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かざすだけで物がメモを話す「NFC x LINEで時間軸を超えたメモツール」|認知症フレンドリーテックのハッカソンから3つの賞

紹介した作品: NFC x LINEで時間軸を超えたメモツールProtoPedia での反響: 閲覧 5,500+ ・ ♥ 27

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NFC x LINEで時間軸を超えたメモツール

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    ProtoPedia の作品「NFC x LINEで時間軸を超えたメモツール」を2人のMCが初心者目線で紹介。物に貼ったNFCシールにスマホをかざすだけで、家族やヘルパーが前もって残したメモがLINEの中で開き、声で読み上げられます。目薬の『23年7月には買い替えてね』というデモの場面から、アプリもログインもいらない仕組み、QRコードでなくNFCを選んだ理由、中古のAndroidを自腹で買って挑んだWeb NFC、当事者の声で磨いた使いやすさ、3つの受賞、タイマーや『ただいま』へ広がる構想まで。

    チャプター

    文字起こし(66行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、NFC x LINEで時間軸を超えたメモツール。
    BANNO
    時間軸を超えたメモ。なんだか、タイムカプセルみたいな名前ですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそうなんです。物に貼った小さなシールにスマホをかざすと、前に誰かが残したメモが出てきて、声で読み上げてくれるんですよ。
    BANNO
    物が、しゃべるんですか?
    HIGEDARUMA
    はい。今日書いたメモを、未来にその物を手に取った人へ届ける。それが時間軸を超えた、の意味なんです。
    BANNO
    まず、実際にどんなふうに使うのか見せてください。
    HIGEDARUMA
    デモ動画では、目薬の箱にスマホをかざします。すると、スマホからこんな声が流れるんです。
    HIGEDARUMA
    このアイテムは目薬だよ。2022年6月20日から使い始めたよ。有効期限は1年だから、23年7月には買い替えてね。
    BANNO
    わあ、いつ開けたか、もう覚えていなくても大丈夫なんですね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。充電器のポーチにかざすと、本体とコンセントとケーブルの3つが入っている、出かける時は忘れずにね、と教えてくれます。
    BANNO
    画面の文字を読まなくても、物のほうから自分のことを話してくれる。これ、やさしいですね。
    BANNO
    そもそも、誰のために作られたんでしょう?
    HIGEDARUMA
    この作品は、認知症の人にやさしい技術を考えるハッカソンで生まれたんです。
    BANNO
    ハッカソンって、短い期間でチームを組んで、作品を作り上げるイベントですよね。
    HIGEDARUMA
    そうです。今回は2022年9月、2日間の開催でした。
    BANNO
    物の名前や、いつから使っているか、どこにしまうか。覚えておくのが難しくなると、毎日の暮らしで困りそうですね。
    HIGEDARUMA
    しかもスマホのアプリって、探して開いて、ログインして、ボタンを押して。慣れていない人には、それ自体が大変なんですよ。
    BANNO
    じゃあ、メモは誰が入れるんですか?
    HIGEDARUMA
    家族やヘルパーさんが先にシールを読み取って、名前や買った日を入れておくんです。未来の本人への置き手紙ですね。
    BANNO
    本人はかざすだけで、どこにしまえばいいかも分かる。
    HIGEDARUMA
    おまけに、シールを貼った物だけを使うと決めれば、自然と持ち物が減って、片付けにもなるそうです。
    BANNO
    思わぬ断捨離効果まで!
    BANNO
    でも、かざすだけで、どうしてメモが出てくるんですか?
    HIGEDARUMA
    順番に説明しますね。まずシールの正体はNFCタグ。駅の改札で交通系ICカードをかざすのと同じで、かざすと反応するんです。
    HIGEDARUMA
    そのシールの中には、LINEで開くページの住所と、どのシールかを見分ける番号が書き込んであります。
    BANNO
    かざすと、その住所が開くんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。するとLINEのアプリが立ち上がって、その中でページが開きます。これをLIFFと呼ぶ仕組みが支えているんです。
