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回さずに回せる、光るルービックキューブ|「デジタルなルービックキューブ」を初心者目線で紹介

紹介した作品: デジタルなルービックキューブProtoPedia での反響: 閲覧 1,800+ ・ ♥ 22

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デジタルなルービックキューブ

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    ProtoPedia の作品「デジタルなルービックキューブ」を2人のMCが初心者目線で紹介。色のマスを LED に、回す仕組みをボタンに置き換えたキューブは、2か所を同時に押すと光が回ります。ボタン一発のシャッフル、1手戻し、保存、リプレイ、光るヒントまで。一度は挫折したネタ帳のアイデアを、作者 TakSan さんが基板から自作して形にしました。

    チャプター

    文字起こし(80行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、デジタルなルービックキューブ。光でできたルービックキューブなんですよ。
    BANNO
    うわあ、きれい。マスの一つひとつが、カラフルに光ってますね。
    HIGEDARUMA
    でもこれ、実はガチャッと回らないんです。形は箱のまま、まったく動きません。
    BANNO
    えっ、回らないルービックキューブ?それじゃあ、どうやって遊ぶんですか?
    HIGEDARUMA
    回す代わりに、ボタンを押すんです。すると光の色が、くるっと回ったように動くんですよ。
    BANNO
    光が回る!それは触ってみたいです。さっそく、なぞを解いていきましょう。
    HIGEDARUMA
    まず見た目から。各面に、3かける3の9マスがあって、そこに小さなLEDが入っています。
    BANNO
    LEDって、小さな電球みたいなものですよね。6面あるから、ぜんぶで54個ですか。
    HIGEDARUMA
    そうです。それと各面の四隅に、押しボタンが1つずつ。6面で24個あります。
    BANNO
    じゃあ、回したい列のボタンを、ポチッと1つ押せばいいんですか?
    HIGEDARUMA
    それが、1つだけだと困るんです。縦に回したいのか、横に回したいのか、分からないんですよ。
    BANNO
    あ、たしかに。角のボタンは、縦の列にも横の列にも入ってますもんね。
    HIGEDARUMA
    そこで作者は、本物を回すときの手をよく見たんです。すると、ほとんど2か所をつかんで回していた。
    BANNO
    言われてみれば、両手でこう、はさんでひねりますね。
    HIGEDARUMA
    だから、同じ向きのボタンを2つ同時に押したら、その向きに回る。そういう決まりにしたんです。
    BANNO
    なるほど!本物をつかむ手の形が、そのままボタンの押し方になってるんですね。
    HIGEDARUMA
    作者いわく、これを思いつかなかったら、実現できていなかった。まさに作品の心臓部なんです。
    BANNO
    でも形が動かないと、回った感じがしなさそうですけど…。
    HIGEDARUMA
    そこで光のアニメです。色が隣のマスへ順番に流れて、回ったように見せるんですよ。
    BANNO
    目で見て、ちゃんと回ったと分かるわけですね。手ごたえもありそうです。
    HIGEDARUMA
    しかも大きさは、一辺57ミリ。公式のルービックキューブと同じ大きさにそろえてあるんです。
    BANNO
    手に持った感じまで本物そっくり。こだわりが細かいですね。
    BANNO
    正直に言うと私、ルービックキューブは一面そろえて、そこで終わる派なんです。
    HIGEDARUMA
    分かります。しかも一度ぐちゃぐちゃにすると、もう元には戻せないですよね。
    BANNO
    そうなんです。デジタルだと、そのへんも変わるんですか?
    HIGEDARUMA
    変わります。まず、1つの面の四隅を4つ同時に押すと、一瞬で自動シャッフル。
    BANNO
    混ぜる手間もいらないんですね。それは楽ちん。
    HIGEDARUMA
    間違えたら、1手ずつ戻せます。混ぜた直後まで、さかのぼれるんですよ。
    BANNO
    うわ、それ本物にほしい機能です。わけが分からなくなっても、やり直せる。
    HIGEDARUMA
    途中で用事ができたら、その状態を保存して、あとから続きもできます。
    BANNO
    ゲームのセーブみたいですね。ほかにもあるんですか?
    HIGEDARUMA
    解いた手順をまるごと再生するリプレイ。2000手分まで記録できるんです。
    BANNO
    自分の名人芸を見返して、自慢もできちゃいますね。
    HIGEDARUMA
    そして、ヒントモード。次にどのボタンを押せばいいか、光の点滅で教えてくれるんです。
    BANNO
    これなら、一面で終わる派の私でも、最後までいけるかもしれません。
    HIGEDARUMA
    実はこの機能、展示で見た光景から生まれたんです。解き方を知らない人は、すぐ離れてしまったそうで。
    BANNO
    それで、初めての人でも楽しめるように、光で道案内をつけたんですね。優しい。
