かわいいですね。でも、電脳って?
    HIGEDARUMA
    ただの飾りじゃないんです。大きな音がすると、その方向へ、猫の耳がピクッと向くんですよ。
    BANNO
    えっ、耳が勝手に動くんですか!本物の猫みたいに?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。後ろで誰かが大きな声を出したら、頭の上の耳が、くるっとそっちを向くんです。
    BANNO
    それは見てみたいです。作ったのは、どんな人たちなんでしょう?
    HIGEDARUMA
    チームe、電脳カチューシャもふ研という、4人のチームです。
    BANNO
    そもそも、どうして猫耳を作ろうと思ったんでしょうね?
    HIGEDARUMA
    出発点は、意外とまじめな問いなんです。作者は、スマホについてこう書いています。
    HIGEDARUMA
    気が付くと、みんなスマホを持ち歩いて、いつでも使っている。これは、人の拡張です、と。
    BANNO
    人の拡張?スマホが、ですか?
    HIGEDARUMA
    はい。スマホがあれば、遠くの人と話せるし、知らない道も迷わず歩けますよね。体だけではできないことを、道具が足してくれているんです。
    BANNO
    なるほど。言われてみれば、スマホって、もう体の一部みたいなものですね。
    HIGEDARUMA
    そこで作者は考えました。じゃあ、次に来る拡張は何だろう?
    HIGEDARUMA
    体に道具を足して、できることや感じ方を広げる。これを身体拡張と言います。その道具として考えたのが、電脳カチューシャなんです。
    BANNO
    で、最初の答えが猫耳。大きな話から、急にかわいくなりましたね。
    HIGEDARUMA
    作者いわく、大きな音がすると猫の耳がピクッとそちらを向く、あれを実現したかったそうです。
    BANNO
    猫って、寝ていても物音がすると、耳だけこっちに向けますよね。あれ、大好きです。
    HIGEDARUMA
    ちなみに、出展したイベントの一つ、テックシーカーハッカソン2024のテーマは、子どもの生活をハックしよう、でした。
    BANNO
    だから作品の説明にも、未来の子どもたちのためのガジェット、とあるんですね。
    BANNO
    では、このカチューシャには、何が付いているんですか?
    HIGEDARUMA
    これが試作の写真です。黒いカチューシャの左右に、青く光る三角の耳が付いていますよね。
    HIGEDARUMA
    耳の根元の黒い箱が、サーボモーター。角度を指定すると、その角度までくるっと回ってくれる、小さなモーターです。
    BANNO
    ラジコンの車で、ハンドルを切るときに使うような、あれですか?
    HIGEDARUMA
    まさにそれです。左右の耳に1つずつ、合わせて2つ付いています。
    BANNO
    耳そのものは、どうやって作ったんですか?
    HIGEDARUMA
    M5Stackという会社の、NECOという部品を使っています。猫の耳の形に、光るLEDが並んだ部品なんです。
    HIGEDARUMA
    それを、3Dプリンターで作った小さな部品で、サーボに取り付けています。
    BANNO
    猫耳の形の部品が売っているんですね!それは知らなかったです。
    HIGEDARUMA
    そして大事なのが、カチューシャの前の左右に付いた、2つのマイクです。
    BANNO
    耳が2つに、マイクも2つ。人間の耳みたいですね。
    HIGEDARUMA
    全体の組み立てを、まとめてみますね。
    HIGEDARUMA
    頭脳はM5AtomS3という、親指の先ほどの小さなコンピューター。電池は、単3電池2本です。
    BANNO
    電池2本で動くなら、気軽に頭に付けられますね。
    HIGEDARUMA
    しかも、コンピューターと電池を左右に振り分けて付けているんです。頭の上で重さが片寄らないように、という工夫だと思います。
    BANNO
    さて、肝心なところです。どうやって、音のした方向が分かるんですか?
    HIGEDARUMA
    ばんのさん、目を閉じていても、右から呼ばれたら、右だって分かりますよね。
    BANNO
    分かります。なんとなく、右から聞こえるなって。
    HIGEDARUMA
    あれは、音が右の耳に、ほんの少しだけ早く届くからなんです。左の耳には、ほんのわずか遅れて届きます。
    HIGEDARUMA
    人の脳は、この左右のずれを感じ取って、方向を判断しているんです。
    BANNO
    へえ、そんな一瞬の差で分かるんですか!
    HIGEDARUMA
    電脳カチューシャも、同じことをしています。左右のマイクで同時に音を録って、少しずつずらしながら重ねてみるんです。
    BANNO
    2つの録音を、重ねてみる?
    HIGEDARUMA
    はい。いちばんぴったり重なったときの、ずらした幅が、届いた時間の差。そこから、音の方向を計算します。
    BANNO
    ぴったり重なるところを探す。パズルみたいですね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。あとは、その方向に合わせて、サーボで耳を回すだけ。耳は、20度から160度の間で動くように決めてあります。
    BANNO
    仕組みを聞くと、意外とシンプルなんですね。
