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賞品の部品3万円分で、マイコンボードを作って配った「マイコンボードを岐阜でギフト #まいぎふ」

紹介した作品: マイコンボードを岐阜でギフト #まいぎふProtoPedia での反響: 閲覧 1,100+ ・ ♥ 7

  • 「Ogaki Mini Maker Faire 2024」の出展作品まとめ(一部だよ|非公式だよ)
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マイコンボードを岐阜でギフト #まいぎふ

    3分版もあります(作者キット)

    ProtoPedia の作品「マイコンボードを岐阜でギフト #まいぎふ」を2人のMCが初心者目線で紹介。電子工作のコンテスト Mouser Make Awards 2024 で最優秀賞をとったスーザンワークスさんは、副賞の「部品3万円分」を独り占めせず、みんなで使う方が楽しいと、ラズパイピコ互換のマイコンボードを設計して配ることに。ピンの役目を色で示すカラーシルク基板、水晶の代わりのセラミック発振子、基板そのもので作った1個約4円の USB Type-C、メモ帳で保存するだけで動く CircuitPython。2カ月弱で仕上げ、Ogaki Mini Maker Faire 2024 で2日間に44枚を配り切るまで。

    チャプター

    文字起こし(97行)
    BANNO
    ゆっくりばんのです。
    HIGEDARUMA
    ゆっくりひげだるまです。
    BANNO
    今日もプロトペディアから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
    HIGEDARUMA
    今日紹介するのは、マイコンボードを岐阜でギフト #まいぎふ。
    BANNO
    マイコン、ぎふ、ギフト。まいぎふ!名前にダジャレが効いてますね。
    HIGEDARUMA
    マイコンボードというのは、小さなコンピューターを、使いやすく1枚の板にのせたものなんです。
    BANNO
    写真の、このカラフルな板ですね。これを、作ったんですか?
    HIGEDARUMA
    はい。自分で設計して、作って、しかもイベントで、タダで配っちゃったんです。
    BANNO
    タダで!?どうしてそんなことになったんでしょう。
    HIGEDARUMA
    きっかけは、作者のスーザンワークスさんが、別の作品でとった賞なんです。
    HIGEDARUMA
    2024年に、マウザーアワードという、電子工作のコンテストがありまして。
    HIGEDARUMA
    そこで、手作りの小さなマイコンボードが、最優秀賞に選ばれたんです。
    BANNO
    すごい!ご本人の反応は、どうだったんですか?
    HIGEDARUMA
    まったく予想してなかったので、マジすか!?と書いています。
    BANNO
    マジすか、いいですね。素直に喜んでいるのが伝わってきます。
    HIGEDARUMA
    そして副賞が、マウザーという部品のお店で使える、3万円分の部品の購入権だったんです。
    BANNO
    3万円分の部品!好きなものを、買い放題ですね。
    HIGEDARUMA
    ところが作者は、アレ買いたい、コレ買いたい、は何も考えてなかったそうなんです。
    BANNO
    欲しいものリストが、空っぽだったんですね。
    HIGEDARUMA
    そこで考えたのが、自分ひとりで楽しむより、みんなで使う方が、きっと楽しい、ということ。
    BANNO
    それで、マイコンボードを作って、配ることにしたんですね。なんて気前がいい!
    HIGEDARUMA
    配る場所は、岐阜県大垣市で11月に開かれる、Ogaki Mini Maker Faire 2024。ものづくりの展示会です。
    BANNO
    岐阜で、ギフト。そこで名前がつながるんですね。
    HIGEDARUMA
    ただ、決めた時点で、本番まで2カ月を切っていたんです。
    BANNO
    2カ月弱で、ボードを1から作る。間に合うんでしょうか。
    HIGEDARUMA
    作者は、有言実行のために、プロトペディアに書いています、と宣言しているんです。
    BANNO
    先に宣言して、自分を追い込む。イベントを運営していると、その気持ち、すごく分かります。
