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モーター1個で歩いて曲がる100均ロボ「コレナンダム」|持ち上げておろすと進む仕組み

紹介した作品: コレナンダム - コレジャナイ!だけど歩く.驚異の100均戦闘ロボ -ProtoPedia での反響: 閲覧 2,400+ ・ ♥ 20

ProtoPedia の作品「コレナンダム - コレジャナイ!だけど歩く.驚異の100均戦闘ロボ -」を2人のMCが初心者目線で紹介。竹のおはしや木の棒など100円ショップの材料と、たった1個のサーボモーターで、リモコンで前進・右折・左折できる2本足のロボットです。ガンダムとコレジャナイロボの間を狙った名前の由来、脚を交互に持ち上げる仕掛け、持ち上げておろすと進む仕組み(LLPM)、電池ボックスをおもりにも使う工夫、旋回とバランス調整の苦労まで。

チャプター

文字起こし(83行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、コレナンダム。コレジャナイ!だけど歩く、驚異の100均戦闘ロボです。
BANNO
わあ、この写真。ガンダム…っぽいけど、なんか違いますね?
HIGEDARUMA
そうなんです。体は竹のおはしと木の棒。100円ショップの材料でできた、2本足のロボットなんですよ。
BANNO
手作り感がすごいですね。これ、ちゃんと動くんですか?
HIGEDARUMA
動きます。リモコンで前に進んで、右にも左にも曲がれるんです。
HIGEDARUMA
しかも、動かすためのモーターは、たった1個なんですよ。
BANNO
えっ、1個で?歩いて、曲がるところまで?今日はその謎を解いていきましょう。
BANNO
作ったのは片山均さん。愛媛県八幡浜のお医者さんで、100均の材料でロボットを作り続けている方です。
BANNO
まず、この名前が気になります。コレナンダムって、どういう意味なんですか?
HIGEDARUMA
元ネタは2つあるんです。1つはガンダム。全身が自由に動く、本格的なロボットの代表ですね。
HIGEDARUMA
もう1つが、コレジャナイロボ。2000年代に話題になった、木でできた手作りのロボットのおもちゃです。
BANNO
あ、聞いたことあります。ガンダムが欲しかった子どもが「これじゃない!」って言っちゃう、あれですよね。
HIGEDARUMA
そうそう。手足は付いているけど、自分で動くわけではない。ただ、あるだけなんです。
BANNO
じゃあ、コレナンダムはその間ということですか?
HIGEDARUMA
まさに。歩くのはリモコンで操縦できる。でも腕は自分では動かせない。ちょうど中間なんです。
HIGEDARUMA
作者は、ガンダムとコレジャナイロボの両方をリスペクトして、コレナンダムと名付けたそうです。
BANNO
両方への愛があるんですね。名前だけで、もう笑っちゃいます。
BANNO
材料も気になります。体は何でできているんですか?
HIGEDARUMA
竹のおはし、竹串、木の棒、ストロー、画鋲。どれも100円ショップで手に入るものを、グルーガンで貼り合わせています。
BANNO
グルーガンって、熱で溶かした樹脂で貼る道具ですね。工作でおなじみの。
HIGEDARUMA
そうです。顔の部分には、micro:bitという手のひらサイズの小さなコンピューターが付いています。
HIGEDARUMA
その小さなランプの表示が、そのまま顔になるんです。倒れると、表情が変わるんですよ。
BANNO
かわいい!右手には剣、左手には盾も付けられるんですよね。戦闘ロボらしいです。
BANNO
では本題です。歩くロボットって、脚ごとにモーターが要るイメージなんですけど。
HIGEDARUMA
ふつうはそうなんです。でもコレナンダムは、サーボモーターが1個だけ。
BANNO
サーボモーターって、ふつうのモーターと違うんですか?
HIGEDARUMA
決まった角度まで回って、ぴたっと止まるモーターです。これは180度の範囲を、行ったり来たりするんです。
HIGEDARUMA
顔のmicro:bitがこのモーターを動かして、もう1台のmicro:bitがリモコンになっています。
BANNO
行ったり来たりするだけで、どうやって歩くんでしょうか?
HIGEDARUMA
木の棒と画鋲でつないだ仕掛けで、その往復を「右脚を上げる、左脚を上げる」という動きに変えるんです。
BANNO
棒を関節みたいにつないで、動きの向きを変えるんですね。
HIGEDARUMA
そうです。リンク機構と呼ばれる仕組みです。でも、脚を上げ下げするだけだと、その場で足踏みですよね。
BANNO
たしかに。それだと前には進まないですね。
HIGEDARUMA
そこで脚の中に、作者が名付けた「持ち上げておろすと進む仕組み」が入っているんです。
HIGEDARUMA
英語の頭文字でLLPMといいます。リフト、ロウワー、プロペル。持ち上げる、おろす、進む、です。
BANNO
持ち上げて、おろすだけで、進むんですか?
HIGEDARUMA
カギは、すべりにくさ、つまり摩擦です。脚を浮かせると、地面との摩擦がほとんどなくなりますよね。