    HIGEDARUMA
    実は、最初からシンプルだったわけじゃないんです。始めは、FFTという本格的な計算を使っていました。
    HIGEDARUMA
    音を、高い音や低い音に分けて調べる、難しい計算です。でも、いろいろ試した末に、簡単なやり方に切り替えたんです。
    BANNO
    難しい方をやめちゃったんですか?ちょっと、もったいない気もしますけど。
    HIGEDARUMA
    そこに、この作品のいちばんの魅力があるんです。作者は、こう書いています。
    HIGEDARUMA
    計算された角度は、かなり誤差を含みます。でも、角度の正確さより、なんとなく大きな音の方向を向くことを大事にした、と。
    BANNO
    なんとなく!それ、すごくいいですね。本物の猫だって、きっちり音の方を向いているわけじゃないですもんね。
    HIGEDARUMA
    しかも、耳が動きすぎないように、動きをなめらかにする工夫も足しているんです。
    BANNO
    正確さより、見た人がかわいいと感じること。使う人の気持ちを先に考えた、いい判断だと思います。
    HIGEDARUMA
    正直な注意書きもあって。今は周りの音をずっと計算しているので、耳がいつも、ざわざわ動いているそうです。
    BANNO
    ざわざわ動く猫耳。それはそれで、生きているみたいで、かわいい気がします。
    HIGEDARUMA
    それと、耳を動かすプログラムの例が、作品ページに載っているんです。マイクから音を取り込んで、サーボを回すところまで。
    BANNO
    作り方まで見られるんですね。自分でも作ってみたい人には、ありがたいですね。
    HIGEDARUMA
    使うマイクによって設定の値が変わるので注意、という一言も添えてあります。親切ですよね。
    BANNO
    ところで、タイトルの、おともだち、というのは?
    HIGEDARUMA
    こちらが完成形の写真です。ピンクの土台の上に、黒い猫耳が2つ。真ん中には、小さなカメラが付いています。
    HIGEDARUMA
    そして横には、緑の大きな目玉。作者いわく、人の顔をのぞきこむ、宇宙人の目です。
    BANNO
    目玉がこっちを、のぞきこんでくるんですか?かわいいけど、ちょっとドキッとしますね。
    HIGEDARUMA
    もう一つのおともだちが、猫の手です。こちらは、電脳ネコの手という別の作品として、ページが作られています。
    BANNO
    猫の手って、猫の手も借りたい、の、猫の手ですか?
    HIGEDARUMA
    まさにそこから来ています。もう一本腕があったら便利じゃないか、と考えて、胸に付ける3本目の腕を作ったんです。
    HIGEDARUMA
    カメラで相手の手の形を見分けて、グーならネコパンチ、パーならお手、チョキならハイタッチをしてくれます。
    BANNO
    じゃんけんで遊べる猫の手!子どもが喜びそうですね。
    BANNO
    耳に、目に、手。おともだちが、どんどん増えていくんですね。
    HIGEDARUMA
    作者は最後に、こう書いています。次の目標は、もちろん、ねこのしっぽです。
    BANNO
    もちろん、なんですね!しっぽまで付いたら、もう完全に猫になれますね。楽しみです。
    HIGEDARUMA
    使われている道具は、この4つです。
    HIGEDARUMA
    猫耳の頭脳がM5AtomS3。猫の手には、SPRESENSEというボードと、そのカメラが使われています。
    BANNO
    作ったのは、チームe、電脳カチューシャもふ研の4人です。
    HIGEDARUMA
    リーダーで画像認識の担当、企画と作詞作曲の担当、技術の相談役、そして、ロボットの設計ともふもふの外装の担当。
    BANNO
    もふもふの外装担当!そんな役割があるチーム、楽しそうですね。
    BANNO
    出展したのは、M5Stack Japan Creativity Contest 2024と、テックシーカーハッカソン2024、そして、ものづくりのイベント、つくろか、です。
    BANNO
    では、今日できる、いちばん小さな一歩です。
    BANNO
    目を閉じて、誰かに手をたたいてもらってください。どっちから聞こえたか、当ててみましょう。
    HIGEDARUMA
    当たったら、それが左右の時間差の力です。次は作品ページで、耳を動かすプログラムの例を、のぞいてみてください。
    BANNO
    自分の耳がやっていることを、機械にやらせてみる。そう思うと、ちょっと作ってみたくなりますね。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、音のした方へ猫耳がピクッと向く、電脳カチューシャ、ねこのみみとおともだちでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    電脳カチューシャ(ねこのみみとおともだち)
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

    この動画の公開に問題がある場合は 取り下げを依頼してください。運営者が内容を確認し、取り下げることにした場合は非公開にします。

    あなたの作品も、動画で紹介します

    ProtoPedia の作品ページの URL を送るだけで、夜のうちに紹介動画に仕上げます。対象は CC BY 4.0 の作品です。

    動画をリクエストする