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レゴの玉ころがし装置を、スライドつまみで安全に動かす「LEGO GBC Controller」|M5Stackで作る4チャンネル・コントローラー
ProtoPedia の作品「LEGO GBC Controller」を2人のMCが紹介。レゴでボールを運ぶ玉ころがし装置(GBC)のモーターを、スライドつまみ4本で別々に操作できる手作りのコントローラーです。絶版で手に入らない道具の代わりを M5Stack で作り、赤ボタンの緊急停止と、レゴ部品1個で逆回転を防ぐ工夫まで紹介します。
チャプター
0:00オープニング0:20レゴの装置を動かす、手作りのコントローラー0:57GBC=レゴで作る玉ころがし装置2:16これまでの道具は、絶版で手に入らない3:38フェーダー=上下にスライドするつまみ5:30レゴ部品1つで、逆回しを防ぐ6:53はじまりは、モーター1つ用の1チャンネル版8:00回しすぎ・押しすぎの失敗を1つ思い出す9:20エンディング
文字起こし(78行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、LEGO GBC Controller。
- BANNO
- 写真を見ると、レゴの大きな装置の前に、小さな機械が置いてありますね。
- HIGEDARUMA
- はい。この小さな機械で、レゴの装置のモーターを動かすんです。スライドするつまみが並んでいるのが分かりますか?
- BANNO
- 白いつまみが4本と、赤と青のボタンですね。ラジコンのリモコンみたいです。
- BANNO
- まず、作品名にあるGBCって、何のことでしょうか?
- HIGEDARUMA
- GBCは、グレート・ボール・コントラプションの略です。ひと言でいうと、レゴで作る玉ころがし装置なんですよ。
- BANNO
- 玉ころがし、ですか。テレビで見る、ピタゴラ装置みたいなものですね。
- HIGEDARUMA
- まさにそれです。作者のききょうやさんは、レゴのボールをいかに運ぶかに命を懸ける遊び、と書いているんですよ。
- HIGEDARUMA
- 写真の装置だと、黒いタワーがボールを上まで持ち上げて、黄色いレールをくるっと回って転がり落ちていくんです。
- BANNO
- 見ているだけで楽しいですね。でも、ボールを持ち上げる力はどこから来るんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- そこで、レゴのモーターの出番なんです。モーターが回って、タワーやベルトを動かしているんですよ。
- HIGEDARUMA
- しかもGBCは、何人もが自分の装置を持ち寄って、つなげて、1つの大きな装置にする遊びなんです。
- BANNO
- へえ、みんなで作るんですね。ハッカソンみたいで、わくわくします。
- BANNO
- でも、つなげると、装置ごとに速さが合わなくなったりしませんか?
- HIGEDARUMA
- 鋭いですね。だから、モーターの速さや向きを、装置ごとに別々に調整したい場面が多いんです。
- BANNO
- では、これまでは、モーターを何で動かしていたんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- よく使われていたのは、レゴの電車、レゴトレインのコントローラーなんです。つまみを回して速さを変えるものですね。
- HIGEDARUMA
- ところが、そのコントローラーは、もう絶版で、手に入りにくいんですよ。
- BANNO
- 道具が買えないのは困りますね。ほかにも困りごとはあったんですか?
- HIGEDARUMA
- あったんです。回すつまみなので、回しすぎて、モーターを逆回しにしてしまうことがよくあった、と作者は書いています。
- HIGEDARUMA
- GBCでは、モーターが逆に回ると、異音を出しながら、ボールの装置を壊してしまうことがあるんですよ。
- BANNO
- 時間をかけて組んだ装置が、つまみ1つで壊れたら、泣いちゃいますね。
- HIGEDARUMA
- しかも、本物のボールを運ぶので、詰まったり引っかかったり、トラブルも起きやすいんです。
- BANNO
- それで、自分で作ってしまったんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。作者の言葉では、適当なマイコンとモータドライバで作れるじゃん!と思って、とりあえず作ってみたそうです。
- BANNO
- その軽いノリ、いいですね。マイコンとモータドライバって、何でしょうか?
- HIGEDARUMA
- マイコンは、機械に組み込む小さなコンピューターです。モータドライバは、マイコンの命令でモーターに電気を送る係なんですよ。
- BANNO
- では、このコントローラーは、どうやって操作するんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 白いつまみはフェーダーといって、音楽の機材にある、上下にスライドさせるつまみなんです。
- HIGEDARUMA
- 真ん中で止まって、上に動かすと前回し、下に動かすと逆回し。動かす量で、速さも細かく調整できるんですよ。
- BANNO
- 目で見て、今どっちに回っているか分かるのは安心ですね。でも、つまみが4本もあるのは、なぜですか?
- HIGEDARUMA
- フェーダー4本で、モーター4つを別々に動かせるからなんです。これを4チャンネルと呼んでいます。
- BANNO
- さっきの、装置ごとに速さを調整したい、にぴったりですね。ボタンはどう使うんですか?
