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自分の体をAIのセンサーにして競馬に挑んだ「人間の生体デバイス化による第六感情報の検出と活用」|AIが選んだのは単勝約80倍の大穴

紹介した作品: 人間の生体デバイス化による第六感情報の検出と活用ProtoPedia での反響: 閲覧 570+ ・ ♥ 18

ProtoPedia の作品「人間の生体デバイス化による第六感情報の検出と活用」を2人のMCが初心者目線で紹介。作者が自分の体に汗・心電図・心拍の3つのセンサーを付けて「人間センサー」になり、ネット不要の小さなAIボード Solist-AI が「普段の自分」からのズレを数字にします。その実験として阪神競馬場へ。学習は4レース分だけ、AIが選んだのは単勝約80倍の大穴、そして1400メートル走った結末は。言葉にできない「なんか違う」を数字にする発想の面白さまで。

チャプター

文字起こし(90行)
BANNO
ゆっくりばんのです。
HIGEDARUMA
ゆっくりひげだるまです。
BANNO
今日もProtoPediaから、とびきり面白い作品を紹介していきますよ。
HIGEDARUMA
今日紹介するのは、人間の生体デバイス化による、第六感情報の検出と活用。
BANNO
タイトルは硬いですね。でも画像には、AIで競馬を当てる装置、って書いてありますよ。
HIGEDARUMA
そうなんです。作者が自分の体にセンサーを付けて、AIに競馬の馬を選ばせたんです。
BANNO
えっ、自分が測られる側なんですか?
HIGEDARUMA
はい。しかも本当に競馬場へ行って、1万円賭けています。
BANNO
結果がもう気になります!でも、それは後半のお楽しみですね。
BANNO
そもそも、なぜ自分をセンサーにしようと思ったんでしょうか?
HIGEDARUMA
作者いわく、近い将来、人間はAIに支配されちゃうかもしれない。
HIGEDARUMA
だから、AI様の役に立って気に入ってもらうために、人間生体デバイスになることを決意した、そうです。
BANNO
AI様!発想が斜め上すぎます。
HIGEDARUMA
さらに、せっかくなので、この装置で大儲けしたい、とも書いています。
BANNO
正直でいいですね。でも、自分の体で何を測るんですか?
HIGEDARUMA
人がなんとなく感じる、なんか違う、という感覚です。
BANNO
ありますね。この人、なんだか雰囲気が違うぞ、みたいな。
HIGEDARUMA
そうそう。でもその違和感は、温度計やカメラのような普通のセンサーでは、直接は測れないんですよ。
HIGEDARUMA
そこで、違和感を感じたときの体の変化を測る。つまり、人間そのものをセンサーにしたんです。
BANNO
馬を測るんじゃなくて、馬を見た自分を測るんですね。
BANNO
体には、何を付けるんですか?
HIGEDARUMA
センサーは3つです。1つめは汗のセンサー。緊張すると、手のひらがじわっと汗ばみますよね。
HIGEDARUMA
2つめは、心臓が動くときの電気を測る、心電図のセンサー。3つめは、耳たぶに挟んで脈を数えるセンサーです。
BANNO
ドキッとしたら、汗も心臓も反応しそうですね。
HIGEDARUMA
その値を、画面付きの小さなマイコン、M5Stackが読み取って、0.5秒ごとにAIのボードへ送ります。
BANNO
AIのボードは、何をしているんでしょうか?
HIGEDARUMA
ロームという会社のAIマイコン、Solist-AIです。ネットにつながずに、この小さな板だけで学習も判定もできるんですよ。
BANNO
学習って、何を覚えさせるんですか?
HIGEDARUMA
普段の自分、です。まず学習モードで、そのときの体の状態を、普通として覚えさせます。
HIGEDARUMA
次に推論モードにすると、今の状態が普通からどれだけズレているかを、数字で返してくれるんです。
BANNO
正解を教えるんじゃなくて、いつもと違う、を見つけるんですね。
HIGEDARUMA
まさにそれです。このズレ具合を、異常度と呼びます。
HIGEDARUMA
異常度が過去最大を更新すると、スマホがブルッと震えて知らせてくれるんですよ。
BANNO
馬を見ていて、ブルッときたら、その馬が怪しいと。
HIGEDARUMA
はい。モバイルバッテリーで動くので、競馬場にも持って行けます。
BANNO
使った部品も、まとめておきますね。
BANNO
では、いよいよ競馬場です。どうやって馬を選ぶんですか?
HIGEDARUMA
中央競馬では、1日のうち、だいたい11レース目に、強い馬が走るんです。
HIGEDARUMA
そこで、10レース目までは、レース前の馬を間近で見られるパドックで、体の反応を普通として学習します。
HIGEDARUMA
そして、11レースのパドックで、一番大きなズレが出た馬に、単勝で1万円賭けるんです。
BANNO
単勝は、1着の馬を当てる馬券ですよね。強い馬の中でも、オーラが一番違う馬を、体に選ばせると。
HIGEDARUMA
そういうことです。ちなみに作者は、競馬は未経験。ビギナーズラックで行けちゃうんじゃないか、と書いています。
BANNO
ふふ、もう楽しいです。当日はどうだったんですか?
