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三角コーンが歩き出す!?「ヤドカリ・パイロン」|ビンゴで当たったパイロン10個から生まれた擬態ロボット

紹介した作品: ヤドカリ・パイロンProtoPedia での反響: 閲覧 1,400+ ・ ♥ 28

ProtoPedia の作品「ヤドカリ・パイロン」を2人のMCが初心者目線で紹介。工事現場でおなじみの赤い三角コーン(パイロン)の中にロボットが隠れていて、ふだんはただのコーンのふり、動くときはコーンを背負ったまま足を出してヤドカリのようにシャカシャカ歩きます。ビンゴ大会でパイロンを引き当てた作者の思いつき、床との隙間3cmの擬態、持ち上げてから体を前に出す伸びる体、BB弾で作ったネジいらずの脚、お披露目当日朝に完成した裏話まで。

チャプター

文字起こし(80行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、ヤドカリ・パイロン。
BANNO
パイロンって、工事現場とか駐車場にある、あの赤い三角コーンですよね?
HIGEDARUMA
そうです。あのコーンの中に、歩くロボットが隠れているんですよ。
BANNO
えっ、道ばたのコーンが急に歩き出したら、わたし悲鳴をあげちゃいますよ。
HIGEDARUMA
まさにその「えっ!?」を楽しむ作品なんです。かわいいか、怖いか、見てのお楽しみですね。
BANNO
しかも作ったきっかけが、ビンゴ大会らしいんですよ。そこも後でじっくり聞きましょう。
BANNO
まずは、どんなふうに動くのか教えてください。
HIGEDARUMA
止まっているときは、床にぺたんと座り込んでいます。これを擬態モードと呼んでいます。
BANNO
擬態って、カメレオンみたいに、まわりのものにそっくりな姿で隠れることですね。
HIGEDARUMA
そうです。座り込んだとき、コーンと床のすき間は、たった3センチほどなんです。
BANNO
3センチ!指2本ぶんくらいですか。それなら、立って見下ろしたら気づかないですね。
HIGEDARUMA
作者も、立っている人の目線からは、ほぼ見分けがつかないと書いています。
BANNO
じゃあ、動くときはどうなるんですか?
HIGEDARUMA
まずコーンがぐいっと持ち上がって、中から体が前にせり出してきます。
HIGEDARUMA
そして、たくさんの脚で、シャカシャカ歩き出すんですよ。
BANNO
あ、だからヤドカリ!貝殻のかわりに、コーンを背負って歩くわけですね。
HIGEDARUMA
その通りです。止まるときは、後ろに下がってからコーンを下ろします。
BANNO
それで、何事もなかったように、ただのコーンに戻るんですね。とぼけてる感じがかわいいです。
HIGEDARUMA
見た人の反応もすごくて、審査員の方から「ほぼ一目惚れ」「すごいほしい」という声が届いています。
BANNO
わかります。ネットでも話題になったんですか?
HIGEDARUMA
はい。作者のブログによると、展示の様子を投稿したら、反応が1万を超える、いわゆる万バズになったそうです。
HIGEDARUMA
なかには「シンプルに怖い」という感想もあったとか。
BANNO
ふふ、かわいいと怖いは紙一重ですね。その振れ幅こそが魅力なんだと思います。
BANNO
それで、気になっていたビンゴ大会の話です。
HIGEDARUMA
作者はある時、イベントのビンゴ大会で、主催者が悪ふざけで用意した景品、パイロンを引き当てたんです。
BANNO
景品がパイロン!?もらっても、正直困りますよね。
HIGEDARUMA
しかも、なんと10個。作者いわく、それ以来、10個のパイロンと同居生活をしているそうです。
BANNO
10個と同居生活!普通なら、困って物置にしまっちゃいそうです。
HIGEDARUMA
でも作者は、当たったからには、これを使い切る作品を作ろうと考えたんです。
HIGEDARUMA
アイデアをいくつも出して、その第一弾が、このヤドカリ・パイロンなんですよ。
BANNO
困ったモノを、笑えるモノに変えちゃう。その発想、すてきですね。
HIGEDARUMA
作者いわく、ありふれたパイロンから足が生えて、一気に異物感のある姿に変わる。そのギャップが魅力なんだそうです。
BANNO
では、種明かしをお願いします。コーンの中は、どうなっているんですか?
HIGEDARUMA
体は大きく2つに分かれています。歩く係と、コーンを持ち上げる係です。
HIGEDARUMA
歩く係には、電気を流すとくるくる回り続けるモーターが2つ入っています。
BANNO
でも、くるくる回るだけだと、タイヤみたいに走りそうですけど?
HIGEDARUMA
