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注いで触れると、お酒が語り出す盃「味憶」|映像・音・光・振動で味わう一杯

竹川 諒 / Ryo Takegawa の連続再生 1/1 一覧へ

紹介した作品: 味憶ProtoPedia での反響: 閲覧 530+ ・ ♥ 1

ProtoPedia の作品「味憶」を2人のMCが紹介。盃の形をした器にお酒を注いで触れると、お酒造りに込められた想いや歴史が、器の上の映像と音・光・振動で伝わってきます。酒蔵の蔵開きでの体験の様子、プロジェクターとセンサーで『置く・注ぐ・触れる・飲み終える』の瞬間を見分ける仕組み、イベントでの使いどころまで紹介します。

チャプター

文字起こし(58行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、味憶。
BANNO
味の記憶、と書いて「みおく」なんですね。きれいな名前です。
HIGEDARUMA
はい。盃の形をした器にお酒を注いで、器に手で触れると、そのお酒の物語が伝わってくるんです。
BANNO
物語が伝わる、ですか?お酒の説明が書いてある、ということでしょうか。
HIGEDARUMA
文字を読むのとは少し違います。器の上に映る映像と、音と、光と、振動で伝わってくるんですよ。
BANNO
目と耳と手で、お酒を味わうんですね。どんな体験なのか、気になります。
HIGEDARUMA
デモ動画を見てみましょう。舞台は、招徳酒造という酒蔵の、蔵開きの日です。
BANNO
蔵開きは、酒蔵がふだん閉じている蔵を開けて、お客さんを招くお祭りですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。暗い蔵の中に、白く光る盃が置いてあって、そこに来場した人が瓶からお酒を注ぐんです。
BANNO
暗い中で、器だけがぼうっと光っているんですね。それだけで、ちょっとドキドキします。
HIGEDARUMA
光る器に照らされた顔が映るんですが、みなさん笑ったり、口元を押さえたり、拍手したりしているんですよ。
BANNO
いい表情ですね。でも、なぜ、お酒にこんな仕掛けを付けたんでしょうか?
HIGEDARUMA
作品ページには、お酒造りに込められた想いや歴史を感じられる、と書かれています。
BANNO
なるほど。お酒って、ラベルを読んでも、造った人の想いまではなかなか伝わらないですもんね。
BANNO
飲む人が受け取るのは、ふだんは味だけ。その向こうにある物語も一緒に届けたい、ということですね。
HIGEDARUMA
まさにそこです。作品ページの言葉では、「お酒の記憶に触れながら、その一杯を味わう」体験なんです。
BANNO
では、どうやって器が語り出すんでしょうか?器の中に機械が入っているんですか?
HIGEDARUMA
仕組みは、大きく3つの部品でできています。パソコンと、やぐらと、酒器です。
BANNO
やぐら、ですか。お祭りのやぐらみたいなものでしょうか。
HIGEDARUMA
形は近いですね。器のそばに立つ、塔のような台なんです。そこにプロジェクターと、センサーが載っているんですよ。
HIGEDARUMA
プロジェクターは、映像を光にして物に映す機械です。映画館の映写機の、小さい版ですね。
BANNO
上から、盃に映像を映しているんですね。
HIGEDARUMA
そうなんです。盃の白い面が、そのままスクリーンになるんです。
HIGEDARUMA
そこにお酒を注ぐと、まるできれいな水面に注いでいるように見える、と作品ページにあります。
BANNO
器もお酒も、映像の一部になるわけですね。
BANNO
では、センサーは何をしているんでしょうか?
HIGEDARUMA
センサーは、置かれた、触られた、といった変化を感じ取る部品です。複数のセンサーを組み合わせているんですよ。
HIGEDARUMA
それで、4つの瞬間を見分けています。器をテーブルに置いた時、お酒を注いだ時、手で触れた時、そして飲み終えた時です。
BANNO
どれも、ふだんお酒を飲むときに、自然にしている動きですね。
HIGEDARUMA
そこが面白いところなんです。その瞬間ごとに、映像や音が切り替わるんですよ。
BANNO
ボタンも、スマホの操作もいらない。飲む動作そのものが、スイッチになっているんですね。
BANNO
それなら、機械が苦手な人でも、迷わずに楽しめますね。
HIGEDARUMA
中身には、Raspberry Piという、手のひらサイズの小さなコンピューターが使われています。
HIGEDARUMA
パソコン、やぐら、酒器の3つだけなので、大がかりな工事をしなくても、会場に置いてすぐ体験を始められるんです。
BANNO
持ち運べるのは、イベントで使うにはうれしいですね。
BANNO
これ、どんな場面で使えそうでしょうか?
HIGEDARUMA
紹介記事では、酒蔵開きや結婚式など、日本酒にまつわるイベントが挙げられています。
HIGEDARUMA
イベントごとに、映像などを作り分ける考え方なんですよ。
BANNO
結婚式の乾杯で、器が光って、二人の物語が流れたりしたら、すてきですね。
BANNO
それに、造り手の想いに共感した人は、そのお酒のファンになってくれると思います。
BANNO
味を比べるだけじゃなく、物語で選ばれる。お酒を売る側にとっても大きいですね。
HIGEDARUMA
作ったのは、京都の3人で結成したユニットです。作品ページで、エンジニアリングとデザインのユニットと名乗っています。
BANNO
技術とデザインの両方がそろっているから、器の美しさにもこだわれたんですね。
HIGEDARUMA
2017年には、全日本空輸、ANAが主催するクラウドファンディングの場、WonderFLYで、PrizeWinnerに選ばれています。
BANNO
クラウドファンディングは、ネットで応援してくれる人からお金を集めて、ものづくりを進める仕組みですね。そこで認められたんですね。
BANNO
モノの価値を、体験で伝える。この考え方は、お酒以外にも使えそうです。
BANNO
今日の話を聞いて、何か始めてみたくなった人もいると思います。
HIGEDARUMA
作る側の一歩なら、身近な器や物を1つ選んで、触れたときに何が起きたら嬉しいかを、1つ書き出してみてください。
HIGEDARUMA
センサーやRaspberry Piは、そのアイデアを形にするための道具なんです。
BANNO
作るのはまだ先、という人にも、今日できる一歩がありますよ。
BANNO
次に飲む一杯の、作り手の話を1つ調べてから、味わってみてください。お酒でも、お茶やコーヒーでも大丈夫です。
HIGEDARUMA
それだけで、いつもの一杯が少し特別になる。味憶が届けたいのも、その体験なんだと思います。
BANNO
作品ページと公式サイトには、光る盃の写真もたくさんあります。ぜひのぞいてみてください。
BANNO
さて、今日紹介したのは、お酒の記憶を映像と音と光と振動で伝える盃、味憶でした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
味憶
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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