- HIGEDARUMA
- 赤は緊急停止で、押すと全部のモーターが止まります。青は、そのモーターを入れたり切ったりするボタンなんですよ。
- BANNO
- 中身はどうなっているんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 中身を図で見てみましょう。頭脳はM5Stackという、手のひらサイズの画面つきコンピューターです。
- HIGEDARUMA
- その下に、BaseXという部品を重ねています。レゴのモーターを4つ、そのまま差し込める部品なんです。
- HIGEDARUMA
- フェーダー4本とボタンの、5つの部品は、PbHubという分配器で1本にまとめて、つないでいるんですよ。
- BANNO
- どれも、M5Stackの部品なんですね。一から回路を作らなくてもいいんですか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。売っている部品を組み合わせているのがポイントなんですよ。
- HIGEDARUMA
- 電源にも工夫があります。本来はUSBとモーター用の2つの電源が要るんですが、電圧を変える部品を入れて、モーター用の1つだけで動くようにしたんです。
- BANNO
- 会場で、ケーブルが1本減るのはうれしいですね。
- BANNO
- ところで、さっきの逆回しの問題は、どうやって防いでいるんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- ここが私のいちばん好きなところなんです。フェーダーのつまみの横に、レゴの部品を付けるんですよ。
- HIGEDARUMA
- すると、つまみがそっち側に動かせなくなる。前回しだけ、逆回しだけ、と手で制限できるんです。
- BANNO
- えっ、プログラムで止めるんじゃなくて、部品で物理的にふさぐんですか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。見ればすぐ分かるし、付け替えるだけで設定が変わる。レゴ好きらしい工夫ですよね。
- BANNO
- それなら、子どもや初めての人が触っても安心ですね。
- BANNO
- では、赤いボタンで止めたときは、どうなるんですか?
- HIGEDARUMA
- フェーダーの中に光るLEDが入っていて、緊急停止のときは赤く光るんです。
- HIGEDARUMA
- そして、つまみを真ん中に戻すまで、動き出さないんですよ。
- BANNO
- どうして、真ん中に戻すまで待つんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- つまみが端のままだと、再開した瞬間にいきなり速く回ってしまうからだと思います。真ん中からなら、ゆっくり動かし直せます。
- BANNO
- なるほど。トラブルは必ず起きる前提で、止め方と戻し方を先に作っておく。
- BANNO
- これは、イベントの運営でも同じなんですよ。安心して止められるから、思い切って動かせるんですね。
- HIGEDARUMA
- 実は、最初に作ったのは、モーター1つ用の小さな1チャンネル版なんです。
- HIGEDARUMA
- もっと小さなM5ATOMというコンピューターに、モータドライバとフェーダー1本をつないだものでした。
- BANNO
- まず1つで試して、うまくいったから4つに増やしたんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。GBCでは、たくさんのモーターを別々に動かしたいので、4つ差せるBaseXを使った4チャンネル版を作ったんです。
- BANNO
- どんなレゴのモーターでも使えるんですか?
- HIGEDARUMA
- そこが難しいところで、レゴのモーターには世代があって、ケーブルの形がばらばらなんですよ。
- HIGEDARUMA
- 2000年前後の初代と、2010年前後の世代は、変換ケーブルでつなげます。でも、最新のSPIKEという世代は、つなぐ方法がないんです。
- BANNO
- 新しいものほど使えない、というのは、ちょっと悔しいですね。
- HIGEDARUMA
- 作者も作品ページで、誰か変換コネクタ作ってよ〜!と書いているんです。
- BANNO
- 作り手からのお願いですね。これを見て、作ってみたくなった人もいるかもしれません。
- HIGEDARUMA
- 作ったのは、からくり工房ききょうやの、ききょうやさんです。ブログでは、レゴのケーブルの修理なども紹介しているんですよ。
- BANNO
- そしてこの作品は、M5Stack Japan Creativity Contest 2024で、改造アイデア賞を受賞しています。
- HIGEDARUMA
- 売っている部品を組み合わせて、レゴの遊びにぴったりの道具に作り変えた。まさに改造アイデアですよね。
- BANNO
- 今日の話を聞いて、何か始めてみたくなった人もいると思います。
- HIGEDARUMA
- 作る側の一歩なら、身の回りで、回しすぎや押しすぎで失敗したことを1つ思い出してみてください。
- HIGEDARUMA
- そこに、テープや部品を1つ足して防げないか、考えてみる。この作品のストッパーと同じ発想なんです。
- BANNO
- 作るのはまだ先、という人は、レゴのGBCの動画を1本、探して見てみてください。ボールが運ばれていくだけで、きっと楽しいですよ。
- BANNO
- 作品ページには、デモ動画や、モーターの世代の写真もあります。ぜひのぞいてみてください。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、レゴの玉ころがし装置を安全に動かす手作りコントローラー、LEGO GBC Controllerでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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