    HIGEDARUMA
    展示といえば、会場で唯一、最後までそろえたのは、小学生くらいの男の子だったそうです。
    BANNO
    えっ、大人を差し置いて小学生が!
    HIGEDARUMA
    話しかけても返事がないほど集中して、いきなり、できた。最後は全面を、バツの模様にして帰ったとか。
    BANNO
    そろえるどころか、模様まで!作った本人もびっくりでしょうね。
    HIGEDARUMA
    作者も、自分にはできない、すごすぎる、と書いています。
    BANNO
    ところで、キューブの横に小さな画面が置いてある場面がありますね。あれは何ですか?
    HIGEDARUMA
    M5Stackの小さな画面です。操作を無線で送って、今の状態や、何段目までそろったか、かかった時間を出すんです。
    BANNO
    タイムまで出るなら、友だちと競争できますね。盛り上がりそう。
    BANNO
    ここからは中身です。この小さな箱の中は、どうなってるんでしょう。
    HIGEDARUMA
    大きく分けると、6枚の板、頭脳の小さなコンピュータ、電池、それにボタンを読む部品です。
    BANNO
    板って、あの緑や黒の、電子部品がたくさん付いている板ですか?
    HIGEDARUMA
    そうです、基板といいます。その基板を、作者が自分で設計して、6枚で箱の形に組んでいるんです。
    BANNO
    板そのものが、キューブの壁になってるんですね。頭脳はどれですか?
    HIGEDARUMA
    M5Stamp Picoという、切手くらいの小さなコンピュータです。蓋の面を開けると、中に入っています。
    BANNO
    そんな小さな頭脳で、54個もの光をどうやって操るんですか?
    HIGEDARUMA
    NeoPixelというLEDを使っているんです。1本の線で数珠つなぎにして、何番目を何色に、と順番に伝えられる。
    BANNO
    電車の車両に、前から順番に指示を回していくような感じですね。
    HIGEDARUMA
    まさにそれです。ボタンのほうは、24個に対して頭脳の差し込み口が足りなかったので、つなぎ方を工夫して減らしています。
    BANNO
    限られた口で、たくさんのボタンを見張る工夫ですね。
    HIGEDARUMA
    それと、展示用に3台分つくるとき、基板18枚のはんだ付けを、家の焼き肉プレートでやったそうです。
    BANNO
    焼き肉プレート!?お肉じゃなくて、基板を焼いたんですか。
    HIGEDARUMA
    はんだという金属ののりを熱で溶かして、部品をまとめてくっつけるんです。プレートがちょうどいい熱源になる。
    BANNO
    台所の道具でここまでできるなんて、ものづくりのハードルが下がって見えますね。
    HIGEDARUMA
    使ったおもな部品は、この2つ。小さな頭脳と、数珠つなぎのLEDです。
    BANNO
    最後に、作者のTakSanさんが、これを作ったきっかけを教えてください。
    HIGEDARUMA
    実はこれ、ずっとネタ帳に眠っていたアイデアなんです。ほかのルービックキューブ作品を見て、ふと思い出した。
    BANNO
    放っておいたら、誰かに先を越されちゃう、と。その焦り、分かります。
    HIGEDARUMA
    しかも一度、挫折しているんです。昔は配線が山ほど必要で、手作業で1枚作るのに2か月かかったとか。
    BANNO
    2か月で1面…。6面なら、1年かかっちゃいますね。
    HIGEDARUMA
    でも、数珠つなぎのLEDと、基板を自分で設計する腕が身について、ようやく形にできたんです。
    BANNO
    四隅のボタンを2つ押す、というアイデアは、その頃から温めていたんですよね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。途中で線がもげて、バグだと思って何時間もソフトを調べた、なんて苦労もあったそうですが。
    BANNO
    その苦労が、ちゃんと評価されたんですね。
    HIGEDARUMA
    はい。M5Stackのコンテストでハンドメイド優秀賞、Mouserのコンテストで優秀賞。2つの賞をとっています。
    BANNO
    見ていたら、私も何か光らせてみたくなりました。何から始めればいいでしょう。
    HIGEDARUMA
    今日の一歩は、ネットで数百円ほどのフルカラーLEDを1つ買って、好きな色に光らせてみること。
    BANNO
    1個からでいいんですね。このキューブも、その小さな光が54個集まったもの、ですもんね。
    HIGEDARUMA
    そうなんです。ネタ帳のアイデアも、まず1個光らせるところから動き出しますよ。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、回さずに回せる光のパズル、デジタルなルービックキューブでした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    デジタルなルービックキューブ
    作者: TakSan
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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