いい質問です。棒をつないだしかけで、回る動きを、脚の上げ下ろしに変えているんです。
HIGEDARUMA
脚ごとにタイミングをずらしているので、順番に地面をけって、シャカシャカ進むんですよ。
BANNO
なるほど、自転車のペダルの動きで、足踏みしているようなイメージですね。
BANNO
じゃあ、持ち上げる係のほうは?
HIGEDARUMA
こちらは、決めた角度までピタッと動いて止まるモーターが2つ。腕でコーンを上げ下げします。
HIGEDARUMA
面白いのは、この2つの係を、引き出しのレールみたいな部品でつないでいるところなんです。
BANNO
引き出しのレール?それは何のためですか?
HIGEDARUMA
実は、コーンをただ持ち上げるだけだと、ヤドカリに見えなかったそうなんです。
HIGEDARUMA
そこで、持ち上げたあとに体をぐっと前に出す。レールで体が伸びて、殻から身を乗り出す姿になるんです。
BANNO
うまくいかなかったところから、ひと工夫でヤドカリらしさが生まれたんですね。
BANNO
ちなみに、どうやって動かしているんですか?自分で考えて歩くんでしょうか。
HIGEDARUMA
いえ、まわりを見るセンサーは付いていません。人がスマホで操縦するんです。
HIGEDARUMA
頭脳は、切手くらいの小さなコンピューター、M5StampS3。スマホの画面をリモコンにするアプリ、RemoteXYでつないでいます。
BANNO
スマホがリモコンになるなら、わたしでも動かしてみたくなります。
BANNO
作者が特にこだわったところは、どこなんでしょう?
HIGEDARUMA
ひとつは脚です。関節がなめらかに回るように、BB弾を使っているんですよ。
BANNO
BB弾って、おもちゃの鉄砲の、あの丸い玉ですか?
HIGEDARUMA
そうです。丸い玉が転がることで、回る部分の引っかかりを減らす。ベアリングという部品の役目を、BB弾にさせているんです。
HIGEDARUMA
しかも部品と一体になっているので、脚はネジをほとんど使わずに組み立てられます。
BANNO
それって、丈夫さにも関係あるんですか?
HIGEDARUMA
大ありです。展示イベントで二日間歩かせ続けても、脚の手入れは一回も要らなかったそうです。
BANNO
身近なものでそこまでできるなんて、ちょっと勇気が出ますね。
HIGEDARUMA
もうひとつは、隠れ方へのこだわりです。床とのすき間、本当はゼロにしたかったそうなんです。
HIGEDARUMA
でも、3センチが自分の技術では限界だった、と正直に書いています。
BANNO
そこで、あきらめたんですか?
HIGEDARUMA
いいえ。コーンの内側から触れる部品を、全部赤い色にそろえたんです。
BANNO
なるほど!中身が透けて見えても、赤だから目立たないんですね。
HIGEDARUMA
ちなみに、お披露目のイベントでは、完成したのは当日の朝だったそうです。
HIGEDARUMA
メカが一か所壊れたときは、コンビニで瞬間接着剤を買って直したとか。
BANNO
ふふ、親近感がわきますね。完璧じゃなくても、まず持っていって見せるのが大事なんですね。
BANNO
作ったのは、個人開発者のshikky_labさんです。
HIGEDARUMA
コンテストでも大人気で、賞を5つももらっています。
HIGEDARUMA
ProtoPedia Award 2025ですずきま賞、ヒーローズ・リーグ2025では、M5Stack賞やオンラインヒーローなど4つです。
BANNO
お披露目からの半年間、いろいろな人を笑顔にしてきた、という評価もありました。ほんとにそうですね。
BANNO
作者のブログやデモ動画のリンクは、概要欄に置いておきますね。ブログでは3Dモデルも公開されていますよ。
BANNO
では、今日の一歩。家にある、使い道に困っているモノをひとつ思い浮かべてください。
BANNO
そして、「これに足が生えたら?」と考えてみる。それだけで、立派なアイデア出しです。
HIGEDARUMA
作ってみたくなったら、まずはスマホから、モーターをひとつ回してみるところからです。
HIGEDARUMA
モーターが動いた瞬間、モノが生き物に見えてきますよ。
BANNO
さて、今日紹介したのは、三角コーンに隠れて歩き回るロボット、ヤドカリ・パイロンでした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
ヤドカリ・パイロン
作者: shikky_lab
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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