    BANNO
    ひげだるまさん、配ったのは、どんなボードなんですか?
    HIGEDARUMA
    Raspberry Pi Pico という、電子工作で大人気のボードがあるんです。
    HIGEDARUMA
    その頭脳と同じ、RP2040というチップを使って、ピコとほぼ同じように使えるボードにしています。
    BANNO
    人気者と同じように使える。じゃあ、ピコ向けの作り方の情報も、参考にしやすそうですね。
    HIGEDARUMA
    中身を整理すると、こうなります。
    HIGEDARUMA
    頭脳のチップに、プログラムを覚えておく記憶の部品、それから、自由に線をつなげる穴が26本あります。
    BANNO
    穴、というのは?
    HIGEDARUMA
    ピンと呼ばれる、電線をつなぐ穴です。ここにLEDやセンサーをつないで、動かすんですよ。
    BANNO
    写真を見ると、その穴のまわりが、紫や緑に色分けされていますね。
    HIGEDARUMA
    そこが工夫なんです。基板の表に色付きで印刷して、どの穴が何の役目か、ひと目で分かるようにしています。
    HIGEDARUMA
    普通のボードだと、小さな文字を読んだり、説明書の図と見比べたりするんですよね。
    BANNO
    初心者は、そこでまず迷いますもんね。色なら、迷わない。
    HIGEDARUMA
    それから、ピコには無い、リセット用のボタンも付けました。やり直しが、ボタン1つでできるんです。
    BANNO
    裏側は、名札みたいなデザインですね。HELLO MY NAME IS って書いてある。
    HIGEDARUMA
    ストラップを付ける穴もあって、キーホルダーみたいに持ち歩けるんです。
    BANNO
    でも、3万円分の部品で、たくさん配るとなると、1枚をいかに安くするかが勝負ですよね。
    HIGEDARUMA
    まさにそこです。最初に手をつけたのが、マイコンの、時計の役をする部品でした。
    BANNO
    マイコンに、時計があるんですか?
    HIGEDARUMA
    はい。一定のリズムを刻んで、計算の足並みをそろえる部品です。普通は、水晶でできた部品を使うんですよ。
    HIGEDARUMA
    そこを、もっと安い、セラミック製の部品に変えられないか、試したんです。
    BANNO
    安くして、ちゃんと動くんでしょうか。
    HIGEDARUMA
    作者は、配線むちゃくちゃだけど動作確認できた、と書いています。まず雑につないで、動くかだけ先に確かめたんです。
    BANNO
    きれいに作り込む前に、とりあえず試す。仕事でも大事な考え方ですね。
    HIGEDARUMA
    そして、いちばん驚いたのが、USBの差し込み口なんです。
    BANNO
    スマホの充電でおなじみの、USB Type-C ですね。
    HIGEDARUMA
    普通は、金属の部品を買って付けます。でも作者は、基板そのものの形と模様で、差し込み口を作ってしまったんです。
    BANNO
    えっ、板の端っこを、そのまま差し込み口にしちゃったんですか?
    HIGEDARUMA
    写真の左の、黒い部分がそうです。1枚のシートが1.2ドルで、そこから48個取れる。1個あたり、約4円なんです。
    BANNO
    4円!作者も、充分安いよね、と書いていますね。
    HIGEDARUMA
    ほかにも、なくても動く部品は、思い切って省いています。
    HIGEDARUMA
    説明書には、性能に不満を感じたら、市販のボードの購入を、と正直に書いてあるんですよ。
    BANNO
    そこまで正直だと、かえって信頼できますね。
    HIGEDARUMA
    さらに、基板を作る会社のJLCPCBも、この企画に賛同して、基板の製造を支援してくれたんです。
    BANNO
    ギフトの気持ちに、ギフトで応えてくれたんですね。
    HIGEDARUMA
    そして10月の終わり、自作のボードで、初めてLEDが点滅しました。作者のひと言は、うれしい!
    BANNO
    LEDが点滅して、うれしい、ですか?
    HIGEDARUMA
    電子工作では、LEDをチカチカさせることを、Lチカと呼びます。最初に必ずやる、はじめの一歩なんですよ。
    BANNO
