ノートを撮ればギャル先生が教えてくれる「Neureka!」|中学生が作った、テスト勉強の「わかる」を速くするAIアプリ
ProtoPedia の作品「Neureka! - 教材生成とAI学習パートナーによる理解支援サービス」を2人のMCが初心者目線で紹介。ノートや教科書の写真から、ギャル先生と男子生徒が掛け合うポッドキャスト・要約・暗記カードをAIが作り、AIに質問したりAIに教えたりしながら「わかる」を深めるアプリです。作者は中学生の大平直輝さん。公民のノート8ページで5時間かかっていた勉強が30分になった仕組みと、プロンプトの作り込み・音声を分けて同時に作る工夫まで。
チャプター
0:00オープニング0:20ノートを撮れば、AIが教えてくれる1:08公民のノート8ページ → 約5時間2:51左に元のノート、右にAIの教材5:40写真 → 整理した文章 → 各教材7:115時間 → 30分8:40エンディング
文字起こし(79行)
- BANNO
- ゆっくりばんのです。
- HIGEDARUMA
- ゆっくりひげだるまです。
- BANNO
- 今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
- HIGEDARUMA
- 今日紹介するのは、Neureka! 教材生成とAI学習パートナーによる理解支援サービスです。
- BANNO
- ニューレカ。勉強のアプリ、ですか?
- HIGEDARUMA
- はい。ノートの写真を撮るだけで、AIが聞いて分かる教材を作ってくれるんです。
- HIGEDARUMA
- 作ったのは、大平直輝さん。2025年の秋の時点で、中学3年生なんですよ。
- BANNO
- 中学生!しかも、ノート8ページに5時間かかっていた勉強が、30分になったそうですね。
- HIGEDARUMA
- 今日は、その仕掛けを見ていきます。
- BANNO
- そもそも、勉強のどこに5時間もかかっていたんですか?
- HIGEDARUMA
- 公民の定期テストです。ノート8ページ分を、暗記カードを作りながら理解するのに、約5時間かかったそうです。
- BANNO
- 暗記カード。表に問題、裏に答えを書くカードですね。
- HIGEDARUMA
- そうです。で、作者が困っていたのは、覚える前の「わかる」の部分なんです。
- HIGEDARUMA
- たとえば歴史なら、出来事の流れをつかむこと。英語なら、文法の仕組みを飲み込むこと。
- BANNO
- あー、わかってないまま丸暗記すると、すぐ忘れちゃいますもんね。
- HIGEDARUMA
- しかも学校のノートは、先生独自の内容なので、ネットで調べても答えが少ないんですよ。
- BANNO
- 受験勉強なら参考書がありますけど、定期テストは自分で何とかするしかない。
- HIGEDARUMA
- 実は作者、もともと暗記がとても苦手だったそうなんです。
- HIGEDARUMA
- でも中学校のiPadに入っていた暗記カードのアプリ、Quizletに出会って、変わったんです。
- HIGEDARUMA
- これさえ覚えれば大丈夫、というセットができることに、感動したそうです。
- BANNO
- それで、自分でも勉強のアプリを作りたくなったんですね。
- HIGEDARUMA
- はい。最初は、暗記カードを自動で作るアプリを作っていました。ところが、壁にぶつかるんです。
- BANNO
- 自動で作れるなら、便利そうですけど?
- HIGEDARUMA
- 時間は減ります。でも、自分でカードを作りながら得ていた「わかる」が、なくなってしまったんです。
- BANNO
- なるほど…作る手間そのものが、勉強になっていたんですね。
- HIGEDARUMA
- そこで作者は、わかるところそのものを、AIで手伝おうと決めたんです。
- BANNO
- じゃあ、実際の使い方を教えてください。
- HIGEDARUMA
- まず、ノートの写真をアップロードします。すると画面の左に元のノート、右にAIが作った教材が並ぶんです。
- HIGEDARUMA
- 勉強は3段階。1つ目が、全体をつかむ。2つ目が、理解を深める。3つ目が、必要なら暗記カードです。
- BANNO
- 1つ目の、全体をつかむ、は何を使うんですか?
- HIGEDARUMA
- ポッドキャスト、つまりラジオ番組のような音声です。これがちょっと変わっていて。
- HIGEDARUMA
- しゃべるのは、ギャル先生と、真面目な男子生徒の2人なんですよ。
- BANNO
- ギャル先生!?どんなふうに教えてくれるんですか?
- HIGEDARUMA
- 生徒が、ポピュリズムってどういう意味ですか、と聞くんです。するとギャル先生が。
- HIGEDARUMA
- ナイス質問!みんなの、こうなったらいいなーって気持ちに、マジで直接訴えかける政治のやり方のことなんだよね、と。
- BANNO
- あはは、教科書の言葉が、一気に自分の言葉になりますね!
