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お金を入れたぶんだけ「長さ」が買える自販機|ショップバリュー

紹介した作品: ショップバリュー ~長さを売る自販機~ProtoPedia での反響: 閲覧 5,500+ ・ ♥ 21

ProtoPedia の作品「ショップバリュー ~長さを売る自販機~」を2人のMCが初心者目線で紹介。値段の決まっていない自販機で、1円から円周率・あみだくじ・迷路を「長さ」で買える。硬貨を見分けて印刷するまでの手作りの仕組みと、電源の苦労を乗り越えて完成するまで。Mouser Make Awards 2023 ファイナリスト作品です。

チャプター

文字起こし(79行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、ショップバリュー。長さを売る自販機なんです。
BANNO
長さを売る自販機?ジュースじゃなくて、長さを売るんですか?
HIGEDARUMA
そうなんです。しかもこの自販機、値段が決まっていないんですよ。
BANNO
値段が決まっていない…。じゃあ、いくら入れればいいんでしょう?
HIGEDARUMA
いくらでもいいんです。入れたお金のぶんだけ、商品が長くなるんですよ。
BANNO
なんですか、それ。気になりすぎます。さっそく見ていきましょう!
HIGEDARUMA
まずは買い方から。机に乗るくらいの、赤くて小さな自販機なんです。
BANNO
ほんとだ、かわいい。上に、紙が3枚貼ってありますね。
HIGEDARUMA
それが商品の見本です。円周率、あみだくじ、迷路の3つなんですよ。
BANNO
円周率って、3.14の続きが、ずーっと続く、あの数字ですよね。
HIGEDARUMA
はい。硬貨を入れると、入れた金額が、数字で表示されます。
BANNO
で、3つのボタンから、欲しい商品を選んで押すんですね。
HIGEDARUMA
そうです。押すと、下の口から、レシートみたいな紙が出てくるんです。
BANNO
じゃあ、試しに1円だけ入れたら、どうなるんですか?
HIGEDARUMA
ちゃんと買えるんです。1円ぶんの、ちっちゃな迷路が出てきますよ。
BANNO
1円で買える自販機!それだけで、ちょっと笑っちゃいますね。
HIGEDARUMA
逆に、500円玉を1枚入れて円周率を押すと、どうなると思います?
BANNO
えっ、どれくらいなんでしょう。100桁くらいですか?
HIGEDARUMA
なんと、小数点以下5000桁まで、印刷されるんです。
BANNO
5000桁!1円で10桁ずつ、長くなっていく計算ですね。
HIGEDARUMA
そういうことです。あみだくじなら、500円で横棒が500本になります。
BANNO
横棒500本のあみだくじ…。決着まで、何分かかるんでしょう。
HIGEDARUMA
硬貨を何枚かまとめて入れても大丈夫。合計金額ぶんの長さで出てきます。
BANNO
なるほど。払った金額が、そのまま商品の長さになるんですね。
BANNO
でも、なんでこの3つなんでしょう。長い紙なら、何でもよさそうですけど。
HIGEDARUMA
そこが一番の見どころなんです。長いこと自体が面白いものを、選んでいるんですよ。
BANNO
長いこと自体が面白い。たとえば、円周率はどうしてですか?
HIGEDARUMA
円周率は、終わりがない数字ですよね。長く印刷するだけで、つい見ちゃうんです。
HIGEDARUMA
あみだくじは、長いほど、結果が出るまで時間がかかります。
BANNO
あ、わかりました。大事な決めごとほど、長いくじを買いたくなるんですね!
HIGEDARUMA
まさにそうなんです。そして迷路は、長いほど難しくなります。
BANNO
暇つぶしなら短く、本気で挑むなら長く。長さが、本気度なんですね。
HIGEDARUMA
作者のBBコリーさんは、機械や電子を使った芸術、メディアアートを作っている方なんです。
HIGEDARUMA
テーマは、アナログとデジタルの融合。長さそのものを売ったら面白いのでは、と考えたそうです。
BANNO
長さそのもの?ケーブルを、1メートルいくらで売るのとは、違うんですか?
HIGEDARUMA
ケーブルは、長さのある物を売っていますよね。こちらは、物ではなく長さが主役なんです。
