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マウスを「あと1ドット」だけ動かしたい!「マウスの精密操作 - M5MouseWheel」|回すダイヤルで精密操作とぐるぐるスクロール
ProtoPedia の作品「マウスの精密操作 - M5MouseWheel」を2人のMCが初心者目線で紹介。「あと1ドット右に移動したい!」というマウスのもどかしさを、M5Stack CORE2 とダイヤル(Faces Encoder)で解決する補助ツールです。タッチ画面で縦・横・スクロールを切り替え、ダイヤル1目盛りで1ドット移動。iPod のクリックホイールのように回し続ければ止まらずスクロールできます。Windows のデッドゾーン(小さな動きを無視する仕組み)を避けるために、パソコン側のアプリまで自作した工夫も。M5Stack Japan Creativity Contest 2021 3位。
チャプター
0:00オープニング0:20回すダイヤルで、1ドットずつ1:001ドット=画面のいちばん小さな点2:05タッチ画面+光るダイヤル4:13使う部品6:29作者 RAWSEQ(ロウゼク)さん7:59エンディング
文字起こし(73行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、マウスの精密操作 - M5MouseWheel。
- BANNO
- ひげだるまさん、パソコンで作業していて、あと1ドット右にずらしたい、って思ったことありません?
- HIGEDARUMA
- あります、あります。何度やっても、ちょっと行き過ぎちゃうんですよね。
- BANNO
- この作品は、まさにそのもどかしさを解決する道具なんです。
- HIGEDARUMA
- 手元のダイヤルを回すと、マウスの矢印が1ドットずつ動くんですよ。
- BANNO
- そもそも、1ドットって、どれくらいの大きさなんですか?
- HIGEDARUMA
- パソコンの画面は、とても小さな点が、びっしり並んでできているんです。その点1つ分が、1ドットです。
- BANNO
- 目をこらさないと見えないくらいの、小さな点なんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。マウスは手で動かすので、点1つ分だけ、というのはかなり難しいんですよ。
- BANNO
- たとえば、どんな場面で困るんでしょう?
- HIGEDARUMA
- 作者のデモ動画では、色を選ぶ画面で、カーソルを狙った色にぴたりと合わせる場面が出てきます。
- HIGEDARUMA
- ほかにも、図形を1ドットだけずらして、位置をそろえる場面ですね。
- BANNO
- 資料づくりで、図をそろえるときにもありますね。ちょっと触ると、ずれちゃうんです。
- BANNO
- もうひとつ、長いページのスクロールも面倒じゃないですか?
- HIGEDARUMA
- ホイールだと、指を上から下へ何度も往復させますよね。動画では、これにバッドの札が付いていました。
- BANNO
- あれ、地味に疲れるんですよね。
- BANNO
- じゃあ、この道具は、どんな見た目なんですか?
- HIGEDARUMA
- 手のひらに乗るくらいの小さなコンピューター、M5Stack CORE2が本体です。タッチできる画面が付いているんです。
- HIGEDARUMA
- その横に、回すダイヤルを付けています。回した向きと量を数えるつまみで、まわりが青や赤に光るんですよ。
- BANNO
- 光るダイヤル、ちょっとカッコいいですね。
- BANNO
- どうやって使うんですか?
- HIGEDARUMA
- まず、画面のボタンで、何を動かすかを選びます。Xを押せば横、Yを押せば縦、という具合です。
- HIGEDARUMA
- あとはダイヤルを回すだけ。1目盛り回すと、矢印が1ドット動くんです。
- BANNO
- 手でマウスを動かすんじゃなくて、つまみで動かすから、行き過ぎないんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。1回でどれくらい動くかも、画面で切り替えてから、ダイヤルで決められるんですよ。
- BANNO
- スクロールのほうは、どうなるんですか?
- HIGEDARUMA
- スクロールに切り替えて、ダイヤルを指でぐるぐる回すんです。回し続けるかぎり、ページが止まらずに流れていきます。
- BANNO
- 指を往復させなくていいんだ。それは楽ですね。
- HIGEDARUMA
- 作者のロウゼクさんは、昔のiPodのクリックホイールや、ガラケーのジョグダイヤルみたいだ、と書いています。
- BANNO
- 指で円をなぞると、曲の一覧がすーっと流れた、あれですね。懐かしい!
- HIGEDARUMA
- 作者自身も、なぜかノスタルジーを感じます、と書いているんですよ。
- BANNO
- ほかには、どんなところで使えるんですか?
