0:00 / 0:00
モーター1個で歩いて曲がる100均ロボ「コレナンダム」|持ち上げておろすと進む仕組み
ProtoPedia の作品「コレナンダム - コレジャナイ!だけど歩く.驚異の100均戦闘ロボ -」を2人のMCが初心者目線で紹介。竹のおはしや木の棒など100円ショップの材料と、たった1個のサーボモーターで、リモコンで前進・右折・左折できる2本足のロボットです。ガンダムとコレジャナイロボの間を狙った名前の由来、脚を交互に持ち上げる仕掛け、持ち上げておろすと進む仕組み(LLPM)、電池ボックスをおもりにも使う工夫、旋回とバランス調整の苦労まで。
チャプター
0:00オープニング0:20ガンダム…じゃない?1:24元ネタは、ガンダム × コレジャナイロボ3:07サーボ = 決まった角度で止まるモーター5:19電池ボックス = 電源 + 歩くためのおもり7:35この不完全さが、むしろ生き物みたい9:31エンディング
文字起こし(83行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、コレナンダム。コレジャナイ!だけど歩く、驚異の100均戦闘ロボです。
- BANNO
- わあ、この写真。ガンダム…っぽいけど、なんか違いますね?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。体は竹のおはしと木の棒。100円ショップの材料でできた、2本足のロボットなんですよ。
- BANNO
- 手作り感がすごいですね。これ、ちゃんと動くんですか?
- HIGEDARUMA
- 動きます。リモコンで前に進んで、右にも左にも曲がれるんです。
- HIGEDARUMA
- しかも、動かすためのモーターは、たった1個なんですよ。
- BANNO
- えっ、1個で?歩いて、曲がるところまで?今日はその謎を解いていきましょう。
- BANNO
- 作ったのは片山均さん。愛媛県八幡浜のお医者さんで、100均の材料でロボットを作り続けている方です。
- BANNO
- まず、この名前が気になります。コレナンダムって、どういう意味なんですか?
- HIGEDARUMA
- 元ネタは2つあるんです。1つはガンダム。全身が自由に動く、本格的なロボットの代表ですね。
- HIGEDARUMA
- もう1つが、コレジャナイロボ。2000年代に話題になった、木でできた手作りのロボットのおもちゃです。
- BANNO
- あ、聞いたことあります。ガンダムが欲しかった子どもが「これじゃない!」って言っちゃう、あれですよね。
- HIGEDARUMA
- そうそう。手足は付いているけど、自分で動くわけではない。ただ、あるだけなんです。
- BANNO
- じゃあ、コレナンダムはその間ということですか?
- HIGEDARUMA
- まさに。歩くのはリモコンで操縦できる。でも腕は自分では動かせない。ちょうど中間なんです。
- HIGEDARUMA
- 作者は、ガンダムとコレジャナイロボの両方をリスペクトして、コレナンダムと名付けたそうです。
- BANNO
- 両方への愛があるんですね。名前だけで、もう笑っちゃいます。
- BANNO
- 材料も気になります。体は何でできているんですか?
- HIGEDARUMA
- 竹のおはし、竹串、木の棒、ストロー、画鋲。どれも100円ショップで手に入るものを、グルーガンで貼り合わせています。
- BANNO
- グルーガンって、熱で溶かした樹脂で貼る道具ですね。工作でおなじみの。
- HIGEDARUMA
- そうです。顔の部分には、micro:bitという手のひらサイズの小さなコンピューターが付いています。
- HIGEDARUMA
- その小さなランプの表示が、そのまま顔になるんです。倒れると、表情が変わるんですよ。
- BANNO
- かわいい!右手には剣、左手には盾も付けられるんですよね。戦闘ロボらしいです。
- BANNO
- では本題です。歩くロボットって、脚ごとにモーターが要るイメージなんですけど。
- HIGEDARUMA
- ふつうはそうなんです。でもコレナンダムは、サーボモーターが1個だけ。
- BANNO
- サーボモーターって、ふつうのモーターと違うんですか?
- HIGEDARUMA
- 決まった角度まで回って、ぴたっと止まるモーターです。これは180度の範囲を、行ったり来たりするんです。
- HIGEDARUMA
- 顔のmicro:bitがこのモーターを動かして、もう1台のmicro:bitがリモコンになっています。
- BANNO
- 行ったり来たりするだけで、どうやって歩くんでしょうか?
- HIGEDARUMA
- 木の棒と画鋲でつないだ仕掛けで、その往復を「右脚を上げる、左脚を上げる」という動きに変えるんです。
- BANNO
- 棒を関節みたいにつないで、動きの向きを変えるんですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。リンク機構と呼ばれる仕組みです。でも、脚を上げ下げするだけだと、その場で足踏みですよね。
- BANNO
- たしかに。それだと前には進まないですね。
- HIGEDARUMA
- そこで脚の中に、作者が名付けた「持ち上げておろすと進む仕組み」が入っているんです。
- HIGEDARUMA
- 英語の頭文字でLLPMといいます。リフト、ロウワー、プロペル。持ち上げる、おろす、進む、です。
- BANNO
- 持ち上げて、おろすだけで、進むんですか?