HIGEDARUMA
そのすきに、脚の下の部分が、重さで前にすっと揺れるんです。
BANNO
浮いている間に、足先が前に出るんですね。
HIGEDARUMA
そして、おろすと今度は摩擦が大きくなって、足元が止まります。そこを支えにして、上の部分が前に揺れるんです。
BANNO
あ、しゃくとり虫みたいですね。片方が止まっている間に、もう片方が前に出る。
HIGEDARUMA
いいたとえです。これを左右の脚で交互にくり返して、少しずつ前に進むんですよ。
BANNO
つまり、モーター1個の上げ下げが、前に進む力に変わっているんですね。
BANNO
中身、思っていたよりずっと本気ですね。ほかにも工夫はありますか?
HIGEDARUMA
あります。左右の脚に、電池ボックスを1個ずつ付けているんです。
BANNO
電池って、ふつうは体のまん中に置きそうですけど。
HIGEDARUMA
わざと脚なんです。電池は電気を送るだけでなく、脚を前に揺らすための、おもりの役もしているんです。
BANNO
一つの部品に、二つの仕事。部品が少ないほど、安く作りやすくなりますもんね。
HIGEDARUMA
そうなんです。ただ、最初から全部うまくいったわけではないんですよ。
HIGEDARUMA
作者は途中で「かなり推進力はあるけど旋回にはちょっと工夫が必要ぽい」とつぶやいています。
BANNO
前には進むけど、曲がるのが難しかったんですね。最終的には、どうやって曲がるんですか?
HIGEDARUMA
リモコンのAとBのボタンを同時に押すと前進、Aだけで左、Bだけで右に曲がります。
HIGEDARUMA
モーターは1個のままなので、ボタンに合わせて、プログラムでモーターの動かし方を切り替えているんです。
BANNO
そのプログラムは、どうやって書いたんですか?難しそうです。
HIGEDARUMA
MakeCodeという、ブロックを並べて作る道具を使っています。ロボットとリモコンのプログラムも公開されているんですよ。
BANNO
ブロックなら、私でも触ってみられそうです。
HIGEDARUMA
最後はバランス調整です。釣りで使うおもりを2個、胴体の下に貼り付けて、ようやく完成しました。
BANNO
釣りのおもりとは、身近なものの使い方が上手ですね。作るのに、どのくらいかかったんでしょう?
HIGEDARUMA
作っている様子を最初に投稿したのが6月12日、完成が6月29日。およそ2週間半です。
BANNO
そして、この作品はヒーローズ・リーグ2025で、ゆるメカトロ賞を受賞しています。
HIGEDARUMA
審査では、180度のモーター1つで前進と旋回をこなす工夫、ガンダム風の遊び心、電池の置き方で重心を整えるアイデアが評価されました。
BANNO
中身は本気、見た目はネタ。作者の言葉どおりですね。
BANNO
私が好きなのは、腕なんです。自分では動かないのに、歩くとゆらゆら揺れるんですよね。
HIGEDARUMA
デモ動画でも「この不完全さが、むしろ生き物みたいだ」と語られています。
BANNO
完璧じゃないところに、愛着がわくんですね。
BANNO
作った片山さんは、このあともロボットを作り続けているんですよね。
HIGEDARUMA
はい。コレナンダムのプログラムをそのまま使って、別のロボットも歩かせています。
HIGEDARUMA
さらに作者は、初代は脚の中の仕掛けで進んでいて、脚そのものが歩いているわけではなかった、と振り返っています。
BANNO
えっ、ちゃんと歩いているように見えましたけど。
HIGEDARUMA
脚の上げ下げはしていますが、前に進む力は、脚の中の仕掛けが生んでいたんです。
HIGEDARUMA
作者は「人型なら、脚そのものが歩かなければならない」と書いています。
HIGEDARUMA
そこで作ったのが、脚そのもので歩くコレナンダムMk-II。自分の作品を、自分で超えていくんです。
BANNO
一度作って終わりじゃないのが、かっこいいですね。作り方やプログラムのリンクは、概要欄に置いておきます。
BANNO
では、今日できる最小の一歩。100円ショップで、竹のおはしを買ってみてください。
HIGEDARUMA
おはし2本を画鋲でつないで、上をつまんで持ち上げて、おろす。それをくり返して、前に進むか確かめるだけです。
BANNO
micro:bitを持っている人は、公開されているプログラムを開いてみるのもいいですね。
HIGEDARUMA
ボタンを押したときにモーターをどう動かしているか、見るだけでも発見がありますよ。
HIGEDARUMA
作者の言葉を借りると、コレジャナイ、じゃない。これなんだ、ですね。
BANNO
さて、今日紹介したのは、モーター1個で歩いて曲がる100均ロボ、コレナンダムでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
コレナンダム - コレジャナイ!だけど歩く.驚異の100均戦闘ロボ -
作者: 片山 均
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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