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猫がいても机の上で焚き火を|火を使わない「AR 卓上焚火キット」

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AR 卓上焚火キット

    3分版をリクエスト(作者キット)

    ProtoPedia の作品「AR 卓上焚火キット」を2人のMCが紹介。猫がいてキャンドルも置けない家で、火を使わずに焚き火を眺めたい。画面を上に隠し、透明な板に映った炎を本物の薪(炙った割り箸)に重ねる仕掛けと、うまくいかなかった試作から今の形にたどり着いた話、猫がテシテシ触っても安全な様子まで紹介します。

    チャプター

    文字起こし(78行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、AR 卓上焚火キット。
    BANNO
    机の上の小さな箱の中で、たき火が燃えていますね。えっ、これ本物の火ですか?
    HIGEDARUMA
    それが、火は一切使っていないんです。熱くもないし、煙も出ないんですよ。
    BANNO
    火を使わないのに、ちゃんと薪の上で燃えているように見えます。不思議ですね。
    BANNO
    たき火って、ぼんやり眺めているだけで落ち着きますよね。
    HIGEDARUMA
    わかります。ただ、キャンプ場は遠いですし、部屋の中でたき火はできないですからね。
    BANNO
    小さなろうそくなら、机でも灯せそうですけど。
    HIGEDARUMA
    作者のハムスターざむらいさんは、それもできなかったんです。理由がかわいいんですよ。
    HIGEDARUMA
    作品ページには、「我が家には猫がいるので、キャンドルなども扱えず」と書かれています。
    BANNO
    あー、猫がしっぽで倒したら大変ですもんね。
    BANNO
    それで、手軽にたき火を楽しみたくて作ったんですね。すごく共感できます。
    BANNO
    でも、火がだめなら、スマホでたき火の動画を流せばよくないですか?
    HIGEDARUMA
    いい疑問です。実はそこが、この作品の一番の工夫につながるんです。
    HIGEDARUMA
    画面に映った炎って、どうしても「あ、映像だな」って分かっちゃうんですよ。
    BANNO
    たしかに、画面の四角い枠や光り方で、作り物だと気づきますね。
    BANNO
    じゃあ、この箱はどうやって本物っぽく見せているんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    タイトルのARは、現実の物の上に、映像を重ねて見せる技術のことなんです。
    HIGEDARUMA
    この作品では、本物の薪の上に、炎の映像だけを重ねて見せているんですよ。
    BANNO
    本物と映像を混ぜているんですね。どういう仕掛けなんですか?
    HIGEDARUMA
    箱は上から順に3段になっています。いちばん上に、画面の付いた小さなコンピューターがあるんです。
    HIGEDARUMA
    M5Stackという、手のひらサイズの画面つきコンピューターです。それを、画面を下に向けて付けています。
    BANNO
    画面が下向きだと、見ている人からは画面が見えないですよね?
    HIGEDARUMA
    そうなんです。わざと画面を隠しているんですよ。
    HIGEDARUMA
    真ん中には、厚さ0.5ミリの透明なアクリル板が、斜めに置いてあります。下敷きみたいな薄い板ですね。
    HIGEDARUMA
    上の画面の炎が、この透明な板に反射して、見ている人の目に届くんです。
    BANNO
    夜に電車の窓を見ると、車内の様子が外の景色に重なって映りますよね。あれと同じですか?
    HIGEDARUMA
    まさにそれです!窓の向こうの景色と、窓に映った車内が、重なって見える現象なんですよ。
    HIGEDARUMA
    そして、いちばん下に本物の薪を置きます。この薪、実は割り箸を刻んで、火であぶったものなんです。
    BANNO
    割り箸!身近な物ですね。
    HIGEDARUMA
    透明な板ごしに本物の薪が見えて、そこへ炎が重なる。だから、薪の上で燃えているように見えるんです。
    BANNO
    画面そのものは見えないから、映像っぽさも出ないわけですね。
    HIGEDARUMA
    はい。それに、炎の映像には薪も映っているんですが、消さなくても本物の薪にうまく紛れてくれるそうです。
    BANNO
    でも、見る角度がずれると、炎が薪からはみ出しませんか?
    HIGEDARUMA
    そこも考えられています。机に座った人の目の高さに合わせて、板の角度を調整しているんです。
    HIGEDARUMA
    箱から奥に40センチ、上に30センチの位置に目がある、と想定しているんですよ。
    HIGEDARUMA
    デモ動画によると、上下に30度、左右に60度くらいまで顔を動かしても、炎はちゃんと見えるそうです。
    BANNO
    机に座っている間なら、炎が視界から消えないんですね。
