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手のひらの手作り端末からLINEやSlackへ「だいたいスマホ」|箱を線でつなぐだけで作る、大体スマホで代替スマホ

紹介した作品: だいたいスマホProtoPedia での反響: 閲覧 880+ ・ ♥ 9

ProtoPedia の作品「だいたいスマホ」を2人のMCが初心者目線で紹介。タッチ画面つきの小さなボード Moddable Two を、LINE・Slack・Discord・Gmail とメッセージをやりとりできる端末にした作品です。処理の箱を線でつなぐ道具 Node-RED と Node-RED MCU で、端末の画面もサーバー側の処理もまとめて作っています。2日間のハッカソンを掛け持ちしながら1人で形にし、その後は足りない部品を自作して公開した「無ければ作ってしまおう」の背景まで。

チャプター

文字起こし(76行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、だいたいスマホ。
BANNO
だいたいスマホ。なんだか、ゆるい名前ですね。
HIGEDARUMA
実はかけ言葉なんです。大体スマホっぽい、の大体と、スマホの代わり、の代替。
BANNO
なるほど、だいたいが二つ。うまいですね!
HIGEDARUMA
手のひらサイズの電子工作の板に画面が付いていて、それでLINEやSlackとやりとりできるんですよ。
BANNO
え、自分で作った機械で、いつものアプリとつながるんですか?
BANNO
まずは、実際に動いているところを見せてください。
HIGEDARUMA
画面には、LINE、Slack、Discord、それにカメラのボタンが並んでいます。
HIGEDARUMA
項目をタッチすると、小さなキーボードが出てくるんです。
BANNO
本当だ、スマホの文字入力にそっくりですね。
HIGEDARUMA
たとえばメールの欄に、ハロー、と打って送ってみます。
HIGEDARUMA
すると、パソコンのGmailに、ハロー、のメールがちゃんと届くんですよ。
BANNO
おお!手作りの端末からメールが送れちゃうんですね。
HIGEDARUMA
DiscordとSlackは、送るだけじゃなくて受け取ることもできるんです。
HIGEDARUMA
パソコンから送ったメッセージが、端末の画面に届いて表示されます。
BANNO
届いたメッセージを、手のひらで読めるわけですね。ちょっとポケベルみたいで楽しいです。
HIGEDARUMA
見た人からも、現代版ポケベルのよう、という声が出ていましたね。
BANNO
そういえば、カメラのボタンもありましたね。
HIGEDARUMA
スマホならカメラも欲しい、ということで、別の電子工作の板のカメラとつないでいるんです。
BANNO
でも、これだけいろいろつなぐのって、プログラムを山ほど書くんじゃないですか?
HIGEDARUMA
それが、ほとんど書いていないんです。使ったのは、Node-REDという道具なんですよ。
BANNO
Node-RED、ですか。
HIGEDARUMA
処理の箱を画面に並べて、線でつなぐと、それがそのままプログラムになるんです。
HIGEDARUMA
後ろの画面に見える色付きの箱が、それです。LINEの箱、Slackの箱、という具合ですね。
BANNO
レゴブロックをつなげるみたいな感じでしょうか。
HIGEDARUMA
まさにそうです。しかも、Node-RED MCUという追加の仕組みを使うと…
HIGEDARUMA
箱を並べて作った画面を、そのまま小さな端末に書き込めるんです。
BANNO
じゃあ、端末の画面のボタンも、箱を並べて作ったんですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。作者さんは、全部をNode-REDの上で完結させている、と書いています。
BANNO
全体はどんな仕組みになっているんでしょう?
HIGEDARUMA
真ん中の司令塔は、キーボードと一体になった小さなパソコン、Raspberry Pi 400です。
HIGEDARUMA
手元の端末と司令塔は、伝言板のような仕組みでメッセージを受け渡しています。
BANNO
伝言板に書き込んで、相手が読みに来る、みたいなことですか?
HIGEDARUMA
そうです。そして司令塔が、SlackやDiscordの窓口とやりとりしてくれるんです。
BANNO
図の上のほうにある、enebularというのは何でしょう?
