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めがねが「カチャッ」と当たるキスを再現する装置「青い青春」|技術の無駄使い賞

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紹介した作品: 青い青春ProtoPedia での反響: 閲覧 2,000+ ・ ♥ 1

ProtoPedia の作品「青い青春」を2人のMCが紹介。めがねをかけて顔をキスの角度に傾けると、マシュマロくちびるがやってきて、めがね同士がカチャカチャ当たる。子ども向けの小さな基板 micro:bit 2枚とソレノイドで、作者の『かなわなかった青春』を再現した、MA2018 ヒーローズ・リーグ「技術の無駄使い賞」の作品です。

チャプター

文字起こし(74行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、青い青春。
BANNO
青い青春。なんだか甘酸っぱいタイトルですね。どんな作品なんですか?
HIGEDARUMA
ひと言でいうと、めがねをかけた人のための、キスの思い出をつくる装置なんです。
BANNO
えっ、キスの装置ですか!?いきなりすごいのが来ましたね。
HIGEDARUMA
この白いふわふわが、「マシュマロくちびる」なんですよ。
BANNO
見た目は完全にマシュマロですね。でも、どうしてこんなものを作ったんでしょうか。
HIGEDARUMA
作品ページに、作者が短い物語を書いているんです。ちょっと読みますね。
HIGEDARUMA
「高校生。めがねをかけた僕たちは、まだ付き合い始めたばかり。」
HIGEDARUMA
「慣れてないからなのか、キスする度にめがねがカチャっと当たってしまう。」
BANNO
あー、めがね同士がぶつかっちゃうんですね。マンガで見たことある場面です。
HIGEDARUMA
「そのたびに僕たちは『ちょっとじゃまだね』って笑いあう。」
BANNO
いいですねえ、まさに青春!タイトルの「青い青春」は、この場面なんですね。
HIGEDARUMA
ところが、物語はこう続くんです。
HIGEDARUMA
「めがねっ娘が大好きだけど、そんな思い出がない残念なあなた(俺に)に・・・」
BANNO
自分へのツッコミで落とした!作者さん本人の、かなわなかった青春なんですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。作ったのは、大野 了さん。1人で作った作品です。
BANNO
思い出がないなら、機械で作っちゃえ、と。発想が振り切れてますね。
BANNO
で、実際にはどう動くんですか?
HIGEDARUMA
作者がデモ動画を撮っていて、本人がめがねをかけて座っているんです。
HIGEDARUMA
顔をキスの角度に、くいっと傾けると、マシュマロくちびるが口元までやってきます。
BANNO
わっ、本当に来た。でも、どうやって「キスの角度」が分かるんでしょうか。
HIGEDARUMA
めがねのつるに、小さなコンピューターの基板が付いているんです。
HIGEDARUMA
micro:bitといいます。
BANNO
micro:bit。初めて聞きました。
HIGEDARUMA
子どものプログラミング教育のために作られた、手のひらサイズの基板なんですよ。
HIGEDARUMA
しかも、傾きを測るセンサーが、最初から付いているんです。
BANNO
傾きを測るセンサー。ちょっと想像しにくいですね。
HIGEDARUMA
スマホを横にすると、画面もくるっと横になりますよね。あれと同じ仕組みです。
BANNO
あ、それなら分かります!顔をかしげたら、めがねも一緒に傾くわけですね。
HIGEDARUMA
その通り。めがねがキスの角度まで傾いたら、「今だ」と判断するんです。
BANNO
それで、くちびるはどこから動かしているんですか?
HIGEDARUMA
手元にもう1枚、micro:bitがあるんです。こちらはコントローラー役ですね。
HIGEDARUMA
めがね側が「今だ」と合図を送ると、手元の側がくちびるを動かします。
BANNO
感じる係と、動かす係に分かれているんですね。
HIGEDARUMA
さらに細かいのが、ここなんですよ。くちびるが、たまにわざと離れるんです。
BANNO
えっ、離れちゃうんですか?
HIGEDARUMA
作者いわく「俺をじらしつつ」。ずっとくっついているより、ドキドキするわけです。
BANNO
じらしまで再現するとは。こだわりがすごいです。
HIGEDARUMA
そして最後の仕上げが、めがねの「カチャッ」なんです。
HIGEDARUMA
ソレノイドという部品を使います。電気を流すと、中の棒がガチャンと飛び出す部品です。
BANNO
その棒で、めがねをたたくんですか?
HIGEDARUMA
はい。二つのめがねを、カチャカチャと当てるんです。
BANNO
物語にあった、あの「カチャっ」の音を、機械で鳴らすんですね!
HIGEDARUMA
作者が書いた手順の6つ目は、こうです。「僕、大興奮」。
BANNO
手順の最後が「大興奮」って!説明書なのに笑っちゃいますね。
HIGEDARUMA
使った材料は、micro:bitが2枚と、ソレノイドなどの部品です。
BANNO
特別な部品じゃなくて、子ども向けの基板が中心なんですね。
HIGEDARUMA
傾きセンサー付きなので、センサーを買い足さずに済む。そこが上手いんです。
BANNO
この作品、賞も取っているんですよね。
HIGEDARUMA
2018年のMashup Awardsという大会です。
HIGEDARUMA
そのヒーローズ・リーグで、「技術の無駄使い賞」を取っています。
BANNO
技術の無駄使い賞!この作品のためにあるような賞ですね。
HIGEDARUMA
同じ年の決勝でも、参加者の投票で「技術の無駄使い作品」に選ばれています。
BANNO
ここでの「無駄使い」は、最高の褒め言葉なんですね。
HIGEDARUMA
作品ページのコメント欄には、「忘れられない作品です!笑」という声もあります。
HIGEDARUMA
作者はこう返しているんですよ。
HIGEDARUMA
「最近、何も作れてないのに忘れられてなくて、嬉しいっすw」
BANNO
分かります。思わず笑った作品って、ずっと覚えてますよね。
BANNO
ビジネスでも、一点だけ強烈に刺さるものは、つい人に話したくなるんです。
HIGEDARUMA
エンジニアから見ても、狙いが1つにはっきりしているのがいいんです。
HIGEDARUMA
めがねの「カチャッ」を再現する。全部の部品が、そのためにあるんですよ。
BANNO
見ていて、僕も何か作りたくなりました。何から始めればいいでしょうか。
HIGEDARUMA
おすすめは、micro:bitの傾きセンサーで遊ぶことです。
HIGEDARUMA
たとえば、本体をかしげたら画面に矢印が出る。それだけでも立派な第一歩なんです。
BANNO
でも、実物が無くても試せるんですか?
HIGEDARUMA
公式の作成画面には、画面の中で動く仮想の基板があるんです。
HIGEDARUMA
センサーの値もまねできるので、まずはそこで試せますよ。
BANNO
それなら今日からできますね。あとは自分の「あったらいいな」を、1つ書き出してみる。
HIGEDARUMA
そうです。くだらないことほど、本気で作ると面白くなる。この作品が教えてくれます。
BANNO
さて、今日紹介したのは、めがねキスの思い出をつくる装置、青い青春でした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
青い青春
作者: 大野 了
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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