    BANNO
    炎の映像は、どうやって流しているんですか?
    HIGEDARUMA
    たき火の動画と、パチパチという音は、作者さんが自分で用意しています。
    HIGEDARUMA
    再生には、GOBさんという別の作者が公開しているアプリを使っています。画像を次々に切り替えて、パラパラ漫画のように動かす仕組みなんです。
    BANNO
    再生の部分は、人が作った物を借りたんですね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。全部を自分で作らずに、見せ方の工夫に集中した。ここが上手なところなんですよ。
    BANNO
    この形にたどり着くまでに、苦労はあったんでしょうか?
    HIGEDARUMA
    実は最初は、画面を下に置いて、炎が奥までずっと続いて見える、無限の炎を作るつもりだったそうです。
    HIGEDARUMA
    でも、そのために必要なちょうどいいフィルムが、手に入らなかったんです。
    BANNO
    材料が手に入らないのは、ものづくりではよくありそうですね。
    HIGEDARUMA
    しかも、画面を下に置いた試作は、画面が直接見えてしまうので、映像っぽさが出て、たき火には向かなかったそうです。
    HIGEDARUMA
    作者さんは、これはこれで火力強めな感じで好き、とも書いているんですけどね。
    BANNO
    うまくいかなかったから、画面を隠す今の形が生まれたんですね。
    BANNO
    実際に使うなら、どんな時間がいちばんいいんでしょう?
    HIGEDARUMA
    作者さんいわく、夕暮れ時がいちばんきれいに映るそうです。日が暮れてきて、ぼんやり眺めるのがとてもいい時間だ、と。
    BANNO
    仕事の終わりに、パチパチという音を聞きながら炎を眺める。いいですねえ。
    HIGEDARUMA
    そして、いちばんの見どころがこちら。猫が炎に手を出して、テシテシいたずらしているんです。
    BANNO
    かわいい!映像の炎だから、触っても熱くないんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。もともと猫のために作ったので、ここがちゃんとかなっているのが、うれしいところです。
    HIGEDARUMA
    ほかにも、ポケモンのヤドンのフィギュアの前に炎を出して、技の「ひのこ」を覚えさせるのにも便利、なんて遊び方も紹介されていました。
    BANNO
    置き物と組み合わせると、ちょっとした小さな世界が作れますね。
    BANNO
    作ったのは、ハムスターざむらいさん。メンバーの欄には、担当は全部、と書いてあります。
    HIGEDARUMA
    1人で、箱の設計から映像づくりまでやっているんです。
    BANNO
    再生アプリを作ったGOBさんとの、やり取りもすてきでした。
    HIGEDARUMA
    GOBさんからは、自由に使っていい約束で公開しているので問題ありません、という返事が来ています。
    HIGEDARUMA
    作者さんは、「当方の様なソフト素人でも活用できる素晴らしい作品」と、感謝を伝えているんですよ。
    BANNO
    プログラミングが得意じゃなくても、人の作った物を借りれば形にできる。勇気が出ますね。
    HIGEDARUMA
    そしてこの作品は、ヒーローズ・リーグ 2024で、共立電子産業賞を受賞しています。
    BANNO
    審査のコメントは、「あぁ、私もほっこりしたい」。審査員の人まで、ほっこりしているんですね。
    HIGEDARUMA
    「高火力バージョン楽しみにしています」とも書かれていました。作品ページには、明るさを上げた別のバージョンの写真も載っているんですよ。
    BANNO
    猫がいるから火は無理、で終わらせずに、見せ方を工夫して形にしたのがいいですね。
    HIGEDARUMA
    材料も、割り箸と透明な板と小さなコンピューター。特別な物ではないんです。
    BANNO
    見ていて、自分もやってみたくなった人もいると思います。今日できる一歩はありますか?
    HIGEDARUMA
    スマホでたき火の動画を流して、透明なクリアファイルを斜めにかざしてみてください。
    HIGEDARUMA
    部屋を少し暗くすると、板の上に炎がふわっと浮かんで見えるはずです。
    BANNO
    その向こうに、小さな木の枝や置き物を置けば、もうミニたき火ですね。
    BANNO
    作品ページでは、猫がテシテシする動画も見られます。ぜひのぞいてみてください。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、火を使わずに机の上でたき火を眺められる、AR 卓上焚火キットでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    AR 卓上焚火キット
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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