    自分で設計した板で、最初の光がともる。それは、うれしいですよね。
    BANNO
    そして、いよいよ本番ですね。
    HIGEDARUMA
    11月23日と24日の2日間、大垣のメイカーフェアの、82番ブースで配りました。
    BANNO
    もらう人は、ストラップの色も選べたそうです。黄色を即決で選んでいった人もいたとか。
    HIGEDARUMA
    結果は、2日間で44枚。用意したボードを、全部配り切ったんです。
    BANNO
    44人の手に、ギフトが届いたんですね!
    BANNO
    もらった人の反応は、どうだったんでしょう?
    HIGEDARUMA
    まず、色分けの基板は、ピンの役目が分かりやすい、と実感してもらえたんです。
    HIGEDARUMA
    基板でできた差し込み口は、最初は、なにこれ、という感じ。でも説明すると、部品を付けやすそう、と喜ばれたそうです。
    BANNO
    なにこれ、から、なるほど、に変わる瞬間。展示会の醍醐味ですね。
    HIGEDARUMA
    そして一番驚かれたのが、メモ帳で開いて保存するだけで、プログラムが動くことでした。
    BANNO
    え、メモ帳で?特別なソフトは、いらないんですか?
    HIGEDARUMA
    最初から、CircuitPythonという仕組みを、書き込んであるんです。
    HIGEDARUMA
    パソコンにつなぐと、USBメモリのように見えて、中のプログラムを書き換えて保存するだけで、すぐ動くんですよ。
    BANNO
    それなら、初めての人でも、すぐ試せますね。
    HIGEDARUMA
    作者は、初心者さんもベテランさんも、何か新しい発見をしてもらえるボードができた、と振り返っています。
    BANNO
    このギフト、配って終わりじゃなかったんですよね。
    HIGEDARUMA
    12月には、Raspberry Pi の公式アカウントが、この取り組みを紹介したんです。
    HIGEDARUMA
    賞金でラズパイを買う代わりに、自分でボードを設計して作った、という紹介でした。
    BANNO
    本家から紹介されるなんて、作者もびっくりですね。
    HIGEDARUMA
    翌年4月の、つくろがや!3 というイベントでも、配ると告知していました。
    BANNO
    作ったのは、スーザンワークスさん。子育てをしながら、ものづくりをしているエンジニアさんです。
    HIGEDARUMA
    しかも、回路図も、基板のデータも、部品の一覧も、全部公開しているんです。
    HIGEDARUMA
    部品の一覧はマウザーのサイトにあって、何枚分、とまとめて注文できるんですよ。
    BANNO
    つまり、作り方ごと、ギフトしているんですね。
    HIGEDARUMA
    設計に使った道具は、KiCadとEasyEDA。EasyEDAは、ブラウザで動く基板設計のツールです。
    BANNO
    今日できる、いちばん小さな一歩です。
    BANNO
    まずは、まいぎふの GitHub のページを開いて、クイックスタートを読んでみてください。
    HIGEDARUMA
    1秒ごとに、オレンジ色のLEDを点滅させる、数行のプログラムが載っています。
    HIGEDARUMA
    ピコのような、RP2040のボードが1枚あれば、同じ手順でLチカに挑戦できますよ。
    BANNO
    もらった賞品を、みんなが始めるきっかけに変える。僕も誰かに、何かを手渡したくなりました。
    BANNO
    さて、今日紹介したのは、賞品の部品でマイコンボードを作って配った、マイコンボードを岐阜でギフト #まいぎふ でした。
    HIGEDARUMA
    次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

    クレジット

    紹介した作品
    マイコンボードを岐阜でギフト #まいぎふ
    ライセンス: CC BY 4.0
    ※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
    声
    BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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