- HIGEDARUMA
- しかも名前を入れておくと、ギャル先生がその名前で呼びかけて、質問もしてくるんです。
- BANNO
- 名前を呼ばれたら、聞き流せないですね。
- HIGEDARUMA
- 音声はダウンロードできて、倍速でも聞けます。今しゃべっている部分の文字が光るので、目でも追えるんですよ。
- BANNO
- 通学の電車で、耳で予習できますね。これは学生さんうれしいですよ。
- HIGEDARUMA
- それから要約の文章もあります。ノートを整理し直した文章と、内容が正しいかの確認、そして、なるほどコラムです。
- BANNO
- なるほどコラム?
- HIGEDARUMA
- たとえば、海の境目の12海里って、どうやって決まったのか。そんな小話を作ってくれるんです。
- BANNO
- へえ、理由が分かると、数字も覚えやすいですね。
- BANNO
- 2つ目の、理解を深める、はどうするんですか?
- HIGEDARUMA
- ノートを読み込んだAIに、チャット、つまり文字のやりとりで何でも質問できます。さらに面白いのが、AI対話です。
- HIGEDARUMA
- 今度はAIが生徒役になって、学習者に、これってどういうこと?と質問してくるんです。
- BANNO
- えっ、こっちが先生になるんですか?
- HIGEDARUMA
- そうなんです。人に教えると、自分の理解も深まる。この勉強法を、AI相手にできるようにしたんですよ。
- BANNO
- 確かに、説明しようとすると、わかってない所がはっきりしますもんね。
- HIGEDARUMA
- 最後の3つ目が、暗記カード。自動で作れて、QuizletやAnkiといった普段のアプリにも持っていけます。
- BANNO
- わかってから覚える。順番がちゃんと考えてあるんですね。
- BANNO
- ここで仕組みを教えてください。写真から、どうやってこれを全部作るんですか?
- HIGEDARUMA
- まず、AIが写真を読んで、整理された文章に直します。頭脳は、ChatGPTです。
- HIGEDARUMA
- その文章を土台にして、ラジオも暗記カードも作るんです。写真のままより、文字にしたほうがAIは正確に作れるんですよ。
- BANNO
- 最初にきれいなノートを作り直すんですね。ギャル先生は、どうやって作ったんですか?
- HIGEDARUMA
- AIへの指示文、プロンプトと呼ぶんですが、これを細かく作り込んだんです。
- HIGEDARUMA
- 自分のことを何と呼ぶか、語尾、ギャルっぽい言い回しや言葉選びまで、全部指示しているんですよ。
- BANNO
- キャラを作り込むのも、技術なんですね。
- HIGEDARUMA
- もう一つの工夫が、待ち時間です。長い原稿を音声にすると、ふつうは2、3分待たされるんです。
- BANNO
- 勉強しようと思ってるのに、3分待つのはつらいですね。
- HIGEDARUMA
- そこで原稿を短いフレーズに分けて、同時に音声にしたんです。それで、待ち時間を約9割減らしました。
- BANNO
- 1人で全部読むんじゃなくて、手分けして読む感じですね。
- HIGEDARUMA
- まさにそうです。使った技術は、ChatGPT API、Next.js、React、TypeScript。
- HIGEDARUMA
- AIの部分は呼び出して使うだけ。ほかは、ウェブアプリを作る定番の道具なんですよ。
- BANNO
- それで、結果はどうだったんですか?
- HIGEDARUMA
- 作者が同じ公民のテスト範囲で使ったら、理解して暗記カードを作り終えるまでが、5時間から30分になったんです。
- BANNO
- 4時間半も浮いた!その時間で何をしてほしい、というのはあるんですか?
- HIGEDARUMA
- 作者は、浮いた時間を、人間にしかできない創造的なことや、今しかできない経験に使ってほしい、と書いています。
- BANNO
- 中学生がそれを言うの、かっこいいですね。
- BANNO
- コンテストでも評価されているんですよね。
- HIGEDARUMA
- ヒーローズ・リーグ2025で特別賞。未踏ジュニアでは、スーパークリエータに認定されています。
- HIGEDARUMA
- 運営さんが一番気に入ったのは、未来のデザインの中にも、遊び心を忘れない点、だそうです。
- BANNO
- ギャル先生ですもんね。作品ページと関連リンクは、概要欄に置いておきますね。
- BANNO
- では、今日の一歩。明日、ノートを1ページだけ選んでください。
- BANNO
- その内容を、家族か友だちに、3行で説明してみる。説明につまった所が、まだわかっていない所です。
- HIGEDARUMA
- 相手がいなければ、チャットのAIに、生徒役になって質問して、と頼むだけでも試せますよ。
- BANNO
- さて、今日紹介したのは、ギャル先生と一緒に「わかる」を速くする勉強アプリ、Neureka!でした。
- HIGEDARUMA
- 次回の作品でも、ゆっくりしていってね。
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