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瓶の中で歯車がカタカタ回る、手のひらの映写機「豆幻灯1.5」|ビー玉がレンズになる8コマのアニメ

紹介した作品: 豆幻灯1.5ProtoPedia での反響: 閲覧 2,000+ ・ ♥ 26

ProtoPedia の作品「豆幻灯1.5」を2人のMCが初心者目線で紹介。100円ショップのガラス瓶の中で、LEDの光が絵のフィルムを通り、ビー玉のレンズで丸い窓に映る小さなアニメーション映写機です。約4cmに光の通り道を詰めた工夫、ゼネバ機構という歯車で絵をカクッとコマ送りする仕組みとカタカタという音、初代からの作り直し、錯覚の丸窓まで。Mouser Make Awards 2023 最優秀賞。

チャプター

文字起こし(67行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、豆幻灯1.5。
BANNO
まめげんとう、と読むんですね。手のひらに、ガラスの瓶が乗っていますけど?
HIGEDARUMA
その瓶の中に、小さな映写機が丸ごと入っているんです。
BANNO
映写機って、映画館で映像を映す、あの機械ですか?
HIGEDARUMA
そうです。底のスイッチを入れると、中の歯車がカタカタと回って、横の丸い窓にアニメが映るんです。
BANNO
しかも瓶が透明だから、動いている中身が全部見えるんですね。
HIGEDARUMA
まさにそこが、今日の見どころなんです。
BANNO
まず、どうやって窓に絵が映るんでしょうか?
HIGEDARUMA
光の通り道を、順番にたどりますね。まず、LEDというライトが光ります。
HIGEDARUMA
その光が、絵を印刷した透明なフィルムを通って、次にビー玉を通るんです。
BANNO
ビー玉?あの、遊ぶときのビー玉ですか?
HIGEDARUMA
はい。ビー玉は丸いガラスの玉なので、虫眼鏡と同じように光を曲げて集められるんです。
HIGEDARUMA
そのビー玉でピントを合わせて、本体の丸い窓に絵を映しているんですよ。
BANNO
壁に映すプロジェクターとは違って、本体の窓がそのまま画面なんですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。そのために、ライトから窓までを、約4センチに詰め込んでいます。
BANNO
4センチって、指2本ぶんくらいですよね。そんなに近くて、ちゃんと映るんですか?
HIGEDARUMA
普通は距離が足りないんです。そこで作者は、大きめのLEDを、面で光るライトとして使って、距離を縮めたそうです。
BANNO
部品の選び方ひとつで、ぐっと小さくできるんですね。
BANNO
でも、映すのは止まった絵ですよね。どうしてアニメになるんですか?
HIGEDARUMA
フィルムは丸い円盤で、ぐるっと一周に8コマの絵が並んでいるんです。
BANNO
パラパラ漫画の8枚を、丸く並べたようなものですね。
HIGEDARUMA
そうです。円盤を付け替えれば、別のアニメも楽しめるんですよ。
BANNO
じゃあ、その円盤をくるくる回せばいいんですか?
HIGEDARUMA
ところが、回しっぱなしだと、絵が流れてぼやけてしまうんです。
HIGEDARUMA
パラパラ漫画も、1枚ずつ止まって見えるから、動いて見えるんですよね。
BANNO
たしかに。じゃあ、1コマずつ止める仕掛けがあるんですか?
HIGEDARUMA
それが、ゼネバ機構という歯車です。回り続けるモーターの動きを、カクッ、カクッというコマ送りに変えるんです。
HIGEDARUMA
昔の映画の映写機でも、フィルムを送るのに使われてきた仕組みなんですよ。
BANNO
あっ、カタカタという音は、その歯車の音なんですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。作者も、その心地よい音と、ビー玉が映す柔らかな映像を楽しんでほしい、と書いています。
BANNO
そもそも、どうしてこんな形にしたんでしょうか?
HIGEDARUMA
元になったのは、幻灯機という、絵に光を当てて映す昔の映写機です。
HIGEDARUMA
そこに、円盤の絵を回して動いて見せる昔のおもちゃの仕組みを足して、手のひらサイズにまとめたんです。
BANNO
昔の道具を2つ組み合わせて、小さな宝物にしたんですね。
BANNO
名前に1.5と付いていますけど、前のバージョンもあるんですか?
HIGEDARUMA
はい。初代の豆幻灯が2022年の11月に完成して、その約8か月後に、この1.5が完成しました。
HIGEDARUMA
黒い枠の部品は、すべて設計し直したそうです。3Dプリンターで作った部品なんですよ。
BANNO
ほかには、どこが変わったんでしょうか?
HIGEDARUMA
大きいのはスイッチです。初代は、電源のスイッチと、速さを決める部品が別々でした。
HIGEDARUMA
1.5では、スイッチ付きのボリュームのつまみを使って、オンオフと速さを1つにまとめたんです。
BANNO
音量のつまみみたいに、回すとカチッと入って、さらに回すと速くなる感じですね。
HIGEDARUMA
そうです。ゆっくり回せば、歯車のコマ送りをじっくり眺められるんですよ。
BANNO
電池は、どこに入っているんですか?
HIGEDARUMA
台座の中です。電池の箱がスライドして出てくるんですが、1.5ではそこに蓋が付きました。
HIGEDARUMA
工具なしで開けられて、どの角度から見てもスッキリするようにしたんです。
BANNO
見せる作品だから、裏側まで手を抜かないんですね。
BANNO
見た目もおしゃれですよね。このガラスの瓶は、特別なものなんですか?
HIGEDARUMA
実は、100円ショップの調味料入れなんです。
BANNO
えっ、100円なんですか!全然そうは見えません。
HIGEDARUMA
フタの白いゴムのパッキンも、色をそろえるために、黒いゴムで同じ大きさのものを作って取り替えたそうです。
BANNO
丸い窓の黒い筒は、ガラスに穴を開けて差し込んでいるんですか?
HIGEDARUMA
それが、錯覚なんです。ガラスの内側と外側から、ガラスに沿った形の部品を付けて、刺さっているように見せているんですよ。
BANNO
穴を開けずに、見せ方で解決したんですね。うまい!
HIGEDARUMA
銅色の細い線も、モーターやライトの配線なんです。線そのものを、飾りの一部にしているんですよ。
BANNO
この作品、コンテストで賞も取っているんですよね。
HIGEDARUMA
はい。Mouser Make Awards 2023で、最優秀賞に選ばれました。
BANNO
審査員からは、どんな声があったんでしょうか?
HIGEDARUMA
本物の音と動きを、間近で見たいと思わせる作品で、いたるところにこだわりを感じた、と評されています。
BANNO
作ったのは、工作記録帳さん。設計から、デザイン、制作まで、ひとりで手がけています。
HIGEDARUMA
最終審査員の方は、音と動きを間近で見たいと思わせる作品で、いたるところにこだわりを感じた、と評しています。
BANNO
では、今日の一歩です。メモ帳の端に、少しずつ違う絵を8枚描いて、パラパラめくってみてください。
HIGEDARUMA
絵が動き出したら、それが豆幻灯の中で起きていることなんです。1枚ずつ止まるから、動いて見えるんですよ。
BANNO
さて、今日紹介したのは、瓶の中で歯車がカタカタ回る手のひらの映写機、豆幻灯1.5でした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
豆幻灯1.5
作者: 工作記録帳
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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