- HIGEDARUMA
- カギは、すべりにくさ、つまり摩擦です。脚を浮かせると、地面との摩擦がほとんどなくなりますよね。
- HIGEDARUMA
- そのすきに、脚の下の部分が、重さで前にすっと揺れるんです。
- BANNO
- 浮いている間に、足先が前に出るんですね。
- HIGEDARUMA
- そして、おろすと今度は摩擦が大きくなって、足元が止まります。そこを支えにして、上の部分が前に揺れるんです。
- BANNO
- あ、しゃくとり虫みたいですね。片方が止まっている間に、もう片方が前に出る。
- HIGEDARUMA
- いいたとえです。これを左右の脚で交互にくり返して、少しずつ前に進むんですよ。
- BANNO
- つまり、モーター1個の上げ下げが、前に進む力に変わっているんですね。
- BANNO
- 中身、思っていたよりずっと本気ですね。ほかにも工夫はありますか?
- HIGEDARUMA
- あります。左右の脚に、電池ボックスを1個ずつ付けているんです。
- BANNO
- 電池って、ふつうは体のまん中に置きそうですけど。
- HIGEDARUMA
- わざと脚なんです。電池は電気を送るだけでなく、脚を前に揺らすための、おもりの役もしているんです。
- BANNO
- 一つの部品に、二つの仕事。部品が少ないほど、安く作りやすくなりますもんね。
- HIGEDARUMA
- そうなんです。ただ、最初から全部うまくいったわけではないんですよ。
- HIGEDARUMA
- 作者は途中で「かなり推進力はあるけど旋回にはちょっと工夫が必要ぽい」とつぶやいています。
- BANNO
- 前には進むけど、曲がるのが難しかったんですね。最終的には、どうやって曲がるんですか?
- HIGEDARUMA
- リモコンのAとBのボタンを同時に押すと前進、Aだけで左、Bだけで右に曲がります。
- HIGEDARUMA
- モーターは1個のままなので、ボタンに合わせて、プログラムでモーターの動かし方を切り替えているんです。
- BANNO
- そのプログラムは、どうやって書いたんですか?難しそうです。
- HIGEDARUMA
- MakeCodeという、ブロックを並べて作る道具を使っています。ロボットとリモコンのプログラムも公開されているんですよ。
- BANNO
- ブロックなら、私でも触ってみられそうです。
- HIGEDARUMA
- 最後はバランス調整です。釣りで使うおもりを2個、胴体の下に貼り付けて、ようやく完成しました。
- BANNO
- 釣りのおもりとは、身近なものの使い方が上手ですね。作るのに、どのくらいかかったんでしょう?
- HIGEDARUMA
- 作っている様子を最初に投稿したのが6月12日、完成が6月29日。およそ2週間半です。
- BANNO
- そして、この作品はヒーローズ・リーグ2025で、ゆるメカトロ賞を受賞しています。
- HIGEDARUMA
- 審査では、180度のモーター1つで前進と旋回をこなす工夫、ガンダム風の遊び心、電池の置き方で重心を整えるアイデアが評価されました。
- BANNO
- 中身は本気、見た目はネタ。作者の言葉どおりですね。
- BANNO
- 私が好きなのは、腕なんです。自分では動かないのに、歩くとゆらゆら揺れるんですよね。
- HIGEDARUMA
- デモ動画でも「この不完全さが、むしろ生き物みたいだ」と語られています。
- BANNO
- 完璧じゃないところに、愛着がわくんですね。
- BANNO
- 作った片山さんは、このあともロボットを作り続けているんですよね。
- HIGEDARUMA
- はい。コレナンダムのプログラムをそのまま使って、別のロボットも歩かせています。
- HIGEDARUMA
- さらに作者は、初代は脚の中の仕掛けで進んでいて、脚そのものが歩いているわけではなかった、と振り返っています。
- BANNO
- えっ、ちゃんと歩いているように見えましたけど。
- HIGEDARUMA
- 脚の上げ下げはしていますが、前に進む力は、脚の中の仕掛けが生んでいたんです。
- HIGEDARUMA
- 作者は「人型なら、脚そのものが歩かなければならない」と書いています。
- HIGEDARUMA
- そこで作ったのが、脚そのもので歩くコレナンダムMk-II。自分の作品を、自分で超えていくんです。
- BANNO
- 一度作って終わりじゃないのが、かっこいいですね。作り方やプログラムのリンクは、概要欄に置いておきます。
- BANNO
- では、今日できる最小の一歩。100円ショップで、竹のおはしを買ってみてください。
- HIGEDARUMA
- おはし2本を画鋲でつないで、上をつまんで持ち上げて、おろす。それをくり返して、前に進むか確かめるだけです。
- BANNO
- micro:bitを持っている人は、公開されているプログラムを開いてみるのもいいですね。
- HIGEDARUMA
- ボタンを押したときにモーターをどう動かしているか、見るだけでも発見がありますよ。
- HIGEDARUMA
- 作者の言葉を借りると、コレジャナイ、じゃない。これなんだ、ですね。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、モーター1個で歩いて曲がる100均ロボ、コレナンダムでした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
クレジット
あなたの作品も、動画で紹介します
ProtoPedia の作品ページの URL を送るだけで、夜のうちに紹介動画に仕上げます。対象は CC BY 4.0 の作品です。
動画をリクエストする