HIGEDARUMA
LINEのボットとGmailは、インターネット上にあるNode-REDのサービスを経由しているんです。
HIGEDARUMA
LINEのボットは、鍵のかかった安全な通信のアドレスが必要で、家の司令塔だけでは用意しにくかったんですよ。
BANNO
なるほど、正面から入れないから、回り道をしたんですね。
BANNO
使った材料もまとめて見せてもらえますか?
HIGEDARUMA
端末、司令塔、カメラ、それに各サービスの窓口です。
HIGEDARUMA
カメラの写真は、作者さんの手持ちのiPhone 8と撮り比べたそうです。
BANNO
結果はどうだったんですか?
HIGEDARUMA
作者さんいわく、こっちのカメラのほうが、きれいかも、だそうです。
BANNO
手作りカメラが、スマホに勝っちゃうかもしれないんですね。
BANNO
これは、どんな場で作られたんですか?
HIGEDARUMA
ヒーローズ・リーグ2023のハッカソンです。期間は2日間でした。
HIGEDARUMA
作者さんは、この板がちょうどスマホくらいの厚さだったので、マイコンでスマホを作ってやろう、と思い立ったそうです。
BANNO
マイコン、というのは、電子工作で使う小さなコンピューターのことですね。いい意気込みです!
HIGEDARUMA
しかも作者さんは、そのうち1日ちょっと、別のハッカソンにも参加していたんですよ。
BANNO
ええっ、掛け持ちですか!それでここまで作ったんですか?
HIGEDARUMA
はい、しかも1人で、ハードもソフトも全部です。
HIGEDARUMA
作者さんは、短い期間でいろいろできた、ローコードならではの開発速度かもしれない、と振り返っています。
BANNO
ローコードって、さっきの、コードをほとんど書かずに箱をつなぐ作り方のことですね。
HIGEDARUMA
そうです。ただ、楽だったわけではないんです。最初の道具の準備で、かなり苦労したそうで。
HIGEDARUMA
発表では、準備がちょっと地獄なだけで、それさえ越えればボタンを並べるだけで画面が作れる、と話していました。
BANNO
地獄、って言っちゃうんですね。でも、越えた先は楽しいと。
HIGEDARUMA
会場の司会の方も、発表を見て、ほぼほぼスマホでしたね、と驚いていました。
BANNO
だいたいどころか、ほぼほぼスマホ。名前を超えてきましたね。
HIGEDARUMA
この話には続きがあるんです。ハッカソンのあと、回り道していた鍵つきの通信を、端末から直接できるようにしたんですよ。
HIGEDARUMA
さらに、端末向けに無かった、LINEに通知を送る箱を自分で作って、ネットで公開したんです。
BANNO
無いなら自分で作る。すごい行動力ですね。
HIGEDARUMA
作者さんの言葉では、無ければ作ってしまおう、ということで、です。
HIGEDARUMA
その後も、ブログでノウハウを発信し続けていて、2025年にはNode-REDのイベントにも登壇しています。
BANNO
ハッカソンの2日間で終わらずに、ずっと育てているんですね。
BANNO
今日の話、電子工作をやったことがない人にも、届きそうですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。土台はありものの道具で、つなぎ方を工夫しただけ。だから真似しやすいんですよ。
BANNO
じゃあ、今日できる最初の一歩は何でしょう?
HIGEDARUMA
まずはパソコンにNode-REDを入れて、箱を二つつないでみてください。
HIGEDARUMA
ボタンの箱と、文字を表示する箱。押したら、こんにちは、と出る。それだけで立派な第一歩です。
BANNO
それならわたしにもできそうです。いつも使っているアプリが、手作りの画面に届いたら楽しいですよね。
HIGEDARUMA
作者さんのブログに、作り方やつまずいたところが詳しく書いてあるので、ぜひ見てみてください。
BANNO
さて、今日紹介したのは、箱をつなぐだけで、いつものアプリとやりとりできる手作り端末、だいたいスマホでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
だいたいスマホ
作者: background
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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