HIGEDARUMA
9月19日、阪神競馬場です。朝6時に家を出て、開場の9時前に着きました。
HIGEDARUMA
トイレでセンサーを付けて、最初のレースのパドックで、無事に学習できたそうです。
BANNO
順調ですね!
HIGEDARUMA
ところが、この日はかなりの暑さで、朝も早かった。作者はヘロヘロになって、ベンチで寝てしまったんです。
BANNO
えっ、寝ちゃったんですか!
HIGEDARUMA
結局、学習できたのは、4レース分だけ。汗でセンサーが剥がれたり、ノイズが乗ったりもしたそうです。
BANNO
ノイズって、雑音みたいなものですか?
HIGEDARUMA
はい。体の変化とは関係ない、余計な揺れです。それでも作者は、しょうがないよね、まあいけるでしょ、と。
BANNO
前向き!いよいよ、11レースのパドックですね。
HIGEDARUMA
普段の異常度は、0.4くらいで落ち着いていました。
HIGEDARUMA
でも、馬がいないところで最大値が出たり、目の前に来ても反応しなかったり。作者は、企画倒れになる、と焦ったそうです。
BANNO
うわあ、ハラハラします。
HIGEDARUMA
その焦りもあってか、後半に何回か最大値を更新しました。まず、16番のシゲルソロソロで高い値。
HIGEDARUMA
名前が面白いから、これでいいかなと思ったそうですが、その後、2番のトゥロンで一番の反応が出たんです。
BANNO
体が選んだのは、2番。それで、倍率はどうだったんですか?
HIGEDARUMA
単勝で、約80倍。大穴です。
BANNO
80倍!1万円が当たったら、80万円ですよ!
HIGEDARUMA
作者も、AI様、本当ですか、せいぜい10倍くらいにしておいた方が、と迷ったそうです。
HIGEDARUMA
でも、今日はAI様に従うと決めていた。なけなしの1万円で、2番の馬券を買いました。
BANNO
さあ、レースです!
HIGEDARUMA
距離は1400メートル。スタートして最終コーナーを回ると、2番がいい位置にいるんです。
HIGEDARUMA
そして直線で、なんと、2番が先頭に立ちました!
BANNO
来た来た!80万円!
HIGEDARUMA
作者も、2番先頭、80万円、9番来ないで、と叫んでいます。
HIGEDARUMA
ところが、3頭がほぼ同時にゴール。その場では決まらず、写真判定になりました。
BANNO
心臓に悪い!結果は……?
HIGEDARUMA
ハナ差で、2着でした。
BANNO
ハナ差って、どれくらいですか?
HIGEDARUMA
馬の鼻先ほど、ほんの数センチです。1400メートル走って、数センチ足りなかったんです。
BANNO
単勝は、1着だけが当たり。ということは、外れ……。ああ、80万円!
HIGEDARUMA
作者も、AI様、話が違うよ、おぼえてろ、と書いています。
HIGEDARUMA
ちなみに、あのレースの最中が、ここ数年で一番、自分の中の異常値が出ていた、そうです。
BANNO
一番ドキドキしたのは、作者自身だったんですね。
BANNO
結局、第六感は当たっていたんでしょうか?
HIGEDARUMA
正直に言うと、分かりません。作者も、本当に強い馬を見つけられたかは良く分からない、と書いています。
HIGEDARUMA
学習は4レース分だけで、センサーもノイズまじり。1回の結果だけでは、当たり外れは言えないんです。
BANNO
それでも、体が選んだ馬が、一瞬でも先頭に立った。ちょっとワクワクしますね。
HIGEDARUMA
エンジニアとして面白いのは、普段を覚えさせて、いつもと違うを見つける、という作り方なんです。
HIGEDARUMA
正解のデータを用意しなくていいので、機械の音や植物の様子など、身近な物にも同じ考え方が使えるんですよ。
BANNO
言葉にできない、なんか違う、を数字にする。使い道がいろいろ想像できますね。
BANNO
作ったのは、ptさん。ProtoPediaのメンバー欄には、生体デバイス、と書かれています。
HIGEDARUMA
この作品は、Solist-AIを使うコンテスト、ROHM EDGE HACK CHALLENGE 2026で、ファイナリストに選ばれています。
BANNO
競馬場での一部始終が見られるデモ動画と、作品ページのリンクは、概要欄に置いておきますね。
BANNO
では、今日の一歩。スマートウォッチなどで心拍が測れる人は、ドキッとした瞬間の数字を見てみてください。
HIGEDARUMA
その前に、落ち着いているときの数字を知っておくのがコツです。普段が分かって初めて、いつもと違う、が見えるんですよ。
BANNO
さて、今日紹介したのは、自分の体をAIのセンサーにした作品、人間の生体デバイス化による、第六感情報の検出と活用でした。
HIGEDARUMA
次回の作品でも、ゆっくりしていってね。

クレジット

紹介した作品
人間の生体デバイス化による第六感情報の検出と活用
作者: pt
ライセンス: CC BY 4.0
※作品の画像・動画は、紹介のために切り抜き・編集して使用しています。
声
BANNO さんと HIGEDARUMA さんの録音をもとにした合成音声です。

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