- HIGEDARUMA
- 動画では、3Dの立方体を回したり、表計算ソフトを横にスクロールしたりしています。
- HIGEDARUMA
- クリックの操作にも切り替えられるので、マウスに関することは、ほとんどできる、と書かれているんです。
- BANNO
- ふだんはマウスで大きく動かして、細かいところだけダイヤル。使い分けるのがよさそうですね。
- HIGEDARUMA
- まさに作者も、マウスの補助ツールとして使う、と書いています。使わなくても横に置いておくとカッコいい、とも。
- BANNO
- ひげだるまさん、これ、何を集めれば作れるんですか?
- HIGEDARUMA
- 本体のM5Stack CORE2、ダイヤルをつなぐ土台、そしてダイヤル。部品はこの3つです。
- HIGEDARUMA
- あとは、操作したいWindowsのパソコンですね。
- BANNO
- 本体とパソコンは、線でつなぐんですか?
- HIGEDARUMA
- いいえ、無線です。Bluetoothという、近い距離どうしをつなぐ無線で、パソコンに送ります。
- HIGEDARUMA
- パソコンの側では、作者が作ったアプリが、届いた信号を受け取って、マウスの矢印を動かすんです。
- BANNO
- あれ?ワイヤレスのマウスって、ふつうに売っていますよね。マウスとしてつなぐだけじゃ、だめなんですか?
- HIGEDARUMA
- いいところに気づきましたね。実は、本体をそのままマウスとしてつなぐ方法も、あるにはあったんです。
- HIGEDARUMA
- ところがWindowsには、デッドゾーンという仕組みがあるんです。
- HIGEDARUMA
- 手がちょっと震えただけで矢印が動かないように、数ドット以下の小さな動きは、わざと無視するんですよ。
- BANNO
- ふだんはありがたい機能なのに、1ドットだけ動かしたいときには、じゃまになっちゃうんですね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。マウスとしてつなぐと、肝心の1ドットが消されてしまうんです。
- BANNO
- じゃあ、どうしたんですか?
- HIGEDARUMA
- マウスとは名乗らずに、ダイヤルの動きをただのデータとして送ることにしました。
- HIGEDARUMA
- 受け取ったパソコン側のアプリが、自分で矢印を動かす。だから、1ドットでも消されないんです。
- BANNO
- 1ドットのために、パソコンのアプリまで自分で作っちゃったんですね。
- HIGEDARUMA
- こういう粘りが、作品をぐっと良くするんですよ。
- BANNO
- 本体のほうのプログラムも、難しいんですか?
- HIGEDARUMA
- 本体は、UIFlowという道具で作っています。命令のブロックを、パズルみたいに並べてプログラムを組めるんです。
- BANNO
- 文字を打たなくても作れるなら、初めての人でも手が出せそうですね。
- HIGEDARUMA
- 作ったものは、GitHubというプログラムの置き場で、誰でも使える形で公開されています。
- HIGEDARUMA
- その後、作者は、パソコン側のアプリが要らない、本体だけでマウスとして動く版も、別に公開しているんですよ。
- BANNO
- 作ったのは、ロウゼクさん。ウェブの技術やガジェット、音楽を扱うサイトも運営している方なんです。
- HIGEDARUMA
- この作品は、M5Stack Japan Creativity Contest 2021で、3位に選ばれています。
- BANNO
- M5Stackを作っている会社のトップ、ジミー・ライさんからも、コメントが届いているんですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。インターフェイスデザインが非常に絶妙で、デザインエンジニアにとても役立つはずだ、という評価です。
- BANNO
- 身近な人からは、秋葉原にあったら衝動買いしてしまうやつ、と言われたそうです。
- HIGEDARUMA
- 分かります。電気街の店先で光っていたら、手に取っちゃいますね。
- HIGEDARUMA
- 作者は、クリックの感触を好みに変えたり、物理のボタンにしたりと、こだわりがある人は簡単に改造できます、とも書いているんです。
- BANNO
- じゃあ今日できる、いちばん小さな一歩です。
- BANNO
- 今日パソコンを使うとき、あと1ドット、と思った瞬間を、ひとつだけメモしてみてください。それが、自分だけの道具を作る種になります。
- HIGEDARUMA
- 作ってみたい人は、作品ページから作者の動画とGitHubをのぞいてみてください。部品3つで、同じものに挑戦できますよ。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、回すダイヤルで1ドットずつ動かせる、マウスの精密操作 - M5MouseWheelでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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