    BANNO
    新しいアプリを入れなくていいんですか?
    HIGEDARUMA
    いりません。LINEが入っていれば、それで使えます。しかもLINEの中なので、ログインも自動で済むんですよ。
    BANNO
    そこが、かざすだけ、の秘密なんですね。
    HIGEDARUMA
    あとは、シールの番号と使う人をもとに、メモをしまっておく置き場所から中身を取り出して、画面に出します。
    HIGEDARUMA
    最後に、文字を声にする音声合成の機能で、そのメモを読み上げる。この流れです。
    BANNO
    使っている道具を教えてください。
    HIGEDARUMA
    Googleの音声合成や、LINEログインなど、手に入りやすい道具の組み合わせなんです。
    BANNO
    かざすなら、QRコードでもよさそうですけど。どうしてNFCなんですか?
    HIGEDARUMA
    作者いわく、理由は2つです。1つ目は、見た目を気にしなくていいこと。シールの表に好きなデザインを印刷できるんです。
    HIGEDARUMA
    2つ目は、かざすほうが、カメラでQRコードを読み取るより簡単な動作だからです。
    BANNO
    たしかに、カメラを向けてピントを合わせるのって、意外と難しいですもんね。
    HIGEDARUMA
    技術面の挑戦もありました。ブラウザから直接シールを読み書きする、Web NFCという仕組みにも挑んだんです。
    HIGEDARUMA
    ただ、使えるのは一部のAndroidのスマホだけ。そこで、中古のAndroidを自腹で買って試したそうです。
    BANNO
    自腹で!そこまでして。
    HIGEDARUMA
    表には出さず、隠し機能として入れたそうです。普段は触らない仕組みで、非常に貴重な経験になった、と作者は書いています。
    BANNO
    作ったのは、どんなチームなんですか?
    HIGEDARUMA
    エンジニア2人と、介護のアドバイザー1人の3人チームです。エンジニアは、画面づくりと、音声やNFCの技術とで役割を分けました。
    BANNO
    使いやすさは、どうやって確かめたんでしょう?
    HIGEDARUMA
    実際に認知症の人がいるご家族や、認知症の専門のお医者さんに協力してもらって、使いやすさや画面について、たくさん助言をもらったそうです。
    BANNO
    作る人だけで決めずに、使う人の声を聞いたんですね。それは心強いです。
    BANNO
    そして、賞もたくさん取っているんですよね。
    HIGEDARUMA
    ハッカソンでは、ProtoPediaでいいねが一番集まった作品に贈られる、ProtoPedia賞を受賞しました。
    HIGEDARUMA
    さらに福岡のエンジニアのイベントで、2つの賞。合わせて3つの賞なんです。
    BANNO
    見た人の心を、ちゃんとつかんだんですね。
    BANNO
    これから、どんなことができるようになるんでしょう?
    HIGEDARUMA
    作品ページには、今後やりたい機能が並んでいます。たとえば、かざすだけのタイマー。カップラーメンにかざせば、時間になるとLINEで知らせてくれる、という構想です。
    BANNO
    それ、すぐ使いたいです!
    HIGEDARUMA
    玄関のシールにかざすだけで、家族に、ただいま、と送る。そんな使い方も考えているそうです。
    BANNO
    介護だけじゃなくて、どの家にもうれしい話ですね。家族が残したひと言が、物を通して届くって、なんだか温かいです。
    HIGEDARUMA
    デザインを印刷したシールを10枚綴りにして、商品にする構想もあるんですよ。
    BANNO
    最後に、見てくれた人が、今日できることはありますか?
    BANNO
    まずは家の中で、これ、いつから使ってたっけ、となる物を1つ思い浮かべてみてください。
    HIGEDARUMA
    作ってみたい人は、NFCシールを1枚用意して、スマホのアプリでウェブページの住所を書き込み、かざすと開くか試すところから。それが最初の一歩です。
    BANNO
    作品ページは、概要欄に置いておきますね。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、かざすだけで物がメモを話してくれる、NFC x LINEで時間軸を超えたメモツールでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    NFC x LINEで時間軸を超えたメモツール
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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