BANNO
物じゃなくて、長さを売る…。何が商品になるのか、考えさせられますね。
BANNO
ところで、中はどうなってるんですか?自販機って、自分で作れるものなんですね。
HIGEDARUMA
作れちゃうんです。全体は、こんな構成になっています。
HIGEDARUMA
頭脳は、Raspberry Pi Pico。千円しないくらいで買える、小さなコンピューターです。
BANNO
そんなに小さなコンピューターで、お金を数えられるんですか?
HIGEDARUMA
硬貨を見分けるのは、コインセレクター。ゲーム機にも入っている部品で、通販で買えるんです。
BANNO
じゃあ、ピコには、どうやって金額を伝えるんでしょう?
HIGEDARUMA
電気の合図を、ピッ、ピッと送るんです。硬貨の種類ごとに、1回から6回まで。
BANNO
回数で伝えるんですね!ピコはその回数を数えて、金額を足していくと。
HIGEDARUMA
そうです。足した合計を、電卓みたいな数字の表示に出しているんですよ。
BANNO
で、ボタンを押したら、いよいよ印刷ですね。
HIGEDARUMA
はい。印刷するのは、お店のレシートと同じ、サーマルプリンターなんです。
BANNO
外側の箱はどうなんでしょう。いかにも自販機、って感じですけど。
HIGEDARUMA
そこがまた面白くて。外側は、百均の小物入れとアレンジシートで作った、手作りなんです。
BANNO
百均!あの見た目で…。これなら、ちょっと作ってみたくなりますね。
HIGEDARUMA
ただ、完成までには苦労もあったんです。電源の部品が、手元に足りなくて。
BANNO
電源の部品、というと?
HIGEDARUMA
部品によって、欲しい電気の強さ、つまり電圧が違うんですよ。
HIGEDARUMA
それを手持ちの部品だけで、一度下げてから、また上げる、遠回りな形で合わせていたんです。
BANNO
遠回り。それだと、どこかに無理がかかりそうですね。
HIGEDARUMA
はい。使える電気の量が、ギリギリの状態だったそうです。
HIGEDARUMA
そんなとき、電子部品の通販会社マウザーの、モノづくり支援キャンペーンに当選したんです。
BANNO
作者のページには、当選した!!って、びっくりマーク2つで書いてありました。
HIGEDARUMA
それで電源をしっかり補強して、2023年6月に完成。安定して印刷できるようになりました。
BANNO
作ったのは、BBコリーさん。この作品は、コンテストでも評価されたんですよね。
HIGEDARUMA
Mouser Make Awards 2023で、ファイナリストに選ばれています。
BANNO
審査員の方は、どんなふうに見たんでしょう?
HIGEDARUMA
見た目の完成度と芸術性がとても高く、言葉にしにくい不思議な魅力がある、と。
BANNO
どんなものが売れるのか考えさせられる、とも書かれていました。まさに、ですね。
HIGEDARUMA
その後も、Maker Faire Tokyoなどの展示会に出展されているんですよ。
BANNO
会場で見かけたら、絶対にお金を入れてみたくなりますね。
BANNO
さて、ここで、今日できる小さな一歩です。
BANNO
まずは、身の回りで、長いほど面白いものを、1つ考えてみてください。
HIGEDARUMA
たとえば、しりとりや早口言葉。長さで売ったら何が面白いか、考えるだけで楽しいんです。
BANNO
作ってみたい人は、何から始めたらいいでしょう?
HIGEDARUMA
マイコンから動かせるレシートプリンターを、通販で1つ調べてみてください。
BANNO
百均で、外側の箱になりそうな小物入れを探すのも、楽しそうですね。
HIGEDARUMA
作品ページには、構成図やデモ動画も載っています。ぜひ、のぞいてみてください。
BANNO
さて、今日紹介したのは、入れたお金のぶんだけ長さを買える自販機、ショップバリューでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
ショップバリュー ~長さを売る自販機~
作者: BBコリー
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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